瓦版 2021.11.30 第595号

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今回も「スローライフ・フォーラムin十津川」の特集です。参加した皆さんか

らの感想が続々と届いています。来週も特集になりそうです、投稿希望の方は

お早めに。そして12月21日は「さんか・さろん」、詳しくは編集室便りに。

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コラム<火曜日の鐘>  川島英樹(せたがや文化財団)

 

フォーラムに参加できなかった者のつぶやき

 

「ここに来るのは観光よりは旅だと思う」

フォーラムの言葉のひとつだ。開催地の奈良県十津川村は、奈良駅や京都駅

から4時間かかるそう。現代の日本、都会に住む人にとって、ほんとうの「村」

に触れるには、この距離が必要になるということだろう。道中に見ること、聞

くこと、感じること。そして、帰り道に思いだし、かみ砕いて、消化していく

こと。そんなことが、みんなフォーラムの「旅」の魅力になるのだと思う。

終電近くの山手線に乗っていて。突然、電車が止まり、電気が消えたことが

ある。アナウンスも入らない。周りのネオンの明かりが届き、人影がかろうじ

てわかる暗がり。誰も音を立てず、喋らず、落ち着かない静けさが広がった。

すぐさまスマホの灯が次々と点っていく。さながら車内に鬼火が現れ、並んだ

かのようだった。ようやく車内アナウンスが入り、程なく電気がついた。この

間ほんの1分間くらいだったろうが、闇のない都会の深い孤独の闇を感じて、

背筋が寒くなったことを覚えている。

フォーラムの言葉をもうひとつ。

「部屋の電気を消して空を見ると、全部“星”ということに驚く」

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>  中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)

 

懐かしさが新しさを生む

二日間の旅、実際に十津川村に身を置いていたのは一日でしたが、懐かしさ

を感じながら」大きな影響を受けました。一言でいうなら「十津川村では人間

の原点に返って考え、行動することができる。ここは、今とても大切な場所だ」

と実感したのです。

「科学技術と金融経済で成長を求めてきた近代文明は行き詰まり、新しい社会

を作らなければならない」とは誰もが思っていることでしょう。脱炭素、SDGs

という言葉が生み出され、世界中で様々な活動がなされています。けれども、

高層ビルの林立する都会にいて、権力や経済成長を忘れられないでいる人の行

動からは新しい社会はまったく見えて来ません。料簡は狭く、しかも目の前に

ある技術しか見えていないのですから。

「不便さと森林」に象徴される村で出会ったのは「本当に人間らしい素敵な

人々」でした。外から入って村の持つ力に気づいた方たちも素晴らしいです。

十津川村の他にも、その土地の良さを生かした暮らしのある場は日本のあちこ

ちにあるのではないでしょうか。その力が活かされたら日本の未来は明るいと

思います。細かいことを一つ一つ書く余裕がありませんが、分科会から出され

た「6つの提言」がそれを語っています。ここに示された暮らしの姿は、考え

ただけで楽しいものです。

スローライフ・ジャパンがそれらをつなぐお役目ができたら素晴らしいです

ね。あまりお役に立ちそうもない人が勝手なことを言っているなと自覚しなが

ら、何か大きな力に出会った気がしています。

本当にありがとうございました。すべての皆様と、森と川と空と雲と温泉と

・・心からのお礼を申し上げます。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

奈良県十津川村「いものかぶ」。村で「いものかぶ」と呼ばれる八つ頭の焼酎。

十津川温泉の温泉水で割っていただきました。芳香でまろやかな甘みです。

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■街角から畦道から

 

今も心地よく  八巻史恵 (静岡県東伊豆町 スローライフ学会会員)

 

