瓦版2014.9.30第228号

週刊スローライフ瓦版 (2014.9.30 第228号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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「ちびっ子の遊ぶ里」南牧フォーラム・・の余韻は、なお続きます。来10月の
「さんか・さろん」は、南牧を振り返る、語る、交流する、など、みなさんで
再発見し、楽しむことに。「編集室便り」を読み、ぜひご参加ください。
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コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
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「何してるの?」
職場でイベントの準備をしていたら、3歳くらいの子どもに訊ねられた。
「看板を出しているんだ。カンバンって分かる?」
首を横に振るので、看板を取り出しながら、説明する。
「これからやることをみんなに知らせるためのものだよ」
「お知らせのこと? 公園にあった!」
「へぇー、そうか。公園に何のお知らせがあったの?」
「デング熱。危ないんだよ」
「・・・・・・」
看板を知らない子どもがデング熱を知っている。自分が3歳の時とは、情報
というものの伝わり方が、とてつもなく違っている。
翻って・・大新聞が情けない間違いを犯し、他のマスコミがイジメのような
情けないことをする。インターネット空間では、「いいね!」を稼ぐために、
単純で過激な、情けない発言が幅を利かせる。
情報というものの伝わり方が、とてつもなく違っている。
学会コラム<緑と絆の木陰>
坪井ゆづる(朝日新聞東北復興取材センター長、仙台総局長)
「三度あってはならない」けれど
先週、岩手県普代村に行った。東日本大震災で20mを超す津波に襲われなが
ら津波による犠牲者が出なかった村だ。東北一の高さ15.5mの普代水門(延長
205m)と太田名部防潮堤(155m)が津波の勢いをそいだからで、「奇跡の村」
だと称賛され、震災後、一躍、有名になった。
宮古市田老の大堤防が崩れたさまを見ながら北上すること40分ほどで、普代
水門が見えてきた。その大きさ、高さに圧倒される。近くに昨春できた顕彰碑
には「二度あったことは 三度あってはならない」とある。明治三陸大津波(
1896年)で302人、昭和三陸大津波(1933年)で137人が亡くなったのを踏まえ、
80年代に、この巨大水門を造った元村長の言葉だ。
たしかに、水門と防潮堤が村を救った。だが、普代村の事例に倣えとばかり
に、各地で巨大防潮堤づくりがすすむ現状には納得できない。水門や防潮堤の
陸側から海は見渡せない。潮の香りはするが波しぶきは見えない。眼前に分厚
いコンクリートの壁がそびえる空間でも、暮らしてみれば慣れるのだろう。
だが、大震災は巨大な構造物で津波に対峙する考え方そのものの見直しを迫
ったのではなかったか。真新しい顕彰碑を見ながら、改めて、そう思った。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
石川県能登町「松波米飴」。昔ながらの大麦の麦芽で、米を糖化させて作る
米飴。5時間煮続けて作る自然な甘さは、いままた注目されています。
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■街角から畦道から
亀山康江(新潟県長岡市・ライター) 南牧村探訪―和製バルコニー?

初めて訪れた南牧村で一番気になったのは家の形です。下仁田へと向かう上信
電鉄の車窓から眺めて感じたのが、まず屋根が平坦で広いこと。切妻屋根の上
には小屋根がちょこん。2階に蚕部屋を設けた養蚕農家独特の造りだそうです。
これが南牧の村に入ると、「カズカケ」と呼ばれる広めのバルコニーのような
スペースが加わります。山手にある星尾集落の仲庭地区は、多くの家が、この
タイプ。急な傾斜地に建ち、カズカケの高さが道と同じ家屋もありました。
村のパンフによれば「主産業は明治から養蚕、こんにゃく、和紙であった」と
のこと。カズカケは、薄く切ったコンニャク芋や和紙の素になるコウゾ繊維の
干し場であり、忙しい農家にとって畑から2階の作業場へ直接行ける通路でも
あったようです。土地の暮らしが住まいの形状に表れ、独特の景観になってい
るのがとても面白いと思います。
■まち・むらニュース
・静岡県富士宮市 秋の富士山洞くつ探検!
観光ではなかなか行けない富士山のおなかの中。専門ガイドが案内してくれる
森を奥まで進むとぽっかり空いた入り口に。約8千年前の噴火でできた洞窟へ、
ヘルメットとライトを持って探検。主催の自然塾は国設の自然学校第一号。
開催期間:10月12日(日)午前と午後の2回開催
場所:田貫湖ふれあい自然塾(JR身延線富士宮駅からバスで45分)
参加費:2500円 主催・問合せ:田貫湖ふれあい自然塾TEL0544-54-5410
http://www.tanuki-ko.gr.jp/
・神奈川県小田原市 「第12回小田原おでん祭り」を開く
名産品蒲鉾と同じ練り物を使い、地元産の食材を生かしたおでんでの町おこし。
毎年「新作おでん種No.1」が決定され、会場で味わうことができる。辛子では
なく、名産品の一つ「梅」を活かした「梅みそ」をつけて食べる。
日時:10月11日(土)・12日(日)午前10時~午後4時
場所:小田原城址公園二の丸広場(JR・小田急電鉄小田原駅より徒歩10分)
主催:小田原おでん祭り実行委員会 問合せ:小田原おでん会080-6500-1750
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/kanko/event/OCT/odennmaturi.html
コラム<象さんの散歩> 社友のわれも平身低頭あるのみ・・続

