週刊スローライフ瓦版 (2011.9.20 第74号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★きょうの「さんか・さろん」。NHK大河ドラマ「江」からたどる身近な史跡について、「新宿史跡めぐりの会」会長の来栖幹雄さんのお話。野口智子がご一緒に、楽しく縁側談義風に進めます。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長)~~~ ふるさとを疾走する人びと 好きなエピソードがある。 T大H学部の先生が、教え子の成績トップの学生に「君は大蔵(その頃の話)だよな」。「エッ? 昨日、岸和田信金に決めてきましたが」 かの地では、年に2日のだんじりに生きる男たちがいて、“ガッコの成績がなんぼのもんかい。住むのも仕事も岸和田に決まっとるやろというブレない人生があるらしい。 綱引いて、神輿の屋根でひらりと舞わんと、なにが、男の人生かい。 この週末、初めて岸和田だんじり祭りを見ました。まっすぐな道ではゆるゆると綱を引く老若男女(女性も引くのだ)の背に、ピッという笛が響くと、綱もとの若い男たちの血相が変わり、数百人の疾走が始まる。 スピードの頂点でキキキーーッと、辻を鋭角に曲がり込む。周囲は息を詰め、無事に曲がり切ると安心のため息を吐く。そこに台風の余波の驟雨が降り注ぎ、汗と雨の雫が日焼けの顔からこぼれ落ち、またなにごともないようにゆっくり歩きはじめる。 ふるさとの祭りを持たないノマドの私は、やや嫉妬にもかられつつ、曲がりにくそうな角を探して、こちらも走り回る1日でした。 学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 増田 寛也(野村総合研究所顧問) 選挙は何のためか 大震災の発生により延期されていた統一地方選挙。岩手県では津波で町長が死亡した大槌町長選などが8月28日に、知事選や県議選などが9月11日に実施され、すべて終了した。知事選の投票率は史上初めて60%を切る59%台と大幅に低下したが、なんとか大きなトラブルもなく終えることができた。 ところで震災後の地方選挙の投票率の低さは、目を覆うばかりの状態である。7月に実施された埼玉知事選は何と24%台と、過去の最低記録を大幅に更新した。4月に予定通り選挙を行った福岡、佐賀、大分の知事選や群馬県高崎市など20の市長選も過去最低を記録している。これらは、震災による影響も多少はあったのだろうが、実はこうした低下傾向は以前から続いている。 投票時間の延長や不在者投票の拡充なども行われてきたが、目立った効果はでていない。有権者が自らの権利を放棄しているのだから致し方がないと言ってしまえばそれまでであるが、何か釈然としない。 誰が選ばれても変らない、どうせいままでと同じだ、といった声はこれまで何度も聞いたが、震災を経験してみると、トップの采配の善し悪しが各地の復興のスピードの差に表れているようにも思える。 町づくりの大きな方向性は、有権者に選ばれた政治家しか言えない。何のために選挙はあるのか、この原点を考え続けていきたい。■街角から畔道から —————————————————暑いまちからアツい話題を 加藤洋子(岐阜県多治見市) 9月になったというのに、まだまだ暑い日が続く今日この頃・・・。 さて、私の生まれ育った多治見市は、熊谷市とともに「日本一暑いまち」として名を馳せています。美濃焼の里として知られており、16日から3年に1度の陶磁器の祭典「国際陶磁器フェスティバル美濃11」が開催されています。 今回のコンペティションには、世界57国から2777点の応募があり、優れた陶磁器デザイン、陶芸作品190点が選ばれ、展示されています。今回のグランプリに輝いたのはなんと、多治見市の人!とてもびっくりしましたが、作品はとっても素敵です。一見の価値ありありです。 多治見のまちが暑いのも、窯を焚く人、まちをアツく元気にしようとする人、市マスコットキャラクター「うながっぱ」などなどのがんばりによるものなのか?どうかはわかりませんが、ぜひ『みちくさ』を楽しみに来てください。「人」型の日本を意識して 黒田裕治 (長野県駒ヶ根観光協会事務局長) このメルマガをたのしく読ませていただいてます。先週号の梶 亨(観光文化創造研究所長)先生と、神野直彦(東京大学名誉教授)先生のコラムに触発されたので、考えを述べてみます。 日本を考える上で基本となる形は「人」という字が日本の国体ではないかと思うのです。大島三宅島八丈島に続く太平洋1000キロの遠方洋上に浮かぶ小笠原諸島まで入れた島を点々と結ぶ発想こそ、これからの日本を考える上でのスタンディングポイントオブビューとなるのでは。地球上の日本は弓形の爪ではなく人がまさに歩かんとする二足歩行の「にんげん」の形になっているではありませんか。 旅という行動は人間の「脳」が作り出す世界観(座標・スケール・フィールド・海馬)を確かめるために「手足」に命令して探索(検証)させること(笑)。であるならば、自分の自宅→町内→市街→県→国→地球→宇宙というスケール(グーグル的)の中で「人」型の日本を意識したいものです。 自分なりにスケールが脳の中にできると、今度は地域の観光について見えてくるのではないでしょうか?観光に携わる我々は、人々の脳内スケールの作り方のお手伝いをするというスタンスがあればいいですね。■まち・むらニュース ————————————————・北海道 オール北海道の「暮らしフェア(東京会場)」毎年好評の「北海道暮らしフェア(東京会場)」が近づいた。これは、北海道生活体験「ちょっと暮らし」や道内各市町村の移住、長期滞在に関わる情報を全国に発信する一大イベント。