瓦版2014.10.28第232号

週刊スローライフ瓦版 (2014.10.28 第232号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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わがNPOと学会は、来年から「ちびっ子の遊ぶ里へ」活動など、もっとその
幅を拡げたい、そのために「自治体会員」を増やしたい・・と考えはじめてい
ます。会員諸兄姉も、ふるさとなど、まち・むらへの呼びかけをよろしく。
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コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
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瑞穂の国の現在位置

現代の米代金は、農協組織が決める「概算金」というものになっています。
稲刈りを前に秋田県の農協組織が決めた「概算金」は8500円(1俵・60キロ)
でした。昨年より3000円安く、平成15年当時の2万円超に比べると3分の1に
近い。生産費は変わらず。いかになんでもという感じですね。
米の生産は、50年も前から過剰だった。だから、減反をしないと価格維持が
できない。そう言い続けた結果の背信的行為です。米づくりを抑え、国内の生
産が足りないほかの作物への転換を図る。その掛け声は常に及び腰で、結果と
して米づくりを温存してきた。政権維持を至上としたゆえの二律背反でした。
時を経て、それがさらに農家を追い詰める。「もう、いいや」というあきら
めが農村を覆って、人口減社会がさらに追い込まれています。
農政はノー政。やはり、政府の逆をゆくしかなかったのでしょうか。
学会コラム<緑と絆の木陰>
坪井ゆづる(朝日新聞東北復興取材センター長、仙台総局長)
ピンクリボン

杜の都・仙台は春もいいが、秋もいい。
定禅寺通りのケヤキや広瀬通りのイチョウが色づくなかを、のんびり歩くと
何とも幸せな気分になれる。たとえ、真っピンクのジャンパーを着せられ、手
のひら大のピンクのリボンを胸につけさせられ、すれ違う人々から、何だこの
おっさん、みたいな視線を浴びせかけられようとも、心地いいものはいい。
先週、会社が主催するピンクリボン・スマイルウオークの仙台大会で、5km
ほど歩いた。乳がん検診を呼びかける催しで、ゲストのアグネス・チャンも歩
くというので、その気になった。7年前に乳がんを患ったアグネスは「早期検
診、早期発見、治療でがんは退治できました」と実に元気そうに、すたすたと
歩いた。
仙台市は乳がん検診率が4割近く、政令指定市のなかではダントツに高い。
そんな話を奥山恵美子・仙台市長から聞きながら歩く。が、市長が速いのと、
こちらの遅さが相まち、だんだん集団から離されてしまう。孤立すると、格好
がド派手なだけに、少し恥ずかしい。それでも思いきり、ゆっくり歩いた。
そのあと蕎麦屋で生ビールのうまかったこと、おいしかったこと。ぷはぁー。

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
徳島県小松島市「かつ天」。徳島でカツといえばこのフィッシュカツのこと。
カレー味の魚のすり身を揚げたカツは県民食として、お土産にも人気です。
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■街角から畦道から
寶川雅彦(千葉県松戸市 昭和堂三代目)「南牧こんにゃく」の死守を・・
南牧村フォーラムのワークショップの際に出た話で、ずっーと気になっている
ことがあります。「こんにゃく」の件です。現在のこんにゃくは、水はけとか
に関係なくつくれるよう品種改良されてきているが、在来種のこんにゃく栽培
を行っている農家さんが、一箇所あるらしい。フォーラムに参加されていた方
の中に、こんにゃく農家さんもいたのですが、この在来種への拘りが、ないん
ですね。今後、町おこしに、こんにゃくを使うか否かは別として、この在来種
だけは、どうにか死守したい。おそらく、付加価値を生む源泉になるような気
もするし、都会人の中には、多少高額であっても付加価値買いする人はいると
思うし、なにより、消滅してしまったら、元も子もありません・・・
■まち・むらニュース
・徳島県徳島市 木のおもちゃから木の家づくり~木のある暮らし~
地産の徳島杉を使って家づくりを推進している「木の家づくり協会」20周年の
記念講演会。第1部は東京おもちゃ美術館の多田千尋館長の講演で「赤ちゃん
からはじめる木のある暮らし」。第2部は地元で徳島杉に関わるパネラー5人
とのディスカッションがおこなわれる。
日時:11月9日(日)13:30開演
会場:ときわホール(男女共同参画交流センターフレアとくしま2階、徳島市
山城町)申込み:souzousenter@yahoo.co.jpへ(10月28日締切)
主催・申込み:徳島県木の家づくり協会TEL088-633-6358 後援:徳島県など
http://tokushima-kinoie-6.info/wood/359
・北海道札幌市 アイヌフォーラム北海道2014
アイヌの文化や歴史への理解を深めることを目的に開く。人形劇やアイヌ伝統
舞踊のほか、アイヌ文化の普及啓発に取り組んでいる「イランカラプテキャン
ペーン」の事例発表も。「イランカラプテ」は、アイヌ語で「こんにちは」。
北海道のおもてなしのキーワードとして普及をめざしている。
日時:11月16日(日)13:30開会
会場:札幌市男女共同参画センター3階ホール(札幌市北区北8条西3丁目)
主催:北海道 問合せ:北海道環境政策部アイヌ政策推進室TEL011-204-5185
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/ass/forum2014tirasi.pdf

