国の政治も地方政治も活動を始めましたが、想像されたとおり“地方創生”の
オン・パレード。どっこい、わが学会も、「創生」をまず唱えた増田寛也会長
から「さんか・さろん」20日(火)で「地方創生で未来を変える」を聴く・・
コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長)
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美味しいごはんを食べる
スローなお正月の良さを書こうと思っていましたが、パリのテロ事件の衝撃
に言葉もありません。自分と異なる価値や意見を持つ者は、暴力で消滅させる
ことが問題解決の方法だと“洗脳” された人々に、それが間違いであることを
どのようにわからせることができるか。途方にくれます。
私が敬愛する友人は「人生で一番大事なことは、自分が大切だと思う人たち
と美味しいご飯を食べること。それ以外にないんだぜ」が口癖です。私はそれ
に“洗脳”されました。「どんな献立で、どんな話題で、どんな花を飾って、
美味しいご飯にするか。それだけで、一生過ごしても間違いないんだぜ」。
もちろん、格差解消や消滅自治体の危機や地球環境問題に、立ち向かわなけ
ればいけない。それだからこそ、大切な人と美味しいご飯を食べることを大事
にしよう。
そういう“洗脳”のしかたでテロに対抗できないか、と考えています。
学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問)
年の始めに
正月休みはいつも遠出せず、自宅で過ごすことにしている。今年は本を2冊
読んだ。ロバート・ライシュ『格差と民主主義』と話題の書、トマ・ピケティ
の『21世紀の資本』。後者は12月初めから読み始めて、1カ月がかりの実に大
部の書だ。資産を持つ人がますます富み、持たない人との格差が広がっていく
ことを日本を含む20カ国のデータで分析している。最近の経済学の専門書は、
やたら数式が登場するが、この本にはそれがない。その代わりにバルザックや
トクビルなど歴史、哲学、文学の文献を紹介しているのが私には嬉しい。
アベノミクスで輸出産業を中心とした大企業は史上空前の収益をあげている。
しかし内部留保が積み上がるばかりで、従業員の所得には結びついていない。
円安の恩恵を受けない中小企業は、逆に原材料高騰でもがき苦しんでいる。日
本では、最近、高齢男性の貧困率は減っている。年金制度の効果である一方、
高齢女性、特に子どもの貧困が目立つという。子どもの6人に1人が貧困家庭
で暮している。非正規雇用の若者も多い。本来はこうした問題を正すのが政治
の役割であり、経済学の大きなテーマであるはずだ。しかし、ライシュによれ
ば、アメリカでは政府がほんの一握りの富裕層によって支配される傾向が強ま
っているという。
日本では貧困や格差が顕在化しつつある中で最近、ヘイトスピーチ、ネット
炎上など不気味な兆候が社会全体に広がっている。市場経済とグローバリズム
や格差と民主主義など、根本テーマについて問い直す時が来ているように思う。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
鳥取県鳥取市「生姜のコンフィチュール」。すべて手仕事。丁寧に煮詰められ
た生姜。調味料にはもちろん、紅茶やトーストにアイデア次第で楽しめます。
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■街角から畦道から
竹内義昭(東京都杉並区) カズコさん――老々介護の現実 (7)
認知症に正月はない。鏡餅を見せてもおせち料理を出しても、無反応だ。時間
の感覚がなくなっているから仕方のないことだろう。年末年始と暦どおりに時
は過ぎ、症状は着実に進行する。カズコさんの場合、昨年末まで、時間はかか
ったものの、就寝前の着替えは一人でなんとかこなせていた。それが年を明け
たころからまったくできなくなった。パジャマの袖を通せないし、ズボンを脱
いでというとせっかく着たばかりの上着を脱ぎ始める。ズボンも片方に両足を
突っ込んで固まってしまう。着る、脱ぐ、ズボンといった日常用語がわからな
くなっているのだ。寝たきりになっていないのが救い、と思うことにしている。
■まち・むらニュース
・東京都神田淡路町に 「鹿角のいいもの!うまいもの!」大集合!
