瓦版2019.12.10 第494号

平成から令和へ慌ただしく、その師走も足早に過ぎゆく思い。きょうの瓦版も
増田寛也さん、長谷川八重さんのコラムそれぞれ、行く年への思いにあふれて
います。読者諸兄姉も、この年への思いを「街角から畦道から」にどうぞ・・

 

・・・

 

コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川)

アンティーク時計

 

使い終わった容器にまで値段がつけられるフリーマーケットの世界。それが、
ネット上で展開される「メルカリ」は居ながらにして国内中とやり取りができ
る現代社会のフリマ。断捨離の時流に乗って出品数は多く、メーカー廃盤品を
探せたり、未使用品も市場より安価で取引され人気のようだ。
友人に教えられ、覗いてみたら面白く、物欲がフツフツと湧き上がる。和装
の小物など数点を購入した後、家にある義母の古い時計が気になり始めた。銀
色のアンティークで、文字盤は小さく、老眼鏡をかけても時間は読めない。周
囲にはオニキスや石の装飾があり、金属の細いベルトにまで彫刻。メーカーも
わからず、手巻きしても遅れる。夫には母親が懸命に働いていた頃の記憶が蘇
る懐かしい物らしい。自宅で時計修理をしている方に見てもらい、昭和50年代
頃のシチズン製と解った。時間と費用は掛るが思い切って修理に踏み切った。
それから約一か月。今、私の左手には文字盤がくっきりと蘇った義母の腕時
計がはめられ、心を満たしてくれている。クリスマスを前に、宝飾品の広告も
賑やかだが、ローマ教皇が「行き過ぎた消費主義は信仰をむしばむウイルスだ」
と戒めた言葉から、過熱する年末商戦を考てみたりしている。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問)

 

平成から令和へ

 

早いもので、私の今年最後の回となった。ふり返ると、時代は平成から令和
に移り、新しい年号にも慣れた(私は西暦しか使わないが)。スポーツでは、
ラグビーW杯での熱狂、渋野日向子選手の活躍と明るい話題が多かったが、台
風15号、19号などの自然災害の猛威にさらされ、気候変動の深刻さに直面した
一年でもあった。国連の報告書を読むと、産業革命以降の気温上昇を1.5度未満
に抑えないと、異常気象や自然災害のリスクが極めて深刻になる。東京オリン
ピックのマラソンコースが札幌に変更になったのは記憶に新しいが、今夏の猛
暑で次期開催地のパリでは46度を記録した。温室効果ガスによって、オリンピ
ックだけでなく全ての屋外競技が、夏期の北半球どこでも開催できなくなる恐
れさえある。
何と重たい深刻な課題を、来年に、いや令和の時代に持ち越したのか。改め
て「スローライフ×脱炭素社会」のようなテーマを議論してみたいと思った次
第である。皆様、どうぞ良いお年を。

 

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■街角から畦道から

 

藤井頼暁(熊本市) 未知なる子どもの育て方10 ?道のり?

 

今週で誕生から3ヶ月目を迎えます。振り返ると、私自身も進学、一人暮らし、
就職、転職などの時と同じぐらい新たに学ぶことも多く、考え方も大きく変化
しているのが実感でき、私も子供と一緒に成長しているんだなあ、と。
それがまた新鮮で楽しくもあります。子育て以外でも、例えば料理はほぼ毎日
私が作るようになったりと、以前より積極的に家事もやるようになりました。
まだ3ヶ月。これからもっと色々なことがあると思います。それらの出来事を
苦とするのではなく楽しめたらいいなあと思います。

 

遠北 剛 (広島市) 師走の寺山公園作業

 

