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先週の「さんか・さろん」。わが学会の増田寛也会長恒例の「年頭所感」が盛
況でした。70人近い申し込みで31地域の方が参加、意見発表も各地の実情が反映
されて・・・。今後のオンライン「さろん」本格化に希望が持てました。
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コラム<火曜日の鐘> 吉田俊実(東京工科大学名誉教授)
「男だろ!」
箱根駅伝、いや~すごかった。コロナ禍に一陣の風が吹き抜けるような感じ。
が、最終局面、手に汗握る駒沢大学の追い上げ、そこに聞こえてきた監督の檄
「男だろ!」。繰り返される「男だろ!」に私のテンションはどんどん下がっ
てしまった。「男だろ!」って何?
就職試験に向かう学生に私が「頑張って、男でしょ!」って言ったら?言わ
れた学生ドン引きするだろうし、不快に思う学生もいるはず。まさか、2021年
の幕開けに教育現場から「男だろ!」を聞くとは思わなかった、本当に残念。
男だから能力が高い、男だから責任を取ることができる、男だから特権があ
る。言うまでもなく、この対極には女がいて「能力が低い」、「責任を取れな
い」がある。こういう古い固定観念の延長線上にある「男だろ!」。もし「男
だから頑張った、頑張れた」と刷り込まれてしまう学生がいたら? いやいや、
爽やかな若者たちは「監督は古いから」って笑いながら一蹴している。そう信
じよう。
学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)
たわ言だとよいのですが
加藤秀樹さんご存知でしょうか。考え方が重なるのでお話し合いをするお仲
間です。大蔵省(今の財務省)に入省して活躍なさったのですが、政治家や官
僚では踏み込めない「民」の立場から立案、提言、実現をしなければ社会はよ
くならないという思いで、1997年に非営利独立の政策シンクタンク・構想日本
を設立した方です。
無作為に選ばれた住民が、地域の政治・行政について議論する「住民協議会」
を各地で開き、政治や行政を「自分ごと」にするという活動が成果をあげてい
ます。実績は150回。その体験をもとに『ツルツル世界とザラザラ世界・・世界
二制度のすすめ』という本を書かれました。ザラザラはまさにスローライフ。
先日の「さんか・さろん」でも、皆さまがザラザラの部分を素晴らしい形で進
めていらっしゃることを再確認しました。本当に見事な活動が日本各地にある
と思います。
ただ私は、二制度ではなく、コロナ騒ぎをツルツル世界を変える機会にしな
ければ、明るい未来はないと思い始めています。どうもツルツル世界の人の人
間としての質が急速に低下しており(実例はあげませんが)、どうにもならな
くなりそうな気がするのです。
それで、「さろん」でもせっかちなことを申し上げました。年寄りのたわ言
ですむことを願っています。
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■街角から畦道から
オンライン「さろん」歓迎 椎名由紀(長野県上田市 ZEN呼吸法)
現在、海と山の二拠点居住をしております。田舎暮らしは、もう何をとっても
最高です。東京で育ち、両親の実家も都会にあったため、自分は土に触れてこ
なかったのだ、ということが初めてわかりました。いまや自然栽培の稲作は、
人生の根幹になりつつあります。
土に触れない生活ということは自分の肉体が自然物だ、ということを感じない
世界だったのです。10代で体調を猛烈に崩し、その後の病院ジプシーでも変わ
らず、15年前に江戸時代の呼吸法に出会って今に至ります。
自然物には自然が必要だったのですよね。というわけで、スローに生きること
の重要性にやっと気づきました。これからもオンラインなら「さんか・さろん」
に参加できそうです。
地方で暮らしたいけれど 嶋崎靖(東京都 U-Stage主宰)
私は新宿生まれの新宿育ち、兎追いしかの山も、かの川も知らず、故郷は予め
失われています。そして遊び慣れた新宿で、今では迷子になってしまいます。
変化の激しすぎる東京に、辟易している人が多いことは確実です。
群馬県長野原町に父が残した山荘があり、終の棲家にすることも視野に一昨年
から改修を始めました。昨年はコロナもあり毎週末DIY。今年は少しでも野
菜が作れないか、と考えています。しかし高地での家庭菜園など相談できる人
がいません。まして生活拠点にするには分からないことだらけです。
私は「交流」を求めて、芝居やチンドン屋をやってきました。限界集落の神社
に住民の協力を得て劇を奉納したこともあります。しかしその時の辛い経験な
のか、地方で体験した驚愕の地域力が委縮させるのか、今は町との交流の糸口
すら見つけられません。役場に「相談係」でもあれば移住のハードルが下がる
のに、 なんて思います。
■まち・むらニュース
・奈良県御杖村 三峰山霧氷まつり
1月から3月の厳冬期に、空気中の水蒸気が木々に凍り付く現象「霧氷」。そ
