わがNPOの事務所は東京のJR四谷駅近くにある。ここは、東京の桜どころ
として十指に入る。春の彼岸の中日、いくつかの樹に小さな花びらが見られた。
わが「瓦版」編集室の毎年恒例のお花見ランチは今週かな、来週になるのかな。
・・・・・・
コラム<火曜日の鐘> 山下 茂(明治大学公共政策大学院教授)
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あれから「400年」その7・・・地方の藩の「江戸経費」は莫大だった!
前回ご紹介したような次第で、地方各藩は莫大な江戸関連経費を支出した。
藩の財政状況=台所事情は内輪のことで非公開、データはほとんど残っていな
い。紀州でも膨大な量の藩史はあるが、江戸経費については記述が見つからな
い。
前世紀の終わり頃、ときの小木新造・江戸東京博物館長が監修して『図説大
江戸知れば知るほど』という書物が世に出た(実業之日本社1996年刊)。その
中では、各藩の歳出に江戸経費が占める割合は、久留米藩で46%、加賀藩で59%、
庄内藩では82%(とても信じられない!)とある。
参勤交代経費を含むか否かで随分違おうが、とにかく、江戸のせいで地方藩
の財政は火の車、百姓も苦しめられた。年貢が「4公6民」なら、「公」の半
分、つまり「2」は江戸で費消された。それが「肥やし」になったから、江戸
のまちの経済的そして文化的な優位性は比類がありえないのは「当たり前」だ。
(まだ続く)
学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)
桜の通り抜け
1993年に医薬研究所を創設するのと共に、その一隅に生命誌研究館を建てて
いただきましたので23年。構内に植えた小さな桜の木が立派に育ちました。
近年はこの季節になると「桜の通り抜け」と称して、普段は通り抜け禁止の
構内をブラブラしていただくことにしています。
ところで、この日時を決めるのが難しい。相手は自然ですので、望み通りに
は動いてくれません。しかもちょうど花がきれいな時の週末に雨が降ることも
多いのです。手帖にスケジュールを書いて、動き回っている日常ですが、この
時は、否応なく自然の動きにとり込まれます。
今年は3月26日の土曜日から二週間と決まりました。開花やその後の天候が
うまくいって大勢の方に楽しんでいただけるかどうか。その時には、ついでに
研究館にも寄っていただけるので、ちょっとドキドキしながら空を眺め、桜の
木を眺めています。
まだまだ開きそうにもない状況ですが、ここでグンと暖かくなるそうですの
で。時々このように、自然は思うようにならないことを実感するのって大切で
すね。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
青森県田子町「アホエンオイル」。田子産のにんにくエキスを、エクストラ
バージンオイルに抽出する。料理の仕上げに、豊かで奥深い風味をかもす。
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■街角から畦道から
竹内 義昭 カズコさん(54)
1時間ほどの食事の介助を終えて帰ろうとすると、カズコさんは「気を付けて
お出かけください」という。私が新聞記者をしていた現役時代によく聞いた声
かけだ。とっくの昔に引退したのに、いまだに仕事をしていると思っているら
しい。
介助に訪れている自分の息子が、古希をかなり過ぎた老人であることは分かっ
ていない。妻には「あの子はあてにならないから」とよく言っているようだ。
記者だった頃、明け方に帰宅してすぐ出かけることが多かったことを記憶して
いるに違いない。長男である私の顔と名前をまだ忘れていないのは嬉しいが、
自分が90歳を過ぎた超老人であることに気付いていないのがおかしい。
■まち・むらニュース
・広島県三原市 能地春祭り
能地は古くから漁業で栄えた。瀬戸内海漁業発祥の地といわれ、豊漁を願う勇
壮な祭りは、神輿とだんじり上部に布団を飾った「ふとんだんじり」の激しい
練りあいが見どころ。
開催日:26日(土)27日(日)会場:幸崎町能地(JR安芸幸崎駅より徒歩10分)
問合せ:三原市教育委員会文化課文化財係TEL0848-64-9234
http://www.mihara-kankou.com/event/1568
・宮城県多賀城市 多賀城市世界絵本フェスタ
新しい市立図書館のオープンを機に開く。「絵本」を題材にした文化イベント。
地域の歴史遺産、文化資源を有機的につないでいく「文化交流拠点づくり」を
目指し、世界の絵本展や音楽劇「多賀城版オペラ」などがおこなわれる。
開催期間:?3月30日(水)
会場:多賀城市文化センター、多賀城市立図書館など
主催:多賀城市 多賀城市まち・ひと・しごと創生総合戦略
多賀城市世界絵本フェスタ?「新しいまちづくり」挑戦プロジェクト?
問合せ先:多賀城市総務部地域コミュニティ課 TEL022-368-1141
https://www.city.tagajo.miyagi.jp/shimin-power/ehon.html
コラム<象さんの散歩> 情報弱者、情報古典派の願い
先週に開いた3月「さんか・さろん」。この日は「瀧栄治郎氏・ユニークな
スローライフの試みを語る」会で、京都の「私の仕事館」あとの太陽光発電と
野菜づくり、また老舗商店街・古川町の再興の話など、好評だった。
私が、もっと聞きたかったのは、スローライフ情報の発信基地づくりである。
瀧さんは早くから、写真好きの高齢者を対象にしたサイト「スローネット」、
まちむら市民の“スローライフが見える地域がわかる”サイト「ぶらっと」を
提供してきた。新しい角度の情報ツールへの意欲と知識がすごい。
さらに、福島県の桃と若者と東日本大震災とを描いた映画『物置のピアノ』
を応援したり、水の作文を集める「ざぶん賞」を手伝ったり・・。
この積み上げの上に、もう一歩、スローライフの情報交換に役立つサイトを
考えてほしい、と思った。瀧さんはニュースの「天晴れ」「喝」をネット上で
争うアプリ「NEWS論」ももつ。この日、あの「J?CAST」のオーナー・蜷川眞
夫氏、インターネット放送「デモクラTV」発起人・早野透氏も参加してくれた
が、逆サイドのスローライフを論じ合えば面白い展開が見られたのだろう。
新しい情報ツールは、「スローネット」「ぶらっと」のほか、「Facebook」
を稀に見る程度の「情報弱者」、それに新聞・テレビの古典的な情報にもたれ
かかっている「情報古典派」の気ままな願いといえようか・・∨ 川島正英 ∧
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「奈良県十津川村」から・・
村の桜が咲き始めました。モクレンが満開です。十津川村の花情報が観光協会
のホームページに写真で紹介されています。山の春を、掛け流し温泉とともに、
お楽しみに出かけられては。http://totsukawa.jugem.jp/
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 海老名の商店街で
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神奈川県海老名市、小田急線海老名駅に初めて降り立ちました。東京の延長上
にある小さな街かと思ったら、とんでもない!駅前には、極彩色のアミューズ
メント施設や、巨大商業施設がそびえ、駅からの人を吸い込んでいきます。
その足元にある、商店街というよりは、ぽつぽつと残っているお店たち。今ま
でとは違う商売を強いられながら、どっこい明るく頑張っているのでした。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=355
■編集室便り
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クオリティライフから・・・
「たまな食堂 Natural-shift Restaurant 南紀白浜」は、和歌山県白浜の美
しい海からすぐのヘルシーなお店。毎日更新されるここのFacebookページを見
ているだけでも健やかな気分になってきます。一度、ご覧ください。
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