瓦版2013.11.12第183号

週刊スローライフ瓦版 (2013.11.12 第183号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★「さんか・さろん」のお知らせです。11月の「さろん」は19日ですが、奈良のフォーラムの直前であり、フォーラムに吸収です。12月(17日)については忘年「さろん」を開くつもり。新年の「青森フォーラム」のガイドも兼ねて。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 山下 茂(明治大学公共政策大学院教授)~~~ よく見える沢山の手や眼を! -10月1日の続き- ものの本によると、A・スミス先生が「手」という表現を用いたのは、最初は「天文学史」という著作の中であり、そこでは「ジュピター」の手だと明記され、天地自然の気象などが攪乱される原因だとされた。それと同じ表現を経済現象の「説明」に使い、世の中が治まると宣うたのだから、大先生の言葉の綾もご都合主義で罪深い。同じ「手」だったら、市場経済は調和するどころか、大いに攪乱される。理屈の組み立てとしては、その方が現実世界に適合しているように思う。 いずれにしても、どなたであっても、両手をお持ちなのであれば、もう一つの手もゆっくり、じっくりお使いになって「市場の失敗」を制御すべき政府を正しく導いてほしい。そして、世の中を幸せにして頂きたいものだ。 ヒントは、金銭「経済」だけでなく、立派な「道徳」が大切で、その両者があいまってこそ、よい世の中が造れると説いた二宮尊徳先生にある。欲を言えば、沢山の御手や御顔・御眼をお持ちの観音さまや菩薩さま、さらにはヤオヨロズの神々にお出まし頂き、それぞれのお得意の分野で分権的に活躍して頂くような「言葉の綾」に支えられる経済言説に登場願いたいのである。学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館長) 奈良の村への期待いっぱいで スローライフ・フォーラムが近づいてきました。実は先日奈良で数日過ごしました。と言っても今回のような村(とてもいい響きですね)ではなく奈良市内のホテルでの勉強会で、合間に東大寺と春日大社を訪れるといういわば普通の奈良体験と言ってよいものでしたけれど。それでも奈良でした。まず、ホテルから見える夜の空が暗いのです。東京の都心は終夜キラキラ、その影響で郊外の空も明るく星がよく見えません。東日本大震災の後暫くは星がきれいだったのを思い出しました。それに、流れる時間も違いました。「前の戦争」と言えば、京都では「応仁の乱」だと聞かされていますが、奈良では「壬申の乱」ですと言われ、なるほどと思いました。 今回はもっともっと長い時間、ゆったりした時間を感じることができるのだろうと楽しみです。それを本当のゆたかさにつなげ、リニアモーターカーを日本の中で走らせようというおかしな発想をする人に今やるべきことは違いますでしょうと言いたいですね。オリンピック騒ぎに便乗して、また建蔽率をあげて高層マンションを建てようとしている人にも、それも違いますでしょうと言いたいですね。まずは、奈良でゆったりした時間を過ごすのを楽しみにしています。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej島根県出雲市の「ぜんざい」。出雲はぜんざいの発祥地といわれます。「日本ぜんざい学会」という団体もあり、出雲大社近くではお土産が売られています。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から イヌ派とネコ派 遠北 剛 (広島市 可部夢街道まちづくりの会かわらばん広報) 夏目漱石の「吾輩は猫である」の主人公が、書生、おさん、下女に捨てられ苦紗彌先生に拾われて人間の情を知る。渋谷の忠犬ハチ公は主人に一生を忠実、正直を通す。動物を愛する人には、イヌ派とネコ派があるようだ。 「ネコなで声」で近づいてくる友は、今一つ信用ならないが、「奴はイヌだ」と呼ばれると、仲間から信用を失い仲間外れにされる。愛猫家は、その端正な優雅な姿勢を愛する。「我が家のタマは美人だ、鼻筋が通ってる」という。鼻筋の通った猫の主人が、ねこと遊んで暇つぶししてる、戯れ人に遊ばれるネコは、独立自尊の利己主義者だ。愛犬家は、イヌの誠実さを好む、散歩するにも教えたことを守り、危険は避ける。対話を求め、善意を持つ者には敵意を持たないイヌは民主的だと何かの本で読んだ記憶がある。 町内会でも犬・猫の飼い方がいつも話題に上がる。愛犬家も愛猫家も平等な立場で、動物を正しく飼い育てなくてはならない。善悪を判断し、活かすも殺すもできるのは人間だから。================= PR =====米粉のまち・胎内市から・・・先日の「米粉フェスタ」では、新潟調理師専門学校の高橋恭子先生が、米粉の黒糖蒸しパンを指導。子供からフランス人の方々までが、楽しまれました。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/34621757.html=======■まち・むらニュース・東京都新宿区 写真集刊行記念スライド&トークの開催大石芳野さん写真集『福島FUKUSHIMA土と生きる』には、土といのちを奪われた人びとの怒り、苦悩、そして未来へのまなざしの228点が収められている。刊行記念イベントは、〈土と生きるー福島の「今」と向き合う〉のタイトルで行う。第1部はスライド上演、第2部は永六輔との対談。日時:11月13日(水)19時~21時(開場18時30分)会場:新宿文化センター(小ホール) 入場料:1500円(全席自由)主催:藤原書店 申込み:電話03-5272-0301(藤原書店内係まで)http://fujiwara-shoten.co.jp/main/news/archives/2013/10/1113.php・佐賀市 第1回佐賀市民芸術祭「SAGAルネッサンス」市内の芸術家や文化芸術団体の活動を知り、関心を高めて「文化のまち」としての魅力づくりを推進していくイベント。