いよいよ、瓦版のことしの最終号です。学会コラム<緑と絆の木陰>に二つ、
また<街角から畦道から>には兵庫県・丹波篠山の今井進さんからの寄稿を。
平成から令和へ。その感慨はさまざまです。思い新たに、よいお年を・・
コラム<火曜日の鐘> 吉田俊実(東京工科大学教授)
ネットTVの2つの企画
愛川欽也さんの「パックインジャーナル」という朝日ケーブルテレビに呼ん
でいただくようになったのは、もう何年も前のことだった。ケーブルTVの時代
が来る前にネットの時代になってしまい、ケーブルTVは終了。愛川欽也さんが
中目黒にスタジオを作りインターネット放送で番組を続けた。
民放の政治離れ、あるいは政権寄りの放送に偏ることを憂いていた愛川さん
の志を引き継ぎ、技術者や出演者たちがインターネットTVを続けている。
このメディアで、最近、ふたつ企画を立ち上げた。DV、引きこもりなど歌舞
伎町で5万人もの相談を受けてきた玄秀盛さんにお願いした「玄さんのよろず
相談室」。もう一つは「バーズ・アイ」。日韓の理解を進める発信が必要との
思いが集まって始まった。こちらは韓国の放送事情に詳しい川崎隆章さんと、
かつて「ミスター文科省」として知られた寺脇研さん。寺脇さんは落語と映画
に造詣が深く、とくに韓国映画界では寺脇研さんの名前を知らない人はいない。
いずれにも企画者・吉田が顔を出している(ほかに頼める人もいないので)。
毎回ドギマギしながら、お茶の間ならぬネットという広大な海に泳ぎ出した。
「バーズ・アイ」https://www.youtube.com/watch?v=7VGoas1nrZ4&t=1467s
「玄さんのよろず相談」https://www.youtube.com/watch?v=lDFxA2rkmTI
▽▽▽▽▽▽▽▽
【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
長崎県島原市「島原和ろうそく」。櫨の実を絞った「木蝋」100%の手づくりの
ろうそく。炎の色、揺らめきがとても美しい。ろうそく作りの体験もあり。
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学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)
少し考え込みながらの年越しです
今年の最終回になりました。いつものことながら大勢の方にお教えをいただ
き自分なりに生きることができた一年でした。ありがとうございます。
年末にあたりこの一年に聞いた言葉を思い出すと直近で言えばフランシスコ
教皇の一言一言や、中村哲さんの遺された言葉など、心に残るものが思い起こ
されます。ただなんだか頭の隅にひっかかっている言葉もあり、それが気にな
っています。
一つは小学六年生。生きものの話をたくさんして、それを楽しんでくれた後、
「最後に一つ聞きたいことがある」と言って「権力をどのように使ってますか」
と問うてきました。驚いて、「私はそこから最も遠い人なの」と答えたのです
が、「でも大人はそのために生きてるんでしょ」・・・・・・。
もう一つは若い保育士さん。「子供に向ってつい早く早くとせかしてしまい
ますよね」と首をかしげながら語ったところ、「早く早く、と言ってやらなけ
ればその子はこの社会で生きていけない人になってしまいます」。二人共とて
も賢い誠実な反応の中での、悪気などまったく感じられない言葉だったので、
「こういう社会をつくってしまったこと」が情けなくなりました。
明るいことを考えて前向きに生きることが好きですけれど、でもこれに向き
合わなければいけないと思っています。
来年もよろしくお願いいたします。
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坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)
麻生財務相が辞めない理由
またまた、麻生太郎財務相がとんでもないことを言っている。いま書店に並
んでいる『文芸春秋』1月号の「激白記事」で読んだ。
森友学園をめぐる前代未聞の公文書改竄で昨年3月、あの適材適所の国税庁
長官が辞めたとき、自分も大臣を辞職しようと考えたという。「私の渡世の仁
義から言って、部下だけに責任を押し付けることはできなかった」そうだ。
でも辞めなかった。その理由がすごい。「ここで辞めたら、悪しき前例にな
りかねない」「役所が『大臣をクビにしたい』と思ったら、定年間際の役人に
公文書を偽造させればいい、ということになる」「今後、大臣を辞めさせるた
めの作為が横行するようになる」「いずれ間違いなくそうなる」というのだ。
気は確かなのか。みずからの続投こそが、責任を取らぬ政治の最悪の前例に
なった自覚がないばかりか、荒唐無稽な「役人の作為」を警戒するという倒錯
した思考回路を持ち、さらにそれを公に言ってのける頭の構造に驚き呆れる。
このぶんでいけば、本気で「桜を見る会の問題も、正月に餅を食べれば忘れ
るさ」と思っていそうだ。この人が7年以上も世界3位の経済大国の台所を預
かっている現実に、頭がくらくらする。おぞましい初夢を見てしまいそうだ。
■街角から畦道から
今井 進(兵庫県丹波篠山市) 丹波篠山も慌ただしい師走の季節
黒豆の穫り入れ作業もすっかり終わり、今年の黒豆の作柄をめぐってあちこち
で話題が絶えません。黒くって、艶のある黒豆。今年もまたその季節がやって
