週刊スローライフ瓦版 (2014.10.28 第232号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★わがNPOと学会は、来年から「ちびっ子の遊ぶ里へ」活動など、もっとその幅を拡げたい、そのために「自治体会員」を増やしたい・・と考えはじめています。会員諸兄姉も、ふるさとなど、まち・むらへの呼びかけをよろしく。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長) ~~~ 瑞穂の国の現在位置 現代の米代金は、農協組織が決める「概算金」というものになっています。 稲刈りを前に秋田県の農協組織が決めた「概算金」は8500円(1俵・60キロ)でした。昨年より3000円安く、平成15年当時の2万円超に比べると3分の1に近い。生産費は変わらず。いかになんでもという感じですね。 米の生産は、50年も前から過剰だった。だから、減反をしないと価格維持ができない。そう言い続けた結果の背信的行為です。米づくりを抑え、国内の生産が足りないほかの作物への転換を図る。その掛け声は常に及び腰で、結果として米づくりを温存してきた。政権維持を至上としたゆえの二律背反でした。 時を経て、それがさらに農家を追い詰める。「もう、いいや」というあきらめが農村を覆って、人口減社会がさらに追い込まれています。 農政はノー政。やはり、政府の逆をゆくしかなかったのでしょうか。学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる(朝日新聞東北復興取材センター長、仙台総局長) ピンクリボン 杜の都・仙台は春もいいが、秋もいい。 定禅寺通りのケヤキや広瀬通りのイチョウが色づくなかを、のんびり歩くと何とも幸せな気分になれる。たとえ、真っピンクのジャンパーを着せられ、手のひら大のピンクのリボンを胸につけさせられ、すれ違う人々から、何だこのおっさん、みたいな視線を浴びせかけられようとも、心地いいものはいい。 先週、会社が主催するピンクリボン・スマイルウオークの仙台大会で、5kmほど歩いた。乳がん検診を呼びかける催しで、ゲストのアグネス・チャンも歩くというので、その気になった。7年前に乳がんを患ったアグネスは「早期検診、早期発見、治療でがんは退治できました」と実に元気そうに、すたすたと歩いた。 仙台市は乳がん検診率が4割近く、政令指定市のなかではダントツに高い。そんな話を奥山恵美子・仙台市長から聞きながら歩く。が、市長が速いのと、こちらの遅さが相まち、だんだん集団から離されてしまう。孤立すると、格好がド派手なだけに、少し恥ずかしい。それでも思いきり、ゆっくり歩いた。 そのあと蕎麦屋で生ビールのうまかったこと、おいしかったこと。ぷはぁー。 ▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej徳島県小松島市「かつ天」。徳島でカツといえばこのフィッシュカツのこと。カレー味の魚のすり身を揚げたカツは県民食として、お土産にも人気です。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 寶川雅彦(千葉県松戸市 昭和堂三代目)「南牧こんにゃく」の死守を・・南牧村フォーラムのワークショップの際に出た話で、ずっーと気になっていることがあります。「こんにゃく」の件です。現在のこんにゃくは、水はけとかに関係なくつくれるよう品種改良されてきているが、在来種のこんにゃく栽培を行っている農家さんが、一箇所あるらしい。フォーラムに参加されていた方の中に、こんにゃく農家さんもいたのですが、この在来種への拘りが、ないんですね。今後、町おこしに、こんにゃくを使うか否かは別として、この在来種だけは、どうにか死守したい。おそらく、付加価値を生む源泉になるような気もするし、都会人の中には、多少高額であっても付加価値買いする人はいると思うし、なにより、消滅してしまったら、元も子もありません・・・■まち・むらニュース・徳島県徳島市 木のおもちゃから木の家づくり~木のある暮らし~地産の徳島杉を使って家づくりを推進している「木の家づくり協会」20周年の記念講演会。第1部は東京おもちゃ美術館の多田千尋館長の講演で「赤ちゃんからはじめる木のある暮らし」。第2部は地元で徳島杉に関わるパネラー5人とのディスカッションがおこなわれる。日時:11月9日(日)13:30開演会場:ときわホール(男女共同参画交流センターフレアとくしま2階、徳島市 山城町)申込み:souzousenter@yahoo.co.jpへ(10月28日締切)主催・申込み:徳島県木の家づくり協会TEL088-633-6358 後援:徳島県など http://tokushima-kinoie-6.info/wood/359・北海道札幌市 アイヌフォーラム北海道2014アイヌの文化や歴史への理解を深めることを目的に開く。人形劇やアイヌ伝統舞踊のほか、アイヌ文化の普及啓発に取り組んでいる「イランカラプテキャンペーン」の事例発表も。「イランカラプテ」は、アイヌ語で「こんにちは」。北海道のおもてなしのキーワードとして普及をめざしている。日時:11月16日(日)13:30開会会場:札幌市男女共同参画センター3階ホール(札幌市北区北8条西3丁目)主催:北海道 問合せ:北海道環境政策部アイヌ政策推進室TEL011-204-5185http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/ass/forum2014tirasi.pdf コラム<象さんの散歩> 伝統文化はスローライフ文化 先週、ポーラ伝統文化振興財団の第34回表彰式があった。財団が無形の伝統文化の保存・伝承に頑張っている個人、団体を顕彰して大賞、優秀賞、奨励賞、地域賞を贈るが、ことしは66の候補の中から5人3団体に贈られた。 私は、評議員として30年のおつきあい。交流パーティで乾杯の音頭を、となったが、咄嗟のことでもあり、「スローライフとは・・」と我田引水の話を。 