「瓦版」250号は、北陸新幹線の話を集めました。諸兄姉からも“北陸談義”
をどうぞ、と呼びかけたところ、熱いご意見が二つ届きました。「編集室便り」
でお読みください。まだまだ読者諸兄姉の北陸の話題を期待しています。
コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川)
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「3・11 絆の集い」
4度目の3月11日。犠牲者を悼む集会は、掛川市でも行われた。市民が主催
して、市民の手で。
集会は、地震のあった14時46分に全員で黙祷を捧げ、公立高校吹奏楽部50人
の演奏で始まった。「忘れないで」をテーマにした音楽ライブであった。傍ら
では避難所の食料を体験する“分け合うパン”とか仮設住宅から送られてくる
手芸品販売などの募金活動も。掛川市長も追悼の挨拶を行った。
音楽ライブには、市民の橋本薫さん(49)も出演した。地震直後からチャリ
ティライブを続けている人。最初は仲間と始めたが、いまはひとり、毎週土曜
日夜に駅の連絡通路で演奏、4年間で100万円の募金を集めた。
追悼イベントを主催した「東日本大震災支援掛川市民の会」は、発災の直後
からボランティアバスを11回運行、陸前高田市の避難所などで活動してきた。
時に被災者を掛川市へ招待した。会へは、間もなく40kgものわかめが届く。
会で手分けしてさばく。三陸の食を買って支援する人とそれを励みに漁をする
人。復興を願う形それぞれに、もうすぐ優しい春がやってくる。
学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)
地域はボランティアが支えている
統一選が話題になっていますが、地方議員って本当に必要なのでしょうか。
東京都世田谷区の住民の実感として、子ども、ゴミ、安全、緑など日常的に
大事な活動を具体的に動かしていると思うのは、自治会やボランティア団体の
方たちなのです。この方たちに充分な活動費やそれなりの人件費があったら、
どれだけ生活がよくなるだろと思うことしばしばです。
ここで必要なのがある種の権限、それがないために、緑を育てるなどという
経済に直接つながらないように見える活動は、なかなかうまくいかないところ
があります。ここに議員のような資格があるとよい。別の見方をすれば、地方
議員はボランティアをベースにした仕事ではないかと実感しています。私が実
際に見たのはスウェーデンだけですが、欧米ではこのような形が原則のように
思います。
熱心に活動しているボランティアグループの端っこに、ほんの少しだけ参加
し、皆さんの苦労を目にし、耳にしながら思っていることです。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
奈良県川上村「きりこ」。サイコロ状に切ったお餅を乾燥させて油で揚げ、
軽く塩をまぶします。地元のお母さんたちの手づくりです。
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■街角から畦道から
竹内義昭(東京都杉並区) カズコさん――老々介護の現実 (16)
デイサービスとショートステイを利用できるおかげで、私たち夫婦は、大いに
助かっている。最初のうち、カズコさんは出かけるのを渋っていた。どこへ連
れて行かれるのか、不安だったに違いない。
それがここ2、3年は「お迎えがきましたよ」と声をかけると「はい、はい」
と素直に迎えの車に乗り込むようになった。施設の介護職員の扱いが上手なの
だろう。いつも同じ人が迎えにきてくれているのに、初対面の人と思い込んで
いるのがおかしい。
連絡ノートには、施設での様子が詳しく書いてある。私たちにとって一番気に
なる排せつの欄には「排便1回、バナナ1本」「ウメボシ1個」などとあり、
楽しませてくれる。
■まち・むらニュース
・北海道上川町 第40回「層雲峡氷瀑まつり」
