週刊スローライフ瓦版 (2014.7.8 第216号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★夏休みが間近かに。映画ラッシュの季節でもあり。わがNPOの7月「さんか・さろん」も、浦聖冶さんの映画化談義です。和歌山県串本町で起きたトルコ軍艦の遭難救助から始まる「日本・トルコ友好物語」。(詳細は「便り」に)★★★★★コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団) ~~~ 無駄な抵抗 ちょうど1週間前。ぼくたち国民の安全と平和のために、我らが政府は、永年みんなが大切にしてきた考え方を変えた。あんまり有難いので、閣議決定の前後1時間半くらい、首相官邸前に「余計なお世話だ」と言いに行って来た。 車道には出ないように並ぶので、狭い歩道はぎっしり。いろいろな人がいる。前の方は、昔ながらのノボリを掲げ叫ぶ伝統的スタイルが多いが、後ろに行くにつれ、小さい手書きのボードが増えてくる。ベビーカーや車椅子の人、楽器を演奏する人、飲食する人や静かに読書する人もいる。目立つのは年配の人の多さ。腰を下ろして、のんびりの人も多々。つまり、ごく普通の人たちである。 ぼくが並んでいた辺りからでは、官邸の姿形も見えないし、何が起っているのかまったく分からない。首相の会見が始まったのもスマホで知ったくらい。それでも、後ろに列は伸びていく。会社帰りのスーツ姿も目立ってきた。 みんな、こうして並んでいることが無駄な抵抗であることは承知している。しかし同時に、無駄でも抵抗しなきゃいけないことも承知している。 この人たちは、平和を望み、戦争をしないだろう。 平和憲法は大事だが、それ以上に平和であることが大事だ。憲法に頼るだけでなく、ひとりひとり、そして、みんなで考えていきましょう。政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないように。学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる (朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長) 「新しい東北」って、何だ 政府が6月末にまとめた「骨太の方針」に「聖域なき歳出削減」などとともに、震災復興について「原状復帰にとどめず、未来社会としての『新しい東北』をつくる」という一文が入っている。 「新しい東北」は1年前、政府の復興構想委員会が用いた表現で、「活力ある超高齢社会」「持続可能なエネルギー社会」などを掲げた。今回はその具体策として、温泉熱利用の植物工場(福島・土湯)、次世代型地域包括ケアの推進(宮城・石巻)などが示された。 だが、どうにも解せない。「新しい東北」というからには「古い東北」があったはずだ。それは過疎高齢化が止まらず、さびれていく地域なのか。ならば、その「古い東北」をつくったのは、いまの自民党政治や霞が関の施策ではなかったのか。その反省もなく、根本的な施策の転換もないまま、言葉だけ「新しい東北」を言い立てているようにしか見えない。 復興の現場では「人よりコンクリート」の公共事業を優先させ、原発を輸出し、再稼働をひたすら急ぐ。おまけに「最後は金目でしょ」なんておっしゃる大臣もいる政権に、「新しい東北」は、つくれまい。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej北海道下川町「北海道モミ エッセンシャルオイル」。トドマツの間伐枝葉を蒸留し採れた精油です。林業からの副産物、一滴で室内に居ながら森林浴が。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 渡辺 均(長野県小海町八峰村 株式会社総合市場研究所) 人口減少は凌げるのではないか長野県川上村は、「人口増加の村」です。高原野菜の大産地として頑張っています。しかし、この村のすごいことは、進取の気鋭に満ちていることです。村長(全国町村会長です)は、大産地の高原野菜栽培に勢いがあるうちに、次世代産業として農業の新しい業態創造を試行していることです。私の試みる広域の農産物直売所間連携事業(この欄でも紹介させて頂きました)も、その一環として考えております。新しい試みに賛同し、まずはやってみよう、という意欲が、私を後押ししてくれています。私の住む小海町は間もなく川上村に人口で追いつかれ、追い抜かれます。町村の人口減少は、経済・社会の構造的な問題であることは否めませんが、取り組み如何では、何とか凌げる方法もあるのではないか、とも思っています。その基本は、進取の気鋭であり、それを支える住民の民力にかかっているようにも思われます。