秋、真っ盛り。11月の「さんか・さろん」は、静岡県掛川市の話題–。
ここは、わがNPOが初めてスローライフ・フォーラムを催した聖地ですね。
あれから18年、長谷川八重さんの進行でオンライン会議といきましょう。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(スローライフ掛川)
12年目の栗焼酎
実りの秋だというのに残念なお知らせです。2009年から始まった掛川市の栗
焼酎プロジェクト、12年目の今年は栗の凶作で酒造りを断念しました。
これまでのやり方から今年は変化の年でもありました。冬の間に樹勢の落ち
た栗の木を枝打ちし、新たな酒蔵でこれまでの蒸留方法とは変えて、ゆっくり
と熟成して野趣あふれる焼酎を来年売り出すはずでした。しかし、7月の長雨
と8月の猛暑で栗が育つ前に落下し拾える栗が無かったのです。市内の状況を
調べても例年の3分の1しか収量がなく、農作物全般が異常気象のあおりを受
けているとの事で今年は断念を決意しました。
前号にもありましたが、熊の被害や目撃情報が頻発しているのも、やはり同
じく森にどんぐりや食料が無いせいだと思います。
掛川里山栗焼酎「自ら(みずから・おのずから)」に込められた思いは、季
節と共に自ずから展開してゆく動植物の営みに、自ら積極的に関わる里山の暮
らし、恩恵を享受する自然と人間を分ける事なく“自然”(じねん)としてき
た日本人の死生観です。五穀豊穣の秋まつりも中止が相次いでいる今年は、実
りの有難さが身に沁みます。
学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)
これほどひどい社会を次の世代に渡したくない
両親に始まり、学校の先生方、社会に出てからお世話になった方たち……。
これまでを考えると、すてきな大人に育てていただいたと実感します。お陰さ
まで、人との関係はいつも信頼という形をとってきました。そして、社会全体
も原則それで動いていると考えてきました。
子どもの時の親との約束は唯一つ、嘘を言わないということで、今もそれは
体からはずせなくなっています。大人になりましたから「嘘も方便」という言
葉も覚えましたが、まあ一番そういうことのないところで生きようとしたのが
今の仕事につながっているのだと思っています。
それにしても、最近の社会はどうなってしまったのでしょう。特別のイデオ
ロギーや宗教を持つこともなく、日常を大切にということだけで生きてきまし
たので、正義を振りかざすつもりはありません。でも人間としての劣化としか
言いようのない人々の言動に、悲しみ以外の感情はわいてきません。怒ると自
分まで劣化しそうで恐いのです。信頼とそこから生まれる寛容とを取り戻した
いと願います。闘うことは苦手なので表立って何かができるわけではありませ
んが、この社会を次の世代に渡してはいけないという気持ちを持ち続けること
だけは忘れまいと思っています。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
高知県土佐市「カツオ人間だししょうゆ」。カツオの削り節が入っている醤油
さしに好みの醤油をいれて冷蔵庫で半日。オリジナルだし醤油の完成です。
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
■街角から畦道から
秋の恵み 西川展子(和歌山県海南市)
秋晴れに誘われて、もうそろそろ出来ているかな?と畑の落花生を収穫しまし
た。小粒ながら、実付きもまずますでひと安心。落花生は、土の中からあの形
がそのまま出てくる収穫の楽しさ、そして、収穫直後にしか味わえない生ピー
ナツの塩茹での味に取り憑かれ、毎年植えています。早速茹でて味わいました。
香りと甘さがたまらず、あっという間に完食。
お隣さんの畑で収穫した、栗もいただきました。地元産の栗は生まれて初めて
です。ここ海南市大崎は地中海気候みたいな所なので、栗には向いてないと思
っていたけれど、大粒で、栗ご飯でいただいたらホクホクで甘さもバッチリ。
うちも植えてみようかなあ。
〝おのればえ“の大根間引き菜も収穫でき、美味しいお浸しに。昨年の大根を
放置して、そのこぼれ種が芽を出したものです。芽吹きの時期に生えやすいよ
う草を引いて、少しだけ整地のお手伝いをすると芽吹きやすくなります。自然
に任せる方が味も美味しい気がします。秋の恵みが続々と、です。
三重からの便り[5] 大原興太郎(NPO法人三重スローライフ協会理事長)
設立以来、月一回続けていることに、学びの機会(場)があります。学生たちと
進めていた「スローライフ研究会」から少し柔らかくした「スローな談話会」、
友達づくりに力点をおいた「サロンフィリア」と名称は変わってきました。
最初しばらくは然るべき方にお話をお聞きする、勉強会的な雰囲気でしたが、
最近はメンバーの多くが定年世代となったこともあり、今、力を入れているこ
となどそれぞれの人生を背景としたお話を伺うことが多くなりました。数人か
ら十数人のこぢんまりとした会なのですが、元先生、元自衛官教師、大工さん、
技術系の会社員、公務員、農家さんと多士済々です。また、実践的な農の学び
の場としては9年目になる「農業塾」があります。定年退職後に農業を始めた
り、主婦の人が菜園をしていたりですが、50~70歳の男女の人がほとんどです。
協会は設立以来17年目、赤字ながらも多くの人に支えられてよく続いているも
のと思います。(終わり) ※添付の写真はメンバーの一部です。
農業塾http://itpoweron.cocolog-nifty.com/npo/
「コーおじさんの種まきブログ」https://livedoor.blogcms.jp/blog/okaeri33/article/
■まち・むらニュース
・奈良県奥大和 奥大和ワーケーション・レンタカー助成
テレワークが普及する中、豊かな自然の奥大和地域でワーケーション(ワーク
とバケーションの合体)の普及促進をはかるため、指定の施設利用でレンタカ
ー費用が1泊につき2000円助成される。
実施期間:令和3年3月21日(日)返却分まで
問合せ:南部東部振興課 TEL0744-48-3015
http://www.pref.nara.jp/item/236078.htm
・山形県村山市 板そばまつり
寒暖の差が激しい気候がそばの栽培に適しているといわれている村山地域で、
長方形の木製の箱に盛られるのが「板そば」だ。12店舗が軒を連ねるそば街道
の各店では香り豊かな新そばが提供され、特産品が当たる抽選会もある。
開催期間:11月1日(日)~11月30日(月)
場所:最上川三難所そば街道
問合せ:村山市商工観光課 TEL0237-55-2111
http://yamagatakanko.com/eventdetail/?data_id=8196
