


瓦版2025.2.25第729号 増田寛也さんら、10人のコラム掲載。

瓦版2025.2.11第728号 室崎千重さんら、9人のコラム掲載。

週刊スローライフ瓦版 (2012.1.10 第89号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★ 2012年の幕開け。「瓦版」は89号となりました。読み応えのあるコラムと 自負していますが、会員の皆さんも、ぜひ、書き手側へどうぞ。また毎月の 「さんか・さろん」、2月の日光フォーラム・・、参加側へよろしく。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPO法人スローライフ掛川)~~~ 「紅白」で感動しつゝ新年に 例年と同様に新年をお迎えの方にはお慶び申し上げます。厳しい環境で年末年始をお過ごしになられた方には慎んでお見舞いを申し上げます。 私も静かに新しい年を迎えましたが、感動したのはNHK紅白歌合戦でのひとコマです。宮城県石巻市の廃墟となった校舎や町を背景に、長渕剛が、校庭で自作の鎮魂歌『ひとつ』をギターで弾き語り、光の演出で歌声を天へと届かせるシーンは、犠牲者の魂が昇天し復興の力となって降り注ぐようでもあり、私が2011年の紅白歌合戦に求めていた理想が凝縮されていました。彼は避難している子ども達に向けても「信じよう」とメッセージを送りました。 今年も哀しみや苦しみを皆で分かち合い、自ら牽引役になれるような一年にしたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い致します。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 神野直彦(東京大学名誉教授) 幸せ仕事人「百姓」 「百姓」とは「百の仕事ができる人」のことである。この素敵な「百姓」の定義を、私に教えてくれたのは、三重県の南伊勢町で子供達に炭焼きを体感させながら、里山の保護運動をしている田畑由美さんである。 この定義を聞いて、私が父を畏敬する理由が腑に落ちた。私の父は「百姓」なのだ。新年を迎えると、竹を切り、縄を打ち、竹馬を作ってくれた。山羊の乳が手に入ると、魔術師のように醍醐、つまりヨーグルトに作り変えてしまう。釈迦は味には五味があるけれども、最高の味は醍醐つまりヨーグルトの味だと教えた。父の味はまさに釈迦の教え通りの最高の味、「醍醐味」だった。 とはいえ、「百姓」のする百の仕事は、ファストな「金儲けの仕事」ではない。金を使うのではなく、人間の生命を使う、スローな「幸福のための仕事」でなければならない。金儲けではなく、「幸福のための仕事」が百できる「百姓」になろうとすることが、スローライフだと言い換えてもよい。 南伊勢町の小山巧町長は、私の教え子を自認し、学生達とのゼミ合宿にも付き合ってくれた。私のほうこそ、教えられているのにである。そう思っていたら、私のゼミ生の鈴木英敬君が、三重県知事に就任してしまった。因みに鈴木知事の奥様は、シンクロの五輪メダリスト武田美保さんである。 就任早々の三重サロンで鈴木知事は、私の前では照れるといいながら、県民の「幸福」を日本一にする県政の抱負を語った。ファストな経済成長よりも、スローな幸福を目指す政治の流れは、着実に形成されている。 年が明けて最初の夕刊で、毎日新聞が「幸福」の特集を組んでくれるというし、「さんか・さろん」では3月に「幸せの経済学」を上映してくれるという。そこで今年は「幸せ仕事人」としての「百姓」になるために、スローな仕事を老いたる父に学んでおきたいと思っている。■街角から畦道から ————————————————牛嶋敦子(名古屋市) 社会保険労務士の道へ 何を思ったか、今年、私は社労士の試験を受けようと準備中。TVをもたない生活で、動画は、それ関連の授業のコンテンツが中心です。法律というのは、それぞれ対処療法的に後追い的にできていきますが・・。基本、人間は「生き物」なのだから、リソースや稼働能力には生き物としての限界があるはずで、それを維持できない、社会システム自体見直していくことが今本当は必要なのだと思わされています。1990年代から「スピード」を競うことが大切とされてきました。それによって、多くの人間が壊れていったように思います。超高齢化社会がさらにさらにすすんでいくという現実をふまえたヒトにあったテンポ、ペースがあるのだということを皆が気づいていけたらと願っています。大切な働き、活動のこと応援しています。今年がよき年でありますように、心からお祈りしています。■まち・むらニュース ————————————————・鹿児島県 「かごしま暮らし・交流セミナー」を開く都市圏在住で鹿児島県への移住に関心のある人を対象に、行って良し、住んで良し、の魅力を伝える「かごしま暮らし・交流セミナー」を大阪・東京で開催。大阪:1月22日(日)12:30~16:30 大阪産業創造館 (6階会議室E)東京:1月29日(日)12:30~16:30 東京国際フォーラム(会議室G610)鹿児島県 企画課 政策推進班 099(286)2349 参加申し込みは、こちら↓http://www.pref.kagoshima.jp/ac01/pr/koryu/event/kurasshikouryuu.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「たかおか屋」から・・・ 高岡スローライフ逸品研究会の発刊するフリーペーパー「たかおかスローライフかわら版 其の四」が発刊となりました。PDFファイルでお読みになれます。http://www.takaokaya.jp/pdf/kawaraban04.pdf━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・日光天然氷“4代目徳次郎氷室の切り出し作業のお手伝いをしてきました。