瓦版2011.7.19第65号

週刊スローライフ瓦版 (2011.7.19 第65号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
=======
★★★★★
7月19日(火)「さんか・さろん」テーマは「東京をECO油田都市に」。使用済み
天ぷら油を車用燃料にして年商1億3千万円という若き女性社長のお話です。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=123
★★★★★
コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川理事)
~~~ 骨粗鬆症に朗報です
高齢化社会を迎えた日本で、骨粗鬆症の患者さんは、約1100万人と見込まれ
ています。昨年、母親も日常生活の些細な行動で腰椎を骨折、深刻な骨粗鬆症
である事が判明しました。服用タイプの治療薬では改善が見られず、再び骨折
の危険性が高い事から、国の認可を待って新しい治療方法に踏み切りました。
1日1回、自分で皮下注射をする薬剤『フォルテオ』は、国内初の骨形成を
促進する新薬。最長24ヶ月の投与が可能ですが、10ヶ月目の今、73歳の骨密度
が増加してきました。
寿命が延び肉体のエイジングケアは進んでも、骨のケアが追いついていない
現状を聞いた事があります。若い時からスポーツなどの生活習慣も必要ですが、
そんな余裕の無かった世代の皆様には朗報として。
学会コラム<緑と絆の木陰>
~~~~~
神野直彦(東京大学名誉教授) スローライフの転換を怠った悲劇
筑紫哲也氏が編集長をしていたような気がすると、懐かしみながら想い起こ
せば、「朝日ジャーナル」にフランスの経済学者フーラスティエの『四万時間』
が掲載されたことがある。フーラスティエは『四万時間』で、21世紀初頭には、
週30時間労働が実現し、生涯労働時間は4万時間になると予言していた。
21世紀初頭には人間の寿命は80年に延び、時間に換算すると、生涯時間は70
万時間となる。もちろん、睡眠などの生理現象に1日10時間を費やさざるをえ
ないので、生涯時間では30万時間が生理現象のために使われる。そうだとして
も、生涯時間で労働時間は4万時間なのに、人間が人間として生き甲斐を追求
できる自由時間は何と36万時間にもなる。
確かに、21世紀の初頭の現在ではフーラスティエの予言どおりに人間の寿命
は、80年を越えている。しかし、週30時間労働という「四万時間」は夢のまた
夢である。
どこでハンドルを切り間違えたか考えると、フーラスティエは1985年までは
生活水準の向上が目標とされるけれども、そこを転換点にして人間は生活様式
の充実を目指して生きていくようになると考えていた。生活様式の充実、とは
スローライフといいかえてもよい。つまり、1985年頃からスローライフに転換
する必要のあることをフーラスティエは示唆していたのである。 1985年とい
えば、日本が先進国で最も豊かな国になったといってもよい、プラザ合意の年
である。しかし、日本はスローライフに転換するどころか、金色に輝く金銭に
目が眩み、「成長、成長」と連呼しながら走り続けてしまった。今日の悲惨な
生活状況は、スローライフへと転換することを怠った悲劇なのである。
■街角から畦道から ————————————————–
平均最高気温23・14℃ 舟越隆裕(日光まるかじり塾)
暑さが一気にやってきましたね。
節電もあいまって、この夏、特に首都圏の方々は暑さとの闘いになるのでは
ないでしょうか。そこでひとつオススメが・・・。手前味噌ですが、奥日光
の昨年8月の平均最高気温は23・14℃。これ平均気温でなく、最高気温だけ
の平均。冷房なしで、この涼しさなのです。
この夏は、「観光に」ではなく、「涼みに」おいでになりませんか?自然の
癒しも、温泉の癒しも、もれなくついてきます。
明治の始め頃、大使館の別荘が立ち並んだ中禅寺湖周辺。あの頃のリゾート
のニーズがまさに今求められているものと一緒とは不思議です。
涼しさの楽園・日光でお待ちしています。
■まち・むらニュース ————————————————
・北海道恵庭市 バスで「花のまち eniwa スローライフツアー」
8月21日(日)に開催。人口7万の市。札幌市と千歳市の中間に位置する。
「花と緑と水のまち」を宣言、ガーデニングが盛んだ。ガーデニング・エコ
ツーリズムの先進国ニュージーランドのティマル市と姉妹都市を締結。札幌
まで車で約50分、新千歳空港まで約25分、苫小牧市まで約40分の距離。また
JR恵庭駅には快速列車が停車、札幌駅まで23分、新千歳空港駅まで13分で。
自然の中でのスローライフというニーズに対応、ガーデニングや家庭菜園が
ゆったり行える「恵庭市花の田園住宅」の宅地30区画(1区画は163~274坪)
の販売を開始。バスツアーを企画した。宿泊コースも用意。
ツアーの詳細はhttp://www.eniwan.org/experience/2011/08/000109.html
移住・定住支援サイト「ガーデンシティLife-えにわで暮らそう!-」も開設。

