瓦版2015.1.20第243号

きょう20日は、ことし最初の「さんか・さろん」です。例年どおり、わが学会

の増田寛也会長からの初スピーチ。期待に応えて「地方創生で未来を変える」

を語っていただく。みなさんの“地方創生への初夢”もお聞かせください・・



コラム<火曜日の鐘> 山下 茂(明治大学公共政策大学院教授)

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寒中お見舞い・・やはり、サクラサクからカゼタチヌへ!


今日は「大寒」。慣習でも「寒中お見舞い」に実感がこもる。「立春」まで

およそ2週間、まさに厳寒の時節のうえ、この冬はインフルエンザの流行り方

が尋常でない。お互いにくれぐれも自愛専一で、無理せずスローに乗り切りた

いものです。

それに今日は新月で、旧暦では「師走」の朔日。教師の端くれたる小生は、

これからしばらく心理的に走り続け、一年の内で一番疲れる。秋学期が終了す

る頃なので、補講の実施、学生たちの成績評価、学位論文の審査と口頭試問、

さらには大学院の入試まで、気疲れする仕事ばかりが次々とあるからだ。

旧暦新春が待ち遠しい!今回は官暦2月19日だから、随分、先の先だなー。

試験をする側が言うのも?だが、この時期に入試に臨む受験生、家族の皆さ

ん、とくに雪国の皆さんには心から同情する。同じことを何度も言うのだが、

新学年開始を秋に変えるべきなのは、国際的にどうやこうやだからではなく、

我が国民自身のためで、特に条件不利地域を公平に扱うためだ。合格電報は、

「サクラサク」ではなく「カゼタチヌ」たるべし!と、この時期、特に痛切に

思うのだが・・・。



学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)


新しいことは小さなところから


昨年末、雑誌の対談で、奈良の十津川村の更谷村長さんのお話を伺いました。

村のほとんどが森林という条件は、高度成長期にあってはマイナス要素だった

かもしれません。でもこれからの「本当の豊かさ」(宮沢賢治がよく使う言葉

です)を考えたら、大きな大きな財産。村長さんもそれに気づいていらして、

2011年秋の水害からの復興住宅は、いわゆる仮設でなく、村の大工さんによる

木造家屋にしたというのです。

知事さんを説得し、実績を示すために大工さんに発破をかけ、短期間ですば

らしい家を建てたというお話に、思わず拍手しました。信念とやる気があれば

できるということですね。

そうは言っても、世界だ、国だと大きな話になるとなかなか動きません。村

だからできた・・・これはマイナスの意味で言っているのではありません。新

しいことをやろうとしたら小さい単位から始めるのが鉄則ですから。今が変わ

らなければならない時であることは、皆んな分かっているのに動かない。

各地域、小さな仲間でコツコツやっていくのが正解だと思います。いつか大

きな流れになることを信じて。



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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej

福島県郡山市「ふくいろピアス」。会津地方の伝統工芸品・会津木綿に、若い

女性のアイディアを織り込んでつくられた8つの色のピアスたち。

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■街角から畦道から


竹内義昭(東京都杉並区) カズコさん――老々介護の現実 (8)


私たち夫婦で温泉旅行に出かけた。1泊だけではあったけれど、介護生活を始

めてから初の旅行だった。ショートステイでカズコさんを1週間、八王子の施

設に預かってもらったのだ。2人がかりの介護を365日続けていると、息抜き

の時間が欲しくなることがある。そんな時、ショートステイを利用することに

しているが、旅行に出かけたのは初めてだった。

帰宅して留守電をチェックしたら、施設の看護師さんから伝言が。カズコさん

が発熱したので、夜中に呼び出すかもしれない、とのこと。旅行中に何かあっ

たら大変だな、という懸念が的中した格好だ。今回は大事に至らず、翌日無事

に戻ってきたが、気が抜けない。



■まち・むらニュース


・岩手県遠野市 遠野どべっこ祭り


「どぶろく特区」第1号の遠野市では、どぶろくを「どべっこ」と呼ぶ。この

祭りのために仕込まれたどべっこを飲みながら伝統の神楽を観たり、郷土料理

を食したり。名物カッパおじさんのトークショー、語り部による昔ばなしも。

開催日時:1月24日?25日11:30?14:00(2月21/22/28日、3月1日も開催)

場所:遠野ふるさと村(遠野市附馬牛町。JR遠野駅からバス)

問合せ:遠野ふるさと村 TEL:0198-64-2300

http://www.tonojikan.jp/events/detail/30



・兵庫県神戸市 「震災20年」の新長田アートプロジェクト


阪神淡路大震災から20年。新長田で県内6つの芸術祭推奨のアーティストたち

が、空き店舗を展示スペースに、アートプロジェクトを展開。今秋開催の神戸

ビエンナーレ2015のプレイベントとしておこなわれている。

開催日時:?2月11日

会場:新長田アスタくにづか1・3・5番館(長田区腕塚町。JR、地下鉄「新

長田駅」より徒歩)

問合せ:神戸ビエンナーレ組織委員会事務局 TEL:078-322-6598

http://www.nta.co.jp/kokunai/special/eventinfo/10157596.htm



コラム<象さんの散歩> 変化球ミュージカル


「書初め」があるから「聴初め」というのかな。我が家の聴初め、最初に出

かけた音楽会は先週のNHK交響楽団1月定期演奏会で、ジャナンドレア指揮

のベートーベン第5番「運命」。文句なく豪快な直球に感激した。

やはり先週、これは変化球というか魔球を東京・渋谷のオーチャードホール

で見た。三枝成彰さん監督のミュージカル「ウエスト・サイズ・ストーリー」。

WESTでなくWAIST、SIDEでなくSIZEである。平均年齢62歳を

越え、平均ウエストが90cm近い。120人が集まった。六本木男性合唱団倶楽部を

名乗る。定年の会社員も企業経営者も自営業も。近衛忠輝(日本赤十字社社長)

