


瓦版2025.1.28第727号 神野直彦さんら、8人のコラム掲載。

瓦版2025.01.14第726号 斉藤睦さんのコラムほか、「ふるさと納税」廃止論など掲載

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とにかく、暑い。東京の気温が、34度を当たり前に越しています。異常気象で
しょうか。参議院選挙も、熱い。東京では、34候補が立ち、これも異常では。
暑いなか、どう比較検討するのやら。せめて、この瓦版に「涼」を求めて。
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コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
猛暑の心得
梅雨入りが早かった東京。もはや雨など忘れたように、強烈な日差しが降り
注ぐ。この猛暑に幸いだったのは、なんといっても、コロナの沈静化。普通に
居酒屋に行かれる夏になったのだ。
生ビールを楽しめる幸せを感じながら、戦争、あるいは「特別軍事作戦」最
中の国があることが頭をよぎる。とはいえ、居酒屋向きの話とは言えず、話は
続かない。残念ながら、選挙はまったく話題にもならない。
そんな中で、必ず持ち出すのは、サントリーのビールは飲まないという話。
事情を知らない人が意外に多く、話が進む。サントリーは、「桜を見る会」に
アルコールを無償で提供していたのだ。不浄のビールを飲むわけにはいかない。
プレミアム・モルツは好きだったので、誠に遺憾だ。
先日、入った店のビールが件のものだった。1杯だけ飲んでしまった。実に
おいしかったのだが、2杯目は我慢。消毒と称して、ワインに切り替え、痛飲
してしまった。まろやかで知られるプレモルだが、苦いビールとなった。
学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(東京大学名誉教授)
破滅的破壊
「資本主義」という言葉が花盛りである。総理も「新しい資本主義」を提唱
している。浅学な私には、こうした「資本主義」がどのような概念なのか理解
できない。『資本論』を著わしたカール・マルクスの著作を読んでも、資本主
義(Kapitalismus)という言葉と出会ったことはない。「私は社会主義者だ」
と唱える人はいても、「私は資本主義者だ」と自称する人はいないので、「資
本主義」とはイデオロギーではなさそうである。
もちろん、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を著わしたマ
ックス・ヴェ-バーは、「資本主義」という概念を使用している。しかし、こ
の『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』では、ウェルナー・ゾン
バルトの「資本主義」という概念が引用されているので、「資本主義」という
概念を最初に用いたのはウェルナー・ゾンバルトかもしれない。
資本主義はイノベーションという「創造的破壊」によって発展すると、ヨー
ゼフ・シュンペーターが『資本主義・社会主義・民主主義』で説いたといわれ
ている。しかし、その資本主義を発展させる「創造的破壊」という概念を提唱
したのも、ウェルナー・ゾンバルトに違いない。
とはいえ、ウェルナー・ゾンバルトが資本主義を発展させる「創造的破壊」
とは「戦争」である。戦争には「破壊」と「建設」という二つの顔があり、戦
争なくして資本主義はないと指摘する。
しかし、ウクライナで繰り広げられている「戦争」には「建設」という顔は
ない。環境破壊によって人類が絶滅の危機に瀕している時に、事実上のロシア
とアメリカという大国による戦争だからである。この戦争には勝利者はいない。
しかし、戦争の結果責任は明らかである。すべて人類が負うことになる。つ
まり、この戦争は「創造的破壊」ではなく、「破滅的破壊」なのである。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
埼玉県小鹿野町「しゃくしな漬」。秩父地方の伝統野菜「しゃくし菜」。地元
では一年中食されますが、夏は冷たいお茶漬けに、ビールのおつまみに最適。
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■街角から畦道から
シン・エナジー(株)社長 乾正博さんのお話を聴いて
小笠原洋子(東京都多摩市在住 エッセイスト)
先日の「さんか・さろん」冒頭、野口さんから「シン・エナジーはグリーン
がいっぱいの社内風景」とのご紹介があり、引きつけられました。お固い職場
を想像していただけに、イメージが一挙に塗り替えられました。社内環境にも
一貫した理念が貫かれていると思いました。
講演一部で語られた日本古代人のリサイクル意識への着目は、私の関心事と
重なりました。風土や地理的条件により特徴づけられた日本人の生活観には、
資源危機を迎える現・近未来への提案が潜んでいると私も思ってきました。
便利の追求からアナログ的手作業へ。科学と物質文明の歪に早く気付き、き
め細かく地道な手作業的感性でもう一度周辺環境を見直したいと思いました。
生ごみ発電も可能ですよね。
ふるさとを求めて③ 「成長」できるところ
中谷美南子(東京都三鷹市 「飯山 蛍の宿を守る会」事務局)
初めて「蛍の宿を守る会」に息子が参加したのは、生後5カ月。東京生まれ
東京育ちの息子にも飯山を「ふるさと」として通える場所にする目的で、その
後、年2回の蛍の宿のイベントには必ず親子で参加した。
最初は農作業をほっぽらかしで、泥遊びと田んぼの生き物を追いかけるだけ
の「参加」だったが、会員の方々に相手していただきながら、成長した。いま
本人に「ふるさとは?」ときいたら、迷いなく「飯山」と答えるだろう。
息子が小学校に入った段階で、更なる欲が生じた。いつもの一泊二日の滞在
だと足りない。何とか親子で「生活」できる方法はないものか?地元の小学校
に「体験入学」という制度を利用して夏の1か月、息子は学校に通い、私たち
は飯山市街地の奈良沢地区に住居を借りることとなった。写真もご覧ください。
■まち・むらニュース
・兵庫県丹波篠山市 JR篠山口駅売店跡スペースの活用者募集
撤退後の改札口前売店のスペース利用者を募集。利益の有無は問わず、賑わい
