11月の室礼(しつらい)、「竜田川」。

紅葉の便りが全国からとどきます。

秋をつかさどる女神さまは「竜田姫」。紅葉のような錦の衣に身をつつみ、染色とお裁縫が得意といわれています。

小さな手づくり屏風にもみじをちらし、水色の紐のグラデーションで川の流れを模して散もみじを配しました。

「ちはやぶる神代も聞かず竜田川 からくれないに水くくるとは」在原業平

(作・文 丸山薫さん 「心葉」主宰)