瓦版2013.10.15第179号

週刊スローライフ瓦版 (2013.10.15 第179号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★きょう15日の「さんか・さろん」はシリーズ<奈良の魅力・「むら」の魅力>の最終回です。来月24日開催のフォーラムの会場地―奈良県吉野郡川上村について語り合いましょう。「水源地のむら」あれこれ。詳細は「編集室便り」に。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川)~~~ 人に温かい技術 浄土真宗の10月のカレンダーに『世の中が便利になって一番困っているのは実は人間なんです』と書かれています。あれこれ当てはめて確かに、です。 ある式典でロボットの先端技術を見て来ました。それは、筑波大学大学院の山海嘉之教授が開発、現在ベンチャー企業が事業展開中の自立動作をサポートするサイボーグ型ロボットスーツ『HAL』でした。 人が動こうとする時、脳から指令信号が皮膚表面を走るそうですが、病気や機能低下により信号通りに筋肉が動けない。その障害をHALを装着することにより信号(つまり意思)をキャッチして動きをサポート、本来の機能を回復する福祉用具です。映像では生まれつき障がいを持つ女性がHALで歩行訓練、自分の足だけでヴァージンロードを歩く例が紹介され感動を呼びました。 話は、高齢者の生活支援、超高齢化社会での必要性、ドイツでの医療用具としての保険適用・・ 希望にあふれていました。山海教授のモットーは“人に温かい技術だそうです。この『HAL』に出会って、私は思い出しました。愛地球博でトランペットを吹くロボットを不快に見たことを。学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長) 溜息をついているだけではいけないと思いながら 皆さまおっしゃる通り、今東京でのオリンピックの開催を喜び、その景気づけのようにリニアモーターカー構想を打ち上げるこの国のリーダーたちは、足元の人間生活が見えていないと同時に未来も見えていないとしか言えませんね。 日本列島に暮らす人々が、宮沢賢治の言う「ほんとうの幸せ」を手にすることができるようにしたいと思ったら、東京一極集中を更に進める施策は決してやってはいけないことだとは、私のようなしろうとにもわかります。しかも競技場拡張のために外苑の緑を壊すなど、東京にとってもマイナスが見えています。神宮の森は、東京の未来を見据えてつくられた場所であり、東京にとって大事な大事な意味のあるところです。そういう認識のない人が、ただ土木工事をやろうとするのは恐ろしいことです。 なんだか行なわれることに品が失なわれてきているようで気になります。 ただお金が動けばよいのでしょうか。お金は大切ですが、それによって本当に必要なことが行なわれなければ価値がありません。溜息の出るこの頃です。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej東京都港区「気仙椿ハンドクリーム」。被災した三陸・気仙地域の椿の里山を守り産業を起こすため、都内の女性が考えた椿油活用のプロジェクトです。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 学びの季節 中村友子(千葉市在住 ライター) 先日、新潮社主催の「小説・最初の一歩」の講座を受講しました。作家志望だと思う30~50歳代の男女30名ほどが、熱心に講師の話を聞いていました。初めて参加した教室の空気は新鮮でした。 インターネットが普及して本が売れない低迷期が16年続いています。そんな出版不況のなかで、作家の卵たちの使命は、「いかに読者が面白いと思う小説を書くか」と言われ、創作意欲のスイッチが入りました。 秋は、学びの季節です。ぜひ心を動かすものがあったら、新しい扉を開いてください。きっといろんな出会いが待っていると思います。================= PR =====米粉のまち・胎内市から・・・新潟東急インでは「米粉麺フェア」を開催中です。胎内市「小国製麺」の米粉の生パスタ「ECIGOTTI」を使用しての創作料理が並びます。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/33641396.html=======■まち・むらニュース・山口県美祢市 「銅山まつり」を開く美祢市美東町に奈良時代から昭和35年まで採掘され、奈良の東大寺に大仏鋳造用の銅を献上した「長登銅山跡」がある。現在確認できる日本最古の銅山跡で、国の史跡に指定されている。製錬炉を復元したミュージアム戸外の鋳造体験場では、スズを溶かし自分がデザイン・製作した鋳型に流し込んでメダルを作る「鋳造体験」を楽しめる。(事前申し込みが必要)日時:10月27日(日) 8:00~場所:長登銅山文化交流館「大仏ミュージアム」問合せ:銅山まつり実行委員会 電話:08396-2-0055http://kirara.pref.yamaguchi.lg.jp/vol259/ittemiyou/index.php・北海道で「北海道の森づくりセミナー」森づくりにとって、持続可能なの重要性のほかに「生物多様性の保全」というキーワードも加わってきた。多様性の宝庫といわれる北海道。それをどのように理解し、保全するのか・・森づくりとどうつながるのか・・企業活動と生物多様性の関係性の専門家と、林業技術者による講演セミナー。終了後講師を囲んでの交流会も開催される。日時:10月28日(月) 14:00~16:30会場:札幌国際ビル8階国際ホール 参加費:500円(交流会参加費は1000円)主催:公益財団法人北海道環境財団、(株)北海道アルバイト情報社申込・問合せ:北海道環境財団 電話:011-218-7811http://www.heco-spc.or.jp/file/itr/1028flyer.pdfコラム<象さんの散歩> 青森で「のっけ丼」~~~ 早くも来年の「スローライフ・フォーラムin青森」の準備が進行中。打ち合わせで青森市を訪ねた。実行委員会があり、夜は鹿内博市長、伊奈かっぺい氏らとも懇談、次の日は青森らしさを感じとっておくための散歩に。 久しぶりであり、私の記憶に残るのは「昭和のまち・青森」。