瓦版 2021.10.12 第588号

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実りの秋、この瓦版も情報盛りだくさんです。10月19日は「さんか・さろん」、

11月20・21日は「スローライフ・フォーラムin十津川」。そして、「練馬大根

たくわん漬け」の予約も始まりました。編集室だよりをご覧ください。

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コラム<火曜日の鐘>  丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

 

「北のまほろば」はどこへ

 

北海道から青森、岩手、秋田の北東北3県にまたがる縄文遺跡の連なりが7

月、世界遺産に認定されました。三内丸山をはじめとする大規模集落跡や膨大

な量の土器、石器、狩猟や採集を通じて食料を確保した生活の物証が「定住社

会の発展を示す顕著な例」として登録に至ったのです。

秋田県内では大小の石を同心円状に配したストーンサークル「大湯環状列石」

(鹿角市)が古くから有名ですが、最近の発見では全国で最も多い4基の環状

列石が確認された「伊勢堂岱遺跡」(北秋田市)も加わりました。大湯の遺跡

近くに東洋史学で名高い内藤湖南の生家があるのは偶然とも思えません。

伊勢堂岱から目と鼻の二ツ井町・麻生遺跡は残念ながら遺産地域から外れま

したが、明治時代に縄文を代表する土面が出土しています。

『街道をゆく』で各地を旅した司馬遼太郎は、この遺跡群に「北のまほろば」

の異称を与えました。自然の恵みゆたかに暮らした縄文人へ思いをはせたので

しょう。「まほろば」とは「素晴らしい場所」「住みよい場所」を意味する古

語だといいます。時代を経てこれらの多くが消滅可能性を抱える地域となりま

した。いったいなぜそうなったのか。わたしたちに課せられた重い課題です。

写真をご覧ください。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)

 

政治家の「しっかり」

 

岸田文雄さんの首相就任会見(4日夜)を聞いて、やたらと耳についた言葉

がある。「しっかり」だ。数えたら、58回あった。

考える、聞く、言う、説明する、確認する、掲げる、進める、発揮する、満

たす、取り戻す、目を光らせる……。みんな「しっかり」やるそうだ。

ある光景を思い出した。2006年9月の安倍晋三さんの最初の首相就任会見だ。

26分間に32回、「しっかり」と言った。それで、永田町では「しっかり晋ちゃ

ん」というあだ名がついた、というコラムを夕刊に載せた。「こうまで多用さ

れると、意味はほとんどなくなる。合いの手のようなものなのかもしれない」

と指摘し、末尾に「『しっかりと自立した凜(りん)とした国』って、どんな

国なんだろう」と書いた。

政治家は「しっかり」を付けることで、仕事をしている感じを出したいのだ

ろう。だが、空疎すぎて、かえって自信のなさの裏返しに見える。岸田さんも

安倍さんも「雨が降る日は天気が悪い」という類いの発言が多い。10秒で言え

ることに1分かける。そこに「しっかり」を挟んでくる。

衆院選公示前日の18日午後、日本記者クラブでの与野党党首討論で、岸田さ

んに質問をする予定だ。「しっかり」と中身のある答えを引き出すべく。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

長野県諏訪市「ぬれしみせん」。諏訪大社上社本宮鳥居前の煎餅店が作る献上

菓子。お餅のようなモチモチ食感で、秘伝といわれるタレが絶品です。

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■街角から畦道から

 

稲刈り   神徳政幸(和歌山県紀の川市 道の駅青洲の里駅長)

 

日本晴の雲ひとつない空の下、稲刈りを始めることが出来ました。昨年は、

ウンカが猛威をふるい、収穫量も激減の年でした。今年はどうなることやら心

配しましたが、順調に生育し収穫の秋を迎え、稲穂が少しずつ垂れ下がってい

ます。 よく育った実ほど重く、まるで、こうべを垂れるかのような姿になり

ます。 夏の暑さ、強い風、降り続く雨、さまざまな日を乗り越え、立派な稲

に成長し豊かな実をつけてくれました。

今年の田植えから息子が全て植えてくれましたので、やっぱり稲刈りも任せ

ました。息子は、結婚し2人の子の親にもなり、子育て真っ只中です。稲穂の

ようにさまざまな人生経験をして、頼もしい大人に成長し、誇らしく思えます。

写真をご覧ください。

 

 

静岡の茶飲み話⑤ ~“食中茶”

坂野真帆(静岡市 株式会社そふと研究室)

 

令和2年の家計調査で、緑茶年間購入数量は静岡市が2,323グラムで第1位。

全国平均827グラムの約2.8倍です。とにかく緑茶を飲むのです。

静岡県(私周辺調べ)では、ご飯の支度が整ったときにはお茶も淹れ、まず

はひと口飲んでからご飯に手をつけます。これが意外に全国的には少数派!?

お茶マニアが多い弊社「お茶ツアー」のお客様にして、食事中にお茶を飲む習

慣がないとおっしゃる方が多いのです。県外出身者の「嫁いできた当初、夕食

の食卓に『お茶がない!』とお姑さんに叱られて意味がわからなかった」とい

う話は、ツアーで結構ウケています。

全国の方に静岡県民のように“食中茶”を飲んでいただいたら、きっと緑茶

消費は格段に増えますね。それにしても、お茶は食後派、食中は飲まない派の

皆さん、食事中にはいったい何を飲んでいますか?

