急に秋らしくなりました。本日の「さんか・さろん」は十津川村のお話です。
会場では、谷瀬集落で作られた酒米で仕込んだ「純米酒谷瀬」を飲みながら、
伝統珍味「ゆうべし」をつまみにという趣向。zoomで20人ほどがご参加です。
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コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
意外に平静、秋田県民
安倍後継を決める自民党の総裁選。14日には新総裁に選ばれ、明日16日には
「菅首相」が誕生するのでしょう(そうならなかった場合はごめんなさい)。
菅義偉氏は秋田県湯沢市、合併前でいえば雄勝町の出身です。雄勝町といえ
ば小野小町。クレオパトラ、楊貴妃と並び称される平安の歌人もここで生まれ
たと伝説があります。実現すれば「秋田県初」の総理大臣とあって、地元メデ
ィアがご祝儀気分ではしゃぐのは、まあ、しょうがないか。
その割に県民が平静なのは、降って湧いたような話だし、そもそも菅さんを
総理大臣にしようと世論が盛り上がっていたわけでもない。まして、自分たち
の投票によって選ぶという過程が省略されてしまったからでしょう。
加えて、世情騒然の行方を託すリーダーを選ぶのに、状況忖度、長いものに
巻かれる姿をさらして恥じない政権与党のあり方にしらけてもいるのです。
「花の色はうつりにけりないたづらに」と小町の歌にあります。うっかりし
ていると、足もとをすくわれるかもしれません。
学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(日本社会事業大学学長)
つながりを求めて
人間は人間と触れ合うことによって、人間になっていくものである。という
よりも、人間との触れ合いを求めて生きていこうとするものだと表現したほう
がよいかもしれない。サン・デクジュペリの描く『人間の大地』でも、極寒の
アンデスの山中に不時着した飛行士が、愛する妻を想い、家族のために生きよ
うと奇跡の生還を遂げるストーリーが心を打つ。
ところが、現在では人間の絆に抱かれて、人間が育っていくわけではない。
「デジタル社会」と称されて、子どもたちはテレビどころか、人間と触れ合う
ことなく、ゲームを一人で遊びながら育っていく。
内閣府の事務次官を務められた松山健士さんが理事長をされ、私も参加して
いる経済社会システム研究所では世論調査として、コロナ対応にともなう「在
宅の長時間化による家族への思いの変化」を問うている。
それによると、「家族への思いに特に変化はない」が63%、「家族の絆やつ
ながりの大切さを感じた」が19.8%、なのに対して、「ストレスを感じた」と
する回答も16.5%に達している。しかも、15歳から19歳の若者たちでは、「ス
トレスを感じた」が14.7%なのに、「家族の絆やつながりの大切さを感じた」
は5.9%にすぎないのである。
日本は人間同士のつながりがOECD諸国で最も弱く、「無縁社会」といわれて
きた。子どもの頃、子ども電話相談室というラジオ番組で、子どもの「人間は
どうして結婚するのですか」という問いに、「人生は一人で生きていくのには、
余りにさびしすぎるからですよ」と回答されていたことを懐かしく想い起こす。
私の勤める大学では9月から、これまでのオンラインだけだった授業を、大
学でも授業を受けられるようにし、オンラインでも大学に通学してよいという
ハイブリッドにした。大学での授業を始めるにあたって新入生に、私は講話を
することにした。もちろん、オンラインで聴講してもよいのだけれども、ほと
んどの新入生が通学を選択した。
大学に参集した学生たちは人恋しさを解消するように、すぐに友人をつくっ
ていく。そうした光景を眺めながら、私は救われる思いを噛みしめたのである。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
福島県飯舘村「なつはぜじゃむ」。ポリフェノールがたっぷりの地元で栽培さ
れたナツハゼのジャム。砂糖や保存料を使わず、健康志向のやさしい味です。
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■街角から畦道から
駅長奮闘記[4] 神徳政幸(和歌山県紀の川市「道の駅青洲の里」)
昔からここは農業の盛んな土地柄。現在、農業用水は整備されていますが、か
つては小さなため池に頼り、田畑を潤すまでに至りませんでした。華岡青洲は、
私費を投じてため池を作り、その工事に農民を雇い、その賃金で、年貢を払わ
