


瓦版2025.1.28第727号 神野直彦さんら、8人のコラム掲載。

瓦版2025.01.14第726号 斉藤睦さんのコラムほか、「ふるさと納税」廃止論など掲載

秋がやってきた。ことしのフォーラムが開かれる長崎・雲仙の海を見晴
るかす棚田の稲穂も、もう十分に色づいたはず。新米と海の幸も楽しみ。
会員諸兄姉のたくさんの参加を期待しつつ・・。(詳細は編集室便りで)
・・・
コラム<火曜日の鐘> 山下 茂(明治大学公共政策大学院教授)
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あれから「400年」その3・・「江戸・東京」への集権・集財の仕組み
我が国で先例がない長期に及ぶ政治権力所在地たる江戸・東京。太田道灌が
ささやかな城を築いた程度の鄙びた地域が、世界に稀な大都市にまで成長した
のは、「神君」家康公が構想を練り、幕府の総力を結集して・・と認識されが
ちだが、実際の市街地整備の工事はどう進められたのか?入り江や砂州だった
日比谷や八重洲が如何にして賑やかな市街地になったのか?を考えてほしい。
日本橋や大手町・銀座などビジネス地区を含めて、江戸・東京の中心地は、
地方諸藩の「お手伝い」普請で整備された。呼び方は「自発的」だが、実際に
は幕府の政治権力による強制的な仕組みで、石高1千石につき人夫1人を提供
する「千石夫」ルールにより、地方各藩が江戸の地区ごとに分担して遂行され
た。
我が明治大学の地は、元は神田山。それを削った土砂を水路で運搬し、あち
こちを埋め立てた。X藩の担当地区=X町という名残りも、かつては見ること
ができた。山を削った台地は、富士山がよく見えるので駿河台と呼び、旗本な
どの屋敷地とした。江戸城の石垣には、築造を「お手伝い」した諸藩の紋所も
見られる。
そうした各種事業のコストは、幕府ではなく、工事を「手伝った」地方各藩
が負担した。「お手伝い」で自分の権力拠点を整備させるとは!狸親父のハラ
もアタマの中も、筆者のような凡俗には計り知れない・・。(また、つづく)
学会コラム<緑と絆の木陰>
中村桂子(JT生命誌研究館館長) お礼とこれから
先回の「さんか・さろん}には本当に大勢の方に御参加いただき、私の仕事
を知っていただけましたこと、心から御礼申し上げます。
私たち人間が生きものであるという、改めて口にするほどでもないあたりま
えのことを基本に置くと、意外に面白いことが見えてくることに気づいて以来、
それを知として体系化していくことが面白く、小さな組織でコツコツやってき
ました。
おかげさまで、よい仲間に恵まれ、外にもスローライフ仲間のように近い考
えの方がいて下さいますので、人生を楽しむという意味ではこれで充分。これ
以上求めては罰があたります。
ただ、世の中の主流は、それとは反対方向に行っていることは確かであり、
少なくとも、今戦争をしている暇はないという感覚を持って欲しいという発信
だけはしたいと思っています。
生きものたちが暮らす地球という星を考えた時、1種で70億もの個体が存在
するということだけで大変ですのに、それが最先端科学技術とやらを使って戦
争をするなどとんでもないことです。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
和歌山県湯浅町「湯淺なすカレー」。“湯浅なす”は紀州の伝統野菜。なすの
甘味にスパイスをきかせたカレーを、金山寺味噌、醤油の会社が誕生させた。
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■街角から畦道から
竹内 義昭 カズコさん(30)
9月の連休中の敬老の日、我が家では赤飯を買ってきて、ささやかなお祝い
をした。祝うのはもちろん92歳のカズコさん、ついでに72歳の私自身。
かつて敬老の日は9月15日と決まっていたのに、いつの間にか第3月曜日に
なった。亡き父の時代は70歳で長寿のお祝い品が杉並区から贈られた、と記憶
しているが、財政難ということもあって最近は75歳に引き上げられたらしい。
後期高齢者になって初めて「長寿」ということか。
老人の息子がさらなる老母に贈り物というのも何となくとおかしい、という
わけで、今年は赤飯だけ。カズコさんは敬老の日の意味がわかっていないし、
自分がまだ60歳代と思い込んでいるのだから。
■まち・むらニュース
・富山県高岡市 高岡万葉まつり
『万葉集』の歌人、大伴家持が奈良時代に国守として在任していたことから、
高岡市は、万葉のふるさとづくりに取り組んでいる。約2000人の参加者による
万葉集全20巻をリレー方式で三昼夜かけ歌い継ぐ朗唱をはじめ、大茶会、万葉
故地めぐりなどもおこなわれる。
日時:10月2日(金)?4日(日)9:30?18:00
場所:高岡古城公園(中の島特設水上舞台)ほか
主催:高岡万葉まつり実行委員会
問合せ:高岡市産業振興部観光交流課 TEL0766-20-1301
http://www.takaoka.or.jp/manyo/
・長崎県長崎市 長崎くんち
長崎の代表的な秋の例大祭。ハイライトは次々に披露される奉納踊で、とくに
「龍踊(じゃおどり)」はよく知られている。江戸時代にただ一つ外国と交易
していた長崎ならではの、異国情緒あふれるまつり。
日程:10月7日?9日 場所:諏訪神社他市内各所
主催・問合せ:長崎伝統芸能振興会 TEL095-822-0111
http://nagasaki-kunchi.com/
コラム<象さんの散歩> 十五夜お月さん
日曜日は仲秋の名月・・というので、昼間からそわそわ。妻・宏子と街の中
はどんな気配か、根津、谷中の界隈を散策してみた。が、十五夜を愛でる街の
賑わいもポスターもお目にかかれず。江戸の下町の文化や歴史、そして情緒を
なお垣間見せる“谷根千”にして、これだった。バレンタイン、ハロウイン、
雛祭り、端午の節句に比べるべくもない。帰り路にのぞいた三越百貨店の食品
売り場のお菓子屋でお月見団子を並べていたのが辛うじて救いだった。
わが家。庭のテーブルを真ん中に据え、夕方、ろうそくを灯して、宏子の手
