


瓦版2025.1.28第727号 神野直彦さんら、8人のコラム掲載。

瓦版2025.01.14第726号 斉藤睦さんのコラムほか、「ふるさと納税」廃止論など掲載

週刊スローライフ瓦版 (2011.8.2 第67号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★8月の「さんか・さろん」は夏休みです。ただ今、秋からの楽しいメニューを計画中。また9月20日、第3火曜日にお会いしましょう。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 早野透(桜美林大学教授)~~~ 節電からスローライフへ 節電の夏である。駅は暗く、自動販売機からけばけばしい光が消えた。先日、愛川欽也さんが司会するテレビのトーク番組に出たら、愛川さんは、夜は電気は余っているんだから夜中の街灯を消すなんておかしい、どうも「ほしがりません勝つまでは」の国家統制を感じると、いかにも戦中派らしい発言をした。 なるほど、実は午後の暑いときのピーク時だけが電力不足が心配なのであって、愛川さんの話は正しい。 「しかし」と、私は申し上げた。「いらない電気は消すというのは、日本をスローライフに変えていくという意味があるんじゃないですか」。 最近届いた季刊誌「現代の理論」の「3・11は何を問うか」特集に、これからは「スローライフの政治」だというタイトルの岩手大学教授の論文が載っていた。面白そうだな、なんて言っているのかな。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 中村桂子(JT生命誌研究館館長) 敏感に素早くお願いします 「Slow」を改めて辞書で引いてみました。ゆっくりする、のんびりやるなどという言葉があり、この文字を見るだけで気持が落ち着くのを感じます。漢字は、怒る、笑うなど文字そのものが怒ったり笑ったりしていますが、仮名でもひとかたまりの言葉にはメッセージがあるのが面白いですね。 ところで辞書には同時に、遅い、手間どる、鈍いなどという言葉も並んでいます。こちらは見ているだけでイライラしてきます。そうです。東日本大震災以降の政治の対応が、あまりにも遅く、手間どり、鈍いので、スローライフの仲間には禁句かなと思うイライラを募らせています。なぜ遅いのかがわからないものですから余計です。とくに、首相をはじめとする中央の人々の言動に感じられる「鈍さ」が気になります。 「敏感になって素早くして下さい」とスローライフの立場からお願いしたく思います。■街角から畦道から ————————————————–「スローフード・スローライフ」その1 村井康人(食生活ジャーナリスト) 先日、イータリージャパンの林 茂社長とお会いした。イータリー代官山の有機テラスに、牛の発酵液を使っていただいたのがきっかけで環境や有機栽培への取り組みの一環として「MOO&PLANT」という商品に育てていただいた。5月から同店で販売している。店内の商品は一部を除き、全てイタリア本社からのもの。低温でじっくり時間をかけて乾燥させた、昔ながらのパスタに加え、天然酵母を使ったパンは、熟成して焼き上げるまで3日もかかるという。石釜は、本格的な薪釜でイタリアから運んできたそうだ。ここではスローフードなイタリアに触れることが出来る。さっそく買って食べてみた。噛むほどに旨みが出る。硬いが尖らないので、噛んでも口の中が切れない。素朴で旨みのあるパンに出会えた。重い涙 中村友子(ライター 千葉市在住) かつてはテレビの画面で歯切れの良い論議をしていた海江田万里経済産業相が顔をゆがめて突然、泣いた。語るに語れない思いが伝わる。片やフジテレビ27時間番組の司会を務めたナインティナインの岡村隆史さんも、相方の矢部浩之さんの言葉に号泣した。昨年、お笑い界トップを走る岡村さんは体調不良で五ヶ月間の休養を余儀なくされた。結成20年の二人は、試練の時間を乗り越え笑いの現場に帰還した。海江田さんと岡村さんの涙は、苦しくて重い涙に感じる。一方、食材の偽装とか原発のやらせ問題がまかり通る世の中に、そこまでして何を守りたいのか。人のおろかさが浮き上がり、情けない涙さえ枯れてくる。■東日本大震災におもう松再生を願い長崎~陸前高田へ自転車で 田嶋義介(島根県立大名誉教授) 東日本大震災で岩手・陸前高田市の名勝高田松原で一本だけ奇跡的に残った「希望の松」の再生支援を訴えて、故郷の長崎を7月24日に自転車で出発した岩手・住田町災害ボランティアセンター前代表の南輝久氏(62)に、27日夜は山口県の拙宅に泊ってもらった。希望の松は、樹医らの努力で新芽が最近確認され、この夏が正念場という。南氏は「ボランティアも宮城県までは多いが、岩手県となると少ない。冬に備えて来てほしい」と呼びかけ、走りつつ各地で寄付も募る単独キャラバン。岩手まで約2500キロ、8月20日にゴールの予定。宿も定まらないまま、炎天下を走る姿にご支援を。自転車RIDE FOR PEACEブログhttp://www.beards-mc.com/pg103.html■まち・むらニュース ————————————————・富山県南砺市 彫刻のまち井波で「欄間ウォーク」 木彫り芸術と名刹で著名な井波で「寺のまちアートinいなみ2011」(8月20 日~9月4日)を開く。井波の町並みで100箇所以上の会場に絵画・写真・木 彫りなどの作品が飾られる。この機会に歩いて楽しい井波を訪れては・・ 特別イベントとして「欄間ウォーク」がある。