コラム<象さんの散歩> 伝統文化はスローライフ文化

先週、ポーラ伝統文化振興財団の第34回表彰式があった。財団が無形の伝統
文化の保存・伝承に頑張っている個人、団体を顕彰して大賞、優秀賞、奨励賞、
地域賞を贈るが、ことしは66の候補の中から5人3団体に贈られた。
私は、評議員として30年のおつきあい。交流パーティで乾杯の音頭を、とな
ったが、咄嗟のことでもあり、「スローライフとは・・」と我田引水の話を。
文化にもいくつか流れがある。ファストな文化とスローライフの文化。前者
は、情報文化とか映像文化とかで、社会、生活を激しく急ピッチに変化させて
ゆく。逆に、後者は伝統文化の工芸、芸能、踊り、祭り・・。むら・里が大切
に育み、暮らしとこころを「ゆっくり、ゆったり、ゆたかに」彩ってきた。
この文化の実像がなお広く知られるように、受賞者・団体とポーラの財団と
応援団の「いや栄え」を乾杯した。このスローライフが、そこここの懇談で話
題となったが、やはり深刻さがつきまとう。どこも後継者難がきびしい。
とくに和歌山県の「杉の原の御田舞」、岡山県の「白石踊り」の実情が胸に
迫った。子どもたちに舞や踊りを懸命に教え、育てる。子どもも真剣。だが、
高校、さらに大学を出れば、職を求めて都市へ去らねばならない。
ここでも「ちびっ子の遊ぶ里」が消えゆく悲しさ・・ ∨ 川島正英 ∧
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「奈良県十津川村」から・・
11月8・9日「からだ会議十津川」を開催します。身体の痛みを自分で治す方法
を学びましょう。参加費3000円。問合わせ:ホテル昴 電話0746-64-1111
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1414022391267/index.html
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 紅葉柿の葉寿司
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久しぶりに奈良県川上村へ行きました。名物の柿の葉寿司を食べると、使って
いる柿の葉が美しい紅葉でした。季節は巡っているのですから、地元の人にと
っては当たり前のことです。なんとなく柿の葉寿司とはいつも緑色と思い込ん
でいた、自分が恥ずかしくなりました。では、年間緑色のデパートなどで売ら
れる柿の葉寿司の葉は何なのだろう?と、あらためて考えさせられます。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=285
■編集室便り
□スローライフ学会自治体会員になって人口減少対策を!
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンの“学会です。
学 長:神野直彦(東京大学名誉教授)
会 長:増田寛也(野村総合研究所顧問)
副会長:中村桂子(JT生命誌研究館館長)
これまで個人会員の活動に重きを置いてきましたが、この秋から、自治体会員
を広く募集します。人口減少問題に立ち向かうには、スローライフの考えを広
めていくことが大切。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、
連携を深め具体策を考えていきましょう。
この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。
◇年会費:50000円。
◇自治体会員になると
(1) 参加費割引があります。
(2) ホームページにバナーをつけられます。
(3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。
(4) 記録・動画を見られます。
(5) 特別セミナーに参加できます。
(6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。
(7) さらなる展開のご相談に応じます。
詳しくはこちらから
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=222
私たちは、人口減少に直面していながら、将来に向けた対策を考えて行動して
いく「まち・むら」を全力で応援します。
ぜひとも、この機会にお申込みください。
□10月21日の「さんか・さろん」ー“もっと南牧村を語ろう
の次のステップについて、意見や提案をよろしく・・
9月に開いた群馬県南牧村での「スローライフ・フォーラム」の内容をさらに
深める「さんか・さろん」は、常連会員のほか、遠く紀州和歌山や鳥取から、
また桜美林大学早野ゼミの学生さんたち、そして南牧村から神戸とみ子・武雄
夫妻の参加で、趣旨にふさわしい会になった。
増田寛也さんの基調講演はじめ、村内めぐり、テーブルトーク、まとめトーク
を記録資料、写真、録音テープなど、事務局長解説を聞きながら振り返った。
そのあと早野透教授の進行で南牧村の感想と意見を聞く。全員がなかなか思い
を込めた発言で、一巡したところで時間切れとなったのは残念である。
フォーラムでテーブルトークと名づけた分科会論議のテーマは「ちびっ子万歳」
「さきがけ政策」「仕事おこし」「空き家活用」「東京とスクラム」であった。
それぞれどんな点を論題にすべきか、フォーラムでは、また「さんか・さろん」
でも『五つの語り合い』という見出しの資料で配った。
この『語り合い』の中で各テーマごと、ねらい、南牧村の実情と対策、若干の
問題点を採りあげた。どんな機会にか、さらに議論を深めてほしいものだが、
とくに「東京とスクラム」が、狙い目だと見たい。これについて、南牧村への
季節ごとお出かけ「さんか・さろん」、逆に南牧村民の桜美林大学学園祭への
参加などなど、思い切った意見と提案をお寄せください。
川島正英
□スローライフ版・IT塾 ——————————————–
Q:自家用車のナビに「ブルートゥースの設定を‥」というメッセージが出て
きます。スマホにも出てきます。とくに気にせず何も設定していませんが、ど
んなメリットがあるんでしょうか。 <編集室:篠原伊佐武>

A:ブルートゥースとは、スマホやカーナビなどデジタル機器用がワイヤレス
で使える近距離通信規格のひとつです。カーナビでブルートゥースを使うと、
インターネットに接続して、より正確な渋滞情報などを取得することができま
す。機種によっては、スマホなどに入っている音楽をカーナビで聴けますから、
若い人たちはよく使っているようです。ただ、インターネットに接続するので
でスマホの料金プランなど、注意してくださいね。
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クオリティライフから・・・
秋の味覚「まこもだけ」がコースに登場。エリンギのような食感、筍やヤング
コーンのような甘みのイネ科の植物。「まこもだけ」の旬は11月上旬お早目に。
「たまな食堂」http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=r8zrNmGf8KUZ
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット 株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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〒160-0002
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