文化にもいくつか流れがある。ファストな文化とスローライフの文化。前者は、情報文化とか映像文化とかで、社会、生活を激しく急ピッチに変化させてゆく。逆に、後者は伝統文化の工芸、芸能、踊り、祭り・・。むら・里が大切に育み、暮らしとこころを「ゆっくり、ゆったり、ゆたかに」彩ってきた。 この文化の実像がなお広く知られるように、受賞者・団体とポーラの財団と応援団の「いや栄え」を乾杯した。このスローライフが、そこここの懇談で話題となったが、やはり深刻さがつきまとう。どこも後継者難がきびしい。 とくに和歌山県の「杉の原の御田舞」、岡山県の「白石踊り」の実情が胸に迫った。子どもたちに舞や踊りを懸命に教え、育てる。子どもも真剣。だが、高校、さらに大学を出れば、職を求めて都市へ去らねばならない。 ここでも「ちびっ子の遊ぶ里」が消えゆく悲しさ・・ ∨ 川島正英 ∧================= PR =====「奈良県十津川村」から・・11月8・9日「からだ会議十津川」を開催します。身体の痛みを自分で治す方法を学びましょう。参加費3000円。問合わせ:ホテル昴 電話0746-64-1111http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1414022391267/index.html=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 紅葉柿の葉寿司~~~ 久しぶりに奈良県川上村へ行きました。名物の柿の葉寿司を食べると、使っている柿の葉が美しい紅葉でした。季節は巡っているのですから、地元の人にとっては当たり前のことです。なんとなく柿の葉寿司とはいつも緑色と思い込んでいた、自分が恥ずかしくなりました。では、年間緑色のデパートなどで売られる柿の葉寿司の葉は何なのだろう?と、あらためて考えさせられます。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=285■編集室便り□スローライフ学会自治体会員になって人口減少対策を!スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンの“学会です。 学 長:神野直彦(東京大学名誉教授) 会 長:増田寛也(野村総合研究所顧問) 副会長:中村桂子(JT生命誌研究館館長)これまで個人会員の活動に重きを置いてきましたが、この秋から、自治体会員を広く募集します。人口減少問題に立ち向かうには、スローライフの考えを広めていくことが大切。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、連携を深め具体策を考えていきましょう。この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。◇年会費:50000円。◇自治体会員になると (1) 参加費割引があります。 (2) ホームページにバナーをつけられます。 (3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。 (4) 記録・動画を見られます。 (5) 特別セミナーに参加できます。 (6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。 (7) さらなる展開のご相談に応じます。詳しくはこちらからhttp://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=222私たちは、人口減少に直面していながら、将来に向けた対策を考えて行動していく「まち・むら」を全力で応援します。ぜひとも、この機会にお申込みください。□10月21日の「さんか・さろん」ー“もっと南牧村を語ろう の次のステップについて、意見や提案をよろしく・・9月に開いた群馬県南牧村での「スローライフ・フォーラム」の内容をさらに深める「さんか・さろん」は、常連会員のほか、遠く紀州和歌山や鳥取から、また桜美林大学早野ゼミの学生さんたち、そして南牧村から神戸とみ子・武雄夫妻の参加で、趣旨にふさわしい会になった。増田寛也さんの基調講演はじめ、村内めぐり、テーブルトーク、まとめトークを記録資料、写真、録音テープなど、事務局長解説を聞きながら振り返った。そのあと早野透教授の進行で南牧村の感想と意見を聞く。全員がなかなか思いを込めた発言で、一巡したところで時間切れとなったのは残念である。フォーラムでテーブルトークと名づけた分科会論議のテーマは「ちびっ子万歳」「さきがけ政策」「仕事おこし」「空き家活用」「東京とスクラム」であった。それぞれどんな点を論題にすべきか、フォーラムでは、また「さんか・さろん」でも『五つの語り合い』という見出しの資料で配った。この『語り合い』の中で各テーマごと、ねらい、南牧村の実情と対策、若干の問題点を採りあげた。どんな機会にか、さらに議論を深めてほしいものだが、とくに「東京とスクラム」が、狙い目だと見たい。これについて、南牧村への季節ごとお出かけ「さんか・さろん」、逆に南牧村民の桜美林大学学園祭への参加などなど、思い切った意見と提案をお寄せください。 川島正英□スローライフ版・IT塾 ——————————————–Q:自家用車のナビに「ブルートゥースの設定を‥」というメッセージが出てきます。スマホにも出てきます。とくに気にせず何も設定していませんが、どんなメリットがあるんでしょうか。 <編集室:篠原伊佐武> ▼A:ブルートゥースとは、スマホやカーナビなどデジタル機器用がワイヤレスで使える近距離通信規格のひとつです。カーナビでブルートゥースを使うと、インターネットに接続して、より正確な渋滞情報などを取得することができます。機種によっては、スマホなどに入っている音楽をカーナビで聴けますから、若い人たちはよく使っているようです。ただ、インターネットに接続するのででスマホの料金プランなど、注意してくださいね。