おこもり生活の反動か、童心に帰りはしゃいだ二日間でした。十津川の温泉

は心地よく、源泉かけ流しという贅沢な湯と地産地消の美味しいお料理に心も

身体も今も変わらず喜んでおります。観光業に長く従事しておりますが、十津

川のパワーはすごい力だと感じました。自主自立のむら。この言葉が深く響き、

地方はこうあるべきだと感じているのです。過疎に向かうのは捉え方の違い。

行動力の違い。このフォーラムの体験をどう活かし伝えられるか。いまも心地

良く消化中です。

「高森のいえ」については、地方がとるべきお手本はこれだと深く思いました。

 

 

フォーラムで知り合って

小林詳子 (千葉県市川市 元宇和島市移住コンシェルジュ)

 

お陰様で、心に響く温かいフォーラムを体験させて頂き、感謝の気持ちで一

杯です。私はあれから、明日香村1泊、大阪2泊し帰宅しました。

十津川村で同宿の方の、堺にある福祉系のレストラン、作業場も見学させて

頂くことができました。皆様生き生きと働かれてる姿がとても印象的でした。

フォーラム参加の皆様、其々に素晴らしい活動されており、大いに刺激を受け

た次第です。

 

 

zoomで聴講して   吉田志帆 (奈良県大淀町 公務員)

 

フォーラムに流れるスローな部分と、zoomなどファストな使い分けは心地よ

さを感じました。zoomで参加しただけで通り過ぎるにはもったいないフォーラ

ム、「“むら”に生きる」について、登壇された方それぞれが熱くて冷静に語

られていました。皆さんの声、思いが聞きたくてスマホのzoom画面に耳を近づ

けて聞きました。

十津川村の方々の誇り、強さ、実行力。粒粒がしっかりしたぶどうの房のよ

うな55大字、それを吉野郡12村にとのメッセージ。野口さんのブログ「6つの

提言」にあった、稼ぐその仕組みを生み出してタダでない資源、暮らしを維持

することなど、郡内に暮す一人として言葉がすっと入ってきました。

 

 

40年ぶりの十津川村  渡部進治 (兵庫県神戸市 スローライフ学会会員)

 

40年前に10日間ほど、盆踊りのビデオ撮影をして以来でした。当時、故・小

松村会議長様に大変お世話になりました。懐かしい想い出です。

以降、友人達と吉野山、天川村、川上村を巡り、自由民権運動のスポンサー

で日本一の山林王「土倉庄三郎翁」や、歌人・山住の達人「前登志夫先生」に

関心を持ち、ついには研究会<まほろばの会>を創り、桑原武夫先生、多田道

太郎先生や鶴見和子さん、鶴見俊輔先生、等々と吉野「竹林院」に泊まり、大

峰山の大先達・福井住職の講話を拝聴したこともありました。

奈良は奥深く、南朝史等を知るとハマリますよ!。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・島根県出雲市 2021出雲そば旅~モバイルスタンプラリー

 

出雲市を代表する食文化「出雲そば」を食べて、体験して、楽しむ「出雲そば

旅」。市内のそば店や観光施設を巡ってモバイルでスタンプを集めると、抽選

で出雲の特産品などの商品が当たる。ほかに、そば打ち体験も。

開催期間:2022年2月28日(月)まで

実施場所:そば店36店舗、宿泊施設34施設、道の駅、など1箇所1スタンプ

主催・問合せ:神在月出雲そばまつり実行委員会事務局 TEL0853-21-6588

https://soba.izumo-city.jp/stamp-larry

 

 

・北海道函館市 五稜星の夢イルミネーション

 

