週刊スローライフ瓦版 (2014.5.27 第210号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★6月の「さんか・さろん」は、福島を視つめたい。またまた「美味しんぼ」で一騒ぎされたが、6月は、土門拳賞写真作家の大石芳野さんから、著作『福島FUKUSHIMA土と生きる』の写真と見聞を。(詳細は「編集室便り」に)★★★★★コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団) ~~~ 偏見の告白 こんどの週末、早慶戦がある。慶応の奴らは、慶早戦などと無礼千万なことをのたまうが、断じて早慶戦。勝った方が、東京六大学野球の優勝校になるという大一番だ。ふだん無頓着でも、久しぶりに母校愛が蘇るところである。 父と叔父から、すばらしき英才ワセダ教育を施され、小学生の時から自分の学校の校歌は歌えずとも、「都の西北」を歌うことができた。おかげさまで、優秀な学者がいても、仲のよい友人ができても、慶応は敵と信じている。 一方、曲りなりにも最高学府の徒をやれば、我が学び舎が、理想郷とほど遠いことは、遺憾ながら認識せざるを得ない。畢竟、愛校心に逸る者は、早慶戦で燃える道を辿る。内なる矛盾は、外で晴らすしかない訳だ。それに、球場で見も知らぬ「同校の士」と肩組んで、敵をやじる楽しさと言ったら…。 古よりの倣いの通り、団結の早道は、外敵を作ることである。外野席のスタンドで、拳を振り上げているうちはまだいい。ワールド・カップに熱を上げるのもいいだろう。だが、まかり間違っても、生活や政の領域で、標的に余所の国を祀り上げるような愚を犯してはならない。このことを忘れず、忘れさせず、後輩たちにも諭していかれれば、我らが母校の教育は久遠である。学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(東京大学名誉教授) 祈りの旅 能地清君が飯豊山で遭難したのは、星に祈りを捧げる七夕の日のことである。遺体は雪に埋もれる寸前の10月に、水清き沢の辺りで発見された。 「自分の道を歩んで下さい。貧しくとも、苦しくとも、最後の瞬間を共にできれば、私は幸福ですから」という妻の言葉に背を押され、私は務めていた会社を退職して、大学院に進学した。奇しくも私と同じ年に生まれた能地君も、回り道をして、同じ年に大学院に進学をした。専攻も同じだった二人は、すぐに心を許し合う友人となった。というよりも、天涯孤独の人であった能地君は、柔和な微笑みとともに、私の家族に溶け込み、家族同然の存在となっていた。 会津若松にある県立大学で教鞭を取っていた能地君を偲び、家族で飯豊山の麓を訪れたことがある。飯豊山は非火山では東北最高峰の神秘の山である。激しい情熱を埋火のように秘め、穏やかに泰然としていた能地君の化身のような山だった。 明日から妻と二人で、飯豊山を目指す祈りの旅に出かける。もちろん、山頂の飯豊神社で祈る夢は叶わず、山麓を徘徊するにすぎない。それでも私は、能地君の化身のような飯豊山に、贖罪の祈りを捧げなければならない。私は人間の解放という能地君の遺志を実現するどころか、この世が非人間的社会に堕落していくことを阻止できなかったからである。 妻と二人で祈ろう。能地君と熱き思想を語りあった、不忍池の辺りの喫茶店「ギャラン」のコーヒーのほろ苦さを想い浮かべながら。 ▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej静岡県静岡市「丸子紅茶」。日本の紅茶発祥地が丸子(まりこ)。途絶えていた紅茶作りが再興されて以来、色、香り、味のバランスよい調和は好評です。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 加藤洋子(岐阜県多治見市) 暑い街の「陶磁器」と「うなぎ」と ついこの間、満開の桜のなか、多治見市の春の祭典「たじみ陶器まつり」が開催されたと思いきや、今年度もはや2ケ月が過ぎ去ろうとしています。5月からは、多治見市役所も「クールビズ」が始まりました。日本で二番目に暑いまちのアツさは、そこまでやってきているかのようです。 さて、この暑さには、うなぎ丼、ころうどん(冷たいうどん)のご賞味を。多治見市マスコットキャラクター「うながっぱ」を見つける旅もおススメです。 陶磁器のまち・多治見の芸術文化を堪能するのであれば、今秋には、3年に一回開催される「国際陶磁器フェスティバル美濃」(9月12日~10月19日)があります。“やきもの旅を、今から企画してみてはいかがでしょうか。 http://www.icfmino.com/ ■まち・むらニュース・埼玉県嵐山町 「男女共同参画推進フォーラム」のワークショップを募集男女共同参画を推進する行政と、女性団体、大学、企業などの担当者が、課題を共有し、解決の方策を探る研修、またネットワーク形成を図ることを目的としたフォーラムで、活動を発表するワークショップを募集。「第3次男女共同参画基本計画」にそって7つのテーマが設定されている。開催日程:8月29日~31日会場:国立女性教育会館(東武東上線武蔵嵐山駅)申込み・問合せ先:指定の申込書(ダウンロード)記入の上、メールまたは郵送で。国立女性教育会館事業部TEL0493-62-6724 E-mailp:rogdiv@nwec.jp 締切:6月9日午後5時必着主催:独立行政法人国立女性教育会館http://www.nwec.jp/・北海道札幌市 第23回YOSAKOIソーラン祭りを開く道外からの参加も多く、札幌の街中が演舞会場となる北海道の初夏の風物詩。参加10チーム1000人から始まり、今や約3万人の参加者と約200万人の観客が集まる全国有数の祭りとなった。踊りの決まりは二つ。「鳴子」を持って踊ること、使う曲に「ソーラン節」のフレーズを入れること。日程:6月4日~8日 会場:大通公園を中心とする札幌市内21会場問合せ・主催:YOSAKOIソーラン祭り組織委員会 TEL 011-231-4351http://www.yosakoi-soran.jp/コラム<象さんの散歩> なでしこジャパンに感激。しかし・・ 日曜日の夜、サッカー女子アジア杯で、なでしこジャパンがオーストラリアを破り、初めての優勝を果たした。この一戦、いや今回のシリーズはベトナム戦、中国戦も眠いのを我慢して、妻・宏子のテレビ観戦におつきあいした。 