「全体会」淡路島スローライフ・フォーラム報告



淡路島スローライフ・フォーラム<全体会>
・テーマ:島に学ぶ
・日 時:12月6日(日) 14:00?17:00(13:00開場)
・場 所:兵庫県立淡路夢舞台国際会議場・地下1階イベントホール
・参加者:225人(県内199人、県外26人)

NPOスローライフ・ジャパン理事長 川島正英が総合司会。

増田寛也さん(スローライフ学会会長・野村総合研究所顧問)
多様な価値観を持ち合い、共有し、尊重することが
スローライフ。そんな視点で話し合いを。

各分科会コーディネーターからのていねいな報告の後、
淡路島への提案も。
斉藤 睦 さん(地域総合研究所所長・南あわじ分科会座長)
交流起こしの担い手、エンジンは女性。夢を追う、自分も人も喜ばせる“夢喰い女子が大切。男性にフォローしてもらいたい。交流には疲れがつきものなので、クッションになる仕組みも。
生源寺眞一さん(東京大学農学部長・淡路分科会座長)
背景の事情まで知って食べることが大事。食べ物の流通・購入の仕方は、社会のあり方の鏡。そこに日本のあり方が見える。島ではありながら大消費地と繋がっている淡路島、三毛作という土地利用率日本一の農産物の背後の情報を付加価値にしよう。安心安全はもちろん、環境や働く人の健康に配慮しているなどということが決め手になる。
中村 桂子さん(JT生命誌研究官館長・洲本分科会座長)
淡路島に学ぶことは多い。自給自足を目指す日本の、ここにモデルがある。日本全体の見本になる。鐘紡跡などの近代化遺産を、今後環境産業までの歴史が見えるように総合的に活かして、未来に繋げるメッセージにしたらどうか。

会場から。お父さんの料理コンテストや学会を淡路島で。
会場から。景観学校などに高齢者向け短期コースなどを。地元の人を先生に。

井戸 敏三さん(兵庫県知事)
日本列島で最初にできた島というような歴史、複雑性を持っている自然、いろいろな暮らし営み。こうした地域資源をどう活かすかが大切。環境を活かした企業誘致も。自然と人が触れ合う工夫のある、子どもにもいいキッズアイランド。今後サイクリングを振興するプランも。冬はフグが売りにもなる。交流のパートナーをたくさん作っていって、都会の人が訪ねてくるところにしていきたい。スローライフを実践するには淡路島がいいということが、今回のフォーラムで確認できた。淡路島の魅力を、貨幣価値ばかりに換算しないで、スローライフメジャーで測ると最先端を行っている、ということに自信を得た。

増田寛也さん
これからは都会が農村漁村に学ぶ時代。今後の進む方向を、ここでこれからも気づきたい。営み、歴史、農業、食がある、自信を持っていってほしい。島外の人は、淡路島は一つの島としてとらえる。一体としての魅力を出していくことが今後は大事。それにはプラス思考でこれから可能性のあることを、外の厳しい意見も含めて聞いた方がいい。冷静な目で、外の声を聞く。え?と思うことでも我慢して続けると本当になっていくだろう。また、ぜひ淡路島に来たいと思う。

フォーラムの後、イベントホールのロビーで懇親会が。

スローライフ・スポーツの輪投げも楽しんで。
「スローライフ月間」に行われた、
さまざまなイベントも写真で展示。
淡路名物吹き戻しも。


最後はみんなで万歳を。また会いましょう!