瑞泉寺などの欄間を日展作家 や伝統工芸士、観光ガイドの解説付きで鑑賞しながら歩く趣向。 「欄間ウォーク」8月20日・21日10時~13時 定員:一日30名限定 集合:井波別院瑞泉寺山門 参加費:3500円(昼食、解説冊子、拝観料) 予約:2日前日まで <予約・問合わせ>寺のまちアートinいなみ2011実行 委員会(南砺市観光協会井波観光案内所) 電話 0763-82-2539 http://inami-kankou.group.nanto-e.com/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ インゲン豆を伝えたことで知られる隠元禅僧。富山県高岡市の国宝「瑞龍寺」と隠元禅僧の驚くべき関係とは。http://www.takaokaya.jp/news/2011/07/29-165319.php━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・炭火でじっくりと焼いてあるヤマメの塩焼き。これを使って、ヤマメの炊き込みご飯です。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-118.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・私たちのお店「たまな食堂」。併設の物販スペース「たべもの商店」だけのご利用も、ぜひどうぞ。安心・安全な旬の野菜、調味料がそろっています。http://tamana-shokudo.jp/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 信州で、蛍はほどよく、論議は熱く ~~~ 長野県飯山市での「蛍の宿をまもる会」については、この欄で書いたことがある。映画「阿弥陀堂便り」にも描かれたまち。すばらしい農村の景観、自然、暮らしをまもり、蛍を呼び戻し、また遊休耕作地の解消を目指す。会員は「米」の字の88人まで。3反歩を借り、田植え、草取り、稲刈り、の年に3回の作業に参加、農村文化に触れ、村人と交流、おいしいお米の分配にもあずかる。 スローライフの集い。わが学会から土屋道男・正子夫妻も会員に。草取りが先月にあり、妻と土屋夫妻ともども参加した。待望の蛍さんとのデートは・・さすがになべくら高原の舞姫たち。ほのぼの、ほどほど楽しませてくれた。 夜の懇談では、地のお酒を酌み交わしながらも、やはり「大震災」の話題が多かった。会主宰の小山邦武さん(前飯山市長)、農分野の権威・生源寺真一さん(名古屋大学教授)ら日本の農業と農村を憂える論者が居合わせ、大震災後の大規模な冠水農地をどうするのか、大量の休耕棚田を結びつけた農業政策、いや国土計画、日本の未来像がほしい、など熱く話し合った。∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その62~~~ そのときから月日は早く巡り始めた さて、旧・文月になった。今週土曜日は旧暦「七夕」。来週月曜日は「立秋」と、季節感あふれる時節でもある。スローな暮らしをじっくり味わいたい。 ただ、本欄は先週来の謎を解く。今の耶蘇教グレゴリウス暦だが、制定されたのはキリスト紀元での1582年2月。従前は、西洋でも、ローマ皇帝ユリウスがキリスト紀元で数えればBC46年に定めた暦法によっていた。 ユリウス暦だと閏年の設定が少し多過ぎる。長い歳月を経るうちに暦の日付と太陽との関係が大きくズレてしまい、それを是正することを時のローマ教皇グレゴリウス13世が決定した。 新暦の実施は、1年の中途で日数を10日削除、10月4日の翌日を新暦10月15日にすることとされた。そのときから、ローマ教皇の暦に従う人々には、従前より早く月日が巡り始めたのだ。コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 小さいけれど大きいこと~~~店頭に井戸水を流し、バラを育てている店。昔、味噌を入れていたので、今でも塩を吹く大瓶。おじいさんのように見える木。夜、星を観に連れて行ってくれる宿。きしむ、黒光りする木の階段。漢方薬が一度に10粒すくえるかわいいスプーン。「で、それが何なの?」といいたくなる、さもないことですが、集まるととても大きなメッセージを感じます。木曽路でのことです。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=116△講演会、研修会を承ります! 「スローライフとは何か?話をしてほしい」 「価値観やライフスタイルを変えるワークショップをお願いできますか」 大震災後、こんな問い合せが増えています。新しい暮らし方、また仲間を 見つけたい、ということかもしれません。私たちも考えたい、学びたい。 どんな内容の会合にするか、も含めて予算に合わせて対応します。 お気軽にご一報ください。 (03-5312-4141)△ボランティアスタッフ募集! NPOスローライフ・ジャパンの事務作業をお手伝いしていただける方を探 しています。アルバイト料をお支払いできない、とても虫のいいお願いでは あるのですが‥。データ入力や資料の発送など簡単な仕事ですが、お手伝い していただければとても助かります。ぜひご一報ください。 =======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/