瓦版 2023.5.23 第672号 坪井ゆづるさんのコラム掲載

 

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「スローライフ・フォーラムin綾部」。京都府綾部市で無事に開催できました。

美しいバラの色と香り、シャガが茂る森、皆さんとの交流、多くの提言などが

心に残ります。ご参加くださった皆様、裏方をされた皆様、お疲れさまでした。

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コラム<火曜日の鐘>  斉藤睦(地域総合研究所所長)

 

2年ぶりのリアル・フォーラム

 

この土・日に開催されたスローライフ・フォーラム in 綾部に参加してき

ました。フォーラムの舞台は、京都府綾部市。“移住立国”を掲げ、人口より

も人財に目を向け、おばあちゃんの栃餅など特産物開発で小さな経済を創り出

し、800人以上の移住者を受入れた、いま、まちづくりの注目ホットスポット

です。

正確には1年半ぶりに開催されたこのリアル・フォーラムで、二つのことに

気づきました。ひとつは、人びとがパソコン画面ではなく直に対面し、五感を

使ってお互いの意見・感情を縦横に交換し合うことがもたらす喜びです。

二つ目はこのフォーラムでのキーワードでもあった、“当事者意識”です。

地元綾部市の方がたも、各地から馳せ参じたスローライフの仲間たちも、自分

がまちのあり方や人生の当事者だとの意識を抱えて話し合い、議論に耳を傾け

た。その当事者意識が、会合に深みと希望までをも、もたらすのだと気づきま

した。

同時期、広島でG7の会合が開かれていました。スローライフ・フォーラム

での議論は首脳たちの議論と全く遜色なく、むしろこうした市井の当事者たち

の問題意識と真剣な議論こそが、平和を築く礎になるのではないか、と感じた

2日間でした。

 

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)

 

「半官半X」

 

移住者の多い綾部市で、「多様に生きる」をテーマに語り合う。リモートワ

ークが常態化し、働き方における「場所の制約」が薄れた現状を反映した「生

き方」で盛り上がるのかな、などという当方の見立てをはるかに超える縦横無

尽な展開になった。と、まぁ進行役が自画自賛しつつ報告する。

田園調布からの移住者あり、アメリカ暮らしのあと秋田の大学に勤め、リタ

イアして京都へ来た人あり、大学生と現地でフィールドワークをしている教授

あり。エンジニアもプロボノも「ずーっと派遣さん」も、京都府職員も府職員

から「地域おこし協力隊員」になった人も。とにかく多彩な参加者が語った、

それぞれの来し方と現状報告を聞いて、おのれの「単線人生」(大学を出てか

ら一つの会社にしか勤めたことがない)に恥じ入るばかりだった。

アドバイザ-の筒井一伸・鳥取大教授と「結論めいたことはなくていい」と

決めてはいたが、話は「副業」ではなく「複業」、一人が複数のチャンネルを持

つ生き方の時代なのだ、という方向に向かった(と思う)。そこから綾部市の

塩見直紀さん提唱の「半農半X」に引っかけた「半官半X」という言葉につな

がり、筒井教授から「すでに山形県上山市などに実践例がある」とお墨付きを

いただき、午後の会合で知事や市長に提案するに至った。

こんな報告では決して伝わらない面白さを、参加者のみなさまが実感したこ

とを信じつつリポートを終える。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

京都府綾部市「私、綾部高校出身です。」。綾部高校の農園で栽培されている

「鹿ケ谷かぼちゃ」を使ったユニークな名前のクッキー。まちぐるみの応援で。

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■街角から畦道から

 

「平和をねがい、祈りのあるまち」綾部市にて

川島英樹(せたがや文化財団)

 

すぐ向こうは福井県という綾部の山間、シャガの咲く水源の里・老富。帰り

際に、狭い道を囲み、文字通り集落をあげて手を振ってくださった。体を温か

いものが込み上げてくる。中村桂子さんは「東京で電車に乗ってる人と顔が違

う」と話されていたが、綾部の人たちは、穏やかで、やさしい表情をしていた。

熱を込めて、ガイド役を務めてくださった山崎善也市長は「近き者よろこび、

遠き者来たる」と語る。そのスローライフ先進の地にして、街角に人影なく、

さびしい。コンビニ調達の朝食で、詰め込みスケジュールの2日間を過ごした

スローライフ学会会員として、いや、2023年を生きる日本人のひとりとして、

この経験を何かに繋げねば…と思った。

 

 

 

スローライフファミリー ふるさとの味

小松崎いずみ(埼玉県越谷市・スローライフ越谷)

 

スローライフ・フォーラム開催地では、地酒や郷土料理をいただき、提供く

ださる方々の温かいおもてなしがセットで鮮明に記憶に刻まれている。

前夜「夜なべ談義」に、各地から参加のスローライフファミリーからの差し

入れが30品目を超え、ひとつひとつの品物の味に開催地の思い出が蘇る。懐か

しい味に「やっぱり美味しい。またお会いできて嬉しいです」と思い出話…。

26回目となる開催地・京都府綾部の方々は、どんな形でスローライフファミ

リーに加わってくれるのかな。

まだ、5ヶ所しか参加できていない私にとって、あと21ヶ所のふるさとへは、

いつか訪れたい。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・奈良県宇陀市 薬草・発酵博覧会

 

