瓦版2013.10.22第180号

週刊スローライフ瓦版 (2013.10.22 第180号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★やっと、というべきでしょうか、秋の到来です。紅葉の奈良県川上村へぜひどうぞ、と呼びかけてきた「なんゆう祭」と「スローライフ・フォーラム」の本番が、まさにあと一ヶ月と迫ってきました。ぜひお出かけください。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)~~~ さらば多摩川 荒れ模様の天候が続く秋だが、青空ががんばってくれた休日、多摩川の河原に友人10人ばかり集まって、恒例にしている芋煮会をやった。 アウトドアのパーティでは、ぼくは芋煮派。バーベキューに比べて時間がかかるが、煮れば煮るほど味が出る。鍋の煙越し、友人たちとのんびり興じていられて、スローライフ派には相応しい。問題ありとすれば、お酒が進み過ぎること。しかし、柔らかい陽ざしの下でのゴロリひと眠りも幸せなひとときだ。 東京と神奈川の境を作る多摩川。25年前の初芋煮会は、世田谷側でできた。河川整備が進んで、対岸の川崎へ追いやられて10年余り。2年ぶりに行ったら、バーベキュー広場なるスペースに変っていた。整列して待ち、管理人が高飛車にまくし立てるご注意を拝聴、500円支払って入場できるのは、赤い三角コーンで区切られた範囲。 踏み出せば、警備員が笛を吹いて飛んでくる。刃物使用禁止。直火禁止。その代わり、レンタル器材はなんでも揃っている。食材だけ持って行けば、十分な品揃え。ゴミも全部回収してくれる。混雑した会場で、カセットコンロを借り、ちまちまと、持ってこなくてよかった大鍋を囲んだ。 こんなところまで効率化が進む…。ますますお酒が進んだ。「来年はニュー・フロンティアを探そう」、我々はそう誓い合い、多摩川の石ころを蹴っ飛ばした。 学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる (朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長) 「れ」から「ら」へ、という現実 大震災から2年7カ月が過ぎ、復興のまだら模様が目立ちつつある。 10階建ての復興公営住宅の建設がすすむ仙台市と、津波に流されあとの更地が広がる三陸沿岸部と、時計の針が止まったままの原発爆発の現場では、被災者の置かれている環境も、必要な施策も違う。 そんななかで、各地に共通する現象がひとつある。 「れ」から「ら」へ、である。発生後、プレハブ仮設などへの避難を強いられた人々の多くは「ふるさとに帰れない」ことへの悔しさを語り、帰還への意欲を示していた。それが最近、「もう、帰らない」と、ふるさとに見切りをつける人々が増えているのだ。 理由は、さまざまある。津波被災地では、移転先の高台の造成に3年はかかりそうだ。住宅ローンという資金の壁に続いて、「時間の壁」が、ふるさと志向の強い老人に厳しい選択を迫っている。沿岸部の若い世帯が、仕事を求めて市街地へ移り住む事例も多い。原発の被災地では、そもそも除染の先行きが見えないのだから、きつい。 もともと過疎・高齢化にあえいでいた地域の疲弊が、震災で一気に加速した。「れ」から「ら」へ、という厳しい現実が、つらい。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej兵庫県明石市「あかしの魚笑」。日本三大魚醤の一つで、数十年前に姿を消したイカナゴの魚醤を有志が復活させました。名前も“魚が笑う”とユニーク。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 大空さん 飯田陽子(北九州市在住) 桜の名所・北九州市の昭和池は、1年を通してウォーキングを楽しむ人が訪れる周囲2.5キロの貯水池。その池の一番奥の奥、水晶山を源とする水が流れ込む小さな集落に大空(おおぞら)さんという古い家があります。昔からこの地に暮らす人は「上」のことを「ソラ」と呼び、例えば上中下に分かれている集落では中組下組はそのままですが、上は「ソラ組」。大空さん、大きな空~ずっと上のほうって意味なんじゃないか、と思うのです。