瓦版2011.9.27第75号

週刊スローライフ瓦版 (2011.9.27 第75号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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4月から半年経ちました。スローライフ学会会員の方で、23年度の会費がまだ
の方は、お願いします。また、新しく会員になっていただける方は、下の入会
フォームからぜひご入会ください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=6
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コラム<火曜日の鐘> 山下茂(明治大学公共政策大学院教授)
~~~ これも、みな忘れたか?-60年前の一大事-
以前に本欄で、100年前の不平等条約改正について、なぜ記念行事をしない
のか慨嘆したのだが、先日もまた同じようなことがあった。それは60年前の9
月8日のこと、今日に至る我国の政治の枠組みを決定付けた一大事の話だ。
さて、なんだったか?「60年前」なんて中途半端なのか、たぶん全く(?)、
世間では話題にならなかった。これもまた、我国の外交史の中での先人の艱難
辛苦を学ぼうとしない風潮の現われでなければよいのだが・・・。
それは、米国など48カ国との間の講和条約の調印である。今年のその日、調
印地たるサンフランシスコでは、日米の関係者200人ほどが集まって「60年」
の記念式典が行なわれた。日米とも政府要人の出席はなかったらしい。占領下
から脱して主権を回復したのだから、不平等条約調印に劣らない極めて重要な
出来事のはずだが、世間では、もう忘れているのだろうか?それとも?
学会コラム<緑と絆の木陰>
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中村桂子(JT生命誌研究館館長) 「いつも」って何だろう
日常のおしゃべりの中で“今年はいつもと違うねという言葉が行きかいま
した。夏の初め、“今年はセミが鳴かないねと言っていたのを思い出します。
とくに関西では、大型のクマゼミが頭の上からシャーシャーという声を降り注
ぎ、なんともうるさいのですが、その声が聞こえなかったのです。例年より少
し遅れて鳴き始め、ホッとした(いつもはうるさいと思っているのに)もので
した。我が家には毎年ウグイスが来るのですが、3月10日にケキョという下手
な声を聴き、今年も来たぞと思っていたところ3月11日に消え、それ以来現れ
ません。どこへ行ったのか。
夏の真最中、友人から庭のアリが少ないというメールが来て、気をつけて見
てみたら確かにいつもの年は庭のあらゆるところで走りまわっている大小さま
ざまなアリが少ないのです。一方チョウは多いような気がします。
何が原因かはわかりません。しかもいつもと違う、の「いつも」って何なの
だろうということになります。自然は動いているものですから、全体として見
れば地震も台風もすべて込みで考えるほかありません。機械なら、1秒狂う時
計は正常でないとして直すわけですが、一年分の1/3の雨が1日で降ったと
いうことさえすぐに異常と片づけられるわけではありません。それにもし異常
だとしても直せません。
こういう面倒な自然とじっくり向き合い、それとうまくつき合う社会にする
ことで「どこかおかしい」が減ってくれないかしら。そう思っているのですが。

■街角から畔道から —————————————————
どこにでもある花のままで… 村井良江(イラストレーター 新潟市)
コスモスの季節になるといつも思い出すのが、高校生の時、好きだった男の子
が下校するのをコスモスに隠れて見ていた事。その頃コスモスは、秋になると
道にぎっしりと咲いていました。いつからかコスモスをお花屋さんで買うよう
になり、種を植えてもひょろひょろで隠れる事はできません。
今年の春に上京した際に、ある花屋さんで「スズランの鉢植えありませんか」
という声が聞こえてきました。え?スズラン? どこの家にも咲いているあの
スズラン? 見るとスズラン一株が、鉢に入ってショウケースに飾られていま
した。価格は2000円。東京って、すごいな~。新潟に帰って散歩をしながら、
スズランを見る目が変わりました。
真鶴の魚は、何故うまいか 梶 亨(観光文化創造研究所長)
小田急線のホームに貼ってあったポスターに思わず目が惹きつけられた。神
奈川県真鶴町の観光ポスターで、「真鶴の魚は何故うまいか」のキャッチコピ
ーであった。近づいて見ると、これがなかなか分かりやすくよく出来ている。
真鶴半島には原生林があり、その森が海に陰を落とすため、海の中が薄暗く
なり魚に住みやすい場が作り出される。そして、雨が降ると森の木の葉の養分
や地中に住む微生物など自然界の栄養素を含んだ水が流れ込むため、栄養豊富
なプランクトンが育つ。さらに森の土壌を通った水は、湧き出すと結構暖かく、
魚が住みやすい水温になるという。こうした好条件が重なり合い、魚の生息、
成長に都合の良い環境が作り出されている。だから「真鶴の魚はうまい」と‥。
固有の自然環境と暮らしに直結した食物、味を循環型の視点で捉えるところ
が素晴らしい。こうした分かりやすい切り口で解きほぐしていくと、自然界の
グッドサイクルがよく分かり、森と魚と味の関係が、真鶴らしい観光イメージ
を作り上げている。豊富な資源に育まれた秋の魚の味もまた格別であろう。
■まち・むらニュース ————————————————
・北海道 『知床紅葉ウォーク2011』
知床半島の秋の恒例イベントで、羅臼町『道の駅知床・らうす』をスタート。
28kmの『横断コース』。体力に自信がない人は17.3kmの『知床峠コース』
がおすすめ。ゴール時間は余裕を持って到着するように設定してある。
・開催日時:10月8日(土)(受付時間7:15~7:45、開会式・スタート8:00)
