瓦版2013.11.5第182号

週刊スローライフ瓦版 (2013.11.5 第182号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★読者の方からスローライフ学会の前代会長・筑紫哲也についての問い合わせがあった。偲ぶ会のような催しがあれば・・と。命日は11月7日。2008年死亡で、5周忌でしょうか。わが会のまとまったものはなし。それぞれ献杯をよろしく。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所長)~~~ 野原で芋炊き 秋の一日、里芋掘りと芋炊きを味わう行事に参加しました。掘り出したサッカーボールほどの里芋のかたまりはお土産として持ち帰り、芋炊きの方は近所の奥さんたちが朝掘ったお芋を煮込んでくださった鍋を美味しくいただく仕組みでした。 最近会議でお目にかかる心療内科の先生の口癖は「食べ物は取ってすぐ生のままむしゃぶりつく。そのとき体の中に入っていく酵素が人間の心と体を健康にするんです。取ってすぐです!」。今回は取ってすぐ生のままむしゃぶりついたわけではないですが、普段の生活に比べれば、取ってすぐ!に近いいただき方で、心と体に酵素やら秋の霊気やらがじっくりと浸み込む気分でした。 野原にこうやって集まって、その時収穫した旬の食べものを一緒に味わう喜び。もしかすると遠い祖先もこんな会食を心から楽しんでいたのではないか。人類4万年!の記憶が一瞬にして呼び覚まされ、戸外で一つの鍋を囲んでいただく時間をもっと増そう、と、決意など固めてしまうひと時でした。学会コラム<緑と絆の木陰> 増田 寛也(野村総合研究所 顧問)川上村でのフォーラムに向けて 人口減少によりやがて地方が消滅するのではないかという「不都合な真実」が、いよいよ現実味を帯びてきた。日本の合計特殊出生率は2005年の1.26以降反転し、2012年は1.41だが、「第2次ベビーブーム世代」の最後は既に39歳に差し掛かっており、それより下の世代では女性数は急速に減少していく。 したがって、今後出生率が多少上昇しても出生数は減少し続け、人口減少は止まらない。専門家の中には出生率が1.5を下回った国でその後2.1(人口が維持される率)まで回復した国は無いという人もいる。仮に、17年後の2030年に出生率が奇跡的に2.1になったとしよう。それでも人口減少がようやく止まり安定するのは、それから60年後の2090年頃になる。人口減少のスピードが特に速い地方ではなおさらである。近未来に限界集落が限界町村となって、やがて消滅してしまうのではないか。これが「不都合な真実」の実情である。 人口減少に対しての特効薬は無い。若い世代が子育てしにくい環境、すなわち、住宅事情や出産育児に対する家族や地域のサポートの弱さなどを一つずつ丹念に解決していく必要がある。 今月23、24日に奈良県川上村で開かれるスローライフ・フォーラムは「むらで暮らす」がテーマとなっている。行政区としては小さな単位でも、そこには自然と寄り添う暮らしを守ってきた心豊かな人々と知恵があるはずだ。「むら」の暮らしから明日に生きる知恵を学びたいと思っている。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej山梨県富士吉田市「トイレの神様」。歌がヒットしましたね。その神様にトイレ新設の際お供えするもの。これ自体も「トイレの神様」と呼ばれています。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 東京五輪への道のり 中村友子(ライター 千葉市在住)2020年東京五輪へ向って、ざわざわと祭りの準備が始まるのだろうと思います。しかし、新聞は連日のように、福島など被災地の現状や原発関連の記事を伝えています。目をそらさないようにと警告を鳴らすかのように。東京五輪の会場となる新国立競技場の建設地が、東京ドームの2.5倍の広さだそうです。7年後の東京は、緑や風景も変わっているかもしれません。国民の生活は安定しているでしょうか。ともあれ、「おもてなし」の心が、何かの犠牲の上に成り立つことは避けたいものです。誰もが楽しめる東京五輪に向けて、時を刻んでいけたらいいと思います。================= PR =====米粉のまち・胎内市から・・・小中学生対象に行われた「わたしのべえべえグランプリ」で、小学4年生の女の子が考えた「アップルカスタードべえべえ」が大賞を獲得!http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/34435976.html=======■まち・むらニュース・福島県 「まほろん」収蔵資料展~三原ダム内の遺跡展~福島県文化財センター「まほろん」の収蔵品の展示。大滝根川中流域の三春町に建設された三春ダム関連の発掘調査では縄文、奈良、平安時代、そして中、近世の遺構や遺物が発見された。今回は縄文中期~後期(4000~3500年前)の複式炉、敷石住居など石を使った遺構に焦点があてられ、自然とともに暮らした縄文人の姿が紹介される。 会期:10月12日~12月23日 午前9時30分~午後5時 会場:まほろん館特別展示室(福島県白河市) 問合せ:http://www.mahoron.fks.ed.jp/・山梨県 富士河口湖紅葉まつり世界遺産に登録された富士山。