沢沿いの道を登り森の中を抜けた先の水晶山はカルスト台地平尾台へ続いています。きっとそこには大きな大きな空が広がっているはず・・・。*写真は昭和池堰堤から水晶山方面を望む 春には池は桜で縁取られます。 大空さんちはこの池の奥================= PR =====米粉のまち・胎内市から・・・10月27日(日)、胎内スキー場が「米粉れすとらん」に。市内外から米粉を使ったご当地グルメやお菓子が大集合、約30軒のお店のテントがズラリです。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/33999913.html=======■まち・むらニュース・熊本県天草市を舞台の映画「女たちの都~ワッゲンオッゲン」公開天草市牛深。かつて魚港と花街で栄えたが、今では「日本一の衰退都市」に。復活の秘策は歴史に根ざした町おこし、と女性たちの行動は元気だ。彼女たちの秘策が愉快でエネルギッシュ。大竹しのぶをはじめ豪華な女優たちの共演で、今月末から全国各地で公開される天草発の作品。監督はプロデューサーとして「パッチギ」などを手がけてきた祷映。地域活性化に映画制作のエネルギーが注ぎ込まれた一つの作品として注目される。公開:10月26日~ シネスイッチ銀座(東京)から全国順次ロードショー企画・製作:テトラカンパニー 製作:あまくさ映画製作支援の会www.jaijai-movie.com・新潟県胎内市 「第3回米粉フェスタ in たいない」開く米粉発祥の地「たいない」で“もっちりおいしいまちづくり”フェスタが開催。米粉を活用してまちづくりに取り組む各地の事例発表勉強会や、米粉の食文化についての情報交換交流会が行われる。わたしの“べえべえ”グランプリは、小・中学生が考えたご当地グルメ“べえべえ”のアイディアレシピの優秀作品の中から会場で決定される。日時・会場:10月26日中条グランドホテル 27日胎内スキー場主催:米級グルメの祭典実行委員会・胎内市問合せ:電話0254-43-6112 www.tainai-city.com/info/diary.cgiコラム<象さんの散歩> 信州・飯山で「落穂ひろい」~~~ 台風の合間の秋の一日、信州の飯山で、稲刈りを楽しんできた。「蛍の宿をまもる会」での田植え、田の草取りと並ぶ、年に三つの作業の一つ。飯山は、新潟のコシヒカリ産地と一つ山を背中合わせ。おいしい米どころである。先週に刈りとった稲は天日干しをして精米、来月には会員の手元に届く。 蛍の宿をまもる会は、米づくりによって蛍の住む環境を取り戻すのが目的で、収穫米は会員に分配される。地元集落からの買い取り分と合わせて30キロほどの玄米が届く。わが家は二人家族だし、近所の人や知人に“おいしい自作米をおすそ分けしてもほぼ自給自足。贅沢な食生活といえるでしょうか。 さて、稲刈り作業。稲を鎌で刈りとる。また稲を「稲架(はざ)」に掛けて干す。この風景が、お米どころでさえ見かけることが少なくなった。まさに、機械化に席捲された想いだが、わが会は、スローライフ手作業。でも、鎌で刈るため、腰を折ったままの姿勢は辛く、途中で「はざかけ」作業にまわる。 そのうちに、さらに落穂ひろいへ。わが会は、不耕起栽培論をとり、除草剤、殺虫剤も化学肥料も全く使わない。そのせいだろうか。いやいや単に刈り取りが下手だからか。落穂がたくさん。「はざかけ」を手伝う。さらに、秋の一日の「落穂ひろい」。これはもう、贅沢の極致でしょうね・・ ∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 斜面の人~~~長野県飯田市遠山郷に行ってきました。前にもご紹介した天空の集落・下栗の里の人に会う地域観光の実験です。斜面の畑を草一本ない状態に保ち、ひとり生きる93歳のおじいちゃん。よその人を、芋田楽やおはぎなど山の味でひたすらもてなしてくれる老夫婦。深いしわの輝く笑顔は、この急斜面で生きてきた自信に満ちています。山が育んだ強靭な人たちにお会いして、最敬礼でした。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=231==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・10月20日(日)に今市で「今市屋台まつり」が行われます。