瓦版2011.8.9第68号

週刊スローライフ瓦版 (2011.8.9 第68号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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8月の「さんか・さろん」は夏休みです。ただ今、秋からの楽しいメニューを
企画中。アイデア求む、です。9月20日、第3火曜日にお会いしましょう。
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コラム<火曜日の鐘> 斉藤睦(地域総合研究所所長)
~~~ 節電からスローライフへ
地震研究家の方に、平安時代9世紀の地震の話を伺いました。
この100年の前半は、M7級の大地震が頻繁に起こったほか、864年に富士山大
噴火、869年に東北大地震と酷似する推定M8.4の貞観地震、878年に推定M7.4の
相模・武蔵地震(現関東南部)など、数年から十数年置きに大地震と噴火が起
こったという内容でした。
こうした話は、新聞・週刊誌などでも目にしますが、研究者から直接伺うと
「想定外」などという言葉は、単に歴史や史実に疎い人間の感想にしか過ぎな
いと実感しました。あるいは、“嫌なことは想定したくない症候群とでもい
いましょうか。
パニックに襲われ日々恐怖に身構えるほどではないにしても、家では適度な
食糧備蓄と家屋の耐震補強、街中では避難所の目星のつけ方?など、備えあれ
ば、憂い少なしのスローライフ心の養い方を考えています。

学会コラム<緑と絆の木陰>
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坪井ゆづる(朝日新聞論説副主幹) 中学生に感動した
朝日新聞は「3.11」を機に、あすの日本を構想する提言論文を募集した。
朝刊に社告を載せたのが、4月10日。その後の1カ月間に、1745本もの応募が
あった。8000字の論文が連日、続々と届いた。大震災を目の当たりにして、思
い書き記したいという人々の多さに、正直、驚いた。
8割以上が男性からだった。大学教授や国会議員、フリーターらさまざまで、
年齢は14歳から94歳まで。平均年齢は、60・8歳。最優秀賞、特別賞の全文と
優秀賞の要旨、面白いアイデア集などの詳細は8月1日付の朝刊に4ページの
特設面をつくって載せた。
佳作になった都内の女子高1年生と特別賞に輝いた甲府市立中学の3年生の
女生徒は、ともに日本政治のていたらくに危機感を抱いていた。「このままだ
と日本はやばい」と言っていた中学生は、文章も素晴らしかったが、日本橋・
三井ホールでの表彰式でのあいさつが良かった。
「中学生の意見をちゃんと聞いてくれる大人がいる。日本について真剣に考
え、発信している人たちがいる。日本は素晴らしい国だと、いま実感していま
す。この思いを忘れず、日本を信じて、これから生きていきたいと思います」。
聞きながら、なんだか、ニッポンは大丈夫そう、という気がしてきた。
■街角から畦道から ————————————————–
形見の万年筆と出会って・・ (中谷美南子 兵庫県西宮市)

通信手段としてパソコンやスマートフォンに頼っていた私が、ある日を境に
スローな「万年筆」の世界にのめり込むことになった。きっかけは、23年前に
亡くなった祖父の形見の万年筆。扱い方がわからず、ずっとしまい込んでいた
が、神戸の有名な万年筆の専門店にオーバーホールをお願いした。
万年筆は持ち主の書き癖がペン先に現れるとか。店のオーナーの方がルーペ
を通してペン先を見て、「この角度で字を書かれていたのですね」と私よりも
ペンをいささか寝かせて持たれた時、久しぶりに祖父の面影にふれた気がして
胸が一杯になった。その後、祖父の癖を残しつつも、私が書いても支障がない
程度にペン先を調整していただいた。
23年の時を経て復活した万年筆。手に取る度に指先で感じる些細な違和感を
楽しみに、手紙や日記に文字を連ねる機会が増えた。
■まち・むらニュース ————————————————
・北海道日高振興局 乗馬マップで馬産地日高の旅を
国内の軽種馬生産の8割を占め、世界有数の馬産地である日高では、馬産地の
特色を活かしたさまざまな乗馬施設がある。これら施設で構成する「日高乗馬
ネットワーク」では、各施設の体験プログラムや特色を取りまとめた『馬産地
日高 乗馬マップ』を制作した。周辺の見どころや、馬に関連のイベント、宿泊
施設情報も掲載。乗馬マップを片手に、馬産地日高を満喫に・・・
問い合わせ日高振興局馬産地対策室(0146)22-9349『馬産地日高 乗馬マップ』
ダウンロードはhttp://www.hidaka.pref.hokkaido.lg.jp/ss/num/jouba.htm
・長野県飯山市 野田知佑さんと「なべくら高原・千曲川カヌーツアー」
なべくら高原の秋の風物詩であるカヌーツアーを野田知佑さんをゲストに今年
も開く。イラストレーターの藤岡牧夫さんと千曲川絵本共作の取材として始ま
ったこのツアーは今年で10周年。春に待望の絵本が出版され、記念すべき年で
ある今回は2泊3日を予定。河原でキャンプ、そして存分にカヌーツアー。
野田さんのカヌーや旅の話、藤岡さんの千曲川の話など盛り上がるでしょう。
9/9(金)10(土)11(日)ぜひご参加下さい!
問い合わせーなべくら高原・森の家(長野県飯山市なべくら高原・柄山)
tel 0269-69-2888 hp http://www.iiyama-catv.ne.jp/~morinoie/


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「たかおか屋」から・・・
「高岡七夕まつり」に全国から短冊及び願い事をお届け頂いた諸団体・個人様
に心より御礼申し上げます。皆様の願い事がかないますように。
http://www.takaokaya.jp/news/2011/08/03-152228.php
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「日光『食』の研究所」から・・・
「真夏の果実」サザンの曲ではありません。庭に植えていたプラムの木苗木を
植えてから3年目ようやくこの真夏に実がついて収穫です。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-120.html
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クオリティライフから・・・
私たちのお料理教室“たべごと教室の催しです。「毎日食べたい玄米菜食の
教室」8月17日(水)11:00~13:00 お話と実習と試食で参加費3500円 です。
http://tabegoto.jp/archives/339
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コラム<象さんの散歩> 夏の柿の味は、やや複雑で・・
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先週末、奈良県へ出かけて荒井正吾知事とお目にかかる。「日本のふるさと
・奈良県南のむらづくりを、スローライフの視角からどうみるか」とうかがう
ために。荒井知事は、前日、奈良市で開いた11県知事「ネットワーク」の座長
役をおつとめだった。お疲れと思いきや、この話題にも「奈良の南は、三重、
和歌山の南部と連なっている。みんな山の中。自然も生活も歴史も似かよう。
三県が足並みそろえて、の意識も必要だろうね」と軒昂のご様子だった。
お茶うけに水菓子、そう、柿をいただく。うん、夏の柿。普通の富有柿より
ずっと小ぶりで、味も控えめというか上品というか。つい「おいしい」。知事
もにっこり。「ハウス柿ですよ、丹精こめて、この季節もおいしく・・」と。
ちょっと待って。自然の流れに背き早く一人前に。スローフードの視角から
どうか、との声もありそう。でも、いい味だったなあ。 ∧ 川島正英 ∧
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その63
~~~ 恐怖の「1999年7月」とは・・

