週刊スローライフ瓦版 (2014.11.18 第235号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★ きょう18日(火)の「さんか・さろん」は、静岡県掛川から市民の汗の結晶の 栗焼酎が登場。長谷川八重さんの「逸品づくり奮闘記」を聴く。また、この ヌーボーで、筑紫哲也7回忌へ献杯させてもらう・・(編集室便りに詳報) ★★★★★コラム<火曜日の鐘> 早野透(桜美林大学教授) ~~~ 「地方創生」はいずこに 「先生、見た? テレビに南牧村が出ていたよ」。大学での私のゼミの時間、女子学生から声をかけられた。「えっ、見てなかったな」と私。「夏の合宿、楽しかったね」。そう、今年9月、スローライフの集会が行われた群馬県南牧村で、同時期、私のゼミも民宿に泊まりこんで、その集会に参加した。 高齢化率日本一。いずれ、人口減で消滅する可能性のある市町村の第1位にランクされる南牧村のことを、わがゼミ生はいまでも自分のことのように心配している。 衆院を解散して、12月には総選挙だそうである。安倍さん、いったい「地方創生」にどの程度、本気なのだろうか。先の総選挙で自民党が勝って安倍政権ができてまだ2年間だけど、これから先、どうも政権の運営は厳しくなるから「いまのうちに選挙をやってしまおう」ということのようである。なんだか、「地方創生」も「女性の活躍」も言葉だけの政権の飾り花だったような気もする。 みんなが「スローライフ」を価値ある生き方と認める世の中にならなければ、「地方創生」は夢のまた夢となるだろう。学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長) 本当に輝いている女性を大事に 「女性が輝く日本」という言葉を聞く度に複雑な気持になります。スローライフへ向けての活動を見ていると女性はみごとに輝いていますから。これまでいくつかの地域を訪れましたが、どこでも女性の活躍はすばらしく、たくさんのことを学びました。長谷川八重さんがコラムに書いて下さる掛川の活動も魅力的です。 安倍首相やそのまわりの人々の考える「輝く」は、いわゆるグローバルと言われる勝ち負けの世界、とくにお金を動かした人が勝ちとされる世界に参加することをさしているように思います。でも本当の賢さを持っている女性は、お金で動く社会に未来を感じてはおらず、地域で質のよい食べものをつくって、質の高い暮らしをする方が輝いていると思っていますよね。 「女性が輝く」とは、数合わせで女性を大臣にすることではないということはおわかりになったでしょうから、地域で活躍の女性の皆さんの実力をわかって下さって、それを応援する施策を実現するところまで持っていって欲しいと思います。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej長崎県雲仙市「雲仙こぶ高菜漬」。茎に大きなコブができる珍しい品種の高菜、雲仙岳の麓で作られるのでこの名が。釜炊き塩で漬けこんであります。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 田嶋義介(島根県立大学名誉教授) 首相の地元で集団的自衛権行使に反対集会 「安倍首相の出身地から戦争反対の声を上げよう」・・閣議決定による集団的自衛権の行使容認に反対する市民有志が呼びかけた「NO WARやまぐち周南集会」が16日、山口県周南市内で約200人を集めて開かれ、市内をデモ行進した。会場には「IMAGINE NO WAR」の看板。司会者は、ジョン・レノンの名曲にちなんで、「戦争のない世界を想像しよう」と呼びかけた。会場からは「総選挙の争点は、消費税問題ではなく、特定秘密保護法、集団的自衛権行使容認、原発再稼働だ」「安倍政権が免罪符を得るための解散」などなど。纐纈厚・山口大学副学長の講演も「日本を戦争ができる国にすることを確認するための総選挙だ」と語気を強めた。市民有志は、7月から月2回、市内でサイレントデモを続けている。■まち・むらニュース・新潟県妙高市 映画「滝を見にいく」のロードショー始まる温泉付き紅葉バスツアーに出かけたおばちゃん7人が道に迷うアドベンチャーコメディ。ロケハンに参加した市役所の地域サポート人はじめ、出演者全員がオーディションで選ばれた。妙高市、観光協会が全面的に協力。自然や紅葉の風景も美しい。11月22日、東京新宿・武蔵野館をはじめ全国でロードショー。問合せ:妙高高原フィルムコミッション事務局 TEL0255-86-3911http://takimini.jp/http://www.city.myoko.niigata.jp/sightseeinginfo/1236.html・東京都文京区 もったいない学会主催の「第1回学術・事例報告大会」NPO法人もったいない学会は、エネルギーと文明の関係を理解、日本人がもつ「もったいない精神」を見直し、浪費しない社会、生活スタイルを科学的に考える活動を展開している。日時:12月13日(土)9:30~17:00 (申込み締切は12月6日)会場:東京大学本郷キャンパス山上会館 参加費:無料主催:NPO法人もったいない学会 TEL03-5307-1175参加申込みは http://www.mottainaisociety.org/activity/pg148.htmlコラム<象さんの散歩> 危機管理にもスローライフのこころで 御嶽山の噴火災害、広島市の土砂災害、さらにエボラ出血熱、デング熱など地域に危機感、恐怖感をもたらす事態が相ついだ。が、それぞれ適切な対応で、まずまずの経緯だった。こうした危機とか武力攻撃やテロをも想定、10年前に国民保護法がつくられ、自治体の取り組みを論じる「地方公共団体の危機管理に関する懇談会」も設けられていた。この会が、先週、開かれた。 石原信雄元内閣官房副長官を座長に、関係各省庁の業務の報告を聞き、論議する。今回も、国の関係省庁、また自治体で行われてきた図上訓練、実務訓練などを中心に今後の課題を検討した。