■まち・むらニュース・長野県池田町 第8回てるてる坊主アート展の作品募集中童謡「てるてる坊主」を作詞した浅原鏡村の出身地・池田町であることから始められたアート展。全国から寄せられたてるてる坊主が、北アルプスを望む北安曇野の広場で、風にゆれる。昨年の作品の最年少は3歳、最年長は97歳。会期:8月22日~24日 会場:あづみ野池田クラフトパーク(JR大糸線穂高駅下車、バス15分)主催:てるてる坊主アート展実行委員会第1次応募締切は7月31日(応募特典付)、最終締切は8月8日応募・問合せ:池田町観光協会(〒399-8601 長野県池田町大字池田4169-3、 TEL0261-62-9197) http://www.ikeda-kanko.jp/img/art2014.pdf・三重県菅島町 「しろんご祭」数百年前から受け継がれてきた海女の祭りで、島の守護神である白髭大明神を奉り、大漁・豊漁と海の安全を祈願する。普段は禁漁区の白浜に、島中の海女が集まり、ほら貝の合図で一斉に雌雄一対のアワビ(まねき鮑)獲りを競う。一番に獲った海女がその年の海女頭となり、まねき鮑は白髭神社に奉納される。開催日:7月12日(土)場所:菅島町しろんご浜(鳥羽マリンターミナルから市営定期船「菅島」下船)主催:菅島町内会祭典実行委員会問合せ:菅島旅館組合 TEL 0599-34-2231コラム<象さんの散歩> 「ごきげんよう」牽牛さん、織女さん きのう、この瓦版が始まって5回目の七夕を迎えた。この欄で、七夕随想を書くのは4回目となる。読み返すと、わがマンションのフロントの七夕飾りを採りあげ、同工異曲の話ではある。私が近くの雑木林から2mほどの笹を伐りだし、妻・宏子が壺に入れて整え、早くから五色の短冊とペンを用意しておく。 ことしも牽牛と織女にお目にかかれず残念だったが、80枚余りもの願いごとが吊るされていた。「ぴあにすとになりたい」「水泳のテストがAに」「右足でシュートが上手に」「人の前でもうまく話せますように」などなど。「司法試験に・・」「視聴率を・・」「ゴルフが100未満」といった具体的な望みも。 「家族みんなが元気に」や「子供たちがすくすくと」は定番である。 以前は「ライオンズがぎゃくてんゆうしょう・・」とあったかなと思うのが「ライオンズがミラクル逆転優勝するように せめて3位に入れるように」となってきた。「だいどうげいにんに・・」が「大道芸人に・・」と。同じ坊やが志を変えずにいるな、いや大変な成長ぶりだな。うれしくなる。 宏子は「憲法を大切に・・」「東北復興を絶対に願って・・」と書く。私はいつも同じく「ゆっくり ゆったり ゆたかに」「いまこそスローライフで」にとどめた。が、NHKの朝ドラで人気の「ごきげんよう」の一枚を加えたが大当たり。同じことばの短冊がいくつか吊り下がって、顔の絵や飾り模様を描き加えたものも登場した。ことしの流行語大賞かな・・ ∨ 川島正英 ∧================= PR =====「奈良県十津川村」から・・・「十津川に移り住みたいなあ~」という方、こちらに詳しい情報や補助金が載っています。 移住相談ワンストップ窓口も。電話:0746-62-0001(内線218)http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1402271832603/index.html=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 愛しの「まめぶ」~~~ 「あまちゃん」ロケ地・岩手県久慈市で、郷土食「まめぶ」を食べてきました。黒砂糖とクルミ入りの小麦粉団子が、具沢山の汁に入った料理。市全域ではなく、山側の山形地区のもの。さらに特色は細分化し、砂糖が入らない、イモで甘みをだす、とろみがつく、塩味、などなど地区ごとで皆さん強いこだわりが。我が家の「まめぶ」話は尽きません、それほど愛されている「まめぶ」でした。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=269■編集室便り<編集室だより>□ 7月15日さんか・さろんは、浦聖冶さんの登場 「エルトゥールル号」の映画化によって 日本・トルコの友好物語を見直す エルトゥールル号遭難事件。1890年の一夜、軍艦エルトゥールルが和歌山県串本町沖にの海上で遭難して500名以上の犠牲者を出した。村民の献身的な救難活動が、日本とトルコの友好の始まりとなった。エルトゥールルの残骸は、いまも大島沖の海底に眠り、数カ国の水中考古学の調査団は海中の調査を進めていてる。一方で、1985年、イラン・イラク戦争真っ只中、テヘラのン空港に取り残された日本人をトルコ航空機が救出してくれる感動の場面があった。 二つのエピソードは「民族を超えた相互協力の精神を物語っている。より多くの人に知ってもらいたい。