創出、利用者の利便性向上、市や市民活動の紹介につながるもの、など観光客
も対象とした利用を想定。利用期間、応募条件、申込方法など下記HPより。
応募期間:7月28日まで
問合せ:丹波篠山市役所商工観光課観光戦略係 TEL079-552-6907
https://www.city.tambasasayama.lg.jp/soshikikarasagasu/shokokankoka/kanko_bunka/2/21583.html
・東京都江東区 自治体におけるサステイナブルコミュニティの実現
官(自治体、中央省庁)学(大学、研究所)産(民間企業、団体)が一体とな
り、サステイナブルコミュニティの実現に取り組む姿を発信。第二部では「脱
炭素やSDGsは目的ではなく手段」についてのパネルディスカッション。モデレ
ーターはスローライフ学会会長でもある増田寛也氏。登壇者にはNPOスローライ
フ・ジャパン副理事長、野口智子氏。
日時:7月1日(金)10時~13時 参加費:無料
会場:東京ビックサイト自治体week内特設ブース
主催:日本サステイナブルコミュニティ協会
問合せ:jimukyoku@jsc-a.or.jp https://www.jsc-a.or.jp/news/4023
コラム<象さんの散歩>
『権力にゆがむ専門知』
この語は、新藤宗幸先生の著書のタイトルである。新藤さんの訃報を、この
瓦版で書いたのは、3月の末。その新藤さんの「偲ぶ会」が2週間前にあった。
参加して頂いたおみやげの著書・遺作のタイトルが、これである。
新藤さんらしい。専門家・学者グループに対して、「専門知」という概念を
引っ張り出したところも、なるほど、であるが、内容も、さすが。
新藤さんは、政権と専門家・学者グループとのかかわりについても、かねて
から、問題点を指摘していた。最近も、日本学術会議会員問題とか新型コロナ
対策での専門家・学者のかかわりで、いくつか厳しく指摘してきた。
この書を読みながら、あらためて思い起こしたこと。新藤さんとは、夜遅く
までたびたびつきあってもらった。月に何度も泥酔状態になるほど飲むことが
あっても、著作は数多い。「よく書ける、原稿は、いつ・・」とたずねたが、
あるとき、「どんなに酔っ払って遅く帰っても、翌朝、1時間、机に向かって
原稿を書く。絶対にペンをとる。絶対に」と。一回だったが、きっぱり。
その言葉を思い起こしながらの読書である・・・ <川島正英>
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「奈良県十津川村」から・・
暑さの中、訪れたいのが「笹の滝」。落差約32メートル、岩肌を白糸のように
流れる美しさに思わず涼しくなります。道幅狭く、駐車場から少し歩きますが、
マイナスイオンいっぱいの名所。源泉かけ流しの立ち寄り湯にもどうぞ。
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 傘と菱と
広島県府中市。上下町矢野の「四季の里」に行くと、庭園の遊歩道の頭上に色
とりどりの傘がいっぱいぶら下がります。いわゆる「アンブレラスカイ」です。
一方、池には菱がびっしり。増えて困るとのことでしたが、私には都会で手に
入らない珍しい水草。少しいただいて涼しく生けました。傘はささずに吊るす、
菱は抜き捨てないで飾る。違う使い方で、ものはさらに活きると知りました。
https://noguchi-tomoko.com/post-8770/ 写真もご覧ください。
■編集室便り
▽会員の皆様、「逸品」と「投稿」をお寄せください。
スローライフ学会会員になると、この「スローライフ瓦版」に投稿や情報掲載
が出来ます。わが町のこれが「逸品」という物を、写真とともにお知らせくだ
さい。この「瓦版」の「逸村逸品」コーナーと、NPOスローライフ・ジャパンの
Facebook、ホームページでご紹介いたします。
また身近な話題を300字くらいでお寄せ下さい。「街角から畦道から」のコー
ナーに掲載いたします。「まちむらニュース」コーナーへの情報もお待ちして
おります。
ご連絡はこちらへ → slowlifej@nifty.com
▽新年度の会費をお願いします。
スローライフ学会会員の方は4月からの会費をお願いします。
・年会費は、5000円。(2022年4月~23年3月)
・会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。
ただし、3000円お支払いいただければ、年間何度でも参加できます。
「さろん」のプログラム(半年分)はこちらから。
↓↓↓
https://www.slowlife-japan.jp/2022/04/26/%ef%bd%93-113/
なるべく5000円+3000円=8000円を下記口座へお振込みください。
年会費のみの場合は、「さろん」参加費をその都度お支払いいただくことにな
ります。
・まだ会員でない方は、ぜひこの機会にご入会ください。「スローライフ瓦版」
に投稿できるほか、「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会
員になれます。
・スローライフ学会員以外の方の「さろん」参加は一回2000円、学生は無料。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
※他金融機関からのお振込みの場合は
店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、
口座番号:0595293、スローライフ学会 まで。
詳しくはこちら
↓↓↓
https://www.slowlife-japan.jp/2022/04/06/%ef%bd%93-106/
▽この瓦版のメールは送信専用です。
スローライフ・ジャパン、スローライフ学会にご用の方は、この瓦版に返信せ
ずに、下記にお願いします。
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飯山市
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出雲市
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