週刊スローライフ瓦版 (2014.11.25 第236号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★ 政局は、解散風が吹き上がったと思ったら、一気に激しい風をぶっつけあう 総選挙の冬景色へ。せっかくの「地方創生」も、どさくさにまぎれての成立。 わが学会は、風にあおられることなく、粛々と年末年始を過ごすことに・・。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長) ~~~ 東京が自転車を楽しめるまちに 省エネかつ健康づくりにも役立つ自転車を楽しめるまちづくりは、私の積年の願いでした。が、東京の道路の現状を考えると、歩道に幅広の自転車レーンをつくり、シェアサイクリングスペースを作って、安全に走行できる路面整備などのハードを整え、交通混雑の街中をトラブルなく走行する交通マナー、ICTを使った自転車利用システムのソフト面の整備の必要性などなど…を考えると、大げさな話、50年くらいかかるのではないかと思ってました。 ところが、ここのところ都内各自治体で、まるで申し合わせたように、自転車を楽しむまちづくりが急速に進んでいます。どうも、オリンピックは「環境にやさしい」が大テーマで、その後押しもあって、自転車にスポットライトが当たったようです。 自転車で散歩が楽しめる快適「ポタリングタウン東京」が、思いがけずに早いペースで、生まれてくるうれしい予感がしています。 学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる (朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長) 「女川町の復興を、どう見ますか」 宮城県女川町の東日本大震災からの復興を、どう見ればいいのか。みなさんの意見を聞きたい。町の全人口ざっと1万のうち800人以上が犠牲になった。人口比でいえば、最悪の被災地だ。 サンマの水揚げ量が国内屈指の漁業の町であり、東北電力女川原子力発電所を抱える原発の町でもある。いま、町では8m盛り土をした上に、JR女川駅を再建中だ。来春に完成し、石巻市からの鉄路も復活する。 悩ましいのは、ここからだ。駅前に幅15mの遊歩道を、海までの170mにわたって設ける。両側に約30店舗を置き、にぎわいを取り戻す計画だ。 だが、列車は1時間に1本、あるかないか。遊歩道が閑散とした光景になるのは避けられまい。阪神大震災のあとの神戸市の商店街には、道幅を広げて、かえってガランとなった失敗例がある。同じではないか。 でも、町は「大規模な事業をすることで、人口減を少しでも食い止めたい」と説明する。こんな切実な思いを切って捨てるのは辛い。 一方で、将来推計では2040年の町人口は現在の6割を切る。そして、復興の費用はほぼ100%、国費、私たちの税金である。さて、どう考えますか。 ▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej宮崎県都城市「お餅の甘酒」。甘酒は普通ご飯で作るのですが、これはお餅に麹をつき込んだ。地元の豊作を祝う祭りにコンニャクといただくのが習わし。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 竹内義昭(東京都杉並区) カズコさん――老々介護の現実 (1)11月21日、カズコさんがついに92歳の誕生日を迎えた。71歳の筆者と同居している実母である。いまどき90代といっても長寿と自慢できるほどではないが、アルツハイマーと診断されてからすでに7年余。認知度が年々進行して、現在要介護3に。1日中座ったままで、歩くのは食卓と座椅子の行き来とトイレに行くときだけ。それも誰かの支えが必要だから、1人で生活はできない。カズコさんの戸籍上の表記は壽子なのだが、若いころ略字の寿子と書いていて、80歳を過ぎたころからカタカナで書くようになった。カズコさんの行動は、生まれたころに日々逆戻りしている。わが老々介護の実態を、これからしばらく報告したい。■まち・むらニュース ・東京都新宿区 神野直彦講演会神野直彦・東京大学名誉教授(スローライフ学会学長)の講演会「日本の財政と未来」が開かれる。総選挙後、新年度予算編成が年末年始に行なわれるが、老後を安心して迎えられる国、国民が豊かに暮らせる国になるのか。税制改革や予算編成への動きから、この国の未来への責任を考えてみる。日時:12月6日(土)13:00~15:00会場:朝日カルチャーセンター新宿教室(新宿区西新宿2-6-1新宿住友ビル)会費:3672円(一般)・3024円(会員)主催・問合せ:朝日カルチャーセンター新宿教室 TEL03-3344-1941http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=260521&userflg=0 ・愛知県東海市 第45回東海まつり花火大会を開く初めての試みの冬の花火。台風の影響で中止となった8月の花火大会が市民の要望で開催される。