瓦版2017.1.31 第347号

ことし1月は、全国的に気象の変化が激しく、何より世界情勢がトランプ旋風
によって荒れ模様で、あっと過ぎた感じです。2月は「さんか・さろん」で、
増田寛也・学会会長から、じっくりとしたお話しを・・(編集室便りに)

 

 

コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川)
~~~
共感する社会へ

 

早くも1月末日、こちらは、近所の梅がほころび始めました。
滅多に風邪も引かない健康体質ですが、30年前の帯状疱疹の名残を発症し、
さて原因は?と考え、婦人科のある内科を受診しました。そこは郊外の立地と
あって、高齢患者や蜂に刺されたと駆け込む患者もいれば、命に係わる血栓を
発見された知人もいます。先生は40歳代の女性の開業医だということもあって
同年代の女性にはとても人気があり、信頼されているようです。
私も化粧品や洋服の小売店を営みながら共感できる大切さを感じます。親の
介護・自身の身体の心配・就職した不安など、商品に直接関係のない話をして
共感し、何か“小さな成功”を提供することが接客の楽しみになっています。
女性の活躍が大いに期待されている今、こうした共感がこれまでの競争社会
とは違うやさしい社会を築けないかと考えています。女性の活躍は管理職への
スキルアップや労働時間の延長だけではないはず。もっと柔軟に暮らしやすい
社会を目指して、女性の皆さん、がんばりましょ!!

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)

 

閉じていながら開いている

 

機械論で動いている社会では黒か白か、〇か×かをはっきりさせることを重
視します。けれども生きものを見ていると、黒いと思っていたら白になるとか、
黒とも白ともつかないという事柄がたくさんあります。
その最たるものが、閉じていながら上手に開いている生体膜でしょう。個体
は外から区別しなければなりませんから膜で囲みます。この中が私というわけ
です。しかし、閉じたままで外から何も入って来なかったら生きてはいけませ
ん。物の出し入れ、情報の出し入れを適切に行ないます。
他国のトップにあれこれ言うのも何ですが、自国を大切にするということは
すべて閉じるのでなく、上手に開くことだとわかっていただきたいと生きもの
研究者としてはそう願うのです。このままでは世界が死んでしまうと思うもの
ですから。

 

▽▽▽▽▽▽▽▽

 

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■街角から畦道から

 

中村友子(ライター 千葉市在住) 一味違う村おこし

 

前号の「田舎体験ハウス玉岡」の記事は、よくある村おこしの話題とは一味違
う心地よさがありました。田舎の現実を知ったうえで暮らせるかを考える。特
別な改修はしない。そんな集落の人たちの考え方に、私も潔さを感じます。過
疎化が進む田舎に都会的なゲストハウスを創ることが、村を豊かにすることな
のかと思っていました。村の人たちが今まで通り暮らせて、移住者が長く暮ら
す場所として、つながりがある村おこしのヒントが、この潔さにあるんじゃあ
ないかと思います。野口さんのHPを読み進めて、さらに心地よい風を感じま
した。

 

竹内義昭 カズコさん・・97

 

認知症は進行こそすれ回復は難しい、と言われる。だが、その家族は少しでも
回復するのではないか、とかすかな期待を持つものだ。私も例外ではない。

 

今年4回目の訪問時のこと。夕食を食べさせた後、いつもの様に意味の分らな
いカズコさんの話につきあっていて、これまで何度も繰り返してた「いくつに
なったの?」という問いに「さあ、いいトシよね」と笑ってごまかそうとした
後のこと。誕生日を聞くと、意外にも「大正11年11月21日」という答えが
返ってきた。

 

年齢は分からないが、生年月日は正確に覚えているではないか。記憶のスイッ
チが入ったのか。ひょっとして回復しているのでは、、とつい期待するのだ。

 

■まち・むらニュース

 

・島根県出雲市 しまね花の郷「花ごたつ」

 

季節ごときれいな花が咲く郷。館内に用意された「こたつ」で、一足早く春の
花チューリップが楽しめる。こたつに入りながらほっこりと、雪の中の明るい
花の色をながめる冬の贅沢でしょう。
会期:?2月27日(月)9:30?16:30
会場:しまね花の郷(出雲市西新町2-1101-1 JR西出雲駅から徒歩10分)
入園料:大人200円、小中高生100円 毎週火曜日休園
