瓦版2013.7.30第168号

週刊スローライフ瓦版 (2013.7.30 第168号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★先週のこの欄に梅雨明け状況から暑さも去ったようで夏本番、と書いたのですが、皮肉にも、この一週間は、全国的に豪雨や雷で荒れた。それでも、さすが新聞には朝顔やひまわりの記事があり、甲子園への熱戦ニュース・・・。この瓦版「街角から畦道から」へも、みなさんの夏だよりを、と再度のお願い。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団) ~~~ 風立ちぬ、いざ生きめやも 鈴木敏夫プロデューサーが「戦闘機が大好きで、戦争が大嫌いの矛盾の人」と評する、宮﨑駿監督の5年ぶりの新作アニメ映画「風立ちぬ」。ゼロ戦の設計者・堀越二郎と堀辰雄を「ごちゃまぜにした」主人公が、大正から終戦までの激動の時代、また同時に、小説『風立ちぬ』の世界を生きる話だ。 ぼくは、この映画を名作と呼ぶのは躊躇する。少なくとも誰もが気に入るような作品ではないだろう。子ども向けという訳でもない一方で、子どもの視線を気にかけている。中途半端な感は否めない。題材に引かれ、四半世紀ぶりに観たジブリ映画だったが、宮崎駿も年を取ったなというのが正直な感想だ。 でも、みなさんに、ぜひ映画館で体験してほしいと思う。あの美しい、また恐ろしい描写は、テレビの画面とスピーカーでは伝わらない。そして、何より、「いま」観てほしいと思う。なぜなら、この戦争や関東大震災の昔話は、いま現在を生きる人たちに向けて語られているから。 小説巻頭の言葉「いざ生きめやも」を「生きねば。」と言い切った作品である。いま現在を生きる人たちとは、子どもたちであり、72歳の宮崎駿自身であり、もちろん、ぼくたちである。学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる (朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長) ため息もれる選挙のあとの現実 「いったい、何を、どう選べばいいのか。ため息のもれる選挙だった」。 こんな書き出しの記事を、参院選の結果を報じる朝刊の地域面に書いた。「どうせ、自民党が勝つんだろ」といわれ続けたうえに、各党の主張が錯綜していて選択が難しかったと指摘した。たとえば、アベノミクスは評価するが、原発はすぐに止めたい人や、消費増税はやむを得ないが、憲法改正は絶対ダメという人は、どの政党を支持したのか。そんな思いが根っこにあった。 そして、選挙後については「第1に原発の維持がいよいよ固まる」と書いた。なにしろ、原発爆発が収束していないのに、再稼働に前のめりで、原発輸出の旗まで振る政権が圧勝したのだ。昨年の衆院選のとき以上に、原発問題の流れは決まったというしかない。恐ろしくも悲しい展開だ。 記事の最後は、「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」という憲法前文を引いて、有権者はこれからの政権運営に対して、意見はいえても、直接はかかわれないと指摘しつつ、次のように締めた。 「こんなはずじゃなかったと思っても、まずは受け入れるしかない。そんな重い現実が、きょうから始まる」▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej富山県高岡市「しろえび入素麺」。高岡では富山湾の白エビを素麺つゆのだしに使います。地元の逸品研究会で、白エビを素麺に練りこむ発案が実現。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から (きょうはお休みです)==== PR ====米粉のまち・胎内市から・・・米粉でまちおこしの「わいわい会議」が開かれました。今回の試食は、シュークリーム、クッキーのポルポローネ、洋風すいとん。すべて米粉使用です。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/30777462.html=======■まち・むらニュース・青森県 「ねぶた祭」の週間へ東北三大祭りの一つで、昭和55年に国の「重要無形民族文化財」となった国を代表する火祭り。青森ねぶたがはじめて記録に現れたのは、300年も昔の享保年間とのこと。紙を透かして光り輝く灯籠はダイナミックで幻想的。年々趣向がこらされている。踊り子は「ハネト」と呼ばれ、正式な衣装を着ていれば、飛び入り参加も可能だ。会期:8月2日~7日(6日に前夜祭あり) 会場:青森市内一円問合せ:青森ねぶた祭実行委員会事務局 TEL 017-723-7211・岡山県 岡山後楽園が夜間に「幻想庭園」を特別開園ライトアップされた後楽園をより深く楽しめるさまざまなイベントが開催される。イルミネーションに包まれた庭園ビアガーデン、ジャズをはじめ数々のステージイベント。日本の伝統文化を体験できる「和の教室」は小学生から参加可能である。期間中の金曜日は「ゆかたDay」で、17時以降ゆかた来園者は入園料が無料となる。 会期:8月2日~18日 開園時間:21時半まで(入園は21時まで)点灯時間 19時半頃~21時半問合せ:岡山後楽園 TEL 086-272-1148コラム<象さんの散歩> 民主党は解党・出直しを~~~ 先週は、参院選後について、逆戻りと時代錯誤がこわい、と書いた。自民党過半数の長期政権時代を知るからだ。そのファストな政策は肯定できないが、党運営と選挙運びの手際よさはさすが。比較して、民主党はどうか。 昨年末の総選挙で敗れての党再建、その後の参院選対策は驚くばかり。