・募集定員:両コースで500名 ・参加費用:大人1500円、小人500円
・応募締切:9月30日(金) 知床紅葉ウォーク実行委員会(0153)87-3360
詳しくはhttp://www.shiretoko.asia/kouyou2011.pdf
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「たかおか屋」から・・・
「天高く馬肥ゆる秋」。中国の警句も日本では秋の好時節を表す言葉に。
いまや全国区の「富山ブラックラーメン」の新商品が発売されました。
http://www.takaokaya.jp/news/2011/09/25-153415.php
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「日光『食』の研究所」から・・・
こんなランチを食べてきました♪猪倉の奥地?にあったので、初め探り探り
で行きましたが・・・、雰囲気のあるオシャレなお店でした。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-131.html
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クオリティライフから・・・
私たちのお店「たまな食堂」で、「たまな定食」とお酒のセット・2500円が好
評です。オーガニックのお酒をはじめ、こだわりのお飲みものをご一緒に。
http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=22
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コラム<象さんの散歩> 遠野の児童の“民話合唱を聴いた
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「3・11」の復興支援は、はるか多様な方向にひろがり、深まっていくのを
感じる。例えば、環境。朝日新聞が、3・11後の日本再生を考える「地球環境
フォーラム」をホテルオークラ東京で15~17日に開いた。全体会議や特別会議
と分科会11を設けての徹底した論議と提案だった。私も2日間出かけた。
そして、文化。24日に国立劇場で岩手県遠野市主催の「文化による復興支援
シンポジウム」があった。映像報告と討議と文化人鼎談なども。本田敏秋市長
は「遠野市が被災の大きい沿岸地域とも交流を深めていた。遠野物語100年の
歴史をもつ。文化、心と心をつなぐ役割を担いたい」とあいさつした。
圧巻は、遠野小学校の児童の合唱「遠野の里の物語」だった。30年にわたる
全校表現活動の成果。国語、音楽、体育など全教科の学習を総動員のオペラ調
合唱といえようか。150人の児童が舞台いっぱい。遠野物語「おしらさま」など
民話が題材の曲を力いっぱいに。すばらしい、すごい、というにつきる。
筑紫哲也賞作文コンクールのテーマが「神話・民話を読み継ぐ」だったと思
ったり、隣席の妻が涙を流したり、感動はいやがうえにも・・∧ 川島正英 ∧
コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その70
~~~ 旧暦「ながつき」に想う
昨日は「彼岸明け」。ご先祖様に改めてのご挨拶をして、何とはなしにだが、
気を引き締め直した。我が旧暦では今日から「ながつき」。一年の9つめの月
になる。現行還暦で見ると、昨年より11日も早く「晩秋」にはいる。季節につ
いての感覚が自然の移り行きに適合するか、よく注意して観察してみたい。
ここは、やっぱり、仏革命暦で新年のお正月=「葡萄(収穫)月」と思い込
む方がたぶん楽しい。それなら今日は新年の5日目で、我国流に言えば、まだ
[松の内]・・・これも、いつものご都合主義だが。
ま、今頃に収穫した葡萄を仕込んで、ひと月半ほど待てば、ボジョレ地方な
ら爽やかな新酒が楽しめる。「晩秋」なんて寂しい気分にならないで、新鮮な
お酒の味と香りを想像しながら暮せるのだから、スローを旨とする生活様式と
しては悪くはない。
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 智頭で雑巾がけ
~~~
鳥取県智頭町、人口9000人弱、93%が森林。いずこも同じで子供が減り、来春
5つの小学校がなくなります。そのひとつ山形小学校に行きました。驚いたの
は85mの廊下がピカピカ。山奥のもう閉まりゆく学校の廊下を、毎日27人の生
徒がぬか雑巾で磨いているのだそうです。東京ものの胸はキュンとします。都
会人は、ここで「人生雑巾がけから始める」体験学習をすべきだと思いました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=124
■事務局から
スローライフ学会会員の皆様、会費納入をお願いします。
23年度が半分過ぎました。学会会員で今年度の年会費(5000円)が未納の方は、
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ご入金がない場合は、請求書を送らせていただきますが、もし、退会を希望さ
れる場合は、事務局までご一報ください。
また、今年度の会費を支払ったかどうか?わからなくなった方も事務局へご連
絡ください。
スローライフ運動を進めるために、会員の皆様からの会費は重要です。
よろしくご協力ください。
【会費振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会
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今年度の会員に今から参加という方。まだ半年あります。ぜひお仲間に!
下記の入会フォームから。↓
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