栗焼酎のヌーボーを味わいながらの「さろん」

11月18日の「さんか・さろん」は静岡県掛川市在住のNPOスローライフ・ジャパン理事、長谷川八重さんが語る「栗焼酎づくり奮闘記」。お話の始まる前に出来たての栗焼酎で、11月7日が七回忌だった筑紫哲也(スローライフ学会の初代学長)の遺影を前に参加者全員で献杯をおこないました。そして始まったお話、栗焼酎のおつまみにはスローフードの代表格、雲仙市「こぶ高菜」と奈良県十津川村「ゆうべし」。口に含んだ後ゆっくりとひろがってくる栗の香り、アルコール度は25度とのことです。この日午後から栗焼酎「完成お披露目会」の記者発表をされてきたばかりの長谷川さんはお着物姿でいらしてくださいました。今年6年目を迎えた地産食材の“栗の焼酎づくり。焼酎の名前は「掛川 里山栗焼酎 『自ら』」。(おのずから)(みずから)というダブルネームをもちます。日本人の優れた自然観と人生観との融合感覚を、あらためて喚起していく想いを託したそうです。9月初旬からの一ヶ月間、下草刈、早朝の栗拾い、鬼皮剥き、蔵元への納入までプロジェクトメンバーが仲間の輪を広げながら一連の活動をおこないました。参画者はローカルライフスタイル研究会、NPOスローライフ掛川会員などの市民、そして販売場所の「これっしか処」、蒸留の「富士錦酒造」、栗林の「ゲンベエ農園」、皮剥き作業場の「さくら咲く学校」。毎年500本がつくられ、早い段階で完売してしまいます。掛川=栗の産地、という情報発信とともに、栗焼酎の市販化を実現。そして“地産地生(単に消費する行動ではなく、生活を豊かにする行動)を実現することが「かけがわ栗焼酎プロジェクト」の取り組みです。後半の質疑応答では、久しぶりの参加の方々に加え、「ひとえきっぽ」というプロジェクトチームの大学生3名の参加もありにぎやかななか、子供の頃の栗拾いの思い出や、お酒の蒸留方法談義、里山の保全という地域の課題など様々に語られました。長谷川さんが差し入れてくださった栗焼酎ヌーボーをいただきながら、筑紫さんの遺影の笑顔に見守られながら、楽しく和やかな時間が流れる会でした。栗焼酎を購入ご希望の方は→掛川駅「これっしか処」http://koresika.jp/gallery.html価格:720ml 2060円・300ml 760円詳しくはこちらから ↓■長谷川八重さん「さんか・さろん」のまとめ[/siteurl]”