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バレンタインデーの前夜、大変な地震でしたね。東日本大震災の余震だとか。
この一週間、東京五輪組織委員会・森喜朗会長の辞任問題でもちきりでした。
東日本大震災の復興を目標に掲げる“東京五輪”の咳払いだったのかも・・
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コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重 (スローライフ掛川)
蒔絵のお弁当箱
もう10年以上も愛用してきた弁当箱は、深さがありご飯も生野菜もふんわり
置いて蓋をすれば完成。時短で重宝していましたが、プラスチック製に思うと
ころがあり、別の物に変えてみました。
きっかけは1月中旬から開催されている資生堂アートハウス(掛川市)主催
の企画展「工藝を我らに」。年中行事・室礼・季節ならではの場面を再現し、
暮らしの中の工芸品の用い方や楽しみ方を展示や空間で提案しています。内覧
会ではコロナ禍で作家さん達が原点に立ち返った思いや、図録に載った対談に
も興味がわきます。
…作り手と使い手の対話のようなことから機能美は向上していく。単に物を
作るということではなく作り出すための哲学が大事。日本の物づくりは自然環
境や風土と折り合いをつけながら生まれ、素材に一工程ずつ人の手が加わるか
ら温かみが感じられる…など、とても共感しました。
ちょうど私は店の一角をリフォームしようとホームセンターや大型インテリ
アショップを巡り、大量生産の品々にゲンナリしていた頃。脱プラスチックで、
眠っていた漆塗りの弁当箱を使ってみることにしました。漆には抗菌効果があ
ることから正月のおせち料理にも用いられます。毎日使うには打ってつけの素
材です。この弁当箱、蓋には蒔絵が施してあり、底が高台になっているため容
量が少なめですが、隅まで上手に詰めようと朝から箱庭を作るような時間を今
は楽しんでいます。蓋を開けた時の漆黒と白米や食材の彩との対比も美しく、
箸が滑る感覚もとっても良いです。
学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(東京大学大学院客員教授)
不動産から「負動産」へ
今回は少し固い話で、所有者不明土地について。先週、法制審議会で相続や
住所変更時の登記を義務づける法改正が答申された。いまは相続が発生しても
登記は義務ではない。登記簿を見ても死亡者名義で真の所有者がすぐには分か
らなかったり、判明しても連絡がつかなかったりする。また、共有地で相続が
繰り返されると相続人の数はすぐに数十人にもなる。東日本大震災後の復興事
業で用地買収が難航したのはこのためだった。全員の印鑑が集められず断念し
た例が多かった。自治体でも探索が難しく、まして一般私人にはなおさら困難
である。隣地が荒廃しても手の施しようがない。
所有者不明土地は地方部に多い。何故なら都市への人口移動で空き家、空き
地が増え、そもそも土地のニーズが低下している。私の周辺でも、空き家にな
った実家の処分に苦労している者が何人もいる。買い手もいないし税金や管理
費を考えると負担ばかりが多くなる。子や孫が相続放棄しても、管理責任は続
くので事態は変わらない。「負動産」と言われる由縁である。
今回の法改正には、所有不明化を防止するため、所有者の申請により土地を
手放して所有権を国庫に移す制度も創設される。管理費10年分の負担が必要と
なるが、利用を望む人も多いのではないだろうか。法制審議会民法・不動産登
記法部会での2年間、26回の審議に私も参加した。毎回法務省で午後1時から
6時過ぎまで、休憩があるとはいえ5時間以上の緻密な法律論。このような経
験は大学生の時以来で準備に苦労もしたが、それなりの成果は示せたと思う。
以前国土交通省などの協力を得て調べたところ、所有者不明土地の面積は既に
九州を上回るほどだった。このまま放置すると後世代ほど迷惑を被る。今回の
改正が解決の一助になればと願っている。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
熊本県玉名市「真あさり」。丁寧に剥き身にした有明海産アサリを「浮かし炊
き製法」で煮詰め、乾燥。炊き込みご飯やすまし汁、もちろんそのままでも。
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■街角から畦道から
捨てじょうず 小笠原洋子(エッセイスト)
先天的節約家の私、『ケチじょうずは捨てじょうず』という本を出しました。
『ケチじょうず―美的倹約暮らし』『おひとりさまのケチじょうず』(ビジネ
ス社)に続くケチ第三弾です。
捨てじょうずとは、流行りの断捨離譚ではなく、断捨離しなくて済む暮らしの
工夫です。徹底して物を買わない、できるだけ所有物を持たないように・・・。
欲しい物を見つけたらじっくり観察し、それをヒントに自作しましょう。スー
パーのレジに立つ前に、籠から一品棚に返しましょう。それ本当に必要?買う
喜びにすぎないのではありませんか。新しい服は買いません、リフォームで生
き返らせましょう、それがセンスの見せどころ。野菜は皮や種まで、魚は骨ま
で食べましょう。ティッシュはゴミになります、トイレットペーパーを素敵な
器に入れて使いましょう。
ゴミは脂肪と同じで、簡単には減りません。最初から溜めないことです。物が
少ないと空間だけでなく、心の中まで広がりますよ。
■まち・むらニュース
・島根県奥出雲町 雲州そろばんづくり体感ラボ
