週刊スローライフ瓦版 (2014.11.11 第234号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★編集室でも深まりゆく秋が話題に。とくに18日(水)の「さんか・さろん」で長谷川八重さん「栗焼酎づくり奮闘記」を聴く機に行う“筑紫哲也へ献杯。その焼酎ヌーボーが出来上がるかどうか、心配のタネ。(編集室便りに詳報)★★★★★コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団) ~~~ ポッキーの日 今日11月11日は、1年で一番記念日が多い日だそうだ。欧米では第一次世界大戦の休戦記念日で、軍人関係の祝日にしている国が多いようだが、さすがにわが国は平和国家。数字の「1」並びを見立てた鉛筆、煙突、きのこ、麺といったものの記念日である。「十一」の形から電池、サムライ、「11」が2つでサッカー、介護(いい日、いい日なのだそう…)などバラエティに富む。 この平和ボケ、ぼくは嫌いでない。その日やその季節を大切にし、楽しみにする心情につながっている気がする。節分に恵方巻、土用丑の日に鰻、大晦日に蕎麦とくれば、晩秋にチョコレート菓子を食べるのも悪くない。 かくして本日おやつ時、記念日の主のポッキーは、わが職場の一角を彩り、楽しい会話の先導役を担うことになる。旬の食は得難いが、なんの変哲もない工業製品が、今日ばかりはちょっと有難い一品に変身する。これもまた一興であろう。それに、こいつはこの時だけ急に値が上がったりしない。 そうそう、左党のみなさんに大事な話があった。今日は「立ち呑みの日」でもあります。日の暮れ、待ち遠しいですな。学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問) 人口問題克服のために 将来の人口が増えるか減るか、いわゆる人口動態は企業や行政の計画の基礎となるが、県単位ではなく市区町村ごとの動きを追わないと実態が見えてこない。高齢人口をとってみても、県庁所在都市では当分の間増えつづけるが、それ以外の多くの都市では高齢者すら減り始めるなど、同じ県内でも動きが異なっている。私の推計では、既に794の市区町村では高齢者の人口が減少に転じている。市区町村ごとに減少の原因を分析して、それぞれの処方箋を作る必要がある。 日本のこれからの人口動態が問題だと考えるのは、人口が下げ止まらず底が見えないことだ。このままでは、早晩、社会保障制度が崩壊する。結婚して子どもを産み育てたいという若者の希望を阻害する要因を取り除くことと、東京圏に集中する人の流れを変えることが必要だと思う。子どもの数が増えている地域は、若者が多く、家庭当たり子ども数が多く、未婚・晩婚が少ないといった特色がある。 そこは、地域の魅力や暮らしやすさが選好され、人が集まり地域経済が活発化している地域と重なり合っている。ある程度の人口減は生産性を上げることで克服できる。国民が危機意識を共有し、地域の魅力を高めることが喫緊の課題である。 ▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej新潟県胎内市「べえべえ」。米粉の発祥地で市民が考えた米粉の食べ方。米粉を薄いクレープ状に焼き、おかずや甘味をくるりと巻いて食べます。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 丸山薫(東京都新宿区) 吉野の紅葉三分咲きの桜ならぬ、三分染め紅葉の吉野へ行ってきました。お目当ては修験本宗総本山、金峯山寺蔵王堂の秘仏本尊特別御開帳。エネルギーと霊気が発散されるお堂へ入ると、巨大な厨子の中の三体の蔵王権現様が目前に迫ってきます。右足を大きく上げ、威嚇するようなお顔と青く塗られた全身。その大きさにまずは圧倒され、座して拝するうちに躍動感あふれる姿に吸い込まれます。堂内をぐるりと回り、正面に戻ると、手が届きそうな間近に見上げる権現様の前に設えられた懺悔の間に案内されます。我が身の罪の懺悔は果てしなくも、大きな懐に包み込まれるような安らぎをいっぱいに頂戴しました。市内に戻って正倉院展へ。立冬直前の奈良、古からの自然、守護の力、美しきものに心身を活かされた旅でした。http://www.kinpusen.or.jp/zao/index.html■まち・むらニュース・佐賀県小城市 清水竹灯り2014かつて滝受けの行者が歩いた参道を、約1万個の竹灯籠が川の流れのように照らす。さらに進むと、ライトアップされた清水の滝。力強く落ちる滝のイオンパワーに癒される。名物の鯉料理など「あったかフェア」も同時に開く。日時:11月15日~23日 18:00~21:30 場所:清水の滝周辺(JR小城駅から車で10分)協力金:500円問合せ:小城市観光協会 TEL0952-72-7423http://www.ogi-kankou.com/page-2962・岡山県総社市 宝福寺がライトアップ室町時代の禅僧・雪舟が、この地に生まれ少年時代修行を行ったのが宝福寺。涙でネズミを描いた有名なエピソードが残る。境内は、吉備路を代表する紅葉の名所として毎年多くの観光客がおとずれる。日時:11月14日~16日 17:30~21:00場所:宝福寺(総社市井尻野1968 JR総社駅から車で10分)問合せ:総社観光プロジェクト実行委員会事務局TEL0866-92-8277http://www.iyama-hofukuji.jp/letter.html コラム<象さんの散歩> 秩父イエロー 先週は、雨の合間に、妻・宏子と秩父へ。紅葉を、むしろ旅数の少ない埼玉へ訪ねることに。電話であれこれ聞く。中津峡や三峰神社の紅葉はまだ浅い。が、秩父市ミューズパークの銀杏が絶頂だと聞き込んだ。日帰りで出かけた。 西武秩父駅からバスで。公園は、掛け値なく見事だった。“スカイロード3kmの両サイドを500本の銀杏がおおう。