『日本書紀』によると、宇陀は日本最初の薬猟(くすりがり)の地。薬のまち

として栄え、いくつもの製薬企業を輩出し、日本最古の薬草園もある。その地

で薬草と発酵の専門家が5カ所の会場で講演会、ワークショップなどを開催す

る。そのほか、多くのマルシェの出店やライブコンサートも。

開催日時:5月27日(土)・28日(日) 10時~17時

会場:奈の音、久保本家酒造、報恩寺、うだ・アニマルパーク、あきののゆ

主催・問合せ:宇陀の薬草を全国へ広める会 TEL050-7117-7558

https://uda-yakusou.net/

 

 

・京都府綾部市 黒谷和紙「手漉き体験」

 

800年以上の歴史を持ち、丈夫で強く長持ちするのが特徴の黒谷和紙の手漉き

体験。一人で一度に8枚のハガキがつくれるほか、職人さんの説明付きの工房

内見学もできる。予約は7日前までに。

開催期間・時間:3月1日~11月30日 水曜日~土曜日 10時~17時

会場・申込・問合せ:黒谷和紙会館(綾部市黒谷町)TEL0773-44-0213

所要時間:10~15分 料金:1グループ(1~4名)7,200円

https://kurotaniwashi.kyoto/experience/

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

「あらためて」スローライフを

 

わがNPOが旗を掲げてスローライフの活動を始めて20年。今回のフォーラム

のテーマには「あらためてスローライフを!」と掲げた。

来賓挨拶で、西脇隆俊知事が今回のフォーラム直前に逝った瀧栄治郎を偲んだ。

フォーラムが進み、基調講演で神野直彦先生が筑紫哲也を語った。

20年前にスローライフ活動を「よし、やろう!」と語りあった3人のうち、

象さんだけがとり残されたのだ。「あらためて」の語に、みなさんとはちがっ

た意味を感じつつ、フォーラム成功を2人に報告したのだった。…<川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

新緑とシャクナゲの花が美しい「21世紀の森」へぜひお越しください。今年の

開花は何時もより早いですが、まだ花は見られます。緑のなかでオゾンを深呼

吸しながら本格的森林アウトドア施設「空中の村」も楽しめます。

http://totsukawa.jugem.jp/?eid=1230

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  裏方の楽しさ

 

これまで、20回以上のフォーラムや大きな催しの裏方をやってきました。もち

ろん、登壇などすることもありましたが、気持ちはいつも裏方。「大変でしょ

う」とよく言われます。それは大変ですが、実はおもしろいのです。お相手と

なる土地の事情、ご担当者の性格、予算などで、毎回様々。今回は、こちらは

ミスばかりなのに、お許しいただき心通じて良かったのでした。

https://noguchi-tomoko.com/post-9711/

 

 

 

■編集室便り

 

▽フォーラムの感想をお待ちします。

 

この5月23日のメルマガ「スローライフ瓦版」から、しばらくは「綾部特集」

となります。皆様どうぞ綾部のご感想をお寄せください。300字までです。

スローライフ・ジャパン → slowlifej@nifty.com

 

 

▽6月のさんか・さろんは「綾部フォーラム」の振り返りです。

 

こんどの「さんか・さろん」6月20日(火)19時は、「スローライフ・フォー

ラムin綾部」の報告と感想となります。事務局からの報告を、長谷川八重さん、

丸山薫さんからお伝えし、皆様からの感想もいただきます。フォーラムに参加

された方、ご都合で不参加だった方もどうぞご予定ください。zoom利用です。

 

 

▽4月からの会費をお願いいたします。

 

◆スローライフ学会会員の方は、4月からの会費をお願いします。

・年会費は、5000円。(2023年4月~2024年3月)

・会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。(一般は2000円)

ただし、3000円お支払いいただければ、何度でも参加でき、年会費のみの場合

は、その都度お支払いいただくことになります。

なるべく5000円+3000円=8000円を下記口座へお振込みください。

 

◆まだ会員でない方は、ぜひこの機会にご入会ください。「スローライフ瓦版」

に投稿できるほか、「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会

員になれます。

 

◆事務処理の都合上、5月末日までにお振り込みをお願いいたします。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

 

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、

口座番号:0595293、スローライフ学会 まで。

 

 

▽この瓦版のメールは送信専用です。

 

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会にご用の方は、この瓦版に返信せ

ずに、下記にお願いします。

↓↓↓

slowlifej@nifty.com

 

 

 

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[NPOスローライフ・ジャパン]

〒160-0011 東京都新宿区若葉1丁目6番1号

ビジネスガーデン四ツ谷アネックス204

電話03-6685-3979  メール slowlifej@nifty.com

※ご連絡はなるべくメールでお願いします。

※郵便はスローライフ・ジャパン宛で。

シェアオフィスのため「スローライフ学会」宛ですと届きません。

https://www.slowlife-japan.jp/

 

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