佐久間昇二(元WOWOW社長)、ケント・ギルバート、宮内義彦さん・・。

3時間ものミユージカル。歌って、踊って、演じる。確かに、意気と熱気は

すさまじい。「西に宝塚あり、東に六男あり」と唱え。女装も売り物の一つ。

妻・宏子は、わがマンションの、前日に同じ舞台を見てきた友人と話し合って

寸評は「楽しいけれども、不気味・・」と問題なく一致したそうだ。

私も異論なし。楽しかったのは、親しいおつきあいの羽田孜さん、柿沢弘治

さんの後を継ぎ政治家となった羽田二世、柿沢二世と、友人の鈴木寛さん三人

が、仲良し掃除婦でコミカルに踊い歌った場面。もっとも不気味に感じたのは、

鳩山由紀夫さんが夫人そっくりの女装でもっともらしく演じた場面だった。

三枝成彰さん、あなたの得意技を感じとれる舞台でした・・∨ 川島正英 ∧



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「奈良県十津川村」から・・

1月31日から2月1日、十津川村が参加する“聖地熊野観光圏協議会PRイベント”

が、大阪府泉南市の「イオンモールりんくう泉南」で行われます。詳しくは↓

http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1420449759740/index.html

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 六次産業化というけれど

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ここ数年、商品開発といえば“六次産業”で、と皆さんが夢中になっています。

しかしながら、そうそうすぐに商品開発などはできません。さらに、売るとい

うところまでは・・・。先日、三重県津市にうかがって、その話をしました。

「即、味やパッケージの話になりがちですが、それ以前に考えることたくさん

あるのでは?」と。現場の女性たちにわかりやすいガイドラインが必要です。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=296



■編集室便り


 □ きょう20日の「さんか・さろん」は



増田寛也学会会長のメッセージ

「地方創生で未来を変える」


NPO法人スローライフ・ジャパン、スローライフ学会がことし、もっとも力を

こめて取り組むテーマは、「地方創生で未来を変える」です。

きょうは新年初の「さんか・さろん」。増田寛也会長のお話もそこから。日本

創成会議が昨年に発表した「消滅可能性都市」レポートは、まち・むらへの

創生・創成を強く呼びかける“増田警告”でした。それぞれの地域がどんな

未来を描けばいいのか。考え、語り合うことから始めましょう。


〇日 時:1月20日(火)19:00?21:00

〇会 場:クオリティKK・会議室マーキュリールーム

(千代田区麹町3―3KDX麹町ビル6F・最寄り駅―地下鉄麹町駅)

http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html

○主 催:スローライフ学会・スローライフ・ジャパン

○参加費:会員1000円、一般2000円(学生500円)どなたでも参加できます。

○申込み:下記へ。(まだ残りあり。定員になり次第、締切ります)

メール TEL 03-5312-4141


 

□スローライフ学会の「自治体会員」へどうぞ・・


道府県、市町村職員の諸兄姉へ


スローライフ学会・NPOは、これまで個人会員の活動に重きを置いてきまし

たが、この秋から自治体会員の募集に力を入れています。わが学会の会長でも

ある増田寛也さんの“増田警告”によって注目を集めつつある人口減少問題に

立ち向かう。それには、地域にスローライフのこころを広めていくことが大切

だと考えるからです。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、

連携を深めたい。人口問題の具体策をたてるお手伝いをさせてください。


私たちは、人口減少に直面して、将来に向けた対策を考え、また行動していく

「まち・むら」を全力で応援します。ぜひとも、地域ごとにご検討ください。


この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。


◇年会費:50000円。

◇自治体会員になると

(1) 参加費割引があります。

(2) ホームページにバナーをつけられます。

(3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。

(4) 記録・動画を見られます。

(5) 特別セミナーに参加できます。

(6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。

(7) さらなる展開のご相談に応じます。


詳しくはこちらから

http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=3



□スローライフ版・IT塾 ——————————————–


Q:デジタルカメラで動画を撮影しようと思っています。撮影するときに何か

注意することはありますか。<編集室:篠原伊佐武>



A:基本的にはビデオカメラと同じように使ってかまいません。ただ、キャノ

ンなど海外にも輸出しているメーカー製の場合、1回の撮影で30分までしか録

画できない機種があります。また、記録した容量が1回で4GBを越えてしまう

と録画できないモデルもありますので、撮影される長さを考えてビデオカメラ

が必要かどうかを判断しましょう。ちなみに、ipadでは4GBの制限があること

から連続録画時間はだいたい50分程度のようです。



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クオリティライフから・・・

おなじみの「たまな食堂」の仲間が、1月15日東京・麹町にオープンしました。

昼は、有機野菜の旨みをたっぷりと堪能できるベジカレーを。 夜は、野菜の

串揚げなどが。詳しくは→ https://www.facebook.com/tamana.curry

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。


鹿児島県

http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html

岩手県遠野市

http://www.city.tono.iwate.jp/

日本テレネット 株式会社

http://www.nippon-tele.net/

クオリティ株式会社

http://www.quality.co.jp/

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/



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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、

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