瓦版2021.4.13 第562号

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新緑・4月。入学式とか入社式の話題がにぎやかですね。大学で、新2年生に、
昨年は見送った入学式をあげて話題を呼んだところも。わがNPO・学会も
“新会員”を大募集、大歓迎です。「編集室便り」をご覧になって、どうぞ・・
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コラム<火曜日の鐘>   斉藤睦(地域総合研究所所長)

傍聴き

月一回、リアルでやっていた研究会がオンラインに替わった。先月のゲスト
はニューヨーク市役所職員。コロナ禍での市民生活、仕事の仕方の話をしてく
れた。事務所に出るのは月数回。その中で“失われたこと”の一つに、傍聴き
(そばぎき)があるといった。
「私たちは、事務所で自分の用件だけでなく、所内の仲間のところにやって
きた多様な人びとの話をそれとなく傍聴きしていた。その中で、世の中の動き
や人の考え方、あるいは人生についての知識を蓄えることができた。それが、
事務所に行かなくなって失われた。それがどんな結果をもたらすか考えている」
思えば、私も組織にやってくるいろいろな方たちの言葉、様子、話から感じ、
考え、世界観を組み立てる情報を得ていた。通勤車内の見知らぬ人の様子から
だっていろいろと得てきた。コロナ禍で、そうした機会は圧倒的に失われた。
感染症は、あるいは戦争も、私たちから多くを奪う。その中に“傍聴き”消
失もあると知った。とくに、この期間、誰かとの時間・場所・仲間を共有する
機会を奪われた若者たちの損失を考えた。胸の奥が惻々と痛い。

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   増田寛也(東京大学大学院客員教授)

東京の春

盛岡にある国の天然記念物「石割桜」が満開になったという。樹齢400年近
く、巨石を割って咲くエドヒガンザクラを見ると、春の訪れとともに自然界の
たくましい生命力を感ずる。長い冬の間、家に閉じこもっていた反動からか、
この頃から市民は競って外に出る。やがて山菜が芽吹き、周囲の山々の残雪が
見る間に小さくなっていく。地方生活の良さは、季節の移り変わりや自然の営
みを五感で受け止められる事。いや、日々の暮らしが自然と一体となっている
と言っても良いかもしれない。
東京のマンション暮らしは、スイッチひとつで快適な温度を選ぶことができ
るが、自然と暮らしが分断されてそれぞれを対比して見てしまう。気候変動問
題をどこか他人事と思ってしまうのは、こんなところにも理由があるのだろう。
コロナ禍で今年も石割桜の開花は見られない。残念だが、今は窓を開け放ち、
東京の束の間の春を楽しみたい。

 

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広島市「広島菜ごはん」。瀬戸内産の味付焼アナゴと、広島菜を合わせた混ぜ
ご飯の素です。炊き立ての2合のご飯に混ぜるだけ。チリメン味もあります。
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■街角から畦道から

飯舘かーちゃんの挑戦(1) そのとき震災が
渡邊とみ子(「までい工房美彩恋人」代表、福島市在住)

平成の大合併の時、飯舘村は合併をしないで自立の村づくりを目指した。そう
した中、村の特産品となるものを作り、飯舘村から発信したいと新規作物研究
会が七つできた。その中の一つに「イータテベイクじゃがいも研究会」があり、
会長に選ばれた私の悪銭苦闘の挑戦が始まったのだ。じゃがいもの他に「いい
たて雪っ娘」かぼちゃも品種改良した菅野元一氏から研究会に提供され、二つ
の新規作物を同時に手掛けながら研究会の会員と共に取り組みが始まった。
じゃがいもの種芋生産は国家管理で、植物防疫官から合格を得た物しか世の中
には出せないという厳しい法律の中で、私は2010年から馬鈴しょ植物防疫補助
員として種芋生産にも関わり、第一段階を合格させた。翌年に第二段階目が合格
すれば世の中に出せるという矢先、2011年3月11日の東日本大震災・原発事故
の災害。避難を余儀なくされ、苦難の道がスタートした。

 

■まち・むらニュース

・島根県雲南市 さくらおろち湖トレイルランニングレース参加者受付中

さくらおろち湖周辺は、松江藩主が城下を巡行したという殿様街道や、出雲神
話ゆかりの地で知られる古代からの時の流れを感じるのどかな風景。その中で
の今年のレースはショートコース(16km)のみに縮小して開催される。
開催日:5月23日(日) エントリー締切:4月23日
場所:さくらおろち湖(尾原ダム)周辺
主催・申込・問合せ:さくらおろち湖トレイルランニングレース実行委員会
TEL 0854-45-9222 https://www.sakura-orochi.jp/event-blog.php?id=875