1つの池で約1000枚の氷板が切り出され、貯蔵されました。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-151.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・新年は懐かしい郷土料理「のっぺい汁」でスタートです。日本のお野菜で作った日本のふるさとの味、日替わりのアラカルトメニューとしてご提供中です。http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=24━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 新年明けまして・・~~~ ことしのわが家のお正月は、単なる「おめでとう」ではなかった。妻と話し合って例年と違えたことが二つ。年賀状は文章だけにとどめ、「恭賀新年」や「賀春」などの飾り文字は省いた。玄関のささやかな門松もとりやめた。 あとは変わらず。ことしも伊豆・河津の山小屋で過ごしたが、息子も一緒に河津バガテル公園から海を望む初日の出から明けた。水平線を少し昇ってから煌々と「雲間に輝く太陽」。時代の気持ちがこもるかのようであった。それに妻が手づくりの30種ものおせち、近くの氏神と子神社、賀状の書初め・・。 いとこ夫妻が松崎町を案内してくれた。スローライフ探訪の粋なはからい。とくに浄感寺。左官の名工・入江長八と美術館は知っいるが、菩提寺で、彼が天井いっぱいに漆喰で竜を描いている。気迫に満ちて生き生き、色あざやかというだけでなく、採光をこまやかに計算に入れるなどあれこれ趣向をこらす。題も「八方にらみの龍」。ここにも、時代の気持ち・・ ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その84~~~ 『雪国の春』を想う さて、旧暦尊重だと言っても、筆者のような者の言い分では諸兄姉は賛同しにくい。官暦「新春」の機会に、もっと信用ある先達の言をご紹介しよう。柳田國男先生の『雪国の春』で、昨秋に新装丁の文庫本(角川書店)も出た。 同書には大正9年の東北訪問を記録した「豆手帖」も含まれ、吉里吉里や鵜住居も出てくる。今なら、そちらに注目が集まるが、主題目の「雪国の春」では、我々が全国一律の暦法によって温かい地方での季節感に支配されているため、東北など雪国では自らの風土に適合した「春」を祝えないと慨嘆している。 加えて、外国文化を模範であるかのように受容する「模倣の癖」についても言及している。仰せのとおりだ!「雪国の春」は大正14年1月『婦人の友』に発表。先生は官暦一辺倒からの脱却を女性たちの叡智に期待したのだろう。コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> カリカリ山椒魚~~~栃木県日光市栗山地区、宿に泊ると囲炉裏で炙った山椒魚が出ました。「強壮剤だよ」「キャ~食べちゃった」などとはしゃいでもいられません。平家落人伝説のある米の作れない山奥で、タンパク源として、希少な換金物として、この地の人々は山椒魚の燻製を作ってきたのです。昔の集落はダムに沈み、昔の漢方薬・山椒魚はいまや観光資源に。カリカリと乾いた味でした。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=139■編集室便り 1月の「さんか・さろん」は “2012年スローライフの動きあれこれを語り合いましょう<その1>「新年メッセージ」 増田寛也(野村総合研究所顧問・スローラフ学会会長)<その2>「“むらづくり」 川島正英(NPOスローライフ・ジャパン理事長)<その3>「スローライフ・フォーラムin日光について」 野口智子(NPOスローライフ・ジャパン事務局長)○日時……1月17日(火)19時~20時30分 ○場所……平河町Mercury Room (千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱ 会議室)○主催……スローライフ学会○参加費…一般2000円、スローライフ学会会員1000円(学生500円)※終了後、希望者で、会場を移して新年会を行います。○申込みはNPOスローライフ・ジャパン へ 1月16日までに。 TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 メール (当日参加もOK。当日連絡は090-7433-1741野口まで) 2月は「スローライフ・フォーラムin日光」へどうぞ 2月10・11・12日、栃木県日光市で『交流』をテーマに学会あげてのフォーラムの開催です。“真冬の日光また“東照宮抜きの日光”というのは、あまりご存知ないのでは・・。 合併で日本で3番目の面積となった日光市は、多様な魅力があります。機会がないとなかなか訪れない地域での分科会へ、また熱い論議や楽しい交流の全体会へ、恒例のフォーラムにぜひ出かけてください。 10日(金)から2泊3日のご参加がおすすめ。現地では市のバスあり。申し込みはスローライフ・ジャパンまで1月中に。 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 詳しい行程は↓http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=135=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/鳥取市 http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1196922905996/index.html佐賀県小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/”