瓦版2020.9.29 第535号

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すっかり秋が深まって、旅行に出かけたい気分。どこかに出かけて美味しいも

のを食べたい、食欲の秋でもあります。各地から、稲刈りや運動会の話題も。

10月の「さんか・さろん」も長野県飯山市の秋のお話。編集室だよりに詳しく。

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コラム<火曜日の鐘>   川島英樹(せたがや文化財団)

 

日常と非日常、虚と実。

 

歌舞伎座は、他とは違う独特の魅力がある劇場。都会で気軽に「非日常」を

楽しめる場だ。コロナ休業明け初めて訪れた。食事時間を挟み、半日がかりで

3、4演目という常の構成とは違って、休憩なし1時間の1本立て4部制。

場内の売店・食堂がみんな閉まっていて、さびしい。客席は市松に1席空け、

定員の半分以下でも埋まっておらず、さびしい。掛け声も禁止とあって、静か

な舞台。まったくさびしい。一方で、常にない緊張感がある。付加価値なしの

歌舞伎座に、あえて来ている観客がもたらすものだろう。

第4部は19時15分開演。仕事帰りに楽しめるのは、ありがたい。「映像×舞

踊特別公演」と銘打ち、坂東玉三郎一人だけの舞台。口上の後、映像を使った

劇場ツアーとなる。映像の玉三郎がせりあがると、実物の玉三郎が踊り出して

共演したりする。お目当ての『鷺娘』でも、往年の舞台映像と実物が交互に踊

っていく。名品の誉れ高い作品だが、むしろ玉三郎ショーをみた感が強い。

批判もあるだろうが、味方したい。現況できることを考え、常ならぬ、今な

らではの公演をつくったのだ。しばし日常を忘れさせてくれるのは常と同じ。

こうした試みを楽しみ、「新しい日常」が日常でなくなる日を待とう。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)

 

空気の大切さ

 

今週は、言葉を学んでいる人たちへのお話、新聞社での入試を通して教育を

考える座談会、不登校の子供の親御さんや先生への講演と教育を考える週にな

りました。教育には向いていないのですが、次の世代への責任は、最近強く感

じるようになりましたので、そんな気持ちを話しました。ただ、どれもオンラ

イン。仕方のないことと分かっていても、場を共有し同じ空気を吸う事の大切

さを改めて感じました。

生命誌研究館を続けてきた私なりの実感は、そこに他にはない独特の空気を

つくれたということです。多くの来館者がそれを感じ取ってくださるのが喜び

でした。ここに来るとゆったりした気持ちになると言われると、秘かにニヤニ

ヤしていました。知識の伝達ではないのです。オンラインにはそれがありませ

ん。思いがけなくコロナウイルスに、同じ空気を吸うことの意味を教えられ、

デジタル社会とやらをどうするのか、ちゃんと議論せずに進んでしまって大丈

夫かなと気になります。

 

 

 

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群馬県下仁田町「下仁田キャラメルpremium」。地域の酪農家3軒からの新鮮な

生乳と砂糖だけで作られました。キャラメル風味のコンデンスミルクのよう。

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■街角から畦道から

 

移住者が若い旋風を  神戸とみ子(群馬県南牧村)

 

南牧村でフレンチトースト、手づくりプリン、アイスコーヒー、こだわり炭火

焙煎コーヒー、美味しいものは元気を貰えます。なんだかとっても嬉しいんで

す。若い移住者が勇気と元気を運んで来てくれました。アンパンマンが地域活

性化に応援、みたいな感じ。奈良県からの移住者が頑張ってくれています。

地域おこし協力隊として赴任し、早2年目、農業もしながら土日だけのカフェ

「村の喫茶店 もくもく」を運営しています。南牧村に若い旋風を巻き起こし

てくれて感謝しています。移住で少しずつ変わる暮らしの在り方、 新しい生

活様式に自然豊かな南牧村は都会から近いオアシスだと思います。

私は、未来ある子供達の為に今何が出来るかを考え、スクールボランティアを

15年以上続け"ふるさとを思う心"を伝えて来ました。今年は伝統の「火とぼ

し祭り」などイベント等すべて中止され寂しいですが、守って行きたい田舎の

歴史文化を大事にしたいと改めて思います。若い移住者に負けないように、ス

ローフード&スローライフの動きを頑張っていきます。

※写真は「村の喫茶店 もくもく」のフレンチトーストです。

 

 

 

三重からの便り[1]  大原興太郎(NPO法人三重スローライフ協会理事長)

 

三重スローライフ協会は2004年に発足、現在17年目に入り、いくつかのグルー

プ活動をしています。

6年前にできた一番新しいグループが「松阪農業公園ベルファーム」の竹林を

整備し、伐採した竹を簡易な炭焼器で竹炭にしたり、竹細工をしている「竹遊

倶楽部」です。「ベルファーム」は松阪市が設立、現在わが協会も加わった(株)

松阪協働ファームが指定管理者となっている公園です。

コロナ禍で活動自粛が求められるなか、この夏企画したのが「親子水鉄砲遊び」

でした。倶楽部の活動メンバーは後期高齢者前後の10名余り、昔取った杵柄で、

まず、それぞれ竹の水鉄砲を作ってみようと、20本ほどの水鉄砲ができました。

三密にならないように広報もあまりしなかったのですが、4組の親子が参加し

て楽しんでくれました。若いお父さんたちは、自然素材での遊びからゲーム機

などに移ってしまった世代。親子で自然に触れる楽しさを味わってもらうこと

に、今後も力を入れていきます。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・奈良県奥大和 MIND TRAIL 奥大和心のなかの美術館

 