星形の城郭・特別史跡五稜郭の堀の周りを、約2,000個の電球で彩るイルミネー

ション。夜の闇に、真っ白な雪と輝く星形が美しい。この電球は市内のボラン

ティアによって飾り付けられる。五稜郭タワーの展望階からは、星形の全景を

一望できる。

期間:12月1日(水)~2022年2月28日(月)日没~20時

場所:特別史跡五稜郭跡

主催・問合せ:五稜星の夢実行委員会 TEL0138-51-4785

https://event.hakobura.jp/945

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

ひと足早く現実に戻るが…

今回の瓦版も「十津川特集」と聞いていたので、朝早くから「十津川の次の

十年」といったあれこれの十津川物語が頭の中に次々と浮かんだ。

奈良とか十津川とか考え始めると、どうしても長い年月が頭に浮かんでくる。

だが、夢はそこまでだった。朝から、病院のリハビリ班が次々と訪ねてくる。

そういう夢が立ち寄れるはずもない。わが病状については詳しく書いてないが、

要は骨折でリハビリを必要とするということだ。

一刻も早く、という考えが急激に襲ってきて、矢も盾もたまらず、とにかく

机の前にという次第だった。

それにしても、明日の瓦版が楽しみ・・・・<川島正英>

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

谷瀬集落で「ゆうべし」作りが行われました。柚子の中味をくり抜いて、味噌・

米粉・蕎麦粉・トウガラシ・鰹節などなどの練ったものを詰めて蒸します。そ

れをネットに入れて干します。2カ月すれば伝統珍味が出来上がります。

写真をご覧ください。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  谷瀬にみんながやってきた

 

2012年、十津川村谷瀬は、人口減少で集落を維持できない状況でした。でもこ

この人達は、寄合でアイディアを出し、それを確実に実行。奈良女子大の学生

さんも加わり、酒米を育て「純米酒谷瀬」に。空き家を休憩所に。動き出すと

移住者や子供も増えました。そして今回、スローライフ学会員が各地から来て、

変化した谷瀬を視察。その様子を眺め、ついこちらはホロリとしました。

https://noguchi-tomoko.com/post-8259/

写真をご覧ください。

 

 

■編集室便り

 

▽12月21日は、高知から「よさこい」のお話。

 

いまや全国各地のイベントで「よさこい」が当たり前に踊られます。そもそも

高知発祥の“よさこい祭り”はやがて“よさこいソーラン”となり全国のまち

おこしに貢献してきたとか。「よさこい」がどんな経緯で広がり、どんな役割

を果たしてきたのでしょう。

 

講師に高知大学次世代地域創造センター専門員(地域人材育成)川竹大輔さん

をお迎えし、「“よさこい”は、全国にどう広がり、どんな役目を果たしたか」

についてお話しいただきます。

 

もと朝日新聞記者、三重県津市議会議員、橋本大二郎高知県知事特別職秘書、

安芸市助役という経歴の川竹さんが「よさこい学」を説く。お楽しみに!

12月21日(火)19時からzoomで。ご予定ください。

 

 

▽「練馬大根たくわん漬け」予約販売始まりました。

 

「スローライフ旬」の店からの逸品は、希少な地域野菜「練馬大根」のまる

まる一本たくわん漬けと東京野菜漬物のセットです。品物が届くのは2月で

すが、まずはご予約を!

 

  • 詳しくはこちらから↓

https://www.slowlife-japan.jp/2021/09/16/%ef%bd%93-44/

 

 

▽年会費・参加費について

 

  • 「さんか・さろん」の予定をこちらに掲載しています。

https://www.slowlife-japan.jp/2021/10/04/%ef%bd%93-42/

 

この「さんか・さろん」予定をご覧になり、新たに会員になろうと思われた方、

これからの入会は年会費が3000円となります。これまで年会費はいつの入会で

も5000円でしたが、変更となりました。

 

このたび新入会の方は年会費3000円と「さんか・さろん」参加し放題で3000円、

合計6000円を下記にお振込みください。

 

「さろん」はその都度のお支払いも可能です。

1回ごとの参加費は会員1000円、一般2000円。

 

また学生は入会せずとも無料となります。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店  預金種目:当座

口座番号:0595293 スローライフ学会 まで。

 

 

 

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クオリティソフトから・・・

【たまな商店】香ばしい落花生の風味とほんのりとした甘みが美味しい落花生

のお茶・楽花茶ができました。あんばい農園さんの自然栽培で育てたQナッツ

を使ったエシカルで美味しいお茶です。 https://tamana-shop.jp/rakkacha/

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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