瓦版2013.8.13第170号

週刊スローライフ瓦版 (2013.8.13 第170号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★猛暑が続きます。そこで「水」の話題はいかが・・。来週・20日、まほろば館での「さんか・さろん」のテーマは〔地球の水・日本の水・奈良の水〕です。私たちが水博士と呼ぶ尾田栄章さんから。詳細は「編集室便り」に。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 斉藤睦(地域総合研究所所長) ~~~ エアコン28度の命題 言うまいと思えど今日の気候変動かな…という感じです。生まれてこの方、もちろん、秋の台風襲来がありはしましたが、穏やかで四季に恵まれた大和の国というイメージで過ごしてきたものですから、年がら年じゅう“今まで経験したことのない自然災害に見舞われる日々が続くと、いったい、どうこれを受け止めたらよいのかと、考え込む日々です。 どちらかといえば冷房嫌いに属するのですが、熱中症対策からいうと、室温28度に抑えることで熱中症発症の危険性が高まるから注意せよと、今朝のテレビは忠告していました。未来のためにエネルギー消費や炭酸ガスの増大を抑制することと、今日の命のどちらが大事か、という選択を日々迫られているのでしょうか。これは実に哲学的な命題だなぁと思う、今日この頃です。学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所 顧問) 奥尻島を訪れて 大津波によって200名もの島民の命を奪った北海道南西沖地震から、今年で20年。防災フォーラムでの講演を頼まれ、先週初めて北海道奥尻島を訪れた。国土交通省によれば、わが国には6847の離島があるが、有人島は418、その多くが人口減少、高齢化、産業の低迷など「過疎問題」に悩んでおり、離島振興法などによる離島振興対策の対象となっている。奥尻島では津波被害からの復興のために巨額の投資が行われたが、今や主力産業である漁業は漁獲高が地震前の5~7割と低迷し、高台の住宅街にも空き家が目立つ。これまでのハード中心の離島対策の限界であろう。町長は、島で唯一の高校を、数年以内に中高一貫の特色あるものにしたいと力説していた。島根県の離島、海士町にある隠岐島前高校がユニークな教育(離島留学)の成功により定員を1クラス増加した例もある。奥尻島でもぜひ成功してほしいと強く願う。 「ゆったど流れる島時間」奥尻島の旅案内パンフレットのキャッチコピーである。離島には離島の過ごし方があり、「島時間」が流れている。今が旬のイカ刺し、ウニ丼、アワビなどをたらふく食べたが、「島時間」を味わうまでにはいかなかった。次回は予定などを決めず日程をたっぷりとって、「島時間」に身をゆだねたいと思った。▽▽▽▽▽▽▽▽【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej奈良県野迫川村「高野マキ」。高野山真言宗ではマキを仏壇やお墓に飾ります。高野山近くの村だからこその産物。酷暑でも1ヶ月は青々、一般活花用にも。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 「獺魚祭」から七十二候の風情を楽しむ 長谷川俊雄(大阪市 日本ワナゲ協会専務理事) 馴染みの店で主人とのよもやま話から日本酒ファンの間で話題になっている山口県玖珂郡周東町獺越(おそごえ)旭酒造の「獺祭」(だっさい)を紹介された。蔵元が造りたいお酒とあって飲み心地は最高。味もうまいが風変りな名前に驚いた。酒の名前は地名からと明治の日本文学に革命を起こした正岡子規がその居を獺祭書屋と称した事に由来するとある。 獺祭魚(たつうおをまつる)は、長慶宣明暦(862年~1685年まで823年使用された)の雨水の初候。その後改訂された本朝七十二候や略本暦には入っていない。 獺祭はカワウソの習性として捕えた魚を人が祖先を祭る時の供物の様に川岸に並べる事から転じて詩文を作る時に、多くの文献を広げ散らかすこととある。 茶器どもを獺(おそ)の祭りの並べ方 子規 七十二候は季節の移ろいや自然のうるおいを暮らし中に感じる手掛かりを与えてくる猛暑・炎暑の日本列島。暦の上では立秋。その初候は涼風至る。その季節感を日本列島に並べたい。==== PR ====米粉のまち・胎内市から・・・胎内市産の米粉を使ったもっちり食感の生パスタシリーズ「ETIGOTTI(エチゴッティ)」で知られる(株)小国製麺が新工場を作りました。見学ができます。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/30109616.html=======■まち・むらニュース・京都府 「五山の送り火」が16日夜に 京の夏の夜空を彩る「五山送り火」は、祇園祭とともに京都の夏を代表する 風物詩の一つ。東山如意ケ嶽の「大文字」がもっとも知られているので、そ の名の代名詞になっている。ほかは、左大文字、妙法、船形、鳥居形で、大 文字から次々に点火されていく。その起源はいくつも俗説があり、室町中期 の説が有力といわれる。ちなみに「大」の字の火床は75ヶ所、一画の長さは 80m、二画160m、三画120m。護摩木の受付は前日12:00から行われる。 日時:16日 午後8時点火 京都市内のあちこちでご覧になれます。 問合せ:TEL 075-752-7070 (公益社団法人 京都市観光協会) http://www.kyokanko.or.jp/okuribi/goods.html・佐賀県 星のお祭り「天文祭2013」を開く 「いろいろな天体望遠鏡で星を見ましょう」と宇宙科学博物館所蔵の望遠鏡 のほか、アマチュア天文家の望遠鏡も集合して大観望会が開催される。普段 は見られないような珍しい望遠鏡や、こだわりの望遠鏡で見る星はまた格別。 マイ望遠鏡を持参したひとには、使い方講座もある(事前申込みが必要)。 スペシャルワークショップやプラネタリウムの特別投影も開催される。 日時:31日 14:00~22:00 会場:佐賀県立宇宙科学館(武雄市武雄町) 問合せ:佐賀県立宇宙科学館 TEL 0954-20-1666コラム<象さんの散歩> 「経験したことのない」猛暑・・~~~ 前号で「これまで経験したことのないような」大雨という気象庁の警報について書いたが、そのあと先週は、その表現を借りたい「猛暑」に悩まされた。全国各地で記録破りの暑さが報じられたのである。 