この訓練は、各現場で回を重ねるごとにだんだん高度に精密になっている。熊本県の事例では、武装グループの攻撃が発生して長崎、鹿児島への避難も想定した共同図上訓練であった。 だが、こうした各省庁の努力も懇談会の論議も、世間にほとんど知られていない。これら訓練で各省庁と府県、市町村役場の知恵も意識も高められていくとしても、それが市民、住民につながっていくのか。むしろ、市民、地域の人の気持ちから離れていくことが心配だ。私はこの日の会で、そこを聞いた。 秋本敏文・日本消防協会長からは、消防団の現代的意義を説きつつ昨年成立した「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律」の話が出た。 都市の無関心派に何か手がかりを、とあれば、この消防団がいい。形を伴って目の前に存在するからとっつきやすい。何よりの証拠に、女性の参加も目立ってきている。危機の克服もスローライフで・・ ∨ 川島正英 ∧================= PR =====「奈良県十津川村」から・・来年1月11日、第61回十津川村駅伝大会が行われます。村外の部への申し込みは11月末まで。歴史ある大会で、美しい村の風景を楽しみながら走りませんか。http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1415258128137/index.html=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 餅まきツーリズム~~~ 昔は、家の建前や祭りには餅まきがつきものでした。それがいつしか少なくなって、とくに都市部ではほとんど見られません。「ならば、餅まきに都会の人を混ぜてあげよう」「餅まきだって、観光交流の体験メニューになるのでは?」と、先日、奈良県十津川村谷瀬集落で、大学生を餅まきに参加してもらう試みがありました。これが大成功!おもしろかったですよ。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=288■編集室便り□スローライフ学会自治体会員になって人口減少対策を!これまで個人会員の活動に重きを置いてきましたが、この秋から、自治体会員を広く募集します。人口減少問題に立ち向かうには、スローライフの考えを広めていくことが大切。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、連携を深め具体策を考えていきましょう。この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。◇年会費:50000円。◇自治体会員になると (1) 参加費割引があります。 (2) ホームページにバナーをつけられます。 (3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。 (4) 記録・動画を見られます。 (5) 特別セミナーに参加できます。 (6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。 (7) さらなる展開のご相談に応じます。詳しくはこちらからhttp://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=222私たちは、人口減少に直面していながら、将来に向けた対策を考えて行動していく「まち・むら」を全力で応援します。ぜひとも、この機会にお申込みください。□今日の「さんか・さろん」は「栗焼酎づくり奮闘記」。静岡県掛川市のNPO法人スローライフ掛川が始めた里山保全のための栗焼酎製造。この奮闘物語を掛川在住のNPOスローライフ・ジャパン理事:長谷川八重さんが語ってくださいます。焼酎の名は「自ら(みずから おのずから)」、焼酎に至るまでの作業を市民たち自らが関わるためにこの名があるとか。栗園の草刈りや栗拾い、栗むきなど、有志の参加を募り、関わりを作ることで愛着のあるお酒ができ、人も繋がっていきます。身近な栗林から6次産業を目指す動き、このプロジェクトの企画から関わってきた長谷川さんならではのお話は、深い内容になるはず。かつ、お人柄から、とことん愉快な内容になるはずです。ほっこりとした栗の香りが珍しい、今年の栗焼酎ヌーボーをお持ちいただけるとのこと。これをいただきながらという趣向になります。お早目のお申し込みを。11月7日は、わがスローライフ学会の初代学長・筑紫哲也の7回忌。今日の「さろん」参加者で“栗焼酎の献杯を・・と考えています。ぜひご参加ください。○日 時・・・11月18日(火)19時から。○会 場・・・クオリティKK・会議室マーキュリールーム (千代田区麹町3丁目3 KDX麹町ビル6階) http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html 地下鉄麹町駅の近く。 新宿通りに面して麹町4丁目交差点から半蔵門寄り徒歩1分。 ○主 催・・・スローライフ学会○参加費・・・会員1000円、一般2000円(学生500円)○参加ご希望の方はこちらまで。 TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 野口携帯 090-7433-1741 □スローライフ版・IT塾 ——————————————–Q:古いメールを探さないといけないときがありますよね。これまで日付や受信時刻をたよりに探していたんですが、うろ覚えなことが多いので時間がかかってしまいます。効率的に探す方法はありませんか。<編集室:野口智子> ▼A:数多くのメールの中から探すのは大変ですよね。そんなときは、メールの検索を行いましょう。送信者をキーワードにすれば絞れます。メール本文の内容をキーワードに検索することもできます。ただ、検索機能はメールソフトによって異なります。ご注意ください。