秋田県鹿角を代表する食材や加工品が神田淡路町に集合させる。自慢のお米は
もちろん、名物きりたんぽ、地酒、麺類、お菓子まで、あらゆるジャンルの品
が楽しめる。郷土料理を味わえるコーナーも。
日時:1月17日(土)11:00?19:00 18日(日)11:00?15:00
会場:WATERRAS(ワテラスコモンサロン)(千代田区神田淡路町2-101)
主催:かづの商工会・鹿角市 問合せ:かづの商工会TEL0186-22-0050
http://www.shokokai.or.jp/05/0530110000/
・熊本県水俣市 第21回久木野「しし鍋マラソン大会」の参加者を募集中
美しい棚田が広がる中、山のおいしい空気をいっぱいに吸いながらのマラソン。
距離は3km?10km、年齢、性別で39種目に分かれている。各表彰賞品のほかに、
参加賞は村おこし施設「愛林館」の自家製みそ仕立てしし鍋と棚田米のごはん
に加工品。特製のTシャツまでつく。
開催日:2月8日(日)(雨天決行)参加申込みは1月16日締切。
場所:ふるさとセンター・愛林館周辺(水俣市久木野1071)
参加費:高校生以下1500円・一般3000円
主催:久木野しし鍋マラソン実行委員会 問合せ:愛林館TEL0966-69-0485
http://airinkan.org/15sisinabe.html
コラム<象さんの散歩> 年賀状を書きながら
例年と同じく年賀状整理の週間を過ごしている。印刷ハガキにひとことずつ
書き添えるのだが、なかなか捗らない。新しく知り合って初めてもらったもの
へのお返しも、住所を書き記すところからでおいそれとは進まない。
年賀の印刷部分は、「昨年は“朝日新聞問題”で悲しいかぎり」の気持ちを
柱にして書いた。その年を漢字一文字で表わす師走のイベントに倣えば、昨年
のは「虚」である、と朝日新聞の声欄に投書されていたのを借りた。女性閣僚
の政治とカネの問題、STAP細胞、ゴーストライター作曲など。声欄の投書には
朝日新聞の虚報・誤報をあげていないが、当然に含まれざるを得まい。
一文字は「空」かな、とも思う。風と海が起こしている異常気象、行方不明
のマレーシア航空機、鹿児島県内之浦からロケット打ち上げ、青色LED、師走
総選挙の空しさ、そして晴天の霹靂の「朝日新聞の空の報道」・・。
ふるさと、また暮らしの原点でもある朝日新聞が消え去った空虚な気持ちを
どう持ち直すべきか。苦しむ。正英のスローライフをすすめる考え、妻・宏子
の「花と生活」を楽しむ生き方を動かすべくもない、としても。
年が明けると、家族三人、伊豆・河津のバガテルばら公園で初日の出を拝む。
水平線上に美しく陽は上るが、雲も浮かぶ。形は年ごとに変わり、紅く染まっ
た雲も画材になって素敵だ。数年、同じ。ことしも金と紅の雲間にのぞく日の
出を見た。空は変わらず。初日の出にまばゆく輝く『空』・・∨ 川島正英 ∧
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 日本一長い商店街
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私は商店街が大好きです。「一店逸品運動」という商店街活性化の仕事をして
きたからということだけでなく、どこに行ってもいつの間にやら商店街をウロ
ウロしてしまいます。商店街は何ていうか、生き物みたいなんですね。元気が
あったりなかったり、大きかったり小さかったり、おしゃべりだったりすまし
ていたり。今回は、やたら長?い大阪・天神橋筋商店街を歩いてきました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=295
■編集室便り
□ みんなのエッセイ欄「街角から畦道から」に
『老々介護の現実』を連載していただいている
竹内義昭(東京都杉並区)さんは・・
私=カズコさん(92)の長男。日比谷高校から東京大学法学部へ。朝日新聞の
政治部記者であり、クアラルンプール・ニューデリー支局長も勤めた。2009年
に朝日新聞の「朝日カルチャーセンター千葉」社長を退任した。
それに前後して、夫人とともに、同居している母親の介護を始める。いまでは
多く見られる風景だが、さらりとしたタッチ、読みごたえ十分で、すばらしい。
義昭さんご自身も、71歳の高齢族に。しかも週3回の人工透析を続ける身です。
ご本人は「健康状態は良好」というが、大変さがしのばれます。 <編集室>
□ 「さんか・さろん」、1月20日は
増田寛也学会会長のメッセージ
「地方創生で未来を変える」
NPO法人スローライフ・ジャパン、スローライフ学会は、活動を始めています。
ことし、もっとも力をこめて取り組むテーマは、「地方創生で未来を変える」
です。新年はじめの増田寛也会長のお話もそこから。
日本創成会議が昨年に発表した「消滅可能性都市」レポートは、まち・むらの
創生・創成を強く呼びかける“増田警告”でしたが、それぞれの地域がどんな
未来を描けばいいのか、考えることから始めることにします。
〇日 時:1月20日(火)19:00?21:00
〇会 場:クオリティKK・会議室マーキュリールーム
(千代田区麹町3―3KDX麹町ビル6F・最寄り駅―地下鉄麹町駅)
http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html
○主 催:スローライフ学会・スローライフ・ジャパン
○参加費:会員1000円、一般2000円(学生500円)どなたでも参加できます。
○申込み:1月19日までに下記へ。(定員になり次第、締切ります)
メール TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
□スローライフ学会の「自治体会員」へどうぞ・・
道府県、市町村職員の諸兄姉へ
スローライフ学会・NPOは、これまで個人会員の活動に重きを置いてきまし
たが、この秋から自治体会員の募集に力を入れています。わが学会の会長でも
ある増田寛也さんの”増田警告”によって注目を集めつつある人口減少問題に
立ち向かう。それには、地域にスローライフのこころを広めていくことが大切
だと考えるからです。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、
連携を深めたい。人口問題の具体策をたてるお手伝いをさせてください。
私たちは、人口減少に直面して、将来に向けた対策を考え、また行動していく
「まち・むら」を全力で応援します。ぜひとも、地域ごとにご検討ください。
この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。
◇年会費:50000円。
◇自治体会員になると
(1) 参加費割引があります。
(2) ホームページにバナーをつけられます。
(3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。
(4) 記録を見られます。
(5) 特別セミナーに参加できます。
(6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。
(7) さらなる展開のご相談に応じます。
□スローライフ版・IT塾 ——————————————–
Q:パソコンのデータのバックアップ用にハードディスクの購入を検討してい
ますが、USBで接続するタイプとLANで接続するタイプがあるようです。
それぞれのメリットを教えて下さい。<編集室:篠原伊佐武>
▼
A:USBタイプの方がデータの送信速度が速いので、1台のパソコンにつな
ぎっぱなしで使うなど、USBケーブルをつなぐ手間が苦にならない場合は、
USBタイプがいいと思います。複数のパソコンでハードディスクを共有して
使いたいという場合や、ノートパソコンで持ち運ぶことが多く、その都度ケー
ぶルを接続するのがめんどくさい、という方はLANタイプのほうがいいかも
知れません。ただし、LANタイプの場合、接続するための機器や設定が必要
になります。あらかじめ確認しておきましょう。
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
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岩手県遠野市
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日本テレネット 株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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