瓦版2018.7.24 第423号

きょうの「瓦版」コラムは<火曜日の鐘>丸岡一直さんも、<緑と絆の木陰>
中村桂子さんも、ともに西日本豪雨災害の悲しみを綴っておられます。そんな
西日本にも容赦なく襲いかかる猛暑。ほんとうに、憎い。厳しい。暑い・・・

 

・・・・・・・

 

コラム<火曜日の鐘> 丸岡 一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

 

災害列島に生きて

 

西日本豪雨の被災状況には言葉もありません。直ちにボランティアに駆けつ
けたい気持ちを抑えて、遠くからかすかな声援を送るしかないのが無念です。
振り返ればわたしたちも幾多の災害を経験しました。能代市は度重なる大火
の街でしたし、昭和47年には秋田県北を貫く米代川が氾濫、二ツ井の町は大半
が泥にまみれました。58年には日本海中部地震に襲われ、海岸部に津波が押し
寄せました。米代川はつい先日も大雨に見舞われ、入所者を避難させるかどう
か、ぎりぎりの判断を迫られました。冬の豪雪も苛酷を加えています。
自分ひとりの小さな行動など地球環境に影響するわけがない。そう思い、思
わされた行為の積み重ねが大きな気象変動となって現れてきたのでしょうか。
もはや、いつ、どこでも災害と隣り合わせ。テレビ画面に食い入りながら、
わが足元を見つめ直し、緊張感を改めています。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)

 

小さないのちを守りたい

 

このところ小さなお子さんが亡くなる場面に行き合うことが多いように思い
ます。もっともそこがまさに現代で、現実ではなく新聞、ラジオ、テレビなど
の報道で知るのですけれど。水害で二人のお子さんと一緒に流され、赤ちゃん
の方は助かったけれど、お兄ちゃんは手が離れ、遺体で見つかったというのは
なんとも辛い話です。私の職場のある高槻では小学生が地震で倒れたブロック
塀の下敷きになって亡くなりました。
自然災害だけでなく、人に殺められることも決して少なくありません。親に
よる虐待という話になると、どう考えてよいのかわからなくなります。
小さないのちをもっともっと守れる社会でありたい。今とても強く思ってい
ることです。

 

▽▽▽▽▽▽▽▽
 

 

【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
大阪市「しょうが飴」。夏風邪をひいたらあつあつのうどんを食し、生姜味の
薬を購入、という浪速の文化。猛暑下でも生姜飴、生姜糖人気です。
△△△△△△△△△△△

 

■街角から畦道から

 

竹内 義昭 カズコさん(171)

 

高齢者にとって、食べる力は生きる力そのものだ。最近施設から送られてきた
カズコさんの6月の記録によると、主食と副食ともに完食は90回中17回だけ。
一口も食べなかったことが3回もあった。これまでにない食の細り方だ。

 

おまけに便秘がひどいらしく、便秘薬を13回も投与され、薬の力を借りての
排便となっている。若いころから便秘気味ではあったが、食事と一緒に出され
るスープ類をほとんど受け付けないことによる水分の摂取不足が一因のようだ。

 

見守る家族としては、食の細さに気が気でない。不思議なことに月1回の体重
測定では過去3か月より1キロも増えていた。便秘のせいかも知れない。

 

■まち・むらニュース

 

・岩手県遠野市 夏便り?虫まつり?

 

地元の子どもたちと老人クラブの人たちで行う虫まつり。神様が馬に乗って田
んぼに虫が来ないよう守ってくれるという言い伝えがあり、馬の絵が描かれた
紙を田んぼの畔道にさして歩く。
開催日:29日(日)10時? 場所・問合せ:伝承園(土淵町土淵)
TEL0198-62-8655 http://www.tonojikan.jp/event/0729-2/

 

・東京都新宿区 神楽坂まつり

 

東京の夜店は、寅の日にここ神楽坂の毘沙門天前にたった縁日が始まりといわ
れる。前半の2日間は、門前での「ほうずき市」がさまざまな屋台でにぎわい、
後半の2日間は地元を中心に、約40連の「阿波踊り」大会がおこなわれる。
開催日:25日(水)?28日(土) 場所:神楽坂通り、及び周辺
主催・問合せ:神楽坂まつり実行委員会 TEL03-5777-8600
http://www.kagurazaka.in/

 

コラム<象さんの散歩>

 

「安部一強」の驕りと翳り・・通常国会は何事もなし

 

片方で豪雨災害、片方で異常猛暑・・不安な思いがつのる22日、通常国会は、
淡々、というほかなく、静かに幕を閉じた。これでいいのだろうか。
とくに、終盤。安倍政権は、与党だけの強行採決で、国のあり方を運命づける
法案を次々に。働き方改革法、カジノ実施法、何より参院の定数改正公職選挙法
を成立させた。世論調査で、三つの法案それぞれ反対が60%を越えていたのだ。
そもそも、今国会の政権は、根源から問い直されるべきでなかったか。
問うべきは何か。政権の存在そのものを不信のどん底に置いた「もり・かけ」
問題である。国民7割の疑念を晴らせず、でも、前国会では結論を出さないまま。
驕りと翳りは明らかだったが、今国会でも結論を出さずに終わった。
今回の通常国会では、森友学園との国有地取引で、財務省の文書改ざんと交渉
記録の廃棄が明らかになった。加計学園の学部新設も首相や総理秘書官の関わり
を示す愛媛県や今治市の文書が出た。それでも、政権は知らぬ存ぜぬ。
「安部一強」の驕りと翳り、極まれり。野党の責任は当然として、新聞とテレ
ビ、そして国民一人一人のこころはどうか。政治の世界で、かねて学園闘争とか
安保騒動に見られた熱情は、もはや、夢のまた夢・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
猛暑から逃げ出して、涼しい涼しい聖地・熊野三山の奥の宮「玉置神社」を訪
ねてはいかがでしょう。標高1077m、樹齢3千年の樹々が立ち並びます。車で
上れます。問合せ:十津川村観光協会 電話0746-63-0200
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 大豆を蒔く、元気を蒔く

 

那須塩原市にうかがうと、炎天下、高校生が大豆を蒔いていました。料理研究
家・辰巳芳子さんの「大豆100粒運動」に応えての活動です。大豆を育てるこ
とで日本の食生活を変えようという動き。地元の方々も賛同し、閉鎖した旧小
学校を清掃、花壇に大豆を蒔きました。「高校生と豆腐を作ろうか」「若い人
に豆の煮方を教えよう」話が止まりません。大豆は、元気の種にもなりました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=475

 

■編集室便り

 

▽2018年度の会費をお願いします。 新会員も募集中。

 

スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会
です。(学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)
スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、
全国でスローライフまちづくりをすすめる同士とのつながりです。

 

年会費5000円(自治体会員は50000円)、
この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」などで交流したり。
会費は下記の口座へお振り込みください。

 

【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190?4?595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会

 

詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=3

 

▽スローライフ運動への寄付も引き続きよろしく。

 

詳しくはこちらから↓
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
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和歌山県紀の川市
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奈良県吉野郡十津川村
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奈良県
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雲仙市
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飯山市
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出雲市
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日本テレネット株式会社
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アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
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