瓦版2013.11.19第184号

週刊スローライフ瓦版 (2013.11.19 第184号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★いよいよ、です。奈良でのフォーラム。23・24日に「『むら』に暮らす」を語り合う。奈良県外からの参加の申し込みも50人を越えました。地元の村びとの「外からの人との交流、対話を」との希望も叶うでしょう。では川上村で・・。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)~~~ 「いのち長ければ…」 徒然草に「命長ければ辱(はじ)多し」の有名なフレーズがあります。吉田兼好は「長く生きても、40手前ぐらいで死ぬのがいい」といっておきながら、実際は70ぐらいまで生きてしまった。あとになって、弁解じみた一文も残したようですが、すでに長寿の問題が意識されていたことに驚きます。 それから約700年。われわれはあまり進歩していません。さまざまな手法を講じて長生きが実現し、おおむね人生80年時代になった。しかし、兼好のようにはよく考えないまま、現実が先行してしまった。思わぬことになった、とあたふたしているのが現在位置です。もはや福祉とか社会保障とかいう各論ではなく、この社会を維持していくための根本課題だというのに。 「命長ければ、幸多し」。そうあるために、わたしたちにもやるべきこと、できることはある。そう覚悟を決めて、行動開始です。学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる(朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長) 原発被災地のサケたち 「サケを見に行かないか」。そう誘われて、先週、仙台から車を南に走らせた。向かったのは、福島県浪江町の請戸(うけど)川。1時間半ほどで着いた。あまりの近さに驚き、人っ子ひとり歩いていない現実にさらに衝撃を受けた。原発の爆発から2年8カ月、時計の針が止まったままだ。 この川は東北屈指のサケの漁場だった。漁協が稚魚を放流し、「やな場」は毎秋、家族連れでにぎわった。そんな面影を求めて市街地に入ろうとしたら、民間警備員に止められた。空き巣防止のため、町内は通行禁止だという。仕方なく、国道6号にかかる橋の上から流れを見下ろす。 水が澄んでいる。川底には産卵に適した砂利もある。待つこと5分。1匹がゆっくり遡上してきた。右へふらり、左へゆらり。そのあとを、もう1匹、さらに1匹と続く。川では昨夏、最大で1キロ当たり16万5000ベクレルの放射性セシウムが検出されている。何も知らずに帰ってきたサケたちが子孫を残せても、無事に育つのか。 3.11後、稚魚は放流していない。再開のめども立たない。3年、4年で回帰するサケの姿が、この川から消えるかもしれない。懸命に川をのぼるサケを目で追いながら、原発爆発のおぞましさを思った。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej鹿児島県トカラ列島「宝島 島バナナコンフィチュール」。旬には一斉に熟してしまう名産の“三尺島バナナの有効利用をIターン者が思いついて商品に。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 肉屋さんの里芋総菜 亀山康江(ライター・新潟県長岡市) 出荷前の里芋の姿を、初めてじっくりと見る機会がありました。大きな株を分解して出荷するのは、一番外側の孫芋だけ。親と孫に挟まれた子芋は、分解すると切り口が2カ所できて、そこから傷みやすかったり、形も良くないから市場価値が低いそう。 でもだから安価で提供できる。これを利用して地元の肉屋さんたちが、里芋コロッケやサラダなど総菜づくりに乗り出しました。 もともと、鮭のアラや大根と煮た「べた煮」などで里芋を好んでよく食べる土地。まちの肉屋さんに並んだ里芋の総菜も、なかなか好評のようです。一度は「価値なし」とされた子芋が、おいしい総菜に変身して注目の的だなんて、ちょっと力を入れて応援したくなります。================= PR =====米粉のまち・胎内市から・・・今年の「米粉ぐるめ食べ歩きMAP」です。胎内市内で米粉料理の食べられる店、米粉のお菓子を買える店、全26店をご紹介。このマップで食べ歩きましょう。http://www.tainai.info/topics/komeko_map.pdf=======■まち・むらニュース・熊本県 「くまもとジビエ料理フェア2013」を開く県内で捕獲したシカやイノシシの肉を、新しい特産品「くまもとジビエ」として普及拡大する。鳥獣被害対策の推進につなげる取り組み。県内のレストランやホテルでさまざまな旬のジビエ料理が提供される。期間:~12月15日 参加店舗:県内17箇所のレストランやホテル主催:熊本県・くまもとジビエ研究会問合せ:くまもとジビエ料理フェア2013運営事務局(電話:096-381-6228) http://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/168/gibierfair.html・富山県 「とやまのおいしい朝ごはん」が始まる“いい旅はおいしい朝ごはんから”のキャンペーンが県内48のホテル・旅館で始まっている。