


瓦版 2023.11.21 第697号 増田寛也さんのコラム掲載

瓦版 2023.11.14 第697号
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早くも2月に。17日「さんか・さろん」は、スローライフ映画『物置のピアノ』
鑑賞と決まりましたが、そのほかのわがNPO・学会の新しい年度の活動とか
企画については、まだ白紙の状態です。面白い楽しい提案などお寄せください。
コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPO法人スロ?ライフ掛川)
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『まちゼミ』へようこそ・・
「得する街のゼミナール」を略した『まちゼミ』は、地域の店から講師が出
て、専門知識やプロならではのコツを無料で提供する少人数制のミニ講座です。
商店に限らない。有機無農薬の野菜作りや建築事務所でのアロマ講座など様々。
地域の若手経営者らが中心となり、商工会議所が支援する形態で、参加事業所
は5000円の費用で、市内全戸に配られるゼミ一覧表で告知ができる。
販売はいっさい無しなので安心して受講できる。店のファンとなるケースが
多い。また、受講者の感想や意見をアンケートで集め、終われば必ず報告会を
行う。事業者同士の横のつながりも生まれているようです。
今期5回目となる掛川市では、2月14日から一ヵ月間、49講座が市内各所で
展開されます。私も、自分のやっている化粧品店で、今回初めてエントリー。
40歳以上の女性を対象に『マイナス5歳若返りメイク』と題しセルフメイクの
実習講座を行います。内容よりも店内の雰囲気をチェックしてドキドキです。
そもそもこの『まちゼミ』は、2003年、愛知県岡崎市で始まり、評判が全国
に広がり、まちゼミサミットなども開かれています。
学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(東京大学名誉教授)
御宝発見
眼を手術して、書物の背表紙が見えるようになると、書斎の書棚を眺めるの
が楽しみになる。「生」を共にした友が訪れてくれた時のように、懐かしき書
物との思いもよらぬ再会が経験できるからである。
コーヒーの香りを味わいながら、名残りを惜しむように消え去る冬の残照を
眼で追っていくと、筑紫哲也の『スローライフ』(岩波新書)の脇に潜んでい
る小さな包みが照らし出される。包みを開くと、J.S.ミルの『経済学原理』
(岩波文庫)全5巻が顔を出す。星印一つが百円という昔懐かしい定価表示で、
全5冊で2千円程度にもかかわらず、今では古本でも入手することができずに、
少なくとも24万円はするといわれている御宝発見である。
なぜ『スローライフ』の脇に並べたのかと、思いを巡らせれば、J.S.ミルの
『経済学原理』こそ、スローライフの原点だと考えたからに違いない。現在の
経済学でも静態分析しかないのに、第4巻でJ.S.ミルは動態分析を展開し、第
6章の「停止状態について」で、スローライフを理論的に根拠づけている。
この第6章は、二つの節から成り立っている。第1節は「富および人口の停
止状態?これを著述家たちは恐れ嫌っている」であり、第2節は「富および人
口の停止状態は、しかしそれを自身としては忌むべきものではない」である。
こうした節のタイトルからも明らかなように、J.S.ミルは資本や人口の停止
状態は不可避だとしても、それは人間の進歩の停止状態を意味するのではなく、
むしろ望ましいと唱える。というのも、富と人口の停止状態でスローライフが
花開くからである。それは生産性の向上の果実を人口の増大に向けるのではな
く、人間的生活の充実に向けられるようになるからである。
かりそめにもスローライフを志す者達が、静かに耳を澄まさなければならな
い言葉は、「私は後世の人たちのために切望する。彼らが、必要に強いられて
停止状態にはいるはるかまえに、自ら好んで停止状態にはいることを」という
J.S.ミルの心の叫びではなかろうか。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
沖縄県竹富町「黒蜜」。波照間島産の最高品質を誇る黒糖を使った黒蜜は、
島の若者が企画したこだわりの品。限定販売で根強いファンが増えています。
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■街角から畦道から
竹内義昭(東京都杉並区) カズコさん――老々介護の現実 (10)
人は歳をとると睡眠時間が少なくなるものと思っていたら、どうも違うらしい。
カズコさんの場合、放っておくといつまでも眠っている。自分で起きだすこと
がないのだ。デイサービスに出かける朝は、無理やり起こすことになる。
