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今月に入ってから、わが事務所は引っ越し作業で、段ボール箱だらけ。瓦版の
編集室も落ち着かない。編集作業も、この事務所では、今回が最後。事務所
さん、よくぞおつきあいいただきました、と感慨もひとしお・・・。
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コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)
エスカレーターに乗るとき…
関東は「左側に立って、右側を開ける」、関西は「右側に立つ」のが主流の
ようだ。江戸は武士が多く、左腰の刀を抜きやすいように左側に立ち、浪花商
人は右手の集金袋を守るために右側といった説も伝わる。急ぐ人のため片側を
開けるのがマナーだったが、近年認識が変わった。安全第一の考えから、交通
機関や商業施設がこぞって「歩かず立ち止まろう」キャンペーンを行っている。
ぼくは階段派だが、腰痛が勃発して、ここのところエスカレーターのお世話
になっている。確かに歩く人は減った気がするが、みんな左側に立って、右側
が見事に空いている。つまり、片側1列がほとんど使われていない。そのため、
乗るのにすごく時間がかかって、なにか不合理だなと思っていた。
駅のエスカレーター、前には手をつないだ小さなこどもとお母さん。よし。
カラダをはって守ろう。右側に立ってみる。案の定、後ろから急ぎ足で上って
くる音が響く。エスカレーターの速度がのろく思える。高速道路のあおり運転
トラブルを思いだす。足音が大きくなる。ドキドキ…。足音は止み、静かにな
った。何も起こらない。やがて、親子はゆっくりエスカレーターを降り、ぼく
も後に続く。若いビジネスマンが軽やかに過ぎていく。ホッと息をつく。
東京のスローライフ派として、これからもがんばってみたいと思う。
学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(日本社会事業大学学長)
12月3日
来年の3月に私は日本社会事業大学の学長の任期を終え、「世捨て人」の生
活に戻る。「世捨て人」とは死んだも同然に生きる人間である。死んでしまえ
ば意識が無くなるので、その前にただひたすら思考に耽る時を過すのが「世捨
て人」の生活である。悠久の時の流れに身を任せる「世捨て人」の生活は快適
である。
私は地方財政審議会の会長の任期を終えてから1年ほど、「世捨て人」とし
て生きた。私の人生でこれほど充実した時が流れたことはなかった。妻と二人
で晴耕雨読の生活を送りながら、自己の存在を省察する。しかも、私と生を共
にしてくれた教え子や友人たちが、ただ生きる時を共にすることだけを求めて
訪れてくれる。それは至上の喜びの時である。そうした生活に戻れるのかと思
うと、心がときめいてしまう。
私は12月3日に、10月から始めた次期学長への引き継ぎ業務を終えた。奇し
くもその日、「人生100年社会デザイン財団」の理事会が開催された。私は10
月1日に設立された「人生100年社会デザイン財団」の理事長に就任している。
この財団は「人生100年社会」を「学びを生涯にわたって保障する」社会と
位置づける社会教育学の権威である東京大学の牧野篤教授の思想にもとづいて、
「人生100年社会」のグランドデザインを描こうとする研究財団である。私は
牧野教授から財団の顧問にと誘われ、気が付いた時には理事長に祭り上げられ
ていた。
財団理事は4名である。私の恩師宇沢弘文先生のご長女である占部まりさん、
財団運営を事実上、支えて下さるアイ・エス・エスグループの中村裕司前会長、
それに牧野教授と私である。
12月3日は私たち夫婦の結婚記念日である。私はその日、学長の引き継ぎを
終え、共に学ぶ社会を構想するとともに、毎年の行事となっている妻と二人で
椿山荘のホテルに泊まり、共に生きた48年間を追憶したのである。
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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
北海道新十津川町「金滴酒粕らーめん」。地元の金滴酒造の酒粕をつかった塩
ラーメン。あっさりしながらもほのかに酒粕の甘味が香る豊かな味わいです。
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■街角から畦道から
飛騨高山・季節のたより 前原民子(岐阜県高山市在住)
年越しの塩鰤と本のご紹介
樹齢千二百年の飛騨国分寺の大イチョウが色付くと高山の街に初雪が降ると言
われますが、葉がすっかり落ちても雪はまだです。
さて、飛騨の大晦日は年越しそばではなく「大ごっつお」で祝います。保冷技
術のなかった昔、塩をした鰤が日本海から飛騨、信州まで続く「鰤街道」を運
ばれました。脂が乗った「塩鰤」は、いまでも年取り膳の主役です。同様に、
「塩イカ」と「煮イカ」も海のない飛騨では大切な食材でした。
岐阜県美濃加茂市出身の料理研究家でライター・写真家のminokamoさんが、風
土社から、『料理旅から、ただいま』という本を出しました。岐阜県内の郷土
料理紀行のほか、全国各地を訪ね歩き、旅で出会ったその土地ならではの郷土
料理と、自然、風土、食文化を守り続ける人たちを、温かな笑顔いっぱいの写
真とともに紹介。三年前の夏、母のところに取材に来てくださった「塩イカ」
料理も飛騨の味覚として紹介されています。
※塩鰤と本の写真を添付します。
■まち・むらニュース
・長野県飯山市 冬の名物「バナナボート」発売開始
飯山の冬の名物「バナナボート」はスポンジケーキにバナナと生クリームをは
さんだスイーツ。市内の各和洋菓子店舗で、さまざまな特徴のものが売られる。
その各店のバナナボートが週末限定、ローテーションで販売されている。
販売期間:2021年3月28日(日)まで
場所・問合せ:道の駅「花の駅・千曲川」TEL0269-62-1887
cafe里わのスイーツコーナー(売切次第終了)
https://www.chikumagawa.net/news/12-17/
・北海道釧路市 クリスマスZOO
