瓦版2013.8.20第171号

週刊スローライフ瓦版 (2013.8.20 第171号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★きょう20日の「さんか・さろん」は、尾田栄章さんのお話。ホモサピエンスが求めた水から万葉集で讃美された水まで、〔地球の水・日本の水・奈良の水〕 のすべてを語り合う。奈良まほろば館で。詳細は「編集室便り」でどうぞ・・。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 山下 茂(明治大学公共政策大学院教授)~~~ 「見えざる手」は何故に単数形なのか? 夏バテも癒えてきたので、たまには生真面目な話。今時の学問の仕切り方では門外漢だが、万事についてヘソ曲がりの筆者が、以前から、世間の「経済」談義の中で変だなーと思っていることがある。あの自由競争で予定調和を生み出すとかいう、どなたかの「見えざる手」のことだ。 最大の問題点は、「専門家」は誰も取り上げないようだが、A.スミス大先生の著作では、「見えざる手」は単数形で、しかも小文字だ、ということである。 あんな「言葉の綾」でも霊験あらたかなのは、件の「手」が、たぶん唯一神の御手のように思えるからだろう。実際、解説書などでは、大文字のうえに定冠詞付きのThe Invisible Handという表記が見受けられる。 しかし、寡聞+寡読な筆者でも垣間見ることができる程度のスミス先生の原著作(=『道徳情操論』や『国富論』の原英書)を見ると、どちらもan invisible handとサラッと1回ずつ出てくるだけのようだし、どなたの手なのかは何も情報がない。そんな由緒不明の「手」で調和がもたらされるほど、世の中は、今も昔も、甘くはないと思うのだ。皆さん、どう思われるか? 今回は問題提起まで。経済音痴の筆者だが、スローな経世済民論、流行表現に倣えば自称「スローノミクス」を、ゆっくり考えてみたいのだが・・・・。学会コラム<緑と絆の木陰> 中村 桂子(JT生命誌研究館館長) なぜこんなに荒々しいのかが知りたいです 改めて文字にするのが憚られますが、メチャクチャな暑さですね。史上初の41.0度を四万十市で観測したとか、1000年に一度と言える豪雨とか、なんだか荒っぽい気象を現在の政治・経済の荒っぽさに重ねて、両者の原因は同じなのかもしれないと思ったりしています。 それにしても、気象の変動の原因はなにかを知りたいものです。気象庁は、高気圧の動きを示して、そのために不安定になっていることを説明はしてくれますが、それは状況解説であり、なぜ今年はこうなるのかという原因は教えてくれません。黒潮の流れが大きく変わり、魚種も変わったというニュースもありましたが、なぜそんなことが起きたのかはわからないようです。 自然が複雑だということはわかっています。でも、ある範囲内で動いていれば、人々は生きものとしての感覚でその動きを知ることができます。でも今年の様子は、その能力を越えたおかしな動きです。だからこそ、「科学」で何かを・・と思いますが、どうも何もわからないようです。スーパーコンピュータってこういう時何かしてくれるものではないみたいですし。お眼にかかる人毎に「お暑いですね」と言っているうちになんだかさびしくなってきました。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej和歌山県海南市「やさしいたわし」。紀州野上谷の純国産「棕櫚(シュロ)」を使った手作り。柔らかくて腰が強い、大根にも、器にも、かかとにも。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 十津川を案内して 阪口弘子(奈良県十津川村 語り部・十津川鼓動の会)語り部として案内役を務めることが増えるたび徐々に物足りなさを感じ始め、知識だけでは説明できなくなってきたように感じ始めたのです。例えば、玉置の巨木群に霧がひたひたと押し寄せてくるとき、樹はただの樹ではなく、たっぷりと歴史をまとった、時の証人のように存在して、あるいは小径を果無集落に向かうとき、ふと感じるのは、古来ここを喜びや悲しみを抱えて人々が往来していた、という郷愁を含んだ風景であり、また三浦峠の木立の道で聞こえるのは、動乱の維新の折りに疾風のごとく駆けていた男達の足音であったりするのです。結局、知識ではとてもこの十津川の真の姿をお伝えすることは出来ないのではないか、深く豊かな自然と、気の遠くなるような歴史が混ざり合って、それぞれの道に、それぞれの顔があるのだと気づかされ、何かを感じてもらいたいという気持ちが強まるのです。十津川の豊かな自然と歴史が皆様のお越しをお待ちしています。================= PR =====米粉のまち・胎内市から・・・第3回「米粉フェスタinたいない」のアイディアべえべえコンテストに向けて子どもたちからの“私のべえべえを募集中です。さあ、あなたは何を巻く?http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/31583690.html=======■まち・むらニュース・島根県 「アジア糸操り人形劇フェスティバル」開くアジアと日本の糸操り人形が集結します。島根県立いわみ芸術劇場の活性化事業で「益田糸操り人形」の県指定無形民族文化財50周年記念として開催される。益田の糸操りは、明治中期に東京浅草から伝えられ、古い形態のまま継承されている。今回は山口県の人形芝居も含め、ミャンマーの人形オペラともいわれるマンダレー劇団、中国の至宝とも呼ばれる泉州木偶団の参加も見どころ。日時:8月24・25日 10:00~17:00会場:島根県益田市・島根県立いわみ芸術劇場小ホール問合せ:島根県芸術文化センター TEL 0856-31-1860・兵庫県 「丹波栗スイーツコンテスト2013」出品者募集篠山市、丹波市で収穫された丹波栗を使ったスイーツコンテスト開催に向けて出品者を募集。丹波地域のブランド農産物である丹波栗の新たな魅力を引き出し、生産振興と地域の活性化を目的として行われるコンテストで、プロ・アマは問わない。募集期間は9月12日まで(開催、応募要項は下のURL)。一次審査が9月中旬に行われ、最終審査は公開で行われる。