最終回です、茶飲み話にお付き合いありがとうございました。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・兵庫県丹波篠山市 グリーンスローモビリティ~実証実験中

 

時速20km未満で走る8人乗り電動車は、ガラス張りで観光にぴったり。城下

町の名所を約30分かけて一周する。乗車ポイントでは手を挙げて合図。運賃は

無料だが、満席の場合は乗車できない。

運行期間:10月27日(水)まで 毎日6便

コース:王地山陶器所~鳳凰会館~安間家資料館~田園交響ホール、等

問合せ:丹波篠山市観光交流部 TEL079-552-6907

https://shinki-gb.co.jp/sasayama-gsm2021/

 

 

・群馬県中之条町 中之条ビエンナーレ2021

 

2007年に始まった国際芸術祭。温泉街や木造校舎などの各所で絵画、彫刻、写

真等の展示のほか、パフォーマンスもおこなわれる。今年の参加アーティスト

は125組。参加作家と地域住民との交流に定評がある。コロナ対策で準備して

いたオンライン公開は先行開催されている。

開催期間:10月15日(金)~11月14日(日)9:30~16:00

会場:中之条市街地、四万温泉など5エリア、40会場

主催:中之条町、中之条ビエンナーレ実行委員会・運営委員会

問合せ:中之条ビエンナーレ事務局 TEL0279-75-3320

https://nakanojo-biennale.com/2021/

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

秋の風いっぱいに

 

先週末、長野県飯山市へ出かけた。私が代表の役を預かっている「蛍の宿を

守る会」の稲刈り作業だった。コロナ事態で、田植えも田の草取りも叶わず。

やっと顔を合わせた仲間との一日は、まさにすばらしい休日であった。

参加者は30人近かったが、会員はほぼ半数で、ほかに地元のなじみの農家の

方たちと地元農業高校からの実習の学生さんと。応援団に感謝あるのみ。

忙しい作業だったが、私はもはやその年齢にあらず、といわれ、イスに腰を

かけたままの応援役に。だが、今回の旅は、妻・宏子の姪夫婦とその息子が同

道してくれた。温泉、お菓子屋、県境を越えて新潟のおそばやさんにも。とに

かく走り回り、2年間のうさを晴らす思いだった。

飯山へ訪れたときに欠かせないのがブナ林の朝の散歩。今回も宏子と歩いた

が、散歩のあと、姪の息子が聞かせてくれたクラリネットの音も秋晴れのすば

らしさ。まさに、コロナ禍が吹き飛んで・・・ <川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

車でしか行けなかった村の観光スポットに、無料バスで行かれるようになりま

した。宿泊者限定、2日前までに予約が必要、11月30日まで。詳しくは↓

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  よーいドン

 

2週間前、うちにいると「位置について、よーい、ドン!」という、聞いたこ

ちらも身構えてしまうほどの、女性の大きな掛け声がしました。ドン、の後は

スタスタスタと道をかける音。その後、夫が現場を目撃、母と小学生の男の子

が、我が家横の細い一本道で駆けっこの特訓と判明しました。うちだけでなく、

ご近所も交通整理などして応援。運動会、結果はどうだったのでしょう。

https://noguchi-tomoko.com/post-8186/

 

 

 

 

■編集室便り

 

 

▽10月19日の「さんか・さろん」で十津川村を予習です。

 

奈良県南部東部、そして十津川村がどんなところなのか?なぜいま移住者が注

目しているのか?など、その歴史と今、これからをうかがいます。

 

・日時:10月19日(火)19時から Zoomで

・テーマ・講師:

「奥大和を語る」

講師:米田 学さん(奈良県知事公室次長)

「十津川村を語る」

講師:小山手修造さん(十津川村村長)

 

一般の方 2000円 スローライフ学会会員 1000円

スローライフ学会会員 参加し放題3000円/年

学生さんは無料です。

  • 詳しくはこちらから↓

https://www.slowlife-japan.jp/2021/10/04/%ef%bd%93-52/

 

 

▽11月20日・21日、十津川村へ出掛けましょう。申し込みは11月5日まで。

 

「スローライフ・フォーラムin十津川」が開催されます。

11月20日(土)は、視察、夜なべ談義。21日(日)が基調講演、シンポジウム。

それに先駆けて、11月4日・5日には分科会も開かれます。

 

今までのように貸し切りバスを用意しますが、コロナ禍により乗車人数は限ら

れます。宿も分散になります。お早めにお申し込みください。

なお、このフォーラムは11月の「さんか・さろん」として開催されます。

 

  • 詳しくはこちらから

行程→ https://www.slowlife-japan.jp/2021/10/10/%ef%bd%93-53/

フォーラム→ https://www.slowlife-japan.jp/2021/10/04/s-43/

 

 

▽「練馬大根たくわん漬け」予約販売始まりました。

 

「スローライフ旬」の店の次なる品物は、希少な地域野菜「練馬大根」のまる

まる一本たくわん漬けと東京野菜漬物のセットです。品物が届くのは2月です

が、まずはご予約を!

 

  • 詳しくはこちらから↓

https://www.slowlife-japan.jp/2021/09/16/%ef%bd%93-44/

 

 

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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