瓦版2012.4.10第102号

週刊スローライフ瓦版 (2012.4.10 第102号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★4月17日の「さんか・さろん」は、北海道から多田健一郎副知事をお招きしました。題して「北海道はフロントランナー」。ここのところ、意欲的に新しい課題と取り組む道政について語っていただくにはぴったり、溌剌の論客です。http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=144★★★★★コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)~~~ 朝日新聞デジタル購読者のつぶやき 朝の通勤電車で、新聞を読む人が減ったと思う。携帯電話やスマホをいじる人が圧倒的に多い。満員電車のひとりあたりの空間では、タブレット型の端末でもまだ狭い。よりコンパクトな読み物が流行るのに無理はない。 ロンドンで劇場巡りをした時、お世話になった演劇人に、芸術の関係者なら、この新聞を読めと言われたことがある。そんな英語力がないというと、持ってるだけでいいという。それが、その人の芸術に対するスタンスを現すのだという。翌朝からホテル近くの駅のスタンドで、新聞を買う習慣ができ、3日も経つと、売り子のおねえさんが、黙っていてもニッコリ笑顔と共に、同紙を渡してくれるようになったという美しい思い出がある。 新聞休刊日の昨日も読めるiPad版は重宝する。でも、電車では紙を読もうと思う。永年培ってきた省スペース読術、伝えなくちゃいけないし…。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 増田 寛也(野村総合研究所顧問) 津南町を訪れて 新潟県津南町。人口約1万1千、高齢化率37%。農業中心の典型的な過疎の町である。東大での私のゼミの女子学生が昨秋、25歳で見事町議にトップ当選した。同町出身とはいえ、政治には全くの素人である彼女に町民は何を託したのか。それを知りたくて、先日他のゼミ生と一緒に同町を訪れた。 東京は桜の季節だが、同町は日本有数の豪雪地帯。越後湯沢駅から同町に向かうバス道の両側は巨大な雪の回廊で、町内は今も積雪は2mを超す。農業はコシヒカリの本場だけあって、稲作が主力。水田は雪の下で冬眠中だが、隣の畑地ではパワーショベルで雪をどけ、雪下人参堀りが行われていた。8月の初めに播いて雪が降るまで成長させ、その後雪の下でじっくり熟成してこの時期に出荷する。堀り出した人参を純白の雪で洗って丸かじりすると実に甘い。糖度が高く、同町物産の人参ジュースもおいしかった。近くのハウスではほとんど加温せずに四季成りのイチゴを栽培していたが、糖度は実に16度。成長は遅いが、これも大きな付加価値だ。農協の大きな保冷倉庫は2年前に機械をはずして有り余る雪を利用した冷熱利用に変換した。雪は厄介者に違いないが、利雪への挑戦があちこちで行われていた。 夜、ある集落で開かれた彼女の町議報告会に出席すると、公民館に熱心な町民が50人以上詰めかけ真剣に報告に耳を傾けている。「町議の仕事は国会議員より絶対に忙しい」というのが彼女の主張だが、確かに熱い議論は夜遅くまで続いていた。周辺との合併を拒否して自律(立)の道を選択した津南町。前途が厳しいことは間違いないが、彼女の奮闘ぶりと周囲の熱気に確かな手応えを感じた。■街角から畦道から飯田陽子(北九州市) ナオちゃんとウグイス今年メジロやヒヨドリの姿が少なかったのは全国的な現象でしょうか?その代わり早くから完璧な美声を響かせていたウグイス。梅に鶯の花札のような場面から、あまりの声の近さに勝手口を開けると物干し竿にとまったウグイスと目があったり。今も咲き誇る椿の枝花を飛び渡りケキョケキョ。庭に出ることを覚えた末っ子猫のナオちゃん(朝ドラの「カーネーション」の次女直子からいただきました)は、この訪問者が気になって気になって、なかなか家に入ろうとしない。強気な一羽と一匹の追いかけっこを覗き見ている春の日です。※この便りのあと写真も届きました。次の添え書きをつけて‥ いつもウグイスの声を聞いてから姿を探すのですが、今日は何気なく窓をあ けると椿の木が揺れていて「もしや!」カメラを向けるとやはりウグイスで した。やっとシャッターを切った1枚にウグイスの後姿が写っていました。 今までも声を聞いては何度も挑戦していたのに声なき姿はとらえることがで きました。不思議なものですね。 たぶん女の子なんでしょうに、お尻が見えちゃってごめんなさいです。■まち・むらニュース・北海道 『ジョブカフェ北海道』へどうぞ、と呼びかけ 正規雇用を希望する若者を対象に、就職活動を総合支援する「ジョブカフェ」を開き、ひとりひとりの状況に合わせた利用を呼びかけている。サービスは、すべて無料。応募書類の書き方や面接マナーなどの役立つセミナー、各業界の採用担当者の話が聞ける企業セミナーなどの支援メニューも提供している。また、道内5都市(函館市、旭川市、釧路市、帯広市、北見市)に地方拠点を設置してテレビ電話や対面による就職相談も行っている。・設置場所は、札幌市中央区北4条西5丁目(三井生命札幌共同ビル7階)・利用時間:平日9:00~19:00土曜日10:00~17:00・対象者:39歳以下のフリーター、若年無業者、新規卒業予定者など (40代前半までの不安定就労者を含む) ・ジョブカフェ北海道(011)209-4510・『ジョブカフェ北海道』のホームページ http://www.jobcafe-h.jp/ ・問い合わせは北海道経済部雇用労政課(011)204-5099━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━米粉のまち・胎内市から・・・米粉をテーマに「もっちり・おいしい・まちづくり」を進める新潟県胎内市では、米粉発祥の地にふさわしい「米粉ぶろぐ」を準備中。