せたといわれています。地域の発展をいつも考えていたそうです。
紀の川市の粉河とんまか通りで、昭和29年創業で百貨店紳士肌着を製造してい
る木村メリヤスさんが、コロナ禍で原料生地の入荷が無い状況に陥り、危機を
乗り切るために、「まごころマスク」を開発、製造されました。この事業所の
製作されたマスクの縫製の技が素晴らしい。地域発展を願った青洲さんに見習
おうと、そのマスクの販売をわが青洲の里でもさせて頂きました。SNSで発信
すると、遠く九州からも取り寄せがありました。
これを機会に、第二弾は、地域の観光物産販売プロジェクトを企画しています。
「あぶらえ」 前原民子 (東京都杉並区在住)
私の田舎の飛騨高山で、失われつつある古里の大切な食材と食文化を守ってい
こうとしている青年に会いました。たぐちよしひろさん。笑顔がとても素敵な
若者です。最近、健康食品として注目されている「えごま」。飛騨では「あぶ
らえ」と呼び、オイルとしてではなく普通のゴマ同様にすって調味し、和え物
などさまざまな料理に使われてきました。特に飛騨の五平餅は、信州や美濃地
方のくるみ味噌ではなく、あぶらえ味噌がたっぷり塗られた絶品!
東京でIT関連の仕事をしていた彼は、この最高に美味しいあぶらえ料理が、地
元で作られ、食べられなくなっていることに気づき、高価にもなってきている
ため、栽培から始めないとダメだと飛騨にUターンしてきたのです。
栽培は難しく、たくさん収穫するのは大変だといいます。でも、その心意気に
多くの人が賛同し応援。クラウドファンディングで資金も集まり、このほど、
あぶらえ料理のレシピを集めた本が出版されるそうです。
※写真が、すりつぶす前の「あぶらえ」です。
■まち・むらニュース
・長野県飯山市 現役山伏と小菅修験道へ!プチ山伏体験
国の重要文化的景観に指定されている小菅の里は、昔修験道の地として栄えた
といわれる。現代の山伏体験、スタートは古民家一棟貸しの施設「七星庵」。
案内役は七星庵のディレクターで現役山伏の志田吉隆さん。小菅神社奥社まで
の修験の道は約1時間だ。
開催:5月~11月 随時受付
申し込み:問合せ:小菅の里 七星庵 TEL080-8850-5679
https://www.iiyama-ouendan.net/weekend/situation/friends/post.php
・和歌山県 わかやませんりゅう大募集中
JR和歌山線への思いを川柳に!沿線の魅力をPRする川柳を募集中だ。応募資格
は沿線に在住、あるいは仕事をしている方。最優秀及び優秀作品にはプレゼン
トのほか、駅のスポット放送やポスターなどで紹介される。
応募期間:10月31日(土)必着
主催:和歌山線活性化検討委員会
問合せ:JR西日本和歌山支社総務企画課 TEL073-425-6106
応募方法などは下記から
http://wakayamasen.com/sennryuu/
コラム<象さんの散歩>
やはり政治舞台を・・
前号の瓦版で、自民党新総裁選びの流れを「しばらく見たくない政治舞台」
と書いた。が、現実を忘れていた。見る、聞く・・。前言を撤回させてほしい。
見たくない、どころか、拍手喝采の舞台があった。先週末に日本記者クラブ
が主催した、新総裁三候補の討論会である。それぞれ候補の政見発表のあと、
候補相互の質問もあり、最後に記者クラブからの代表質問。選りすぐりの4人
の代表者の一人に、わがNPO・学会の坪井ゆづるさんの登場である。
坪井さん、日本記者クラブで安倍首相への追及一番手として知られてきた。
この日も安倍路線をどう受け止めるのか、変えていくのか。そこを衝いた。
「モリ・カケ」「桜」についてどうか、も厳しく。菅氏は、解決ずみの態度
を変えず。石破氏は「ゼロから調査」、岸田氏は「納得が得られるように」。
石破氏、岸田氏からのさわやかな回答がよかった。実は、この二人の候補の
勝敗にこだわらず、明るく、地方を歩き、政権を語る姿勢が、今回の新政権づ
くり舞台で、横暴ともいえる党の姿勢を和らげている、とさえ思える。
ともあれ、新総裁が決まって、菅新首相の最初の内閣づくりにまっしぐらだ。
政治路線は変えない菅氏。人事は、どんな新しい側面を・・ <川島正英>
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「奈良県十津川村」から・・
雑誌「Oggi」のウェブ版で村が紹介されました。村でしたいこと6つが紹介さ
れています。「谷瀬の吊り橋」でスリルを味わう。熊野古道、小辺路で自分と