秋から冬への期に、紅葉に染まった富士河口湖町内で繰り広げられるまつり。ゆっくり、ゆったり心を癒す「もみじ回廊」や「紅葉トンネル」をはじめみどころ満載。会期中はライトアップもおこなわれ、紅葉のなかに浮き上がる富士山は幻想的で美しい。 開催期間:11月1日~30日 時間:午前9時~午後7時(ライト午後10時まで) 開催場所:河口湖畔川口梨川周辺 メイン会場:紅葉回廊(川口美術館通り) 問合せ:紅葉まつり運営協議会 TEL0555-72-3168(観光課直通) http://www.fujisan.ne.jpコラム<象さんの散歩> 「野迫川まき」を訪ねて~~~ 先週も奈良へ。今月24日に川上村で開く「スローライフ・フォーラム」に発表する村づくり構想のワークショップのお手伝い。野迫川村では、高野まきと同類の野迫川まきを伐りだして活け花用の束をつくっている作業現場も訪ねた。標高700mの天空の村にある。夜は役場からホテルへ車で20分の間に鹿くんと5回も遭遇したほどに深い森の集落である。山田裕哉さん。親子5人家族で移り住んで、もう一人の同僚とこの“野迫川まきの束づくりに取り組んでいる。 突然の訪問だったが、丁寧に、熱情をこめて語ってくれた。高野まきほど世間に知られていない。しかも仏花のイメージが強く、活け花用と考えてもらえない。あざやかな緑が一ヶ月も色合いを保つ。新しい特産品に育てたい。 野迫川村が、今月24日に川上村で開く「スローライフ・フォーラム」で発表するプロジェクト構想は、「森にひびく『むら』讃歌」と名づけられた。感謝祭+収穫祭、古式ゆかしい盆踊り復活、新しい感覚の雪まつり、の三つだが、この「野迫川まき」活用も森を甦らせる讃歌企画だと感じた。 ∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 三重県グリーンツーリズム~~~松阪市で行われた「三重県グリーン・ツーリズムネットワーク大会」に行ってきました。松阪というと観光客には、高級な松阪牛のすき焼きという印象が強いですが、全く違うのどかで素朴な地で、土と生きる力強い人との交流ができました。クレソンのうどん、朴の葉で包んだデンガラという名の餅、松阪庶民の愛する鶏肉の唐揚げ、地域の味とともに語り合った話が忘れられません。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=233==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・明治23年、足尾銅山施設の一環として渡良瀬川に架設された「古河橋」が、重要文化財に指定されることになりました。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-260.html=======■編集室便り□奈良県川上村へどうぞ・・。 この編集室便りでも、ずっとご案内していますが、11月23・24日に「なんゆ う祭」と「スローライフ・フォーラム」が、奈良県川上村で開催されます。 詳しくはこちらから↓ http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=190□「スローライフ・フォーラムin水源地のむら川上」お知らせ point23 フォーラム前夜の交流懇親会 ==== 11月23・24日。フォーラム会場:奈良県川上村。 主催: 南部地域産業復興推進大会開催協議会 ==== 先週のpoint22は、「フォーラム」で報告される川上村の『まちづくり構想案』について紹介した。そして、村の「宴」プロジェクトによって外との交流を密にしていく、その第一回試作を11月23日、フォーラム交流懇親会で実行しようという考えが注目されると書いた。 この交流懇親の「宴」は、▽村の人と外からの人を同じ数にそろえる▽座席はくじ引きで、村人と外の人が交互に▽形式的な挨拶は抜き▽村の人にだけ負担がかからぬように、後片付けも双方で、などなど「約束ごと」を決めておく。村の人が楽しく、有意義に過ごせるようにこころを配るわけだ。このルール、約束ごとづくりをはじめ、会費をいくらに、村のおもてなし食は「おかいさん(三)兄弟」のほか何を、といった準備の話し合いが、構想案の検討ワークショップに参加した人たちを中心に進められている。□スローライフ版・IT塾 ———————————————USBメモリにデータを入れて持ち運んでいるんですが、なくして困ったことがあります。何かいい方法はありませんか。<編集部:篠原伊佐武> ▼ストラップが付けられるタイプのUSBメモリを購入して、家の鍵や車の鍵、携帯電話など大事なものに結んでおくのはいかがでしょう。それでも心配だという方は、USBメモリに、メモ帳などで、タイトル「これを拾った方へ」、内容「拾った方は○○番へご連絡下さい」というファイルを作成しておくと、連絡してくれる人がいるかもしれません。 <EDI・藤井頼暁>==== PR ====クオリティライフから・・・人気のランチメニュー「ベジサンド」が、再度メニューにお目見えしています。ちょっと手のかかるごちそうなので、平日ランチ限定での復活です。「たまな食堂」http://nfst.jp =======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–“