師走、山も冷え込んできました。冷たい木枯らしに木々の落葉が遊歩道に覆い
かぶさっています。冬を迎えた山にも、冬の楽しみがあります。山椿が咲き、
鹿の糞とドングリが落ち、葉の中に隠れているのも野生の生態と自然の風情。
名も知らない花が、名も知らない実をつけている。2.5キロの遊歩道を清掃
し、お年寄りにはチョイときつかった段差を修正し登りやすくと、素晴らしい
仲間たちは今日も寺山公園の安全管理奉仕作業に汗を流しています。

 

■まち・むらニュース

 

・岩手県遠野市 遠野なつかしの映画チラシ展

 

市民から寄贈された昭和30年代の映画のチラシとともに、日本映画の歴史や、
かつての遠野の映画館についての展示。遠野文化友の会会長による記念講座や、
「ザシキワラシ」のアニメを見てのオリジナルポスターづくりなどもある。
開催:12月13日(金)?令和2年1月26日(日)
会場・問合せ:遠野市立博物館 TEL0198-62-2340
https://tonojikan.jp/event/1213-0126/

 

・広島県府中市 諸田ごんぼう祭り

 

諸田地区で産出される「諸田ごぼう」は、皮がうすくてやわらかく香りがよい
と評判の特産品。ごぼうのほかにも野菜や漬物などの加工品が即売され、会場
ではごぼう料理の試食もある。
開催日時:12月15日(日)10:00? 場所:サン・ステージ羽高湖
問合せ:福山市農業協同組合府中西出張所 TEL0847-49-0001
http://fuchu-kanko.jp/fkan/?page_id=959

 

コラム<象さんの散歩>

 

紅葉とムーミン

 

先週号で、昭和記念公園の紅葉を、それもライトアップの光景も鑑賞したと
書いたが、先週末、こんどは「ムーミンバレーパーク」の紅葉を楽しんだ。
このパークは、今年3月に埼玉県飯能市にお目見え、わが夫婦は、その直後
に訪ね、それをこの欄でも紹介した。ぜひ、紅葉の季節に・・と思っていたが、
旅行会社のバス・ツアーに申し込んでいて実現できた。「さんか・さろん」で
常連の土屋道男・正子夫妻と妻・宏子の四人連れで巡った。
たまたまツアー前々日の朝日新聞の夕刊1面に=冬空“オーロラ”ー埼玉・
ムーミン谷=の記事が、夜空に輝くムーミンと紅葉のカラー写真つきで大きく
紹介された。私たちはライトアップの時間までおつきあいせずに引き上げたが、
紅葉の旅気分は満喫できた。秋の日差しに谷あいと湖周の樹々が紅く黄色く、
ところどころムーミンのニッコリと子どもたちの歓声を楽しむ一日だった。
このバス・ツアーは、ムーミンバレーと同じ飯能市内の「あけぼの子どもの
森公園」をセットで巡る企画。公園は、ムーミン生みの親のトーベ・ヤンソン
と手紙のやりとりをしながら建設され、ここも、いくつかの楽しいおとぎ調の
小屋があり、あけぼの杉などの紅葉の樹々に囲まれてすばらしかった。
先週と異なって、この日はまさに童心に立ち返って・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
毎週土曜日、役場の隣「道の駅十津川郷」の駐車場に「にこにこ農園朝市」が
開かれます。野菜、お弁当、パン、サンマ寿司、煮卵、ヨモギ餅など手作りの
美味しいものが一杯。地元の人も楽しみにしている市、足湯も楽しめます。
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> “ケチ上手”

 

『おひとりさまのケチじょうず』著者・小笠原洋子さんが来訪。「ケチな名刺
で」と手製名刺でご挨拶、そしておしゃべりが。ティッシュでなくトイレット
ぺーパーを利用。余計な食器は持たない。靴は手入れして長く。鍋料理は注ぎ
足し変化させて何度も。そんな彼女がお土産に真っ赤なバラとチョコレートケ
ーキを。上手なケチはお金の使い方の“緩急自在”であることが分かりました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=547

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
シン・エナジー株式会社
https://www.symenergy.co.jp/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

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