古巣の朝日新聞の失態について、先週のこの欄で「社友われわれも平身低頭
あるのみ」と書いた。そして、暗闇の中、一つの“燭光を見た、とつけ加え
た。池上彰コラムなり、と。逆に、暗闇の中で感じた“恐怖”があった。
この恐怖。朝日新聞というより、日本の未来像にかかわるからだ。
安倍政権の誕生は、たくさんの変化をつくりだし、結果的にジャーナリズム
にも、戦後初めての情況をもたらした。ときの政権への批判勢力である新聞界
を分裂、弱体化させた。平和と憲法改正、また原発ゼロをめぐる言論が二つに
割れて、朝日、毎日、東京新聞は「憲法をまもる・原発をなくす」派といわれ、
一方で読売、日経、サンケイ新聞が憲法を改正・集団的自衛権に道を開く・原
発ゼロの方針を採らない立場とされて、対立を深めつつあった。
「ジャーナリズムの二極化」の言葉も生まれ、そこを捉えて論ずる読み物も
現れた。『安倍官邸と新聞 「二極化する報道」の危機』(集英社新書)。
論点が割れるのは、むしろ好ましい傾向である。二極化を「恐怖」するので
ない。今回の事態で、朝日新聞が弱体化して二極対立の構図がこわれていく、
ジャーナリズムの世界で安部政権批判が相対的に弱められていく空気が悲しい。
が、それを暗闇と見なすことも許されないのかもしれない・・∨ 川島正英 ∧
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「奈良県十津川村」から・・
玉置山周辺を語り部の案内で歩むウォーク、第2回目は「プチ大峯奥駈道」。
10月18日(土)、参加費3500円、約4km・約5時間のコース。予約が必要。
問合せ:十津川村観光振興課 TEL:0746-62-0004
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 第4回米粉フェスタ
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半年ぶりに米粉発祥の地、新潟県胎内市に行ってきました。9月27日・28日と
「米粉フェスタ」があったからです。米粉をテーマにしたお祭り。米粉グルメ
のお店35軒が並ぶ「米粉れすとらん」が中心ですが、今年は市内の祭りの山車
が出たり、小学生のマーチングバンドが出たり、いろいろな催しが米粉の力で
くっついて?なかなか面白かったです。市民手作りというのが何よりでした。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=281
■編集室便り
□10月の「さんか・さろん」は“もっと南牧村を語ろう!”です。
先日開催された群馬県南牧村での「スローライフ・フォーラム」は、まだまだ
余韻冷めやらずの感じです。その報告も兼ねて、もっともっと南牧村を語ろう
というのが、次回の「さろん」。
南牧村のフォーラムで据えられテーマ「ちびっ子の遊ぶ里へ」は、いまや全国
的なテーマ。人口減少対策は、みんなが越えなければならない課題です。
テーブルトークという形で展開された「ちびっ子万歳」「さきがけ政策」「仕
事おこし」「空き家活用」「東京とスクラム」は、南牧村に限らず、普遍的な
切り口であり、時間切れになった議論は続けていくべき内容でした。
南牧村にいらした皆さん、そして今回は行けなかった皆さん、南牧村を中心に
据えながら、今後の日本の人口減少対策について考えましょう。
また、今回の「さろん」の進め方についても、ご意見、ご提案があればお寄せ
ください。
○日 時・・・10月21日(火)19時から。
○会 場・・・クオリティKK・会議室マーキュリールーム
(千代田区麹町3丁目3 KDX麹町ビル6階)
http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html
地下鉄麹町駅の近く。
新宿通りに面して麹町4丁目交差点から半蔵門寄り徒歩1分。
○主 催・・・スローライフ学会
○参加費・・・会員1000円、一般2000円(学生500円)
○当日の参加も受け付けます。参加ご希望の方はこちらまで。
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
□スローライフ版・IT塾 ——————————————–
Q:メールで大事なデータが送られたときにパスワードを入れないと開けない
ことがあります。万が一、メールの送信先を間違えたら‥と考えると安心な方
法だと思うんですが、簡単にできるんでしょうか。<編集部:篠原伊佐武>

A:機密データを送るときに有効な方法だと思います。ワードやエクセルの場
合は保存するときにパスワードを設定することができます。データを添付して
送るときは、くれぐれもパスワードは別のメールで送るようにしましょう。ワ
ードやエクセル以外でも対応できるフリーソフトもありますので、ネット上で
探してみてください。
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クオリティライフから・・・
「気になるナチュラルフード講座」10月15日(水)11時~、体験レッスンで調理
も学べて、参加費3500円。今回はフライパンで焼く手作りあんぱんなど。
お申し込みは >>> http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=Pf4NPqsj43YZ
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
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日本テレネット 株式会社
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クオリティ株式会社
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アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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