・北海道千歳市 サケ稚魚の放流体験

放流前に学習室でサケの一生を十分に学習。その後、昨年11月にふ化した体長
4cmほどの稚魚2匹を、3年の時をかけて無事に戻ってくれることを祈りな
がら水路に流す。子どもにとって忘れられない貴重な体験となる。
開催期間・時間:5月31日(月)までの毎日 11時と14時(各回15分)
場所:千歳水族館学習室で学習の後、サーモンパークの小川で放流
参加費:入館料のみ(大人800円、高校生500円、小・中学生300円)
https://chitose-aq.jp/archives/13331.html

 

コラム<象さんの散歩>

東京五輪、コロナに勝てるのか

「東京五輪」が、あと百日に迫った。聖火リレーが、それなりの声援を受け
ながら続く。でも、大会そのものが心に迫ってこない。東京五輪。この欄でも
たびたび書いた。「賛成ではないが、黙って、見届けるつもり」と。
だからこその注文もある。政府と東京都は、開催するのであれば、何よりも
国民に手をつなごうと呼びかけるべきだ、と。なのに「一年延期」の決定でも
国民の意向を確かめることなく、「外国からの観客お断り」でさえついに民意
を聞くことはなかった。一致結束へ盛り上がるはずがない。
政府は、大会を「コロナに打ち勝った証として開催する」と打ち上げたので
なかったのか。それなのに、大会の「一年延期」でも、「外国客お断り」でも、
国民の意向を確かめていない。発言の弱さ、いい加減さに驚く。
至上命題の“証”の極まりのコロナ対策でも、緊急事態宣言、まん延防止等
重点措置となっても、政府の対策は注文に応えない。PCR検査、病床づくりの
基本さえ整わず。何よりものワクチンの確保が遅れているのだ。
さすがに世論調査で「中止」と「延期」が70%を数え、また英国など海外の
新聞から批判の声が出始めた。あと百日、どう動くか・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
村で唯一のラーメン屋さん「十津川らーめん 輝~teru~」。移住したご夫婦が
営むこのお店の物語、村のホームページの移住者インタビューを読むと、なん
だか心がほっこりします。https://www.vill.totsukawa.lg.jp/iju/interview/03/
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  チームシルク

先週書いた高知県梼原町、隈研吾さん設計の役場から10分山に入った越知面
(おちめん)地区に行きました。私の研修に参加した女性が「来て~!」と招
いてくれたのです。元小学校だった建物に到着すると、はじけるように元気に
笑う女性グループが、自慢のピザを焼いて迎えてくれました。桑の葉使用の加
工品作りから出発したためシルクの名ですが、今はキクイモに夢中だそうです。

チームシルク

■編集室便り

▽「さんか・さろん」へzoomでご参加を

2012年「スローライフ・フォーラム」を開催した栃木県日光市。ここで観光行
政に長く携わった舟越さんは、「カフェおやじになりたい!」と一大奮起し転身。
これまでの経験を活かして、地域色豊かなキッチンカーを営業しています。コ
ロナ禍で、移動するお店が好評、交流の場にもなっているとか。どうぞご参加
ください。※上の写真が舟越さんです。

●日 時:4月20日(火)19時から20時30分
●zoom使用
●講 師:舟越隆裕さん(キッチンカーカフェ「珈琲CoCom」オーナー)
●テーマ:「キッチンカーの今 -コロナ禍から見えてきたこと-」
詳しくは https://www.slowlife-japan.jp/2021/04/10/s-4/
●参加費:スローライフ学会会員1000円(3000円で毎月参加できます)。
一般2000円、学生無料。どなたでも参加できます。
●申込み:お名前・所属・居住地をお知らせください。参加者名簿を作ります。
4月18日(日)までに、メール slowlifej@nifty.com あて

▽新年度会費をお願いします。

冒頭ご案内しましたように、新会員を募集中です。
スローライフ学会会員になると、「スローライフ瓦版」に投稿できるほか、
「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会員になれますの
で、この機会にぜひお申し込みください。初めての方はこちらからどうぞ。

入会について

年会費は、5000円。(2021年4月~22年3月)
会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。
ただし、3000円お支払いいただければ、何度でも参加できます。

何度もご参加予定の方は、5000円+3000円=8000円を、下記の口座へお振込み
ください。

それ以外は、その都度のお支払いに。途中入会でも、同様の金額となります。
なお、スローライフ学会員外の方の「さろん」参加は一回2000円、学生は無料
です。

※「さんか・さろん」9月までの予定はこちらから

「さんか・さろん」9月までの予定

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

※他金融機関からのお振込みの場合は
店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、
口座番号:0595293、スローライフ学会    まで。

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社

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http://www.thanks2.jp/
中島プレス工業有限会社
https://www.nakajimapress.jp/

 

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