それによって連帯と平和への想いを醸成、また日本国とトルコ共和国の友好を育み、世界平和に資する」と考えて設立されたのが「特定非営利活動法人エルトゥールルが世界を救う」である。2012年6月に和歌山市でスタート、日本・トルコの素晴らしい友好の物語を映画化するプロジェクトが進行中です。○と き・・・7月15日(火) 19時~21時○会 場・・・クオリティKK・会議室マーキュリールーム (千代田区麹町3丁目3 KDX麹町ビル6階) http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html 地下鉄麹町駅の近く。 新宿通りに面して麹町4丁目交差点から半蔵門寄り徒歩1分。 (「成城石井」のビル左隣りの建物6階)○講 師・・・NPO「エルトゥールルは世界を救う」理事長 浦 聖治 浦聖冶さん: 毎月のさんか・さろんの会場を提供してもらっている クオリティグループのCEO。 一般社団法人日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)理事、 一般社団法人日本ナチュラル・フード協会 代表理事など多忙。 わがNPOスローライフ・ジャパン 理事も。○主 催・・・スローライフ学会○参加費・・・会員1000円、一般2000円(学生500円、講師紹介1000円)○申込み・・・7月14日(月)までにご一報ください。 メール TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 090-7433-1741(事務局:野口携帯)□日本記者クラブ「人口減少問題」研究会で、第2回は“歴史人口学の視点から。 研究会の第1回目は『ストップ「人口急減社会」』と題して増田寛也さんが。7月3日は、上智大学・鬼頭 宏さんが、専門の歴史人口学の視点からこの問題を語りました。「社会が豊かになると子どもの生存率が上がり、多産は不必要になる。いま急に人口減少が起きたのではなく、歴史上何度も同じような波を繰り返してきた。1974年、日本人口会議が開かれ、“限りある資源、人口は抑制を”と訴えた。マスコミは“子どもは二人まで”と訴え、オイルショックと繋がって子どもを減らそうという気運が高まった。この時の政府の責任は重い。今回の人口問題については、国の形を変える、次の文明の仕組みを創るぐらいの気でやらないとダメ。多様なライフコースを前提に考えるべきだ。江戸時代、人が土地から離れることがなかったが、その中で藩や農民が地域の資源の付加価値を高めて工業化している。今、地方の人が減っているのは働く場がないとされるが、必要なのは企業誘致ではない。そこにある地域資源を使って生産物をつくり、そこでしかできないことをしなくては。江戸時代は地方の町が成長し、農村の人口が増えている。皆が農村に住まなくてもいい。地方都市に住み、田舎と行き来すれば。それには“新しい富の概念”が必要だろう。アベノミクスのような経済成長ではなく、環境や人の繋がりが豊かであること、といったことだ。」それこそがスローライフだ、と思いました。(事務局・野口智子) ●新しい年度、平成26年度の会費をお願いします。 新しい会員も募集しています。お誘いあわせてどうぞよろしく。 スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会 (学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子) です。スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、 全国でスローライフまちづくりをすすめる同士とのつながりです。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」 などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。 【振込先】 ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会 三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会 ※このスローライフ瓦版は、会員以外の方にもお送りしています。 これからもお気軽にお付き合いください。==== PR ====クオリティライフから・・・減農薬栽培の南高梅を懐かしい昔ながらの梅干しに仕上げた「梅仙人」。玄米の「熊野のほまれ」と「那智のめぐみ」。美味しい王道の組み合わせをセットにしました。お中元に! http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=ocq5-M_AmPYZ=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/”