まちの担当者と直接対話できる貴重な機会。 日時 9月23日(金・祝)10:00~17:00、24日(土)10:00~15:00会場 恵比寿ガーデンプレイス内ザ・ガーデンホール(渋谷区恵比寿4-20) 「フェア」の詳細はこちらを http://www.e-ijyu.jp/問い合わせ:北海道総合政策部 地域づくり支援局 TEL 011-231-4111 ・三重県伊勢市 有楽町で「伊勢の観光物産展」を開く伊勢神宮の神宮式年遷宮を契機として、首都圏へのPRのための観光物産展。来春(平成24年4月)開館予定の「せんぐう館」の情報など、最新の情報を提供するほか、伊勢のお菓子など特産品の販売も行う。 開催日時 9月27日(火)28日(水)11:00~17:00(雨天決行) 場所 東京交通会館イベントスペース(有楽町2-10-1 有楽町駅徒歩1分) 問い合わせ 伊勢市観光企画課(電話 0596-21-5565)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 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野田首相はどじょうに徹するようだ。が、政権転換のご誓文・マニフェストをどう奉るのか、そこの施政・姿勢は語ってほしかった。 ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その69~~~ 「お彼岸」に想う-やはり旧暦で- 今日は「彼岸の入り」、今年も昨年同様、お彼岸で暑さが本当に終わりになってほしいと願うような気象が続いた。それに「節電」が加わったから、今夏の暑さの記憶は長く我々の頭の中に止まり続けることだろう。 先週は仏革命暦を引っ張り出して「新年」の話をしたのだが、革命暦的生活様式は未だに世の中には受け入れられない。ま、我が旧暦に戻るとしよう。 24節気では先日8日が「白露」だ。今頃は草葉に露が白く見えるというのだが、今年が例外なのか、中国とは異なるせいか、東京では所詮は季節の移り行きなど意味をなさないのか・・・、ま、いずれにしても、朝寝坊の筆者では状況を確認することなぞ叶わない こういう異常なまちでの地域暦をどなたか編成してくだされば、さぞかし「季節」感のあふれた暮らしぶりができようものを。コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 瑞龍寺のこれな~に?~~~富山県高岡市の瑞龍寺(ずいりゅうじ)曹洞宗の名刹、国宝。ここに石造りの立派な「生飯台」というものがありました。なんて読むの?なにに使うの??ガイドさんに教えてもらいます。「さばだい。小鳥などに餌をやる台なんです」生飯(さば)とは、僧が食事から衆生のために分ける飯のこと。魚のサバを思い出す程度の私は、読み方はもちろん、ここで様々学ばせていただきました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=123■編集室だより△今日の「さんか・さろん」のご案内。〔テーマ〕「江」からたどる身近な史跡…来栖幹雄さんNHK大河ドラマ「江」。この「江姫」に関係する史跡が、東京にもたくさんあります。例えば「江」の息子の家光と忠長、同じ兄弟でありながら、全く違う人生となったこの2人にまつわる史跡。番組のファンであろうとなかろうと、歴史の中で翻弄された人々、その史跡をたどることで、私たちは何かを得るのではないでしょうか。今回のゲストは「新宿史跡めぐりの会」会長の来栖幹雄さん。スローライフ学会会員で「さんか・さろん」出席率の高い方。NPOスローライフ・ジャパン事務局長 野口智子のお相手で、縁側談義といった和やかムードで進めます。○日 時……9月20日(火)19時~20時30分(18時40分受付開始)○場 所……平河町Mercury Room (千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱ 会議室) ○主 催……スローライフ学会○参加費……会員1000円 一般2000円(学生500円、講師の紹介者1000円) ※終了後、希望者で簡単な懇親会を行います。会場は、当日お知らせします。○ゲスト……来栖幹雄(くるすみきお)さん。新宿史跡めぐりの会会長。 この会は東京都内の史跡を巡るウォーキングの催しを昭和50年代 から443回開催しています。【申込み】NPO スローライフ・ジャパンまで電話 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554(当日参加もOK。連絡は090-7433-1741野口まで)△講演会、研修会を承ります! 「スローライフとは何か?話をしてほしい」 「価値観やライフスタイルを変えるワークショップをお願いできますか」 大震災後、こんな問い合せが増えています。新しい暮らし方、また仲間を 見つけたい、ということかもしれません。私たちも考えたい、学びたい。 どんな内容の会合にするか、も含めて予算に合わせて対応します。 お気軽にご一報ください。 (03-5312-4141)△ボランティアスタッフ募集! NPOスローライフ・ジャパンの事務作業をお手伝いしていただける方を探 しています。アルバイト料をお支払いできない、とても虫のいいお願いでは あるのですが‥。データ入力や資料の発送など簡単な仕事ですが、お手伝い していただければとても助かります。ぜひご一報ください。 =======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/