お楽しみに!http://tainai-komeko.blogto.jp/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・日光市では“食にこだわって地域振興をと、「日光『食』の研究所」を組織しています。研究員が寄せる情報ブログ、ご覧ください。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・シチリアのオーガニックワイン「Gerbino」が本格的にメニュー入り。赤はテンペや豆腐の燻製など匂いのあるものに。白はもっとオールマイティ。ボトル2800円でご提供です。「たまな食堂」http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=24━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> 奈良の「むら」づくり ・・疎開むら ~~~ 先週号で、奈良の「むら」づくりの話を書いたが、具体的にはどんな活動を進めるのか。一つは、疎開むらの呼びかけ。いまや都市は、喧騒と病弊と荒廃にあえぐ。その“戦火”を避けようというのだ。日本古来の自然と暮らしと人情を残す「むら」へ帰ろう。奈良南部の「むら」へこそ、である。 疎開の中身はさまざまだろう。鳥取県智頭町が「疎開保険」を制度化させているが、ほかにウイーク疎開=観光、しばらく疎開=二地域居住、本格疎開=移住・定住、などが考えられる。本筋の「むら」づくりである。 “ウイーク疎開”には、「宿」と「道」を徹底的に見直すとか、桜、紅葉のオフ・シーズンでの対策とかが必要だ。“しばらく疎開”と“本格疎開”には、あふれている空き地・空き家を「むら」が活用できるかどうか。市町村によっては“強制放出”条例もぼつぼつ現れはじめたが、空き地・空き家の公用化へと手立てをつくさねばならないのだろう。 疎開は、「むら」づくりへのインパクトある一歩・・ ∧ 川島正英 ∧コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと>その97~~~ 万民共通の暦法を求めて・・・ さて、前回提起した「特定宗教の意味づけを離れて、万民共通に祝賀できる」暦のルールはあるだろうか?お月様に救いを求めることは可能だろうか? くどい!という声が聞こえるが、止めるわけにはいかない。例えば、10年以上前、西洋耶蘇教暦での「2000年」になる大晦日から元日にかけての夜間に、「新年」の到来を報じる公共TV放送で、邦人スタッフが「世界中が心を一つにして新しい年を・・・」などと興奮して声を張り上げていた。その新年度の国家予算を「ミレニアム予算」などと名付けた政府を、言論界やマスメディア界すら放置したような国だ。案の定、その後は国内も世界も惨澹たる状況だ。 そういう無自覚な世間からは「へそ曲がりの独り言」扱いされるが、本当に各国・各地の常民各位の人生の質(QoL)を高めるスローライフ実現のためには、こういう話には断固として生真面目に拘りたいのだ。 コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 神田明神~~~「甘酒を飲みに神田明神にいきたい」と言い出してから、半年を経て初めてのお参りが実現できました。銭形平次の時代は、さぞかし大きな境内だったのでしょうが、今は周りのビルが目立ちます。それでも、甘酒、屋上庭園、ポニー、数本の桜、日当たりのいいベンチ、などいくつかの癒しのしつらえが。小さな水溜りに集まる動物の群れのように、都会人たちが訪れていました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=152■編集室だより 4月「さんか・さろん」は、北海道副知事・多田健一郎さんから 春が訪れた北海道を聴く。 「北海道はフロントランナー」。http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=144 多田健一郎さんは、宮崎県出身、東京大学法学部卒業。 自治省・総務省の俊才官僚であるが、地域へ出れば、 現地の課題と積極的に取り組む。静岡県で市町村課長 として伊豆半島の観光に新機軸を出し、香川県で環境 部長・政策部長としてあの産業廃棄物の豊島問題解決 の糸口をつけた。いままた、環境とか食、文化、観光 など新しい試みを感じさせる道行政に懸命である。 ◆4月17日(火)19時~20時30分 終わったあと、席を移して「多田さんを囲む会」を開く。 ◆場所:平河町Mercury Room (千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱ 会議室) ◆参加費一般2000円、スローライフ学会会員1000円、学生500円 ◆申込みは NPOスローライフ・ジャパン へ 16日までに。 TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 メール ■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/”