そもそも就寝時間が遅い。いつものように「報道ステーション」が終わるころ、
そろそろ寝たら、と水を向けても決まって「もう少ししてから」となる。そこ
から、寝る・寝ない、の攻防戦が始まる。とりあえずトイレに連れて行くと、
そこから先はこちらの誘導するままになる。洗面、入歯の手入れ、パジャマへ
着替えと進むうちに「もう少し」といっていたのを忘れてしまうからだ。
寺田敦子(東京都新宿区・(株)ベネッセシニアサポート)
認知症に苦戦する眼で読む・・
この欄に竹内さんが連載の「カズコさん」を感激しながら読み続けていました
が、244号「火曜日の鐘」の丸岡さんのコラムにも、心を揺さぶられました。
私は、認知症の人の介護にかかわり20年過ぎようとしています。痴呆の時代
から認知症と、名称が変わっても、地域の目線は、まだまだ「人が変ってしま
った」と受け止めている偏見を感じます。知らない外国に、一人ポツンと放り
出された気分。人間であれば混乱するのは当たり前です。
認知症は、周囲の理解と人のサポートが必要ですが、地元のお祭りや収穫祭、
地域の運動会にも参加できなく、ひっそり身を隠すように暮らしています。認
知症の方は、周りの人が知識を持って理解し、言葉かけや、態度(しぐさ)も
その方に合わせると、コミュニケーションができるようになるのです。周囲の
人に、認知症の人を心からわかってもらうために擬似体験をどのようにしてい
くのか。心に響く、問いかけは・・。日々苦戦しております。
竹内さんや丸岡さんのお話が、拝聴できればと願っています。
■まち・むらニュース
・福島県郡山市 「食」と「ふるさと」新生運動推進大会
復興の取組みを新たなステージへと進める県民のチャレンジを後押し。食品の
安全性を考える基調講演、事例発表などのパネルディスカッションを開くほか
フルーツアートや伝統美食など県内の食の魅力、再発見なども紹介される。
日時:2月8日(日)13:00?16:00 場所:ホテルハマツ(郡山市虎丸町3)
主催:ふくしまからはじめよう。「食」と「文化」新生運動推進本部
申込み・問合せ:福島県農林水産部農林企画課TEL024-521-7319
http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/fff-syoku-furusato/
・山形県小国町 雪の学校を開く
小国町の山の恵みとともに生きてきた「マタギ」たちが先生となって、ブナ林
散策、動物たちの足跡探しなど授業科目を体験。最後は「けっつ(尻)すべり」
の卒業試験で“白い森の国おぐに”を堪能する。雪の学校は創立20周年。
日時:3月7日(土)?8日(日)1泊2日
集合:白い森交流センター「りふれ」(JR米坂線小国駅からバスで25分)
参加費:大人15000円・中高生10000円・小学生以下7000円
申込み・問合せ:「雪の学校」実行委員会(山形県小国町観光協会)
TEL0238-62-2416 http://kumakun.ogunikankou.jp/?eid=1588235
コラム<象さんの散歩> 不安なのは平和の道のぐらつき
不安きわまりなかった2週間。国際過激派組織「イスラム国」に捉えられて、
人質と呼ばれた二人は、祈り空しく惨殺の憂き目に。「国」を名乗っても無法、
凶悪、卑劣、残忍なテロ組織に過ぎない。今回、日本への敵意があらわになっ
たし、敢然とした対策と防衛の備えを必要とすることは論を待たない。
事件の性格、背景、影響などへの見方はさまざまとして、私が心配するのは、
この事件によって、待ってました、と報復連鎖がのさばらないだろうか、なの
である。もっといえば、偏狭なナショナリズムが高まることはないのか。
そもそも、安倍政権の憲法9条改正への指向、集団的自衛権へのアプローチ
が、平和の歩みを横向かせてきたが、この事件も、政権が目指す安保体制に
とって追い風となったのは確か。事件最中のNHKの討論番組で、安倍首相は
安保法制の必要性を訴えて「現状では、海外で邦人が危害にあっても、自衛隊
の持てる能力を活かせない」と語っていた。今週の国会での論点だろう。
それでなくても、安倍政権は、通常国会に、国が直接に攻撃を受けていない
状況で、集団的自衛権によって自衛隊の武力を使える「存立事態」法を持ち出
す構えであったから、今回の事件の悪影響に不安がつのってくる。
安倍さん、世界の眼が集中しています。どの道を行くか。遠く長く険しいが、
これまでの平和の道を歩み続けてほしい。こういうときこそ心を落ち着けて
「ゆっくり ゆったり ゆたかに」を、と望んでおきたい・・∨ 川島正英 ∧
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「奈良県十津川村」から・・
3月14日(土)14時?16時、ホテル昴で「十津川村てち笑寄席」が行われます。
源泉かけ流しの温泉と、お笑いと一緒に楽しむご旅行、いかがですか?