石狩川河川敷の1万平方メートルの会場に足を踏み入れると、そこは光と氷の
遊園地。氷柱、氷のトンネル、アイスドームなど大自然のモチーフが並び、夜
のライト アップは神秘的。花火や氷瀑ウエディングなどの催しも多彩である。
開催期間:?3月29日(日)
会場:層雲峡温泉特設会場(JR上川駅からバスで30分)
問合せ:層雲峡観光協会TEL01658-2-1811
http://www.sounkyo.net/event/detail.php?id=3
・富山県滑川市 ほたるいか海上観光へどうぞ
夜明け前、定置網は、不思議な発光生物ほたるいかで宝石のような光に染まる。
産卵でたくさんのほたるいかが集まる滑川の海岸は、国の天然記念物に指定さ
れている。海から眺める朝焼けの立山連峰も貴重な体験でしょう。
開催期間:4月3日(金)?5月6日(水)出港時間:午前3時
集合場所:ほたるいかミュージアム(滑川駅から徒歩8分)
料金:大人5000円・小中学生3000円
予約受付:3月1日?5月5日まで毎日9:00?16:00
予約・問合せ:滑川市観光協会TEL076-475-0100
http://www.hotaruikamuseum.com/museum/sea_tours.htm
コラム<象さんの散歩> 「花の里・河津」のバラ公園に憂色・・
週末に伊豆・河津へ出かけた。妻・宏子と花見旅。思ったとおり、わが家の
山あいの庭の春が匂いたつ。椿、馬酔木、ムスカリ、水仙、すみれ、さくら草、
スノーボール、クリスマスローズ・・。河津桜はすでに遅く、河津川岸では散
っていたが、伊豆七滝まで出かけ、なお満開の花を楽しむこともできた。
河津町は「花の里」である。桜とカーネーションと花菖蒲。何よりも、バラ。
河津バガテル公園のバラがすばらしい。パリのブローニュの森にあるバガテル
公園の姉妹園として、庭園も建造物も、花の育て方も同園の伝統に学びつつ育
てられたバラの花である。2001年から約1100種のバラが見事に育った。
バラ園といえば、宏子の趣向におつきあいで公営、私営とりまぜ、たくさん
訪ねた。東京で古河庭園、神代植物公園、岐阜県花フェスタ記念公園、長野県
のバラクラ公園・・。さらに、私は、気鋭の政治家として知られる故石田博英
さんが自慢の秋田県大館市の石田ローズガーデンも見せてもらっている。でも
河津バガテルのバラに最高点をつけたい。風格があって緻密な手入れ。
その公園が厳寒に逆戻り。経営が悪化して閉鎖中だった。第三セクターから
町直営に切り替え4月末から再出発という。ずっと応援してきたが、経営には
歯がゆい思いもいくつか。何よりも全国や東京へ呼びかける力、情報発信力が
弱い。バラ愛好家の好みを掴んでいない。フランスのおしゃれもどこかへ。
まちづくりの視点で見れば、河津桜に酔い過ぎていないか。∨ 川島正英 ∧
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「奈良県十津川村」から・・
4月12日(日)、大きな吊り橋を渡って、十津川村谷瀬へ「ゆっくり体験」に
来ませんか?「めはり寿司」を作ったり「餅まき」に参加したり。
詳しくはこちら https://www.facebook.com/events/1574872979396528/
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 手づくり水車、できました。
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お馴染みの奈良県十津川村谷瀬に、水車ができました。昨年「ゆっくり散歩道」
を整備したこの集落、今年は水車を造ったのです。回る速度は普通なのですが、
地元の木を使い、地元の大工さんと皆が力を合わせて手造り。谷瀬の水で回り、
少しながら発電も。そういう意味で、スローライフな水車といえます。谷瀬の
「ゆっくり水車」とでも呼びましょうか。堂々とした姿をごらんあれ!
