週刊スローライフ瓦版 (2011.7.26 第66号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★ 今週のこの「瓦版」66号を、いま再びお届けします。コラム<暦と季節と暮らしと>その61が、すっぽり抜け落ちていたためです。編集部の暑さ呆けではないつもりですが、手ぬかりを悔やんでいます。筆者・やまさかのぼるさん、愛読いただいている諸兄姉に、深くお詫び申しあげつつ再送します。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)~~~ 六本木ヒルズ53階の泉 森美術館の『フレンチ・ウィンドウ展』に行った。現代美術の教科書には必ず載っている、マルセル・デュシャンの『泉』も展示されている。教科書アレルギーの方のために言うと、この作品、小便器をひっくり返して置いてあるだけの代物である。それを泉とうそぶくところ、ありふれた大量生産品を美術館に飾り、芸術の概念・価値をひっくり返したデュシャンの志が湧き出ている。 展覧会は、この芸術家の名を冠した賞の受賞作家の作品が並ぶ。自分はなぜ、いま、ここで、こんなものを見つめているのか…、否応なしに考えさせられる。作品保護の観点などから、「上着等をご用意いただくことをお勧め」の温湿度に保たれていた。節電の夏、頭も体もリフレッシュできる。帰りがけ、トイレへ。とくと眺めてみたが、便器は便器だった。おかげで気持ちよく用を足せた。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 増田寛也(野村総合研究所 顧問) なでしこブルーの夜 なでしこジャパンの活躍は素晴らしかった。最後まで諦めない姿勢もさることながら、毎試合後、大震災に世界から寄せられた支援に感謝する横断幕を掲げて一周する彼女達の姿が本当に良かった。観客からは温かい拍手がおくられたが、彼女達を通じて日本人の感謝の気持ちが全世界に伝わったように思う。本当は、総理はじめ政治家達がやらなければならなかったのだが・・・。 ニューヨークの摩天楼もなでしこ達を祝福、と外電が伝えていた。エンパイアステートビルが日の丸を象徴する赤と白にライトアップされた写真を見て、アメリカ人も粋な計らいをするなと思った。そういえば、東京タワーも青一色に染まっていた。多分、なでしこ達のユニフォームカラーでライトアップしたのだろう。 最近、東京の夜景が少し暗くなった。人間は暗いところでは作業性が落ちるが、くつろぐことができる。反対に、明るいところでは作業性が上がり、知的になる。その中間だと人と対話するのがふさわしい。照明デザイナーの世界で言われていることのようだ。わが家でも、今夏は節電で暗くしながらスローに暮らしている。そしていまだに、なでしこ達の活躍を想い出している。■街角から畦道から ————————————————–わが家の「備えあれば患いなし」 白倉徳一(新潟県妙高市危機管理室長) うちの家内は、非常時に備えて食料の備蓄や持出品を用意している。寝室には履物もある。何もそこまでしなくてもいいのにと思っていた私は、昨年4月に妙高市の危機管理担当になってしまった。 家庭の防災対策への認識を新たにしたところで、家内が用意した非常持出用リュックの中をのぞいた。保存の効く食料、タオルやティッシュ、懐中電灯に電池、ラジオもある。なんと私の血圧の薬も10日分。さらに驚いたのは、見覚えのある私の古い財布。へそくりを入れて隠しおいたもの。家内に尋ねると、「どうせしまっておくならすぐに持ち出せるところがいいでしょ」だって。 そんな妻との退職後の生活は5年後に迫っている。 目指すはスローライフ。憂いが残らぬように今からしっかりと準備をしようと思うが、さて何から始めたらいいものやら。とりあえず家内と話し合ってみよう。■まち・むらニュース ————————————————・佐賀県 「夏の夜空を彩る光の宴」が次々に 7月30日(土)に佐賀市諸富町で「2011夏の夜のメルヘン」。町と福岡県 大川市を結ぶ筑後川昇開橋が、修復作業を終えたばかり。橋桁の一部が垂直 に上下する可動橋で国の重要文化財。美しくお色直しされた橋が、幻想的に ライトアップされ夜空に舞う約3000発の花火を一層美しく引き立てる。 8月5日(金)に「筑後川花火大会」。水天宮の花火大会として、江戸時代 から西日本最大級の大会で、打ち上げ場所は福岡県側の筑後川河川敷だが、 佐賀県鳥栖市も主催者に入って鳥栖会場は絶好の観覧場所に。約18000発。 8月6日(土)に「佐賀城下栄の国まつり」花火。昼間から総踊りなどの 市民総参加型のお祭りで、佐賀城下は活気と熱気に包まれる。夜、佐賀城跡 から約1500発の花火が打ち上げられ、城の北濠周辺では、花火が水面に。 8月27日(土)に「鎮西町まつり 納涼花火大会」。九州本土の最北西端に 位置する唐津市鎮西町波戸岬は、日本の花火発祥の地とされる。鎮西町は、 豊臣秀吉が、文禄・慶長の役で前線基地となる名護屋城を築いた場所。全国 から大名を集め、波戸大天狗岳付近で花火を打ち上げた。文禄2年(1593年) という。常陸の大名・佐竹義宣の家臣の日記に記されている。 ◆平成23年度花火カレンダー(あそぼーさが) http://www.asobo-saga.jp/modules/auth/index.php/fireworks23.html <お問い合わせ先>佐賀県危機管理・広報課 電話 0952(25)7219 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 歴史都市高岡を体感する「大伴家持巡行の旅」1200年以上も前の家持一行の旅を再現するスローライフなイベントの全容とは。http://www.takaokaya.jp/news/2011/07/22-125630.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・地元の畑で作られた、黄色いトマトが手に入りました。涼しい冷製パスタを作ってみました。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-116.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・私たちのお店「たまな食堂」のお弁当が好評です。たまな風ビビンパ弁当、玄米地のり弁当、無農薬やさいサラダなど。お手軽値段です、ご予約を。http://tamana-shokudo.jp/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 山や海へ出かけなくとも・・ ~~~ 台風一過の土曜日、歩行者天国の銀座で、涼風を求めてスローライフどころを三つ、妻とぶらり散歩した。ポーラ・ミュージアム・アネックスで「香りをイメージする香水瓶展」。エミールガレの作品もいくつか。優雅で、香りも伝わってくるよう。ガラスのファッションショウといった涼しさを味わう。 銀座紀州備長炭ショップ・掌(たなごころ)。枝ぶりの大きいものから粒状のものまで、備長炭オブジェが並ぶ。黒が基調の工芸品で、夏の和の美しさを演出していて、炭の鈴が風に鳴る風鈴が涼を呼んでいた。 お目あては、銀座の顔・ソニービルで夏に開く「沖縄美ら海水族館」。巨大水槽に、ことしも30種類650匹の魚が泳いでいた。小さな白いサメもかわいいが、さわやかな鮮やかな百花の乱舞が暑さを忘れさせてくれる。 この水族館、電力を、ことしは自家発電で賄う。ビル壁面の太陽光と、もう一つ「TOKYO油田銀座ステーション」で集める使用ずみ天ぷら油で。この「東京油田都市」を提唱した染谷ゆみさんの話は、「瓦版」先週号で書かせてもらった。旅費もかからず。入場料もなしの銀ブラ…。 ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その61~~~ 7月末が来ると思い出す・・遥かなフランス、遠い空・・ 今年も官暦7月末が迫ってきた。毎年この頃には、世間様が忘却の彼方に追いやったオゾマシイ話が回顧される。かの「ノストラダムスの大予言」だ。 まだ御記憶か? 数多の予言の中で一番不気味だったのが「1999年の7月、空から恐怖の大魔王が襲来する!」だった。どんなに気味悪かったかは、あの7月が終わった途端、朝日の「天声人語」欄に、予言を信じてはいなかったが何事も起こらずスッキリしたという話が掲載されたことを見ても分かる。 小生は、それを読んで、「安堵するのは早過ぎた」と某誌匿名欄で指摘した。どうしてか? 今回は、読者諸兄姉向けに謎かけだけしておこう。来週以降に謎解きをする。まずは皆さん、ご自身で首をひねってみてくだされ。ヒントは、あの予言者は仏国アングレームの人で、予言は16世紀半ばになされている・・。コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 胎内市発!「べえべえ」~~~米粉でまちおこしをしようと昨年から新潟県胎内市(たいない)に通っています。市民の皆さんと、米粉料理やお菓子を作っては食べ、食べては話し合い、の繰り返しを続けてきました。で、ついに、街なかの中条グランドホテル内に「米粉かふぇ」がオープン。みんなが開発した、米粉の薄焼きでおかずを巻く新しい米粉の食べ方「べえべえ」が、メインメニューとして売り出されました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=83&cat_id=3■編集室だより△ 講演会、研修会を承ります! 「スローライフとは何か?話をしてほしい」 「価値観やライフスタイルを変えるワークショップをお願いできますか」 大震災後、こんな問い合せが増えています。新しい暮らし方、また仲間を 見つけたい、ということかもしれません。私たちも考えたい、学びたい。 どんな内容の会合にするか、も含めて予算に合わせて対応します。 お気軽にご一報ください。 (03-5312-4141)△ボランティアスタッフ募集! NPOスローライフ・ジャパンの事務作業をお手伝いしていただける方を探 しています。アルバイト料をお支払いできない、とても虫のいいお願いでは あるのですが‥。データ入力や資料の発送など簡単な仕事ですが、お手伝い していただければとても助かります。ぜひご一報ください。 =======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/