向き合う。「空中の村」で遊んで、深呼吸。など。https://oggi.jp/6313583
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 坂のまちの赤坂さん
この「スローライフ瓦版」に“長崎・斜面地の古民家暮らし”を連載された、
「カフェ燈家AKARI-ya」の赤坂伸子さんを訪ねました。バスを降りて驚いたの
が急階段、本当にどこも坂だらけです。その坂の途中にある小さなお店で、ご
夫婦が出迎えてくれました。栃木県那須塩原市から移住しての新しい暮らし。
急坂ではありますが、きっと一歩ずつお二人で登っていくんだなと思います。
https://noguchi-tomoko.com/post-7229/
■編集室便り
▽自治体学会大会がWEB開催
毎年、自治体の課題に深く提言をしている自治体学会。新型コロナウィルス感
染リスクを避けるため、今年度の大会はWEBを利用しての開催だそうです。
・開催期日 2020年10月10日(土)9:00~15:30
・内容
基調講演:「彷徨(さまよ)える自治体職員」
講師 金井利之(東京大学教授、自治体学会理事長)
シンポジウム1:第二期地方創生」とポスト過疎法の行方~ポストコロナ社会
と自治のあり方を模索する~
シンポジウム2:新型コロナ感染症拡大にかかる対応から見えてきた日本の政
治・行政システムの課題
・申込はこちらから
https://www.kokuchpro.com/event/a3e227e3a8911c522c1fe51324f3fd7a/
※スローライフ学会自治体会員 丹波篠山市 竹見聖司さんからの情報です。
▽今日は「さんか・さろん」です。
奈良県十津川村谷瀬集落のむらおこしについてです。
会場は少人数ですが、会員の方はzoomで参加いただけます。
(本日のお申し込みは14時まで)
・日時/9月15日(火)19時から20時30分
・スピーカー/十津川村産業課 課長 馬場健一さま
・テーマ/「谷瀬集落の産物作りと移住促進」
・今後の予定はホームページからどうぞ
https://www.slowlife-japan.jp/
▽会費をお願いします。 新会員も募集中。
スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会で、
会員はNPOの賛助会員となります。
スローライフを学び、語り合い、さまざまな交流をしています。
会員は、この「瓦版」に記事を出したり、催しの参加費が割引になります。
年会費は一口5,000円(4月~3月)、下記へお振込みください。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.slowlife-japan.jp/%e5%85%a5%e4%bc%9a%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/
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クオリティソフトから・・・
【たまな教室】未病先病・予防は最大の治療なり!吉村吉博先生の中医学講座
10月テーマは「お医者さんの9割が知らない漢方・中医学の世界~はじめての
漢方治療 中医学の基礎」です。https://tamana-shop.jp/tabegoto-chuigaku/
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
シン・エナジー株式会社
https://www.symenergy.co.jp/
クオリティソフト株式会社
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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slowlifej@nifty.com
このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの
ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、
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の変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。
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