の凛と美しい光景の中、特産品の販売や登頂記念のスタンプ、記念バッチの発
行などがおこなわれる。道路の凍結が心配な方は近鉄榛原駅からの直行バスも。
開催期間:2月21日(日)までの土曜、日曜、祝日 13時~17時
会場:みつえ青少年旅行村 主催・問合せ:御杖村観光協会 TEL0745-95-2070 http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/02nature/01mountain/03east_area/miuneyama/event/15f9rb99uw/
・長野県上田市 鹿教湯温泉氷灯ろう夢祈願
温泉街から文殊堂、薬師堂周辺に約200個の氷の灯ろうが並ぶ。厳しい寒さの中
のやわらかい灯りは美しく幻想的で心温まる。氷灯ろうを楽しんだ後は、天然
温泉で心身ともにポカポカに。
開催期間:1月31日(日)まで 日没からロウソクが消えるまで
場所:鹿教湯温泉中心街の湯端通り~文殊堂・薬師堂~共同浴場周辺
主催・問合せ:鹿教湯温泉観光協会 TEL0268-44-2331
コラム<象さんの散歩>
「瓦版」を書きながら・・続
先週のこの欄では「1月18日」を書いた。きょうは「1月25日」を書きたい。
一週間前は、象さんのきわめて私的な記念日だったが、きょうも、やはり私的
な日に違いない。私の“ひい孫”洋空(みくう)の満一歳の誕生日である。
いや、ひい孫、といっても戸籍上ではないのだ。私たちのマンションに住ん
でいた、親しい女性タレントの小さなお嬢さん。その女性は「白石みき」の名
でTVやSNSで知られている。私たち夫婦の孫役を引き受けてくれているのだ。
この欄に登場してもらったこともある。そのみきが結婚、その児が洋空・・。
親子ともどもにかわいい、美しい。結婚後の住まいもすぐ近くに。それでも
コロナ事態だから、ごくごく限って。みきに抱かれて、乳母車で。洋空の笑顔
のかわいいこと。早くも、一年経つ。精一杯の笑い顔がたまらない。
1月25日の朝、誕生日プレゼントをポストへ。前日、妻・宏子とデパートで
探し歩き、買い求めた膝掛けを。「象さん」の刺繍入り。だからカードに書い
た。「今日から暴れて遊んでいいよ。象じじいが 見守っているよ」と。
眼を転じれば、コロナ事態に対して通常国会冒頭の論戦が続く。なおも緊急
事態宣言下である。折角のこの日も、遊べないなあ・・・ <川島正英>
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> zoom交流
ようやくzoomというものを少し覚えました。結構おもしろい場面があります。
先日の「さろん」で、地方の旧家から参加の方の後ろにみえた古いガラス引き
戸に参加者から絶賛の声が上がりました。パソコンの前に産物の果物を積み上
げて参加の方、クリスマスにはツリーをお正月には凧を飾る方、地酒を見せる
方、そんな主張も。zoomでもホットでスローな交流は可能なんだと思います。
https://noguchi-tomoko.com/post-7569/
■編集室便り
▽1月19日増田寛也さんの「さんか・さろん」盛況。
この夜は、議論の時間が足りないほどでした。
中村桂子さんからは、
「なぜいつまでも東京にこだわるのか、一極集中が是正されないのか」
と意見がありました。そのお話が、きょうのコラムへと続きます。
また、参加者の皆さんからたくさんの感想も届いております。
その中のお二人のご意見が、きょうの「街角から畦道から」の投稿に。
次回は会員お二人のコラボ企画です。
東京、アース・デザイン・インターナショナル(株)の塚本英樹さん、
埼玉県越谷市の中島プレス工業(有)の小松崎いずみさん、
お二人からこんな概要が届きました。ご期待ください。
日時:2月16日(火)
テーマ:
伝えたいあの人へ未来に届く「まごころ」メッセージ『Time Pocket!』
概要:モノにデジタル情報(ARシステム)を表示し、「未来」へメッセージ
を送る事を可能とした新たなコミュニケーションツール。【地域】【モノ】
の成長を促す新しい仕組みについていお話いたします。
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
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雲仙市
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出雲市
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丹波篠山市
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日本テレネット株式会社
シン・エナジー株式会社
クオリティソフト株式会社
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
株式会社サンクス・ツー
中島プレス工業有限会社
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