県内米を使用し、富山のおいしい水で研いだ朝炊きのごはんを提供することなどが条件。富山は海、野、山の幸の宝庫。地元産にこだわった“朝ごはん”は旅の思い出をより深めてくれる。11月からスタートした。問合せ:富山県観光・地域振興局観光課(電話:076-444-3200)コラム<象さんの散歩> 「消防 その愛と力」は熱血講演だったが・・~~~ 日本記者クラブは、会員向けの記者会見また講演、講座をよく開く。先週は熱血会見が目立った。まず小泉純一郎氏の「日本の歩むべき道」。原発ゼロを即刻に、と一時間半をとうとう。過日の名古屋講演と同じ内容だ。そのとき朝日新聞が2面1段の見出し。私がこの欄で、ひどい扱いだと断じたのだが、さすがに今回は一面トップで。他の新聞テレビや週刊誌も大きく採りあげた。小泉さんのクラブへの揮毫も「百考は一行に如かず」と意気軒昂だった。 第二は、沖縄返還の日米密約文書問題での主役・西山太吉元毎日新聞記者が現国会で審議中の特定秘密保護法案反対の記者会見。私は出なかったが・・。 第三、日本消防協会会長の秋本敏文氏。熱血は劣らず。消防団のすべてを一時間。だが、地域総合防災力整備推進法の提唱、東京ドームで25日に開く消防団120年記念大会などニュース価値の高い話に新聞もテレビも沈黙だった。 秋本さんは、自治省行政課長、岐阜県副知事、国土庁地方振興局長、消防庁長官、全国市長会事務総長・・と、わが行く道の相談役、指南役にもってこいの人といえた。熱血漢で正論派だが柔らかく。芝生の上や居酒屋でのおつきあいも願ってきただけに、この反応には残念無念やるかたなし。∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 天龍峡のガイドさん~~~紅葉を楽しみながら晩秋の川下りをしてきました。「天龍ライン下り」のガイドさん、その歌声やコスチューム、演出やサービスがなんともレトロな雰囲気。肩の力がふ~~っと抜けていきます。陸に上がって周囲の散策道もガイドさんにご案内いただきました。ほっこりしたお人柄で、知識の押し売りがありません。おかげで天龍峡に「また来たい」と思えるのどかな時間となりました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=235==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・11月21日(木)~24日(日)の4日間「日光だいや川公園」で“日光そばまつりが行われます。日光食の研究所は「日光蕎麦娘やき」を販売します。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-262.html=======■編集室便り□「スローライフ・フォーラムin水源地のむら川上」お知らせ point25 「逸品100アイテム」勢ぞろい ==== 11月23・24日。フォーラム会場:奈良県川上村。 主催: 南部地域産業復興推進大会開催協議会 ====いよいよ「逸村逸品」へ展示するスローライフ逸品が揃いました。日本中の全都道府県から集まった100アイテムは圧巻です。北は北海道美唄市の米粉化粧品南は沖縄県南大東村のサトウキビで作ったラム酒大きなものでは広島市のダンボール製子供用机・イス小さいものでは福島県郡山市の会津木綿ピアス変わった味では、北海道釧路市阿寒湖のザリガニスープ神奈川県平塚市のキュウリカレー滋賀県守山市の鮒寿司パイ鹿児島県トカラ列島の島バナナコンフィチュールなどなど・・・。いずれもその「物」にストーリーがあり、地域資源を活かして地域の顔を作ろうと頑張っている人の息吹を感じる品物です。これからの地域おこし産品を考える見本となる100品の、現物を直接見ることができるまたとない機会となります。ぜひお運びください。 ・11月23(土)24日(日) ・奈良県川上村「やまぶきホール」3階展示ギャラリー ・入場無料□スローライフ版・IT塾 ———————————————「タブレット便利ですよ。使ってみたら?」とよくすすめられます。ITに詳しくない私でも使いこなすことが出来ますか? ▼インターネットを見たり、メールが使えるだけでも十分価値はあると思います。これまでパソコンの前に行かないとできなかったことが、どこにいても使えるようになりますから。台所でレシピを見ながらご飯をつくったり、寝転んでニュースやブログを見たり・・生活の幅が広がりますよ。<EDI:藤井頼暁>==== PR ====クオリティライフから・・・「まこもだけ」をご存知ですか?まこも(真菰)は、水辺で育つイネ科の植物。きのこではありません。料理長からの、ちかごろのおすすめ野菜です。「たまな食堂」へ http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=X1GxY4wVVGoZ=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–“