国の伝統的工芸品に指定されている「雲州そろばん」。180を超えるといわれる
製造工程を熟練職人のサポートのもとで体験できる。職人の方が最終仕上げを
おこない、自分だけのそろばんが後日送られてくる。体験時間は約4時間。
開催期間:通年(土日祝・年末年始を除く)一日最大2名まで
場所・主催・問合せ:雲州そろばん協業組合 TEL0854-52-0839
基本プラン価格:10,000円(23桁カバ玉)
https://unshusoroban.com/taikanlabo
・愛知県名古屋市 尾張徳川家の雛まつり
2ヶ月にわたり開催される毎年恒例の特別展。徳川家のお姫様たちの贅を尽く
した雛飾りは圧巻だ。段飾りをはじめ、見事な蒔絵の貝桶・合わせ貝、雛道具
の数々。担当学芸員による今回の見どころもYouTubeでみられる。
会期:4月4日(日)まで 10時~17時
会場・主催・問合せ:徳川美術館 TEL052-935-6262
https://www.tokugawa-art-museum.jp/exhibits/planned/
コラム<象さんの散歩>
政治のかげり深く
先週のこの欄で、国の政治のかげりとして、森喜朗会長の「女性蔑視」発言
を書き、「菅首相長男の総務省幹部接待」の問題も、ひとこと採り上げた。
新聞・テレビは、森発言批判に懸命で、森喜朗氏の後任をどうするか、なお
炎上中。一方の「菅首相長男問題」は、追及しあぐねているようでもある。だ
が、モリカケ問題と同じ性質のものであり、政治のかげりは大きい。
森友学園問題での安倍首相。昭恵夫人が関与していれば「首相も国会議員も
辞める」と見栄をきった。その覚悟は正しく、言葉は立派であった。が、関与
の事実を隠すために公文書の改ざんに至り、痛ましい犠牲者まで出した。
「菅首相長男問題」では、菅首相は、国会答弁で長男と「別人格」を強調、
長男に対して「調査、協力するよう話した」と。追及はそこで止まった。
だが、菅首相は、総務大臣をつとめた。総務省は放送行政を所管している。
首相の長男は衛星放送や番組制作を行う会社に勤務している。よくありがちな
癒着の図であり、モリカケ問題と同じ逃げの一手は許されまい。
昔、「李下に冠を正さず」という格言があった。紛らわしく疑いを持たれる
行動を戒めるもの。今回の事例は、その時代であれば、首相が子を“勘当”し、
自らは“切腹”して詫びる類いの話だと思えるのだが・・・ <川島正英>
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「奈良県十津川村」から・・
谷瀬集落で作られた酒米で仕込まれた「純米酒谷瀬」と、柚子に味噌などを詰
めた伝統珍味「ゆうべし」。入手が難しかったものが、ついに通販開始です。
詳しくは谷瀬の吊り橋Facebookからhttps://www.facebook.com/totsukawa.tanize
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> オンライン蜜蝋ラップ作り
十津川村に行けない日々、zoomでワークショップを取材しました。温泉旅館で
のものづくり体験は、布に蜜蝋をしみ込ませて作る、今ブームの「蜜蝋ラップ」
です。窓からの緑、分厚い木のテーブル、楽しいおしゃべりとともに何かが出
来上がるうれしさ。ゆっくりした時間が、オンラインでも共有できました。行
けないとあきらめないで、少しずつでも繋がらなくては、と思います。
https://noguchi-tomoko.com/post-7621/
■編集室便り
きょうの「さんか・さろん」はタイムポケットのお話。
2月の「さんか・さろん」は会員お二人の企画。無料zoom開催です。
東京、アース・デザイン・インターナショナル(株)の塚本英樹さん、
埼玉県越谷市の中島プレス工業(有)の小松崎いずみさん、
そして、塚本さんのお仲間、
福島大学 経済経営学類教授 奥本英樹さんも参加して・・・。
今までになかった世界初を含むタイムマシーン機能ITシステム。
「ふるさと納税」の健全利用に、廃校利用の促進、地域料理の伝承などなど、
活用は限りなく。地域にうれしい発明のお話をうかがいます。
〇日時:2月16日(火)19時~
〇テーマ:
伝えたいあの人へ未来に届く「まごころ」メッセージ『Time Pocket!』
〇概要:モノにデジタル情報(ARシステム)を表示し、「未来」へメッセージ
を送る事を可能とした新たなコミュニケーションツール。【地域】【モノ】
の成長を促す新しい仕組みについて。
※ご好評につき、お申し込みは締め切りとなりました。
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クオリティライフから・・・
【たまな商店】国際中医薬膳師・田村英子さんの連載コラム「季節を感じる12
ヶ月の養生ごはん」。2月は「春に向けて体を整えたい人へ~冬の老廃物を排
泄するふきのとうと陳皮の玄米おにぎり」https://tamana-shop.jp/12gohan2102
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
シン・エナジー株式会社
クオリティソフト株式会社
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
株式会社サンクス・ツー
中島プレス工業有限会社
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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