樹は若々しく、整然として美しい。宏子も「秩父の山並みを遠景にうまく採り入れてすてきだわね」と。 「ミューズ」の名は、もちろんギリシャ神話から。学術、芸術、というより音楽に力が入って、やや古風な感じの音楽堂と広大な野外ステージが目をひく。ちびっ子が遊ぶ展望台があったり、いろいろな自転車や自動車が走る。 お昼ごはんは、駅の売店「仲見世」通りで買っておいた品。ださいたま風といってはいけない、秩父名物というべき「草鞋かつ弁当」。薄いが確かに草鞋の大きさのカツが2枚。一つを二人で十分。秋の公園を存分に楽しめた。 埼玉県、秩父市が、あの「リゾート法」時代に乗り出したらしい施設。平成になってのオープンで、取材を進めると、ややもてあまし気味に感じとれた。 だが、神宮外苑、昭和記念公園、光が丘などと味わいの違うすばらしい銀杏の名所。埼玉県、秩父市、また「笑点」の林家たい平も、セメント色の返上へとがんばりどころ。「浦和レッズ」に「秩父イエロー」も・・∨ 川島正英 ∧================= PR =====「奈良県十津川村」から・・源泉掛け流しの十津川温泉へ交通エコ・スタイル「自転車」で行こう!という催しです。来年3月末まで。参加資格は自転車に乗れること。詳しくは↓http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1414453932658/index.html=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> ゆるりくるりと「たらい舟」~~~ 岐阜県大垣市の大垣城外堀で名物の「たらい舟」に乗りました。由来は関ケ原合戦まで遡りますが、そうした戦国秘話よりも、とにかくおもしろい!乗り物は、より早く効率的にと進むのが普通ですが、これは逆。楕円形の舟は船頭さんが操れど、右へ左へクルリクルリ、回りながら少しずつ進みます。おかげで前後左右の景色はもちろん、空も水の中も眺められ、のーんびり。たらいで心が洗われました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=287■編集室便り□スローライフ学会自治体会員になって人口減少対策を!これまで個人会員の活動に重きを置いてきましたが、この秋から、自治体会員を広く募集します。人口減少問題に立ち向かうには、スローライフの考えを広めていくことが大切。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、連携を深め具体策を考えていきましょう。この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。◇年会費:50000円。◇自治体会員になると (1) 参加費割引があります。 (2) ホームページにバナーをつけられます。 (3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。 (4) 記録・動画を見られます。 (5) 特別セミナーに参加できます。 (6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。 (7) さらなる展開のご相談に応じます。詳しくはこちらからhttp://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=222私たちは、人口減少に直面していながら、将来に向けた対策を考えて行動していく「まち・むら」を全力で応援します。ぜひとも、この機会にお申込みください。□来週18日の「さんか・さろん」は「栗焼酎づくり奮闘記」。静岡県掛川市のNPO法人スローライフ掛川が始めた里山保全のための栗焼酎製造。この奮闘物語を掛川在住のNPOスローライフ・ジャパン理事:長谷川八重さんが語ってくださいます。焼酎の名は「自ら(みずから おのずから)」、焼酎に至るまでの作業を市民たち自らが関わるためにこの名があるとか。栗園の草刈りや栗拾い、栗むきなど、有志の参加を募り、関わりを作ることで愛着のあるお酒ができ、人も繋がっていきます。身近な栗林から6次産業を目指す動き、このプロジェクトの企画から関わってきた長谷川さんならではのお話は、深い内容になるはず。かつ、お人柄から、とことん愉快な内容になるはずです。ほっこりとした栗の香りが珍しい、今年の栗焼酎ヌーボーをお持ちいただけるとのこと。これをいただきながらという趣向になります。お早目のお申し込みを。11月7日は、わがスローライフ学会の初代学長・筑紫哲也の7回忌。18日の「さろん」参加者で“栗焼酎の献杯”を・・と考えています。ぜひご参加ください。○日 時・・・11月18日(火)19時から。○会 場・・・クオリティKK・会議室マーキュリールーム (千代田区麹町3丁目3 KDX麹町ビル6階) http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html 地下鉄麹町駅の近く。 新宿通りに面して麹町4丁目交差点から半蔵門寄り徒歩1分。 ○主 催・・・スローライフ学会○参加費・・・会員1000円、一般2000円(学生500円)○参加ご希望の方はこちらまで。 TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554□スローライフ版・IT塾 ——————————————–Q:家の中を整理していたら、昔の古い写真やフィルムが沢山出てきました。これらをパソコンに取り込む方法はありますか? <編集室:野口智子> ▼A:写真屋さんに行くと、スキャナで読み込んだり、フィルム専用で読み込むフィルムスキャンというサービスがあります。また電気屋さんに行けば1万円くらいで機器を売っていますので、購入してご自分で作業することもできます。思い出の写真をまとめてみてはいかがですか。