コラム<象さんの散歩>
「飯山さろん」は楽しく
コロナ事態は禍だけでなかった。わがNP0・学会にとっては、オンライン会
議のうれしい発見があった。「さんか・さろん」は実験を経て、10月もオンラ
インで。象さんは妻・宏子と自宅から参加、感激の夕だった。
若いお客さんが二人、はるばる。しかも麹町の会場に訪ねてきてくれたのだ。
遙か九州、雲仙市から小牟田弘子さん。市役所の職員で、たまたまの東京出張
をうまくやりくりしてくれた。スローライフ・フォーラムは、飯山市の前年に
雲仙市で開いたが、そこで私の総合司会のアシスタントをお願いした人である。
翌年の飯山フォーラムにも駆けつけてくれた。画面を通し会話ができた。
浜松から竹内玄さん。やはり上京の機会に合わせての参加。私の亡き友人の
長男である。父の竹内謙君は、私の朝日新聞政治部の後輩。環境問題の報道で
先駆者。鎌倉市長も務めた。私が「謙君を偲ぶ会」の幹事役を引き受けたこと
から仲よくなった。オンラインながら久しぶりの笑顔に会えた。
謙君と飯山とのつながりについても書いておきたい。東京に「ヒッポフアミ
リークラブ」という世界の子どもたちの交流をはかる会があり、謙君は幹事だ
った。この子ども多言語交流の催しを亡くなる直前、飯山に15カ国500人の子
どもを集めて成功させた。催しは、その後8回、今年も開かれた、とわかった。
やはり、スローライフのまち・飯山・・ <川島正英>
=========================================================== PR =====
「奈良県十津川村」から・・
10月16日玉置神社で、供湯祭が行なわれました。一年の感謝を込めて手作りの
しめ縄を奉納し、桶に満たした十津川温泉郷(湯泉地温泉、十津川温泉、上湯
温泉)の3つの源泉をお供えしました。http://totsukawa.jugem.jp/?eid=1172
======================================================================
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> シルキーライフ
「絹のようにしなやかで、自然で、強く輝く生き方。絹の産地群馬県富岡市か
らそんな発信をしませんか?全国に蚕を育てるキットを配る、お蚕さんプロジェ
クト。養蚕という産業ではなく、生き物から糸をいただくことに向き合い、哲
学をしてもらう。そして、絹のようなライフスタイルに変化を」と、そんなこ
とを会議で話した翌日、偶然に「上州 絹の風」という写真展をみました。
https://noguchi-tomoko.com/post-7354/
■編集室便り
▽次回は静岡県掛川からの話題
第一回目のスローライフ・フォーラムを開催した掛川市、
そこで活動する「ローカルライフスタイル研究会」からの話題提供です。
地方と地方がお互いに助け合う「互産互消」という動き、
どんなことなのか?詳しくは次週の瓦版でお伝えいたします。
↓↓↓
日時:11月17日(火)19時から。zoom利用可です。
▽会員になって「さんか・さろん」にzoom参加を!
スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会で、
会員はNPOの賛助会員となります。
スローライフを学び、語り合い、さまざまな交流をしています。
会員は、この「瓦版」に記事を出したり、催しの参加費が割引になります。
また、会員になると、毎月第3火曜日開催の「さんか・さろん」に、zoom参加
できます。
11月は静岡県掛川市からローカルライフスタイルの話題。
12月は兵庫県丹波篠山市のホットな取り組み。
1月は増田寛也会長の「年頭所感」と、オリジナルのプログラムが続きます。
年会費は一口5,000円(4月~3月)です。
ぜひともこの機会に会員になって、スローライフのさんか・さろんにご参加く
ださい。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.slowlife-japan.jp/%e5%85%a5%e4%bc%9a%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/
============================================================ PR ====
クオリティソフトから・・・
【たまな商店】健康のために玄米食を続けたい人から人気の酵素玄米。自宅で
は上手に炊けなかった…という人におすすめなのが、独自の特許技術で簡単に
美味しく炊ける酵素玄米専用Labo炊飯器です。>>https://tamana-shop.jp/labo/
======================================================================
■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
シン・エナジー株式会社
クオリティソフト株式会社
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
株式会社サンクス・ツー
======================================================================
最後までお読みくださって、ありがとうございました。
このメールマガジンへのご意見、当団体への連絡はこちらへお願いします。
slowlifej@nifty.com
このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの
ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、
お気軽にお付き合いください。
今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレス
の変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。
slowlifej@nifty.com
======================================================================
Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会
〒160-0002
東京都新宿区四谷坂町9-4 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
E-Mail slowlifej@nifty.com
https://www.slowlife-japan.jp/