クリスマスにサンタクロースのソリを引くトナカイ。そのトナカイ舎が年に一
度特別見学ができる。整理券が必要。25日まで、園内の展示館ではトナカイの
特別展が開催されており、トナカイの角を使った特製ツリーは必見。
開催日:12月13日(日)
場所・問合せ:釧路市動物園 TEL0154-56-2121
https://www.city.kushiro.lg.jp/zoo/event/zoo00001.html
コラム<象さんの散歩>
引っ越し
コロナ事態で落ち着かない師走。わがNPO・学会は、事務所の引っ越しです。
財政難が改まらず、何とか移転を、という懸案を実行に移した次第なのだが、
年内に移らなければならず、てんやわんや・・。
事務所の引越しは4回目だが、移るたびに違った景色に。最初の事務所は、
霞ヶ関で探し当てた。特許庁の横に構え、首相官邸が見える場所だった。次は
千代田区の番町小学校近くのマンション群の一角に。そして現事務所。新宿区
の防衛省近く。10人用の楕円形テーブルを囲み、暮らしやすかった。
新しい事務所は、同じく新宿区内に。四谷小学校と道一つで接しているが、
東京たい焼き御三家の一つ、「たいやき わかば」の近くでもある。新築ビル
なのは結構だが、とにかく狭い。机と椅子二つと小さな書棚が置けるだけで、
それ以上の人が集まると、ビルの会議室を借りなければならないのだ。
この「瓦版」の編集作業も、これまでと同じく4人が集まって、とは参らぬ。
来週からの編集は、会議室を借りての作業となるのかな。いやいや、いまや、
お得意のオン・ラインでの編集作業、となるのかな・・ <川島正英>
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鍋にお味噌汁にキノコが活躍する季節です。「上湯川きのこ生産組合」のホー
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> ワインな時間
先日、ゆっくりワインを楽しむ時間がありました。私は、ワイン通とかではあ
りません。でも、今はワインがいいなと思いました。ジョッキのビールではつ
い声が大きくなる、日本酒だとついお酌をしたくなる、その点ワインは落ち着
いた大人同士、距離を保って静かに語り合う雰囲気があります。この日は特に
物語のある「十勝ワイン」、もちろんマスク会食、お扇子も導入しました。
https://noguchi-tomoko.com/post-7456/
■編集室便り
~12月の「さろん」は丹波篠山から~
こんどの「さろん」は昨年の春「スローライフ・フォーラム」を開催した
兵庫県丹波篠山市からの話題提供です。
スピーカーをしていただく丹波篠山市の竹見聖司さんから、
どんな「さろん」にするのか、企画メモが届きました。
↓ ↓ ↓
「今年最後の「さんか・さろん」は、今年を振り返りつつ
新たな目標を定めて2021年迎える機会になればと思います。
メルマガ・スローライフ瓦版でも5週にわたってコロナ禍の
丹波篠山のスローライフを取り上げ、変化と課題、新しい動
きと可能性をお伝えしてきました。
~中略~
そこで、丹波黒豆の産地、創造農村の地域づくり、丹波篠
山市への名称変更、などの取り組みを紹介しつつ、一連の取
り組みの根底にある誇りを持った暮らし方につながる日本農
業遺産への挑戦について報告したいと思います。
その上で人口減少(≒東京一極集中)や担い手不足、ITC
化など、従来からの課題解決にコロナ禍がチャンスになるの
ではないか?との仮説に立って、スローライフの可能性を皆
さんで議論できる場とし、2021年につなげたいと思います。」
とのことです。皆さま、ご予定ください。
〇日 時:12月15日(火)19時~20時30分
〇テーマ:コロナ禍とスローライフの可能性
~丹波篠山で何がおこっているのか~
〇スピーカー:竹見聖司・たけみきよし さん
(丹波篠山市創造都市課 課長、
兵庫県バレーボール協会審判委員会主事、
篠山かるた会副会長、自治体学会企画部会部会長)
〇概 要:1.丹波篠山市の概要紹介
2.丹波篠山市のまちづくり
丹波篠山築城四百年祭、空き家の活用、
神戸大学との大学連携、
創造都市/日本遺産、市名変更と地域のイメージづくり
3.日本農業遺産への挑戦
4.コロナ禍の丹波篠山のスローライフ
5.問題提起
コロナ禍による変化と課題、新しい動きと可能性
〇参加費:東京会場のみ有料、飲み物など実費として
スローライフ学会会員1,000円、一般2,000円(学生500円)
zoom参加は無料
(スローライフ学会会員対象ですが、会員外で参加希望の方はご相談を。)
〇申込み:メール slowlifej@nifty.com あて
参加者名簿を作るため12月14日(月)までに。
~事務所が移転します~
これまでゆったりとしたオフィスを使っていましたが、
お金も空間も節約できるシェアオフィスに移ります。
同じ新宿区四谷、12月いっぱいかかってゆっくり引っ越しますが、
新年からは下記の住所となります。
電話・FAX番号も変わりますのでよろしくお願いいたします。
メールは変わりません。
<NPOスローライフ・ジャパン/スローライフ学会 新住所>
↓ ↓ ↓
〒160-0011 東京都新宿区若葉1丁目6番1号
ビジネスガーデン四ツ谷アネックス204
電話 03-6685-3979 FAX03-5366-4702
メールアドレス slowlifej@nifty.com
※事務所は留守がちです。なるべくご連絡はメールでお願いします。
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
シン・エナジー株式会社
クオリティソフト株式会社
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
株式会社サンクス・ツー
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、
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E-Mail slowlifej@nifty.com
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