開催日:10月12日場所:篠山市大手前展示場主催:兵庫県丹波県民局問合せ:TEL 0795-73-3787 http://web.pref.hyogo.lg.jp/tnk07/kurisweets.htmlコラム<象さんの散歩> 熱中症対策の裏側では・・~~~ この欄でここ2回、お天気が激しく動くままに、ゲリラ豪雨、記録的猛暑、と書きついできた。気象庁はもちろん、新聞・テレビでも注意報、警報の連発であった。もう一つ、いまや都会の夏に必ず起きる異常気象への備えを採りあげておきたい。乗り物とビルに入ったときの冷房対策である。 私は、そもそも、ゆるやかな扇風機の風はともかく、冷房装置の冷気を苦手としている。だから、まず地下鉄、私鉄のエアコンが我慢できない。乗るときにはカーディガンかマフラーを必ず持参する。新幹線とか新鋭ビルに長居となれば上着またはセーターを着用、レッグウォーマーをはき、さらに、もはや冬には着けることのないハラマキをきちんと締めていく・・。 笑わないでください。季節はずれ、みっともない服装にはチェックが厳しい妻・宏子も、これについては、黙認してくれているのだから。 そうです。「涼しさ」も行き過ぎはスローライフでない・・∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 花を愛でる?~~~江戸東京博物館「花開く江戸の園芸」展に出かけました。150年前に訪日した英国の植物学者ロバート・フォーチュンが、「日本人は身分を越えて花好きである。花を愛することが人間の文化生活の基準であるならば、江戸の人たちは素晴らしい」と絶賛していました。さて、いまのお江戸は? 目の前の花壇に水をやれない店、花も飾らない家など・・。フォーチュンは何と言うでしょう。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=222==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・日光は天然氷の産地。冬場に凍らせた湧水を氷室で保存し、この時期カキ氷でいただきます。ふわりとした食感の天然氷は行列ができるほどの人気です。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-248.html=======■編集室便り □きょうの「さんか・さろん」は 奈良シリーズ<奈良の魅力・「むら」の魅力>の第二回 ・・・「地球の水・日本の水・奈良の水」 本日8月20日(火)19時~(2時間程度) 講師:尾田栄章氏(NPO法人渋谷川ルネッサンス代表) 奈良県のご出身。元建設省河川局長。第3回世界水フォーラムの 事務局長をボランティアで務める。主な著書に『セーヌに浮かぶ パリ』(東京図書出版会)『みちのくに徹する』(山海堂)など。 雑誌『河川』に「“記紀と続記”の時代を“水”で読み解く」を シリーズで連載中。 また「国連事務総長:水と衛生に関する諮問委員会」委員として 国際的なネットワークを通じて世界の水問題に取り組んだ。 さらに原発事故の対応に追われる福島県広野町役場の“任期付き 職員”に志願して、活躍中という一面も。 セミナーでは、もともとのご専門の水・川について、奈良の “むら”に引き寄せながら、お話いただきます。 ・会場 東京・日本橋(三越デパート前)の「奈良まほろば館」で。 ・参加者 スローライフ学会会員に一般参加も加え 60人 ・主催 奈良県・NPOスローライフ・ジャパン ・資料代など 1000円 ・当日の参加申し込みも受け付けます。 参加希望の方はこちらへ 野口携帯/090-7433-1741 □「スローライフ・フォーラムin奈良」お知らせ : point(12)「なんゆう祭」の村弁王(村おこし弁当)決定戦 11月23・24日。フォーラム会場:奈良県川上村。 主催: 南部地域産業復興推進大会開催協議会「なんゆう祭」と愛称される南部地域産業復興推進大会のお楽しみイベントのひとつが「村弁王(村おこし弁当)決定戦」である。南部地域の12市町村から代表チーム20が選ばれて参加する。「奈良県南部にはうまいものが見当たらず」「南部の道の駅に名物が乏しい」などといった声が聞かれてきたことから、主婦も商工会も料理店も、この機にこそ何とか頑張ろうと意気は高い。事前の勉強会、研究会なども開くという。弁当の値段は800~1200円。どんな名物弁当、グルメ弁当が飛び出すか・・。 □「逸村逸品展(スローライフ逸品展)」への出品を募集中。 11月23(土祝)・24(日)日に開催する「スローライフ・フォーラム」の 会場で、昨年と同様に「スローライフ逸品」を展示します。 皆さまご存知の「これこそスローライフ逸品!」と思われるものをご推薦 ください。詳しくはこちらから。 http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=183 □平成25年度の会費のお振り込みがまだの方へ‥。 お手数ですが、お振り込みをお願いいたします。新会員も募集中です。 スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・ 神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。 スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」 などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。 【振込先】 ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会 三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会 ==== PR ====クオリティライフから・・・「パティシエのとっておきナチュラルスイーツ」8月25日(日) 14:00~16:00参加費4500円。「フローズン豆乳ヨーグルトのフルーツパフェ」などを作る夏のお菓子講座です。 http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=L6shBT_32voZ=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–“