


「さんか・さろん」で梼原フォーラムの感想を語りました。

スローライフ・フォーラムinゆすはら、写真記録です。

2008年8月1日~3日、鳥取・因幡で開催した「スローライフ学会フォーラムin鳥取」。8月1日は若桜町で分科会が開かれました。分科会テーマ「旅と環境」にふさわしく、若桜駅のSL転車台見学から始まりました。実際にSLを運転していた方からのお話に、これからは飛行機や新幹線でない旅も大切と思えてきます。実際に転車台を回してみると意外に軽く回り驚きました。観光ガイド門村正行さんの案内で蔵通り、古い街並み、水路などを巡ります。こんな立派な蔵がこんなにたくさんよく残っている!
水路を流れる水の清らかさに感動。こうしてまちをそぞろ歩くだけで、充分たのしいものだとわかります。足湯というのがありますが、暑い時期は`足水が、なにより。バスで少し奥の吉川地区へ。ここにはまるで三徳山の投入堂のような不動院岩屋堂があり、その奥に集落と廃校になった「若桜小学校吉川分校」があります。ここで日が落ちてから夜なべ談義をかねての分科会が行われました。かつては子どもたちが学んだ校舎で、おとなたちがじっくり話し合いです。コーディネーター元全国町村議会議長会事務総長 篠田信夫さん、パネリスト鳥取環境大学環境デザイン学科教授・NPO市民文化財ネットワーク鳥取理事長 渡辺一正さん、NPO交流・暮らしネット事務局長 永田英雄さん。話し合いの前に事例発表も。「若桜鉄道活性化の取り組み」若桜町自立政策課 竹本英樹さん、「観光資源を生かした取り組み」観光ガイド門村正行さん、「若桜鉄道沿線活性化に向けて」鳥取環境大学学生 村田隆浩さん、島田宝明さん、小林慎也さん、梨本靖久さん、長 毅さん。食事に出た地元産豚肉の炭火焼はおいしかったのですが、会場に煙りもともないモクモクに。それでも各地からの参加者が今日のゆっくりウォークの感想もかねて意見発表しました。
鳥取環境大学の渡辺先生関係の学生さんの参加が、分科会の平均年齢をグッと下げてくださいました。まちなかの流れの音、足を冷たい水につけられる、聴覚・触覚で楽しめるまち。屋敷に水が引かれている家は池からの風が涼しい。若桜はスローライフなどということばを知らなくとも天然のものを使って役立てている。環境というのは何か、自然環境だけでなく人と人との関係が環境の本質になる、住みやすい状況にデザインしていくことが大切。これまでの旅行は幕の内弁当方式の旅、何でもあるこれを食べろという旅をエージェントは提供してきている。もっとゆっくり好きな時間を過ごすことがこれからの旅。住民が楽しくゆたかに暮らしている、そんな住民生活を覗き見するのが本物の旅なのでは。住民の生き生きした様と交流が始まることが大事である。目的ではなく結果としての旅がある。若桜はそんな旅を実現できる可能性を持った原石である。・・・というような議論がでました。吉川の集落をゆるゆる歩いてからいただいた、翌朝の朝食は都会では味わえないもの。運営にあたった「吉川YYC」の皆さん、おはぎや煮物を作ってくださった地元の女性の会「白菊の会」の皆さん、若桜町役場の皆さんご苦労様でした。参加者56名(うち県外者3名)。”