私は、先週、わがNPOで続けてきた奈良県でのワークショップの延長線の「寄り合い」で十津川村と野迫川を訪ねた。隣り合った二つの村は、いずれも山深い樹海にある。野迫川村は、冬に積雪、そして涼夏の里である。 「仕事だけれど、ちょっと涼みに」の気分でわが家を出たが・・・。9日、村に着くか着かないかの時間に「奈良県で震度7の地震」という警報―。それは誤報とわかってともかく、その日と翌日の気温は奈良県内の計測地点「十津川」で37℃を記録した。奈良市よりも、そして東京よりも高かったのだ。 十津川村の民宿で、夜に窓の外すぐ近くで鹿の鳴き声を聞いた。野迫川村では夜道で鹿とにらめっこも。こんな新しい経験は楽しくもあるが、猛暑日・熱帯夜が連続、豪雨、落雷も記録的という、地球が「経験したことのない」現象が次から次へ。これはもはや願い下げにしたいものである。 ∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 足尾食談~~~少し前、日光市足尾で「食談」をやりました。難しい顔をして会議をするより、食べながら飲みながら語り合うと本音が出てアイディアも湧く。これが「食」の力だと思います。サクラマス、ヤシオマス、ニジマス、ヤマメ、鹿肉、山椒。足尾の幸でテーブルは一杯。「足尾は銅山跡しかない」なんて誰が言ったのでしょう?地域ならではの食を通し、あらためて足尾は素晴らしいと思いました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=221==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・暑さで食欲がない時に、豆腐のステーキはいかが。実は日光はニラの産地です。豆腐にたっぷりのせてスタミナステーキを作ってみてください。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-247.html=======■編集室便り □瓦版、ちゃんと読めていますか? 先週は瓦版の送信が2~3時間遅くなり、失礼いたしました。先週号でもお 知らせしましたが、送信するシステムを変更した関係で、その切り替え作業 に時間を要していました。なんとか無事にお送りできたようでほっとしてい ますが、文字化けとか、表示がおかしくなったりしていませんか。もし、そ ういった症状があれば事務局までお知らせください。 これからも、毎週火曜日の7時~9時の間にお届けできると思います。今後 ともご愛読のほど、よろしくお願いいたします。 (送信担当:篠原伊佐武) □「さんか・さろん」奈良シリーズ<奈良の魅力・「むら」の魅力> その第二回は、水をテーマに涼しく・・・ 8月20日(火)19時~(2時間程度) 「地球の水・日本の水・奈良の水」 講師:尾田栄章氏(NPO法人渋谷川ルネッサンス代表) 奈良県のご出身。元建設省河川局長。第3回世界水フォーラムの 事務局長をボランティアで務める。主な著書に『セーヌに浮かぶ パリ』(東京図書出版会)『みちのくに徹する』(山海堂)など。 雑誌『河川』に「“記紀と続記”の時代を“水”で読み解く」を シリーズで連載中。 また「国連事務総長:水と衛生に関する諮問委員会」委員として 国際的なネットワークを通じて世界の水問題に取り組んだ。 さらに原発事故の対応に追われる福島県広野町役場の“任期付き 職員”に志願して、活躍中という一面も。 セミナーでは、もともとのご専門の水・川について、奈良の “むら”に引き寄せながら、お話いただきます。・会場 東京・日本橋(三越デパート前)の「奈良まほろば館」で。・参加者 スローライフ学会会員に一般参加も加え 60人・主催 奈良県・NPOスローライフ・ジャパン・資料代など 1000円 □「スローライフ・フォーラムin奈良」お知らせ : point(11)「なんゆう祭」のそまびと選手権大会 == 11月23・24日。フォーラム会場:奈良県川上村 主催: 南部地域産業復興推進大会開催協議会 ==「なんゆう祭」と愛称される「南部地域産業復興推進大会」には、わがNPOのフォーラム、奈良県南部の市町村物産展のほか、いくつかの楽しいイベントも企画されている。そまびと選手権大会もその一つである。そまびと大会の催しは、南部地域では人気のお祭りといえるもので、今回も南部のまちむらからの待望の声が大きかった。この大会は、24日に開かれる。1チーム3人の編成で申し込む。「競技規則」によれば、予選として丸太早切り競争、丸太転がし競争、ロープ打ち上げ競争の3種目があり、決勝戦として、立ち木切倒し競争、丸太早切り競争を行う。森林の里・奈良南部らしい雄大、勇壮なイベントとして期待が高まっている。 □「スローライフ逸品展」への出品を募集中。 11月23(土祝)・24(日)日に開催する「スローライフ・フォーラム」の 会場で、昨年と同様に「スローライフ逸品」を展示します。 皆さまご存知の「これこそスローライフ逸品!」と思われるものをご推薦 ください。詳しくはこちらから。 http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=183 □平成25年度の会費のお振り込みがまだの方へ‥。 お手数ですが、お振り込みをお願いいたします。新会員も募集中です。 スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・ 神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。 スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」 などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。 【振込先】 ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会 三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会 ==== PR ====クオリティライフから・・・「背すじをのばすナチュラルフードの暮らし」8月17日(土)14:00~15:30参加費1500円。気軽に参加できる90分のおやつ付きプチ講義へどうぞ。http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=XZ37dv6ra0EZ=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–“