合わせて、太田川駅前恒例のウィンターイルミネーション点灯式も。当日は市の循環バスが無料運行される。日時:11月30日(日)17:30~18:10場所:大池公園(名鉄常滑線「太田川駅」または「新日鉄駅」から徒歩15分)主催:東海市観光協会 TEL0562-32-5149・東海市役所・東海商工会議所http://www.tokaikanko.com/kankou/hanabi.htmlコラム<象さんの散歩> 葬送の冬 先週のこの瓦版の発行日、二つの衝撃のニュースが列島を駆け巡った。解散―総選挙。安倍首相が記者会見、渦巻く風を肯定、解散は「消費税先送りの信を問う」と語ったが、そのうそっぽさ。不誠実さ。同じ日、高倉健さんの訃報も伝わる。自らを律する人柄、そのつつましさ、誠実さ。きわめて対照的に思えた。健さん。すばらしい昭和のスローライフびとをまた一人おくった。 そういえば、ことしは、私には葬送の冬ともいえそう。同世代の朝日新聞での仲間が何人も逝く。「偲ぶ会」が続く。先月は日本ナショナルトラスト協会会長にも就いた木原啓吉さんの会、来月は、信濃毎日新聞主筆も務めた中馬清福さんの会が。高校や大学時代の友も逝き、淋しさがつのってゆく。 また私が事務局のお手伝いをしている竹内謙(鎌倉市長、日本インターネット新聞創設者)の偲ぶ会は12月5日である。こちらの謙さんも、この「瓦版」208号で採りあげたが、スローライフ探検児といっておきたい。 先週は、私には特別な献杯が、もう一つあった。わがスローライフ学会の初代会長・筑紫哲也の7回忌。命日は11月7日だったが、18日の「さんか・さろん」に長谷川八重さんが栗焼酎のヌーボーを持参してくれるのを待ち、20数人の仲間と一緒に、額の大きな笑顔に献杯・・。 ∨ 川島正英 ∧================= PR =====「奈良県十津川村」から・・温泉が恋しい季節。十津川村で温泉ロングステイしませんか? 12月9日から15日までの7日間、特別価格で泊まれます。2泊3日からOKです。http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1414456220720/index.html=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 鶏食文化~~~ 「お刺身といえば鶏ですね。お酒のあてなら炭火で焼いた鶏ですね。鶏専門の直売店があるんでそこで買います。豚や牛の直売所もありますよ」日本一の畜産のまち、宮崎県都城市でのお話です。なるほど、ぶらりと入った店では鶏のメニューのみ?!これほどの鶏文化だから、肉は新鮮、味も磨かれています。東京のスーパーで買った鶏肉を食べると、少し悲しくなりました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=289■編集室便り□スローライフ学会自治体会員になって人口減少対策を!これまで個人会員の活動に重きを置いてきましたが、この秋から、自治体会員を募集しています。人口減少問題に立ち向かうには、スローライフの考えを広めていくことが大切。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、連携を深め、具体策を考えていきましょう。この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。◇年会費:50000円。◇自治体会員になると (1) 参加費割引があります。 (2) ホームページにバナーをつけられます。 (3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。 (4) 記録・動画を見られます。 (5) 特別セミナーに参加できます。 (6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。 (7) さらなる展開のご相談に応じます。詳しくはこちらからhttp://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=222私たちは、人口減少に直面していながら、将来に向けた対策を考えて行動していく「まち・むら」を全力で応援します。ぜひとも、この機会にお申込みください。□スローライフ版・IT塾 ——————————————–Q:パソコンで作ったデータをどこに保存したのか忘れてしまい、あちこちのフォルダを探しまわることがあります。「どこに保存したっけ?」というときに簡単に見つける方法はありませんか。<編集室:篠原伊佐武> ▼A:ファイルの名前がわかれば「ファイル検索」という機能を使って調べることができます。画面の左下にある「スタート」ボタンをクリックすると「プログラムとファイルの検索」という表示が出てきますので、そこにファイル名を入れて検索してみてください。ワードやエクセルでしたら「開く」を選ぶと、最近使用したファイルの一覧が表示されます。探していたファイルが見つかったら、適切なフォルダに移動することを忘れずに。