瓦版2021.2.23 第555号

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今月になって、大きな地震があったり、初夏の気温がやってきたり。これは、

コロナ事態と関係なし、なのですが、つい連想して・・・。きょうの瓦版も、

原稿のいくつかは、どこか「コロナ」を意識しているようですね。

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コラム<火曜日の鐘>  川島英樹(せたがや文化財団)

 

あるフランス文学者の言葉

 

すっかり記憶の彼方だが、大学でフランス文学を専攻していた。カジュアル

な学者たちの中にあって、揃いのスーツでダンディに決めている先生がいた。

ロマン主義が専門、ロマンティックを地で行くような人で、講義がすすむと、

だんだん小説の人物に同化していく。声は大きく、動きは激しくなり、力のあ

まり黒板でチョークを折ってしまう。終わると、決まって髪は乱れ、シャツの

裾がズボンからはみ出しているという有様だった。

「情熱こそ文学だ!」と唱える先生が、静かに語ったことがある。情熱とい

うと、吹きすさぶ嵐の中、炎の如く突き進むといったイメージがあるかもしれ

ない。だが、そんなことではない。情熱とは、庭師が毎日庭を整えるようなこ

とにある。静かに自分の役目を務め続ける、そういうことこそ、真の情熱がな

ければできないことだ。見た目に惑わされてはいけない。

感染症対策で清掃が強化されている。通勤するビルでも、日に何度もトイレ

や給湯室、廊下やエスカレーターで、身をかがめ、黙々と作業する清掃の人た

ちの姿を見かける。しみじみ先生の言葉を思い出す。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)

 

いつも問題を考えていなければ

 

先回、増田さんが書かれたこと素晴らしいですね。以前から所有者不明の土

地の問題はお話くださっていましたが、解決の方向に持っていらしたご苦労は

大変なものだったろうと、私のような素人にも分かります。今は専らコロナ問

題で、これが終わればよろしいと思ってしまいそうですが、実は、問題山積で

すよね。今回の増田さんのお話のように、知識と能力のある方に先に立ってい

ただき、私たちも自分で考えて変えていかなければいけないことがたくさんあ

ると改めて思った次第です。

地震も、東日本大震災から10年ということで、新聞などに「10年前を忘れな

いようにしよう」という特集が載り始めたところに、13日深夜のマグニチュー

ド7.3という大きな地震で驚かされました。しかもそれが、10年前の地震の

余震だというのですから、まだそんなに大きなエネルギーが残っているのかと

びっくりです。復興というより、常に地震があることを考えての暮らしづくり

を考えなければいけないということですね。

 

 

 

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■街角から畦道から

 

越谷の“鳩”    小松崎いずみ (スローライフ越谷)

 

越谷が市になった昭和63年11月3日に、市の鳥として「シラコバト」が選ばれ

たそうです。シラコバトは30センチぐらいの大きさの白い鳩で、首に黒い線が

入っているのだとか。この目で見たことがあったかな?と幼少のころを思い出

してみましたが記憶がありません。越谷市のまわりなど関東の一部だけに棲ん

でいる貴重な鳥、昭和31年に国の天然記念物となりました。

その鳩に因んで、私は、自分の会社で10年前に「おくり鳩」を開発しました。

白い不織布が鳩型に折られていて、開くと中にメッセージが書けるもの。形状

記憶ですぐに鳩型に戻ります。これで人生の最期をメッセージでおくるセレモ

ニーを確立し、YouTubeで13万回視聴されています。

このたび“みおくる”だけでなく“贈る”にも対応できる、カラフルな鳩を開

発しました。様々なデザインを施しお誕生日や成人式・結婚式、イベントなど

に使っていただけると思います。越谷の鳩が全国に羽ばたいてほしいです。

 

 

■まち・むらニュース

 

・奈良県奥大和 Kobo Trail2021~弘法大師の道~参加者募集

 

弘法大師空海が若き日に修行した道を走る。コースは吉野・金峯山寺からと、

天川村・洞川温泉からの二つで、どちらも最終地は高野山・金剛峯寺。奥大和

の五條市、野迫川村の地も含まれ、どちらも2日間をかけておこなわれる。

大会開催:5月15日(土)・16日(日)

主催・問合せ・受付:弘法大師の道トレイルランニング実行委員会TEL0744-48-3016

https://kobodaishinomichi.jp/kobotrail/

 

 

・岩手県大船渡市 三陸・大船渡第24回つばきまつり

 

日本のみならず世界13ヵ国、550種の椿の競演。椿の苗、椿グッズの販売や寄

せ植え体験、人気椿の投票のほか椿油など椿の利活用事業の紹介も。大船渡市

は、太平洋沿岸のヤブツバキの実採取の北限として知られる。

開催期間:3月21日(日)まで 9時~17時

会場:大船渡市総合交流ターミナル施設「世界の椿館・碁石」

主催・問合せ:つばきまつり実行委員会 TEL0192-27-3111

https://sanriku-travel.jp/know/event_info/p2312/

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

「聖火リレー」にも暗雲

 

東京五輪の組織委員会の会長選びが、ようやく落ち着いた。橋本聖子さんが

新会長に。コロナ事態の緊急事態宣言下、5ヶ月後に東京五輪を決行するのか

中止か、国の運命を預かる尋常ならざる役目だ。あれこれあっても、お祝い、

注文、批判・・、すべて後回しにして「お願いします」でないだろうか。

新会長に、真っ先の解決を求められたのが、一ヶ月後に迫った聖火リレーに

からむ暗雲。島根県の丸山達也知事から「聖火リレー中止」発言が出てきたの

だ。「政府、東京都は、感染症の少ない地域を意識してほしい」と。

島根県内の反応は、賛成7・反対3の割合という。広島県の湯崎英彦知事、

鳥取県の平井伸治知事から理解出来るとの意向が伝えられ、大阪府の吉村洋文

知事から「地域経済は疲弊している。生活に苦しい中での聖火リレーであり、

社会経済と感染の両立をはかることを考えてほしい」という意見が出た。

中央と遠隔地域との格差。これは、聖火リレーとか組織委員会に留まらない。

政府にも東京都にも、心して取り組んでほしい永遠の課題・・ <川島正英>

 

 

 

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津川なんばメロンパン、そして香り高いよもぎ餅、いちご大福などが人気です。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  近場で息抜き

 

電車で17分が近場かどうか?「亀戸天神」へ出かけました。昔からの梅の名所

は、合格願いをする人がちらほら出ています。途中、伝統野菜の亀戸大根を初

めて見たり、明治時代の天神社の写真に驚いたり。江戸から続く名物のくず餅

屋さんでは、ここのお餅は小麦粉を材料に450日かけて作る発酵食品と知りま

した。息抜きの半日、学ぶことも多かった。この位は出かけてもいいかなあ。

https://noguchi-tomoko.com/post-7639/

 

 

 

■編集室便り

 

 

今回の、学会コラム<緑と絆の木陰>中村桂子さんの原稿で

 

 

「増田さんが書かれたこと素晴らしいですね」とあるのが、先回の「スローラ

イフ瓦版」の同コラム増田寛也さんの原稿です。

 

詳しくは前回の瓦版をこちらからご覧ください。↓

https://www.slowlife-japan.jp/2021/02/16/%e7%93%a6%e7%89%882021-2-16-%e7%ac%ac554%e5%8f%b7/

 

 

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

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奈良県

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雲仙市

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飯山市

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出雲市

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丹波篠山市

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アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

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中島プレス工業有限会社

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