第1回目は、ジャズ・クラシック・邦楽などの音楽、「アートのおもちゃ箱」などの美術を中心に繰り広げる。日程:11月15日~17日 会場:佐賀市文化会館問合せ:佐賀市民芸術祭実行委員会事務局 電話0952-32-3000http://www.city.saga.lg.jp/up_download_file/s36910_20130713015419.pdfコラム<象さんの散歩> 食の偽装表示―象さんのショックは・・~~~ 食材がメニュー表示と違う食の偽装問題が大手百貨店、有名ホテルへと次々に波及して際限なし。なぜか幹部三人で深々頭を下げる光景は、もううんざりである。「和食」が世界無形文化遺産へ登録寸前というとき、底辺がこんなに乱れきっていたとは・・。まさに日本の文化の根幹にかかわる。 でも、日常の食生活の事柄で、よく知っている店も多く、身近な話題だけにショックはつきない。これほどまで常態化していたとは・・。しかも、誤表示、ついうっかり、法律を知らずに、教育・訓練不足などなど、言い訳はさまざまだが、いのちにかかわる食の問題である。これだけ底辺が広いのでは、幼年期からのこころの持ち方を変えねばなるまい。風土と教育にかかわる。 そして、象さんにとっては、いま社会が焦点にしているのと別種のショックがある。この偽装問題が、内部調査でわかってきたのであり、食べた客からの告発ではなかったこと。これこそ、文化の根幹にかかわりますね。 さらなるショックとは、象さん、これまでレストランで「○○産の車エビを」とか「黒毛和牛を使って」と注文した実績のなかったこと・・∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 「わくわくたんぽ会」~~~秋田県ではこの時期、新米で作る「きりたんぽ鍋」宴会が行われます。職場やグループなどで、忘年会や新年会、花見などと同じく行われる年中行事、呼び名は「たんぽ会」というそうです。いま私は、建設が予定される道の駅に向けて、住民の方々とアイディアを出す「わくわく会議」をやりに、秋田県鹿角市大湯に通っています。ここで先日、鍋ではないたんぽ料理がズラリ並びました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=234==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・10月に奥日光から始まった紅葉リレーもそろそろ終盤。世界遺産エリアに加え、今市(いまいち)地域の方でもモミジやイチョウの色づきがとても美しいです。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-261.html=======■編集室便り□「スローライフ・フォーラムin水源地のむら川上」お知らせ point24 そのフォーラムについて ==== 11月23・24日。フォーラム会場:奈良県川上村。 主催: 南部地域産業復興推進大会開催協議会 ====「スローライフ・フォーラム」をめぐるあれこれを、書きつないできました。きょうは、フォーラムそのものについてお知らせします。 テーマ:「むら」に暮らす 日 時:2013年11月24日(日)13時~16時 会 場:川上村「川上総合センターやまぶきホール」主催は協議会で、スローライフ学会は「協力」という立場です。運びは・・ <基調講演>「森・水・人ー悠々」 神野直彦(東京大学 名誉教授、スローライフ学会学長) <むらおこしプロジェクト発表> 十津川村、野迫川村、川上村 NPOスローライフ・ジャパンがお手伝いし、2年前から 村民が“寄り合いを重ねて考えた交流・むらおこしの 計画と進捗状況の発表。 <パネル・ディスカッション> コーディネーター:増田寛也(野村総合研究所 顧問) パネリスト:荒井正吾(奈良県知事) 尾田栄章(NPO法人渋谷川ルネッサンス 代表、元建設省河川局長) 中村桂子(JT生命誌研究館 館長) 坪井ゆづる(朝日新聞東北復興取材セン ター長・仙台総局長) 神野直彦(東京大学 名誉教授、スロー ライフ学会学長)詳しくはこちらで。http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=189□スローライフ版・IT塾 ———————————————パソコンが古くなったので買い替えたい、と思って電気屋さんに行ったものの、気後れして何も聞けずに帰ってきちゃった、ということはありませんか。皆さんは、どこでパソコンを買っているんでしょうか。<編集部:篠原伊佐武> ▼見た目や価格で買って、使っているうちにだんだん遅くなり「買った時はもっと速かった」という話を耳にすることがあります。購入する時には価格や大きさだけではなく、「何をしたいのか」「何年くらい使いたいのか」を考えて、自分に合ったパソコンを検討することが重要です。少しパソコンの知識も必要になりますが〓〓。お店・ネットどちらで買っても構いませんが、実際にお店で見て感触などをたしかめることをおすすめします。 <EDI・藤井頼暁>==== PR ====クオリティライフから・・・「たまな食堂」が応援する、和歌山県の産学連携「食」フォーラム、「進化する心と身体 明日への道を切り拓く“食の機能性”」 が開催されます。詳しくは http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=jBzazUO83xsZ=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) 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