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=304
■編集室便り
□ 北陸新幹線が開通・・・
先週号に続いて、北陸の話題を特集的に採り上げました。
ちょっと角度を変えた、そして刺激的で楽しいお話です。
みなさんからの先週号・今週号への感想、異論、また
新しいエッセイ、提言など、どんどんお寄せください。
■「地方創生」時代の映画づくりを・・ 佐藤義孝( にいがた観光特使)
2月の「さんか・さろん」は、映画『物置のピアノ』観賞会でした。舞台の
福島県桑折町(こおりまち)は桃の名産地だが、原発事故の風評被害に苦しむ。
家族の絆、友の励まし、地域の団結力でこれを乗り越えようとする人々を福島
の自然が優しく見守る、というストーリーである。
制作総指揮をとった武重邦夫監督も挨拶に駆け付け「国内だけでなくアジア
から世界に発信したい」と訴えた。武重さんは新潟県を舞台に『掘るまいか』
『1000年の山古志』といったすばらしい作品を制作している。だが、この作品
を新潟県人なのに見たことない、知らない人が殆どである。
いま、国を挙げて「地方創生」が始まる。「ふるさと映画」による「創生」
を提案したい。わが故郷・新潟でも、武重さんの二作品のほか『マリと子犬の
物語』、『ふみ子の海』、『おにいちゃんのハナビ』、『飛べ!ダコタ』など
が生まれている。全国には無数のご当地作品が眠っている(失礼かな)。製作中
・構想中も多い。作る時の地元挙げての応援やお祭り騒ぎも、完成すると力が
抜けてしまう、ということになりがちでもある。
これまでのような「ばらまき」「ハコモノ」でない、今回の「地方創生」事
業で地域の文化発信のチャンスが遂に来たと思う。自然と文化に裏打ちされた
産業が人々の生活と歴史を創るのでは、と期待したい。
数々の苦難を乗り越え、マッサンともども日本にウィスキー文化を作りあげ
たエリーは、いつも故郷のスコットランド民謡を口ずさんでいます。
■活力を長く支えるモノは何か、コトは何か・・ 渡辺 均(長野県小海町)
新幹線の延伸・開通をどう受け止めるのか、ですね。(「延伸」の呼び方も
東京起点の発想で、如何か、と思いますが・・)でも、スローライフと新幹線、
シンボリックな設定ですね。
新幹線で賑わっているのが、佐久平駅周辺です。佐久市では、これを成功と
評価していますが、内実は複雑です。それは、周辺に点在していた地域密着型
の商店街が疲弊したことです。臼田町、中込町、野沢町、岩村田町など、それ
ぞれの旧町の中心市街地が空洞化し、それは佐久平周辺に進出した東京資本、
ナショネルチェーン店、群馬などの資本力が闊歩した結果です。
賑やかですが、地元資本の後退が、果たして活性化と呼べるのか。このこと
に気付いていない。そして、人口減少が大資本の商業を支えるに十分でなくな
ったとき、大資本は撤退、地元密着の商店街も消えており、結果、買い物難民
が発生する、こんなシナリオが見えてきます。
高速道路と新幹線、そしてオリンピックは、都市再生の三種の神器、のはず
ですが、長野市はどうなっているか。賑わいは一過のもので、持続的、継続的
な賑わいは7年に一度の善光寺の御開帳です。
地域の活力を長年支えるモノとコト、それが何か。新幹線延伸に一言。
□スローライフ学会の「自治体会員」へどうぞ・・
道府県、市町村職員の諸兄姉へ
スローライフ学会・NPOは、これまで個人会員の活動に重きを置いてきまし
たが、昨年から自治体会員の募集に力を入れています。わが学会の会長でも
ある増田寛也さんの“増田警告”によって注目を集めつつある人口減少問題に
立ち向かう。それには、地域にスローライフのこころを広めていくことが大切
だと考えるからです。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、
連携を深めたい。人口問題の具体策をたてるお手伝いをさせてください。
私たちは、人口減少に直面して、将来に向けた対策を考え、また行動していく
「まち・むら」を全力で応援します。ぜひとも、地域ごとにご検討ください。
この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。
◇年会費:50000円。
◇自治体会員になると
(1) 参加費割引があります。
(2) ホームページにバナーをつけられます。
(3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。
(4) 記録を見られます。
(5) 特別セミナーに参加できます。
(6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。
(7) さらなる展開のご相談に応じます。
詳しくはこちらから
http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=3
□スローライフ版・IT塾 ——————————————–
Q:パソコンをシャットダウンしようとすると「プログラムを更新しているの
で電源を切らないでください」と表示されることがあります。デスクトップの
パソコンならまだしも、ノートパソコンで、それを持って出かけたいときなど、
電源を切りたい場合はどうすればいいですか。<編集室:篠原伊佐武>
▼
A:これは、Windowsのアップデートといって、コンピュータを常に最新の状
態にしたり外からの攻撃から守るために、インターネット回線を通して自動的
に更新されるときに表示されるメッセージです。作業が終われば電源は切れま
すが、ときに時間がかかるときもあります。そんなとき、電源ボタンを長押し
して強制終了させると起動できなくなる恐れがあります。お急ぎの時は電源を
切らずに閉じてお持ちになることをお勧めします。
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クオリティライフから・・・
「たまな食堂 南紀白浜店」では、シードマイスター協会理事・石井吉彦先生
をお迎えして、種にまつわるセミナーを開催します。3月24日(火)18:30?。
詳しくはこちらから>>>http://tabegoto.jp/seedpre_shm/
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット 株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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