問合せ:しまね花の郷 TEL 0853-20-1187
http://www.shimane-hananosato.com/wp/event/3414

 

・長野県飯山市 第35回いいやま雪まつり

 

豪雪地帯の飯山で、雪を資源として捉え、地域の活性化を図ろうという地域の
若者の想いから生まれた雪まつり。ことしのメインテーマは「雪は きみへの
おくりもの」。雪の楽しさ美しさを体感できる、飯山らしさがつまっている。
会期:2月11日(土)・12日(日) 会場:飯山市内全域
主催・問合せ:いいやま雪まつり市民協議会 TEL 026-62-0156
http://www.isnowfes.org/index.php

 

コラム<象さんの散歩> 振り出しに戻った「豊洲市場」

 

昨年秋のこの欄で「石油の洋上備蓄基地を見た」話を書き、北九州市若松区
の響灘に浮かぶ白島石油備蓄株式会社を採り上げた。その建造物の威容、技術、
またシステム、管理などのすばらしさに驚きつつ、一方で土地買い取り、補償、
建設で渦巻いた利権と陰謀と暴力の話に驚愕させられた。かかわった政治家、
官僚、実業家、暴力団組長らが、インターネット新聞に実名で載った。
まさにその時期、豊洲市場問題が焦点に上った。立派な殿堂。が、土地購入
から地中空洞建設まで疑問の数々。でも、記者会見で明らかにならず。だから、
その“裏の仕切り”を白島報道流に描く人はいないのか、と書いたのだ。
小池知事が再調査を行い、市場長ら職員を処分したが、事実の究明が中途半
端で処分も時期尚早でないのかと思ったが、やはり残された問題は大きかった。
汚染がひどい、移転は延期、調査やり直し、石原元知事から聞き取り。さらに
終着点に辿り着くまでの時間と補償金をどう確保するのか。
いまや、豊洲移転は振り出しに戻った。それでも、小池知事も都議会も、都
民も、汚染の再調査待ちに。あまりのことに打つ手なし、なのだろうか。
いずれにせよ、豊洲の土地販売、また地中空洞化については、白島石油基地
問題と同じく、利権・陰謀をとことん知りたい・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
道路の凍結や雪の心配な時期。北から十津川村へ行くために通る五條市大塔町
「天辻峠」や、村内の様子をライブカメラで確認できます。ご利用ください。
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> パンフレット配布大作戦

 

和歌山県紀の川市で3月から始まる「紀の川フルーツ体験!ぷるぷる博覧会」
略して「ぷる博」のパンフレットができました。35000部を行政が配れば簡単
なのでしょうが、企画も編集もずっと市民中心に進めてきた催しです。ここも
市民力の見せどころ。寒い倉庫でぜんざいを食べながら50部ずつ梱包し、配布
リストから自分が行くところを選んで出動。大作戦は今、終盤に入りました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=399

 

■編集室便り

 

▽2月21日(火)の「さんか・さろん」は・・・

 

恒例のスローライフ学会会長:増田寛也さんのお話です。
この1年をどう読むか?増田さんならではの視点、切り口を語っていただきます。

 

・日 時:2017年2月21日(火)19時?21時

 

・テーマ:「今年の抱負」
・講 師:増田寛也(野村総合研究所顧問・スローライフ学会会長)
http://www.h-masuda.net/profile.html
・会 場:クオリティKK・会議室マーキュリールーム
(千代田区麹町3?3KDX麹町ビル6F・地下鉄「麹町駅」すぐ)
http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html
・会 費:会員1000円、一般2000円(学生500円)
どなたも参加できます。
・申込み:2月20日締め切り。メール
TEL 03-5312-4141 まで。
・詳しくはこちら↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=318

 

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鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
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