づくり団子を供えた。私が、前日に旅した信州・飯山の道の駅で買った孔雀草、
ほととぎすの花束、山道で刈ってきたすすき、拾い集めてきた栗のいがなどを
飾りつけて、待った。毎年と同じだが、お月さまのお出ましは・・。
空は、ずっと厚い雲におおわれていた。だが、夜10時ごろ、月が、わが家の
庭の斜め上に来る段になって、雲の流れが速くなり、隙間もどんどん増えた。
宏子も「月にむらくも、といわれるけれど、いっそうの輝き」と。
明けて十六夜の月。同じ感動を味わった、と書き加えて・・∨ 川島正英 ∧
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「奈良県十津川村」から・・
村の名瀑「笹の滝」へのアクセス道路の災害復旧工事が終わり、通行できるよ
うになりました。紅葉の滝景色を愛でにぜひお出かけください。
問合せ:十津川村観光振興課 電話0746-62-0004
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 第5回米粉フェスタ
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新潟県胎内市の「米粉フェスタ」に行ってきました。ここに私が通い始めて、
もう5年以上になります。「もっちり・おいしい・まちづくり」という言葉を
掲げ、米粉発祥の地にふさわしい観光まちづくりを進めてきた胎内市。今年の
賑わいを観ると、ずいぶんその考えが定着してきたように感じます。この先、
どんな展開になるのか?米粉と市民の力に期待しましょう。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=331
■編集室便り
◇ “雲仙フォーラム”
<10月31日・11月1日>
お早くお申し込みを!
NPOスローライフ・ジャパン、スローライフ学会が協力するフォーラム、
「雲仙市市制施行10周年記念事業 雲仙の地方創生を語り合う」の
内容をお知らせします。秋の行楽シーズン。早めのご参加申込みを!
★詳しい行程はこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=286
【10月31日(土)】
○分科会(15:30?17:30)
第1分科会『自然・暮らし』アドバイザー:早野 透(桜美林大学教授)
雲仙市の恵みを活かした仕事と暮らしのあり方を考えます。
第2分科会『逸品・じげもん』アドバイザー:野口智子(ゆとり研究所所長)
雲仙市の資源や特産品を活かした取組みについて考えます。
第3分科会『ちびっ子・若者』アドバイザー:斉藤 睦(地域総合研究所所長)
地域の子育てと若者への応援策などについて考えます。
第4分科会『交流・連携』アドバイザー:田嶋義介(島根県立大学名誉教授)
全国各地との交流や近隣市との連携のあり方について考えます。
【11月1日(日)】
○全体会(9:30?12:30 会場:雲仙市ハマユリックスホール)
基調講演 増田寛也(野村総合研究所顧問、スローライフ学会会長)
テーマ「雲仙の未来像 ?山と海と若者と?」
パネルディスカッション
コーディネーター:増田寛也
パネリスト:中村桂子(JT生命誌研究館館長、スローライフ学会副会長)
里見 晋(長崎県副知事)
金澤秀三郎(雲仙市長)
みなさま、ご予定ください。まずは早めに航空便を手配されることをおすすめ
します。指定の時間にご参集いただけましたら、現地の交通は事務局のマイク
ロバスで送迎します。
★詳しくはこちらから↓
内容について
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=285
交通について
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=284&req_uid=4
◇雲仙からのお便りです。編集部で少し短くさせていただきご紹介です。
島原半島は「世界ジオパーク」に日本第1号で認定されました(2009年)。
この中心は、雲仙市の雲仙国立公園にそびえたつ普賢岳です。半島の美しい景
観と豊かな大地に魅せられた人々が、様々な生活文化や歴史を生み出してきま
した。人々の暮らしと火山の共生は今も続いています。
ジオパークの狙いは(1)自然保護 (2)次世代への伝承教育、そして
(3)観光資源です。10月31日?11月1日のフォーラム開催時期、雲仙岳山頂
は紅葉のハシリを迎えます。特に私たちUターン組の人間にとっては新鮮な気
持ちで自然への畏敬の念と共生の歓びを体感できる、「老いて学べる」最高の
地域「雲仙・島原半島」であります。大自然ジオパークで「スマイル、スタデ
イ、スローの3S」を日々エンジョイしています。大いに「夢と希望」を持っ
て語り合いましょう。明日の日本のために!!
宮田 隆(雲仙市小浜温泉在住;元米国三菱電機IT社長)
◇スローライフ・ジャパンへのメールを送るときのお願い。
このスローライフ瓦版は、メールマガジン専用のアドレスからお送りしてい
ますので、このメールに返信していただいても事務局には届きません。
スローライフ・ジャパン、スローライフ学会、この瓦版への投稿などは
こちらまでお願いします。↓
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クオリティライフから・・・
「五穀豊穣生命力あふれる雑穀の世界」講座です。10月10日(土)11時。
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奈良県吉野郡十津川村
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日本テレネット 株式会社
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アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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