また今回も謎解きの続き。旧教世界の仏国ではグレゴリウス暦が制定された
年のうちに導入された。ユリウス暦のままだったら、グ暦実施時の10日カット
に加えて、そのときから今年までの間に閏年が3つ余分に設定されるから、合
計13日のズレがあり、例えば今日はまだ7月27日であるはず。
さて、ノストラダムスだが、かのオゾマシイ大予言の数々は16世紀の半ばに
公表された。彼は1566年7月に死去しているから、まだユリウス暦の時代に生
きていたのだ。つまり彼の「年月」はユ暦ベースなので、大魔王が空から襲来
する「1999年7月」は、グ暦でなら同年8月の13日が月末になる。
だから、あのときの「天声人語」のように、グ暦を見て「7月」が終わった
からと安堵するのは気が早過ぎ軽率なのだ。そして・・・。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> ごろごろ水
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その昔、鍾乳洞からゴロゴロと音をたてて湧いていたからこの名があるとか。
奈良県吉野郡天川村、修験道の行者が霊場大峯山を目指す際の登山口・洞川
温泉に今も勢い良く流れ出ます。採水場は名水を求める人で都会並みの混雑で
すが、谷での川遊び、宿の迎え水、名水豆腐、など素朴な水の恵みは村のあち
こちで感じることができました。この時期、水の風景は何よりのものです。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=117
△講演会、研修会を承ります!
「スローライフとは何か?話をしてほしい」
「価値観やライフスタイルを変えるワークショップをお願いできますか」
大震災後、こんな問い合せが増えています。新しい暮らし方、また仲間を
見つけたい、ということかもしれません。私たちも考えたい、学びたい。
どんな内容の会合にするか、も含めて予算に合わせて対応します。
お気軽にご一報ください。 (03-5312-4141)
△ボランティアスタッフ募集!
NPOスローライフ・ジャパンの事務作業をお手伝いしていただける方を探
しています。アルバイト料をお支払いできない、とても虫のいいお願いでは
あるのですが‥。データ入力や資料の発送など簡単な仕事ですが、お手伝い
していただければとても助かります。ぜひご一報ください。

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
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