奥大和の広大な大地を自らの足で歩く芸術祭。会場は吉野町、天川村、曽爾村

の3カ所。絵画、建築、写真、映像、音楽、詩などの現代アートの作家たちに

よる作品のエネルギーを、この地の自然とともに感じてほしいと開催される。

会期:10月3日(土)~11月15日(日)

会場:吉野町・天川村・曽爾村

主催・問合せ:奥大和地域誘客促進事業実行委員会、奈良県 TEL0744-48-3016 https://mindtrail.okuyamato.jp/

 

 

 

・宮崎市 トロピカルフルーツ展

 

宮崎の植物園ならではのたくさんのトロピカルフルーツに接することができる。

普段はあまりお目にかかれないフルーツが並び、園内のカフェでは食べること

もできる。どのフルーツもここで育てられ実ったものだ。

会期:10月4日(日)まで 9時~17時

会場・問合せ:宮交ボタニックガーデン青島 TEL0985-65-1042

http://mppf.or.jp/aoshima/event/tropicafruitsten2020/

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

グルメ交遊禄 ①学友たち

 

昨年、象さんは、この欄の<食べ歩き雑記>で美味の店をいくつか紹介した。

今回は美味につながる思い出の交遊を採り上げてみたい。まず学友を。

4年間をともに過ごした早稲田新聞学科の仲間から。高森二夫君。卒業して

雑誌『主婦の友』の記者に。やがて、料理の担当に。美味の店を知る、という

レベルでない。必要に応じお知恵拝した。わがグルメ交遊禄のトップバッター

は間違いなしだが、卒業後のクラス会の幹事役を引き受けてくれている。

ご存じ大橋巨泉君。マルチタレントらしく、料理も全方位だ。おいしい店を

たくさん知っていた。よく食べ、よく飲み、よく語り、よく騒いだ。たびたび

自宅へも。オーストラリアの別宅にも。そう、グルメ分野は、借り多しだ。

丸本聡明君。海外の推理小説の翻訳も何冊か。芥川也寸志が音楽著作権協会

の理事長になり、協会の広報部長へ、と。三人でおいしい食事の機会があり、

「小澤征爾のために音楽ホールを建てるべし」と唱えたのが強く印象に残る。

大阪の北野高校時代の友人では川本晴男君。関西最大の衛生材料メーカー・

川本産業の二代目社長。高校で一番の親友だったが、大学は早稲田と慶応へ。

彼は藤沢市内の尼寺に下宿、よく訪ね、お酒は黙認で、語り明かした。

足立一郎君。秀才。関西電力で、早く取締役に。京阪奈研究学園都市連合の

理事長も。グルメ友達であり、碁敵。お互いの東京、大阪へと出張すれば、お

いしく、なお碁の打てる店を見つけてあって、味と碁を楽しんだ。

書き続けてきて、驚く。健在なのは、高森君ただ一人・・・<川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

第2回スイーツコンテスト参加者募集中。村の農産物などの資源を活用して、

10月30日締め切り。村民及び、村で働く人、村出身者が対象です。

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/news/index.php?c=topics_view&pk=1599624299

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  古くて新しい

 

ジャガイモをすりおろし、絞った液からデンプンを取り出し、ジャガイモの繊

維と混ぜて団子を作る「だご汁」を教わりました。雲仙市の伝統の味ですが、

初めての者には新鮮に映ります。「雲仙こぶ高菜」の古漬けを「ライスピザ」

や「グリッシーニ」に使ったものも試食。古漬けの味がワインに合いそうす。

古いものも出会い方で新しくなる、そう実感したものです。

https://noguchi-tomoko.com/post-7275/

 

 

 

■編集室便り

 

▽~秋の飯山~「蛍の宿を守る会」から見えるまちづくり

 

 

10月の「さんか・さろん」は秋深まった長野県飯山市と、東京の会場を繋ぎな

がら、飯山で続く「蛍の宿を守る会」の活動を見つめます。

 

米作りの作業を通じて都市と地方が交流した結果、都市部から移り住んだり、

第二の故郷と飯山に半分暮らすようになったり、飯山で仕事を起こす人も。

一方、土地の人は、年に数回やってくる都市住民から刺激を受けて、飯山の暮

らしがいかに尊いものか気づき、誇りが持てるようになったり。

 

自然と人の共生を目指す、

この会の活動にある飯山のまちづくりの魂について考えます。

 

日時:10月20日(火)19時~20時半

会場:東京会場と飯山会場から。

 

スピーカー:「蛍の宿を守る会」事務局 中谷美南子さん、

北海道大学大学院 国際広報メディア・観光学院観光学高等研究センター 教授 木村宏さん、

ほか飯山市の皆さん。

 

スローライフ学会会員はzoom参加できます。詳しくは次回「スローライフ瓦版」で。

 

 

▽会員になって「さんか・さろん」にzoom参加を!

 

スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会で、

会員はNPOの賛助会員となります。

スローライフを学び、語り合い、さまざまな交流をしています。

会員は、この「瓦版」に記事を出したり、催しの参加費が割引になります。

また、会員になると、毎月第3火曜日開催の「さんか・さろん」にzoom参加できます。

10月は長野県飯山市から「蛍の宿を守る会」の活動。

11月は静岡県掛川市からローカルライフスタイルの話題。

12月は兵庫県丹波篠山市のホットな取り組み。

1月は増田寛也会長の「年頭所感」と、オリジナルのプログラムが続きます。

 

年会費は一口5,000円(4月~3月)です。

ぜひともこの機会に会員になって、スローライフのさんか・さろんにご参加ください。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会

 

詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.slowlife-japan.jp/%e5%85%a5%e4%bc%9a%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

 

 

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

 

 

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