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1414022391267/index.html
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> ゆっくりの街に
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神奈川県藤沢市鵠沼で「ゆっくり運動」をしている皆様のところに、さらに、
スローライフの話をするため伺ってきました。聞けば、商店街でも高齢者の方
に、支払いなどあせらずに「ゆっくりでいいですよ」と声掛けの運動をしてい
るそうです。それならば、街の「ゆっくりポイント」の紹介冊子などを作り、
「ゆっくり」をテーマにした鵠沼の街にしましょう、とご提案してきました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=298
■編集室便り
□2月「さんか・さろん」は福島の映画会
2月の「さんか・さろん」は映画『物置のピアノ』の上映会です。昨年福島で
先行の後、秋には東京で上映、いま、各地の団体が自主上映会を開いています。
「3・11」からもうすぐ4年を迎えます…
いま一度福島に、そこに生きる人々に目を向ける機会です。お誘いあわせて、
皆さまでお越しください。
(なお、会場がいつもと違っています。新宿区のNPO団体のための建物です。
少々わかりにくい場所ですが、下記のURLでご確認ください。)
〇日 時:2015年2月17日(火)19:00?21:30
〇会 場:新宿NPO協働推進センター5F 新宿区高田馬場4-36-12
(JR山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線「高田馬場駅」徒歩15分/都営
バス・関東バス「小滝橋」バス停徒歩4分)
https://www.slowlife-japan.jp/wp-content/uploads/2015/02/000143374-3.pdf
〇映画紹介:武重邦夫(企画・制作)テーマ「〔物置のピアノ〕と若者たち」
〇参加費:会員500円 一般1000円
〇主催:NPOスローライフ・ジャパン/スローライフ学会
〇申込み・問合せ:スローライフ・ジャパン
TEL03-5312-4141 FAX03-5312-4554
メール(会場の定員になり次第締切)
○詳しくはこちらから
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=242
□スローライフ学会の「自治体会員」へどうぞ・・
道府県、市町村職員の諸兄姉へ
スローライフ学会・NPOは、これまで個人会員の活動に重きを置いてきまし
たが、この秋から自治体会員の募集に力を入れています。わが学会の会長でも
ある増田寛也さんの“増田警告”によって注目を集めつつある人口減少問題に
立ち向かう。それには、地域にスローライフのこころを広めていくことが大切
だと考えるからです。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、
連携を深めたい。人口問題の具体策をたてるお手伝いをさせてください。
私たちは、人口減少に直面して、将来に向けた対策を考え、また行動していく
「まち・むら」を全力で応援します。ぜひとも、地域ごとにご検討ください。
この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。
◇年会費:50000円。
◇自治体会員になると
(1) 参加費割引があります。
(2) ホームページにバナーをつけられます。
(3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。
(4) 記録・動画を見られます。
(5) 特別セミナーに参加できます。
(6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。
(7) さらなる展開のご相談に応じます。
詳しくはこちらから
http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=3
□スローライフ版・IT塾 ——————————————–
Q:iPhoneを使っているのですが、電源を入れてもタッチパネルが反応せず、
電源ボタンを長押ししても画面は黒いままです。充電ケーブルを挿しても変わ
りません。どうしたらいいのでしょうか。<編集室:篠原伊佐武>
▼
A:画面が黒いままだと焦りますよね。お手元に他の充電ケーブルがあれば、
差し替えてみてください。それで起動できればケーブル不良が原因です。ケー
ブルが原因でないときは再起動してみましょう。電源ボタンとホームボタンを
長押ししてみてください。ほとんどの場合はこの操作で復活すると思います。
他のスマートフォンをお使いの方も、画面にタッチせずに「電源を切る」方法
や「再起動」する方法があると思いますので、万が一の時のために調べておく
といいでしょう。
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クオリティライフから・・・
「たまな食堂」では、2月13日、14日、15日の3日間。「バレンタイン・
ウィークエンド特別メニュー」をご用意してお待ちしております。
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット 株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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