きました。
師走が過ぎゆく季節。丹波篠山では、お正月用の黒豆の出荷に追われる毎日。
丹波篠山の新年は春日神社で催される「翁神事」で始まります。来年もまめで
暮らせますように。
「うちのおかんは 黒豆育ち 肌がつやつや 声がよい」
■まち・むらニュース
・兵庫県丹波篠山市 山の芋フェア
江戸時代から栽培され、食されてきた山の芋は、粘りや白さが独特で上質だ。
新物が出そろう晩秋以降は、市内各所の店舗で購入できる。飲食各店舗では、
とろろそばや鍋物、とろろ丼、のほか期間限定の和菓子やお料理が楽しめる。
期間:?2020年2月2日(日) 会場:市内全域
事務局・問合せ:丹波篠山市農都政策課丹波篠山黒まめ係 TEL079-552-1111
https://tourism.sasayama.jp/association/news/cat109/20191123-202022.html
・宮城県丸森町 阿武隈ライン舟下り「こたつ舟」
四季折々の風景や食を楽しみながらの阿武隈川の舟下りは、名勝、奇岩の渓谷
約4kmを往復する人気スポット。冬の期間は「こたつ舟」が就航する。1日
4便の運航で、事前予約で鍋料理も楽しめる。
期間:?2020年3月31日(火) 場所:丸森町観光交流センター発着
料金:大人1500円、小人750円 予約・問合せ:阿武隈ライン舟下り
TEL0224-72-2350 http://marumori.jp/blog/2019112533997/
コラム<象さんの散歩>
暮れゆく
年の瀬。泣くも笑うもあと一週間だが、笑顔の見えない年の瀬。世界は、ト
ランプのアメリカをはじめ、イギリスも中国も韓国も難題を抱えたまま。わが
国も、疑惑と逃避のきわまった政治に、希望もなく暮れていく。
それでも、やはり、年の瀬は忙しく。クリスマスのパーティとか早目の忘年
会とか。そして妻・宏子のお供で、おせち料理のための買い出しに。例年と同
じ、土曜日の築地市場へ。本市場が豊洲へ移転して初めての歳末だったが、も
ともとの場外派には変わるところなし。
魚介類とか乾物、海苔、昆布・・。おなじみのお店が健在で、楽しく。行列
や人込みは、例年よりやや少ない感じだった。買い物を終え、やはりおなじみ
ラーメン屋さんへ。並んで待ち、立って食べる。これがいい。
年賀状も例年と同じに。つまり、ぎりぎりの作文、印刷、宛名、しかし瓦版
編集室で手伝ってくれる友に、年の瀬の迷惑かけっぱなしで申し訳ないかぎり。
そのほかの越年へ持ち込むあれこれは、例年と同じ。
一方、瓦版で、年明け号づくりがまだ残されていて・・ <川島正英>
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「奈良県十津川村」から・・
JR・近鉄奈良駅から村へ直行の「十津川観光特急バス」が運行されます。約4
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 「ふくしま大交流フェスタ」で
先日、このフェスタのために東京国際フォーラムへ出かけました。美味しいも
のを探しに、そして女友達に会いに、です。西会津町でメープルサイダーを作
っている佐藤昭子さん、古殿町で凍み餅を作っている小澤啓子さん。女性たち
は皆、それぞれの事情を抱えながら、笑顔で自信作を売っていました。「くよ
くよしてもしょうがないもの」という、飯館村の女性の言葉が心に残りました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=549
■編集室便り
▽新年の「さんか・さろん」のお知らせ
「さんか・さろん」1月21日(火)は、
毎年恒例の増田寛也さん(野村総合研究所顧問・スローライフ学会会長)によ
るスピーチです。
●日 時:2020年1月21日(火) 19時?21時
※開始時刻が19時です、ご注意ください。
●タイトル:「年頭所感」
●会 場:クオリティソフト株式会社東京本部・会議室マーキュリールーム
東京都千代田区麹町3-3-4 「KDX麹町ビル」6階
※麹町4丁目の交差点から見える「成城石井」の並びにあるビル。
有楽町線 麹町駅 1番出口より徒歩1分/半蔵門線
半蔵門駅2番出口より徒歩8分
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●会 費:会員1000円、一般2000円(学生500円)
※どなたでも参加できます。
●申込み:メール TEL 03-5312-4141
〇2月の「さろん」は2月12日(水)です。
第3火曜日ではありませんが、お許しください。
午後から、東京・三鷹市を訪ねる「お出かけさろん」となります。
有名な「三鷹の森ジブリ美術館」などの見学後、河村 孝市長を囲んで懇談の
時間もあります。
1月、2月の「さろん」を、どうぞスケジュールにお加えください。
この「スローライフ瓦版」、来年は1月7日号の配信からとなります。
良いお年をお迎えください。
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
シン・エナジー株式会社
https://www.symenergy.co.jp/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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