3年の政権づくりで、大に対する小、強に対する優、官に対する民、ひっくるめて柔軟さと新鮮さへの努力は認めてもいい。「3・11」に直面しての狼狽も割り引こう。が、自民党に代わり得るというイメージを回復できなかった、 衆院を現行の小選挙区制度へと変えた意義は、その是非を問わないとすれば、政権交代をうまく運ぶ二大政党制の確立にあった。その視角から見て、民主党は総選挙から立ち直れず、今回参院選でも受け皿として何とか対抗できる程度の勢力すら保てなかったわけで、その存在意義を失ったことになろう。 責任の所在は明らか。党首脳が国民の期待と信頼を裏切り続けた。小沢一郎、鳩山由紀夫氏の政治資金疑惑には断固として除名措置をとるべきだった。今回も海江田万里氏、それに菅直人氏の責任の取り方は茶番劇。きわめて象徴的である。民主党は「解党的出直し」といって幕を引いた。この「的」が、民主党“的なのだ。解党・出直し、しかないはずなのに・・。 ∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 観光施設だって変われます。~~~16年前に開業の昔体験ができるミニテーマパーク、お城の形をしたお菓子がズラリのドライブイン・・こうした少し前の体質を引きずった観光施設は、団体バスはともかく、個人客が足を向けなくなりつつあります。日本中のこういう施設を、お金をかけずにうまくリニューアルしたいものです。大変ではあっても、まだまだやりようはありそうです。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=219==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・足尾の名物「ソースカツ丼」が、日光市役所で販売されることになりました。ソースといっても、醤油ベースのタレが特色のカツ丼です。お試しを。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-245.html=======■編集室便り □「さんか・さろん」奈良シリーズ<奈良の魅力・「むら」の魅力> その第二回は・・・ 8月20日(火)19時~(2時間程度) 「地球の水・日本の水・奈良の水」 講師:尾田栄章氏(NPO法人渋谷川ルネッサンス代表) 奈良県のご出身。元建設省河川局長。第3回世界水フォーラムの 事務局長をボランティアで務める。主な著書に『セーヌに浮かぶ パリ』(東京図書出版会)『みちのくに徹する』(山海堂)など。 雑誌『河川』に「“記紀と続記”の時代を“水”で読み解く」を シリーズで連載中。 また「国連事務総長:水と衛生に関する諮問委員会」委員を務め、 国際的なネットワークを通じて世界の水問題に取り組む。さらに 原発事故の対応に追われる福島県広野町役場の“任期付き職員 に志願して活躍中。 セミナーでは、もともとのご専門の水・川について、奈良の “むら”に引き寄せながら、お話いただきます。・会場 東京・日本橋(三越デパート前)の「奈良まほろば館」で。・参加者 スローライフ学会会員に一般参加も加え 60人・主催 奈良県・NPOスローライフ・ジャパン・資料代など 1000円 ・詳しくはこちらで http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=182 □「スローライフ・フォーラムin奈良」お知らせ : point⑨ 奈良南部 ——————————————— 11月23・24日。フォーラム会場:奈良県川上村。 主催:南部地域産業復興推進大会開催協議会。 ——————————————— 今回のフォーラム、そして南部地域産業復興推進大会が展開される地域は ひとくくりにして「奈良南部」と呼ばれる。南北に広がる奈良県にあって 文字どうり南の半分ほどを占める。 行政区域としては、五条市と、吉野郡3町8村(吉野、大淀、下市町。 黒滝、天川、野迫川、十津川、下北山、上北山、川上、東吉野村。) 吉野は、日本のこころのふるさと。古くから歌に詠まれ、歴史にかかわり、 その自然と桜はあまりにも有名である。 さらに、山上の宗教都市のおもむきをもち、大峰山脈を縦走する修行道は 吉野熊野国立公園内にあり、また2004年7月に吉野山・高野山から熊野に かけての霊場と参詣道が『紀伊山地の霊場と参詣道』としてユネスコの世 界遺産に登録された。 □平成25年度の会費のお振り込みがまだの方へ‥。 お手数ですが、お振り込みをお願いいたします。新会員も募集中です。 スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・ 神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。 スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」 などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。 【振込先】 ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会 三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会 ==== PR ====クオリティライフから・・・「たまな食堂」とは何か?そのコンセプトや生い立ちがわかります。“1分でわかるたまな食堂”、一度こちらをごらんください。http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=448=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–“