宏子は、浅田真央さんのフィギュアスケートと、澤穂希さんの猛烈なフアン。贔屓っ子にはテレビに釘づけである。一方、ラグビー派の私は、サッカーは好まず、そのテレビに、いつもそっぽ向いてきたが、今回は、なぜか・・。 いや、すばらしかった。引き込まれてしまった。正々堂々であり、謙虚さを失なわず。接近戦の運びも加わって実況の緊迫感にひきこまれてしまった。 しかしながら、伝える報道陣はどうか。とくにテレビ。やった、勝った。何もかもいいぞ。相手チームを語ることなく、好ゲームの妙味滋味を解説することもなし。アナウンサーも解説者も、とにかく贔屓の引き倒し。手放し。 3月に浦和レッズが、サポーターの「ジャパニーズ オンリー」横断幕事件で無観客試合の処分を受けた。これをサポーターだけの問題にあらず、と思ったが、その感が強まった。それだけが残念でならない・・ ∨ 川島正英 ∧================= PR =====「奈良県十津川村」から・・・大峯奥駈道「釈迦ヶ岳」周辺を、語り部と行くウォークを4回開く。1回目は6月1日「釈迦ヶ岳・深仙宿とシロヤシオ」コース。3日前までに申し込みを。http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1399452012153/index.html=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> ビワの葉騒動~~~ 友達がビワの樹を剪定しました。その枝を一本事務所に飾ってくれました。大きな緑の葉が美しい!調べるとビワの葉には薬効があるとか。ならばと捨てる前に、枝を山ほどいただき、あちこちにおすそわけ。湿布に使った人、お茶にした人、マンション玄関に活けた人、家の四方に飾った人、私は焼酎漬に。ビワの葉と枝で大忙しだった1週間、剪定された樹は葉が活かされて満足そう!http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=263■編集室便り●さんか・さろんは、「福島を視つめる」。6月の「さんか・さろん」は、わがNPOの理事・大石芳野さんです。ドキュメンタリー写真家・大石さんは、あの“3.11″以降、福島に通い、その惨状とそこに生きる人々を撮り続けています。そして、昨年、写真集『福島FUKUSHIMA土と生きる』としてまとめられました。(添付写真)今回は、その写真を拝見しながら、大石さんの想いを語っていただきます。詳しくはこちらから ↓http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=206○と き・・・6月17日(火)19時~21時○会 場・・・クオリティKK・会議室マーキュリールーム (千代田区麹町3丁目3 KDX麹町ビル6階)http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html 地下鉄麹町駅の近く。新宿通りに面して麹町4丁目交差点から半蔵門寄り徒歩1分。 ○テーマ・・・「福島を視つめる」○講 師・・・大石芳野(おおいし・よしの)さん東京都出身。写真家。NPOスローライフ・ジャパン理事。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、ドキュメンタリー写真に携わり、今日に至る。戦争や内乱、急速な社会の変容によって傷つけられ苦悩しながらも逞しく生きる人びとの姿をカメラとペンで追っている。<主な受賞>2001 年土門拳賞(『ベトナム 凜と』講談社)、2007 年エイボン女性大賞、同年紫綬褒章2013 年JCJ賞(日本ジャーナリスト会議)○主 催・・・スローライフ学会○参加費・・・会員1000円、一般2000円(学生500円、講師紹介1000円)○申込み・・・6月16日(月)までにご一報ください。 TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 090-7433-1741(事務局:野口携帯)●新しい年度、平成26年度の会費をお願いします。 新しい会員も募集しています。お誘いあわせてどうぞよろしく。 スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会 (学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子) です。スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、 全国でスローライフまちづくりをすすめる同士とのつながりです。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」 などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。 【振込先】 ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会 三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会 ※このスローライフ瓦版は、会員以外の方にもお送りしています。 これからもお気軽にお付き合いください。□スローライフ版・IT塾 ——————————————–Q:先日マウスが壊れて買い替えましたが、今まで使っていた左右のボタンのほかにもいくつかボタンがあります。押しても大丈夫なのか、よくわからず、びくついています。どんなときに使うのでしょうか。(編集部:野口智子) ▼A:おそらく「多機能マウス」と呼ばれるマウスだと思います。インターネットの「進む」「戻る」がマウスのボタンで操作できたりして、慣れるととても便利です。いろいろな機能が使えることもありますので、面倒がらず、マウスの説明書で確かめるようにしましょう。(EDI:藤井頼暁)==== PR ====クオリティライフから・・・玄米「那智のめぐみ」、有機小豆、「串本の塩」を3合炊きセットにしました。面倒な計量一切なし。安心して今すぐ酵素玄米ごはんを始められます。詳しくは http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=DParxlOmypYZ=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/”