赤いりんごと海産物にあふれた駅前の商店群。戦後の闇市の名残りといわれたのだが、活気に満ちていた。それらの店の多くは、再開発ビルの地下に入った。コンパクトシティ政策で先駆けた功罪は問うまい。それでも駅近く昔ながらの面影を残す市場と、その周辺の路地のおかず屋さんと居酒屋がうれしい。青森の台所とも聞いていた古川市場が「青森魚菜センター」の看板を掲げて健在だった。 「のっけ丼」が呼びものなのだ。クーポン券で、丼ご飯を持ち、50店舗ほどの店を回って、新鮮な魚の刺身、焼き物をはじめ昆布、卵焼き、漬物・・、店のあるじと話しながら好きな具材を乗せて歩いて、小食堂で味わう。 地方旅で、有名市場の専門店に出かけて昼食や朝食をとることもある。京都の「錦」、大阪の「黒門」、金沢の「近江町」、小倉の「旦過」・・。青森の「古川」も加えたい。この「のっけ丼」を看板にぜひぜひ。 ∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 逸村逸品運動~~~富山県高岡市で「逸村逸品交流会議」がありました。その昔は「一村一品」と言いましたが、今は物だけでなく、いい町がいい物をうみ出す、いい物があるのはいい町「逸村逸品」でしょう。昨年の我々NPOスローライフ・ジャパンの高岡フォーラムでこの言葉が生まれました。その延長上で今回の会議がありました。来月は奈良県川上村で「逸村逸品展」。運動が育ちつつあります。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=230==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・真っ白な蕎麦の花を、よく目にする季節となりました。 飲食店の中でもとりわけ蕎麦屋さんの多い日光。そのひとつ「小来川 山帰来」へ行ってきました。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-256.html=======■編集室便り□きょうの「さんか・さろん」は 奈良シリーズ<奈良の魅力・「むら」の魅力>の最終回11月24日開催のフォーラムの会場となる奈良県吉野郡川上村は、源流の里。水源地としての、その清らかな暮らし、水とともに生きる村について語い合いましょう。・日時 10月15日(火) 19時~(2時間程度)・テーマ 「さあ、源流の里へ~吉野川水源地のむら『川上村』~」・会場 東京・日本橋(三越デパート前)の「奈良まほろば館」で。・参加者 スローライフ学会会員に一般参加も加え 60人・主催 奈良県・NPOスローライフ・ジャパン・資料代 1000円・参加お申込みは、スローライフ・ジャパンへ TEL:03-5312-4141 メール ※今回は川上村・栗山忠昭村長を講師に招く予定でしたが、大型台風26号が 接近している影響でこちらに来れないことになりました。代わって奈良県 南部東部振興課の山本尚課長が駆けつけていただくことになりました。□「スローライフ・フォーラムin水源地のむら川上」お知らせ point20 フォーラムでの十津川村の『まちづくり構想案』 ==== 11月23・24日。フォーラム会場:奈良県川上村。 主催: 南部地域産業復興推進大会開催協議会 ====point19で、「フォーラム」は十津川村、野迫川村、川上村からプロジェクト報告を題材にしながら奈良県のむらづくりを語り合います―と書きました。何に取り組むか、ワークショップや寄り合いを積み上げ、村民の中から紡ぎだした構想案です。きょうは、十津川村の『構想』を採りあげます。テーマは「吊り橋に続く散歩道」。この村のシンボル・谷瀬の吊り橋にねらいを定め、3ヵ年くらいかけて、吊り橋から森山の氏神様までのコースを中心に、周辺一帯を整備しながら遊歩道、散策道をつくりあげていく。谷瀬には、かつて住民が考えた「観光構想」があり、温泉を掘り、果樹を植え、釣堀やプールも作るという大きなプランでした。計画は実行に至らなかったが、むらを外の人に開いて行きたい、観光化したい、という谷瀬地区住民の思いはいまも大変に強いものがあります。この散歩道のコンセプトとなる物語をつくり、橋の美しさを活かして「谷瀬流スローライフ」を発信、来訪者を増やし、商品開発などもすすめる。散歩道の整備と谷瀬での農村体験を、都市住民との交流プログラムに仕上げ、そうした活動を通し「谷瀬ファン・応援団」づくりへつなげていく、という案です。 □「逸村逸品展(スローライフ逸品展)」への出品を募集中。 11月23(土祝)・24(日)日に開催する「スローライフ・フォーラム」の 会場で、「スローライフ逸品」を展示します。だんだん、その日も迫って きました。「これこそスローライフ逸品!」と思われるものをご推薦くだ さい。自薦他薦は問いません。詳しくはこちらから。 http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=183□スローライフ版・IT塾 ———————————————先日、「写真のデータを送ってくれませんか」とお願いしたところ、大容量のデータが届き、読み込むときにパソコンが固まってしまいました(汗)。また、ワードなどで資料を作る際に、デジカメで撮った写真を何気なく貼り付けていたら、その資料のデータがとてつもなく大きくなることもあります。写真データの容量を簡単に縮小できる方法はないものでしょうか。<編集部:野口智子> ▼ワードなどに写真などの画像を張り付けることはよくありましすよね。ワードで大きさを調整したら、画像をダブルクリックして図の書式設定を開きます。その中に「圧縮」という機能(ボタン)があります。ここで自動的に表示されている画像のサイズへ自動的に変更してくれるため、ワードファイルの容量も小さくすることができます。ぜひお試しください。 <EDI:藤井頼暁>==== PR ====クオリティライフから・・・「新生・ナチュラルフード講座」9月から始まっていますが、途中参加も受け付けています。なるべく柔軟に対応させていただきますのでご相談ください。「たべごと教室」 http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=BMFkG9H1p5oZ=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–“