問い合わせは恵庭商工会所産業振興課 電話0123-34-1111
恵庭市企画振興部地域整備室 電話0123-33-3131
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
「たかおか屋」から・・・
富山湾のさかなとして知られている白えび。素麺に練り込み風味豊かに
仕上げました。職人技の生きた新商品を是非ご賞味ください。
http://www.takaokaya.jp/news/2011/07/15-114835.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
「日光『食』の研究所」から・・・
日本でも有数の「そばどころ」日光。市内にある107店舗で組織する「日光手打
ちそばの会」では、今年も、「日光夏そば」の提供を始めます。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-115.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━
クオリティライフから・・・
私たちのお店「たまな食堂」のツイッター。丸茄子と豆腐のステーキ、紅芯大
根の甘酢漬け、ひよこ豆のペーストなどなど。おいしい言葉が溢れてますよ。
http://twitter.com/#!/_naturalfood_
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コラム<象さんの散歩> サッカー・ガールズの快挙に乾杯
~~~
やった。すごい。つい叫んでいた。18日早朝、妻に起こされてテレビを見な
がら。なでしこジャパンの快挙。声をあげずにいられようか。
ラグビー族の私。だからサッカーにやや距離を置く、とくにブブゼラには耳
を塞ぐ、と。昨年6月のW杯の季節に、この「瓦版」にもそう書いた。
サッカー・ガールズと呼ぼう。その世界一に輝く直前、PK戦に臨む選手たち
の笑顔がすばらしかった。全力をつくして引き分けた満足感だったろう。眠気
が吹っ飛んだ。澤穂希主将の苦闘の物語を知る。女性であったがゆえの受難と
いえる半生。差別と我慢の積み重ねだったとの紹介だ。でも、一方で、いまや、
女性の活躍の場に差はなしと見たい。山ガールズとか釣りガールズとか。
きょう19日は「さんか・さろん」の日。この「さろん」は3・11以後、3人
の講師を迎えたが、順に神谷由紀子さん(NPO法人「みどりの指」事務局長)
の「フットパス」、重田益美さん(環境まちづくりNPOエコメッセ理事長)
の「循環型社会」、染谷ゆみさん(KKユーズ社長)の「東京油田都市に」で
ある。偶然だが「スローライフ・ガールズ」がずらり・・。 ∧ 川島正英 ∧
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その60
~~~ あァ、やはり、「大暑」か・・・
2週間前に本欄で「小暑」のまま秋になってくれと願ったが、逆に猛暑がや
ってきた。この分だと、今週土曜日の「大暑」には、どうなることやら・・。
昨年今頃の本欄(7月20日)を見たら、「土用の入り」や仏革命暦の「熱月」
なら夏の気分が出るなどと、暑さを楽しむかの如き呑気な話をしている。
節電で苦吟する今夏に少しでも希望の光をと探したら、今日は旧・水無月で
も19日、官暦で昨年の同日は水無月8日だ。水分が不足し炎熱に喘ぐ月が今夏
は早く到来しており、それだけ早く(官暦7月31日に)「文月」になる。暦の
上だけとはいえ、とにかく水枯れの時期が早く終わるなら嬉しい。
太陽暦風の24節気には影響がないが、「立秋」より8日も早く「初秋」の月
になるのだから、今夏は特に、ご先祖様の知恵が詰まった旧暦に縋りたい・・。

コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 山のアスパラ
~~~
長野県木曽「上の段」と呼ばれる昔風の町並みをワークショップで歩きました。
古民家利用のレストラン、無電柱の道、足元燈のついた水路など、かなり整備
されています。ふと、無人売り場で珍しい山菜を見つけました。近くのお宅の
奥さんに聞くと「名前はシオデ、山のアスパラっていって、シャキシャキおい
しいよ」とのこと。それからずっと立ち話。こういう時間が旅の醍醐味です。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=114
■編集室だより
△きょうは「さんか・さろん」の日・・

〔テーマ〕東京をECO油田都市に…染谷ゆみさん

(株)ユーズ社長。著書「TOKYO油田物語」米国「TIME」誌でも紹介された。
高校を卒業してアジアへ放浪の旅に。エコで暮らしていた人々の生活が文明に
破壊されたことを知る。東京の下町で廃品回収の家業に育ったゆみさんは考え
た。てんぷら油を集めてディーゼル車の燃料に再利用できないか? 技術開発
に成功、てんぷら油再生VDF燃料で車が走る。1968年生まれの若き女性社長。
最近は脱原発のデモにも出かけ自然エネルギーへの転換を説く。東北大震災の
被災地には、てんぷら油のトラックでたくさんの支援物資を運んだ。
推薦者は、早野透さん(桜美林大学教授)です。

○日 時……きょう19時~20時30分(受付は18時40分から)
○場 所……平河町Mercury Room
(千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱ 会議室)
○主 催……スローライフ学会(電話 03-5312-4141)
○参加費……会員1000円、一般2000円。学生500円(講師の紹介1000円)
※終了後、希望者で簡単な懇親会。会場は、当日お知らせします。

当日「さんか」も大歓迎です(当日連絡は090-7433-1741野口まで)

△ 講演会、研修会を承ります!
「スローライフとは何か?話をしてほしい」
「価値観やライフスタイルを変えるワークショップをお願いできますか」
大震災後、こんな問い合せが増えています。新しい暮らし方、また仲間を
見つけたい、ということかもしれません。私たちも考えたい、学びたい。
どんな内容の会合にするか、も含めて予算に合わせて対応します。
お気軽にご一報ください。 (03-5312-4141)
△ボランティアスタッフ募集!
NPOスローライフ・ジャパンの事務作業をお手伝いしていただける方を探
しています。アルバイト料をお支払いできない、とても虫のいいお願いでは
あるのですが‥。データ入力や資料の発送など簡単な仕事ですが、お手伝い
していただければとても助かります。ぜひご一報ください。

=======
■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
鳥取市
http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html
佐賀県小城市
http://www.city.ogi.lg.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
=======
最後までお読みくださって、ありがとうございました。
このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへ

このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフジャパンとの
ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、
お気軽にお付き合いください。
今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメール
アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。
まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2
=======
Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会
〒160-0002
東京都新宿区坂町21 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
http://www.slowlife-japan.jp/