彫刻屋台6台と花屋台8台が大通りに繰り出してお囃子の競演。見ごたえのある伝統のお祭りです。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-257.html=======■編集室便り□この秋は、ぜひ奈良県川上村へかねてからこの編集室便りでもご案内していますが、11月23・24日、「なんゆう祭」と「スローライフ・フォーラム」が、奈良県川上村で開催されます。パンフレットもできあがりました。http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=189参加申し込みは、パンフレットをダウンロードして、11月10日(日)までにNPOスローライフ・ジャパンへ□「スローライフ・フォーラムin水源地のむら川上」お知らせ point21 フォーラムでの野迫川村の『まちづくり構想案』 「フォーラム」で報告されるむらづくりプロジェクトは三つですが、きょうは野迫川村の『構想』を採りあげます。テーマは「森にひびく『むら』讃歌」。 村の人口は県内でももっとも小さいが、空と山と森はどこまでも広く美しく、また平家の里としての歴史をもち、自然人情は深い。「やりたいこと」を、この「むら」讃歌がひびく大自然の中で実現していく構想は、村にふさわしい。 具体的にいくつかの「やりたいこと」があがりました。プラン1:みんなの盆踊り。「きし踊り」の復活などを目標にことし夏の盆踊りから実現させました。プラン2:森の収穫祭。これまでの「キノコまつり」を拡大しながら「森の幸マーケット」「野迫川・母ちゃんの屋台村」「女性たちの森体験スクール」などをやっていく。プラン3:雪まつり。雪が珍しい近畿で、雪を活かした催しによって村の存在をアピールします。雪イベントをいろいろ。いずれは、夏の「雪まつり」を開くようがんばります。 課題は、これまで狭かった外との扉をいっぱいに拡げていく交流、さらに今後の村を支えていく女性の力をひっぱりだしていく女性目線の森づくりです。□「逸村逸品展(スローライフ逸品展)」への出品を募集中。 11月23(土祝)・24(日)日に開催する「スローライフ・フォーラム」の 会場で、「スローライフ逸品」を展示します。だんだん、その日も迫って きました。「これこそスローライフ逸品!」と思われるものをご推薦くだ さい。自薦他薦は問いません。詳しくはこちらから。 http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=183□スローライフ版・IT塾 ———————————————IDやパスワードを忘れて困ったことありませんか?お気に入りのサイトの会員になってIDやパスワードを入れると思いますが、忘れてしまうことってありませんか? サイトによって文字数が違っているため何種類か考えないといけないし、どこがどのパスワードだったか‥ついつい忘れがちです。何かいい方法はないものでしょうか。<編集部・篠原伊佐武> ▼まず、8桁のパスワードを作りましょう。簡単に作れる方法をお伝えします。はじめに、数字と単語、それぞれ4桁以上のキーワードを2つ考えてください。たとえば、飼っていた猫の名前「tama」、お友達の誕生日「1022」という絶対に忘れないキーワードがあったとします。これを単純につなげて「tama1022」、これで8桁のパスワードが完成です。交互に組み合わせると「1t0a2m2a」と、さらに難しいパスワードになります。いかがですか。基本的なものと組み合わせたもの2パターンをつくっておくと3つ。これだけでもかなり使えますし、皆さんが気にする「3回間違う」心配も解消できます。<EDI・藤井>==== PR ====クオリティライフから・・・「たまな食堂」のお食事、「たべごと教室」の講座、「たべもの商店」での買い物がいつでも最低5%引きになる「友の会」にお入りになりませんか。登録はこちらから http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=vVmZdqsnUagZ=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/—————————————————————————————————————————————————————-“